2011/10/20 - 2011/10/20
324位(同エリア589件中)
サンルカさん
今日の目的地はベローナ。
2年前の旅ではこの街にまで来ておきながら
郊外のショッピングセンターを探しただけで、
中心地にまで足を踏み入れることはありませんでした。
それがどういった気分の変化なのか、
この街で1泊することに決めたのです。
その目的は夜のお楽しみイベント。
ベローナの夜といえば、やはり野外オペラですよね。
ということでベローナの街へ。
そしてアレーナへと向かうことにしました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ソアーヴェから高速でヴェローナへは20分ほど。
街へと向かう道路の脇には至る所に、
こんな派手なピンクのポスターが貼られています。
イタリアの田舎を旅したことがある方なら一度は目にしたことがあると思いますが、
モイラと書かれた派手なピンクの謎のポスターです。
いく町いく町でかならず目にするこのポスター。
怪しい微笑みで見張られているみたいで、
この10年ほどずっと悩まされていたのですが……。
ともかくまずは今夜の宿に向かうことにしましょう。 -
地図を頼りに最短距離を進んでいったのですが、
地図に載っている道があるような無いような。
もしかすればコレか? という路地を入っていくと、
もはやクルマが通行できない細さになっていきます。
さらに道の途中にコンクリートの障害物が置かれ
通り抜けがなおさら困難になっていました。
注意を促すような標識などはなかったはずだし、
すでにバックなどできないほど走ってきています。
写真は難所を切り抜けて落ち着いてから撮ったので、
激細ポイントよりも道幅は広くなっていますが……。
ミラーをたたんでもその隙間はほんの数センチ。
ボディーを擦るのも覚悟で突入してみましたが、
なんとか無事に無傷で通過できました。
もしかしてここは古代の人が切り開いた道?
遺跡旧跡にでもなっているのでしょうか? -
そんなこんなでどうにか宿に到着です。
ヴェローナに宿泊するからといっても、
やはりせせこましい街中ではなく郊外の丘の上。
大半の旅行者には(なぜかレンタカー旅の方々も)
駅前やその周辺ホテルが人気のようですが、
我々はやっぱりこんな場所が好きなのです。
どの街も駅前は殺伐とした雰囲気ですし……。
でも郊外とはいえ今日の部屋はそれほど広くはなく、
差し当たっての特徴なんかも見当たりませんが……、
窓の外に目をやれば!! -
庭先に広がるオリーブ畑の先に、ヴェローナの街がドーンと広がっています。
今日もお昼までは快晴だったのですが午後になってからモヤがかかってきたようで、
遠くまでスッキリと見渡せないのが残念。 -
本日の宿はヴェローナの北の丘の上にある、
ワインやオリーブオイルを作っているというアグリツーリズモなのです。
とはいってもオーナー家族と接触することもなく、
都会らしいビジネスライクな宿だったので、寝るだけならこれはこれで気楽です。 -
宿泊棟は10部屋くらいがズラリと横に並ぶ長細〜い建物となっていて、
どことなく合宿所のような形態!?
これが山側と谷側に2棟あってこちらは谷側。
部屋の外がそのままオリーブの庭となっています。 -
庭の先まで行ってみると、眼下にヴェローナがこのように見えます。
右側にある塔がランベルティの塔ってやつですか。
街の喧噪がここまで聞こえてきそうです。 -
朝食ルームがあるメインオフィス棟の前にあるくつろぎのコーナーからの眺め。
部屋数もそれなりに多いようで、
時期が良ければここも多くの方が訪れるのでしょう。 -
あの寺院の横を通ってここまでやってきたのですが、
街からのここまでのルートを訪ねてみたところ、
「あの道はクルマは通れないないはず」とのこと。
でも規制されているわけではなかったので、
通行禁止の道を通ってきたのではないようです。
ただ幅が狭くて通れないだけなのかな?
宿から街に行くには、まず街とは反対方向に走って
山をぐるりと迂回しなければならないんだとか。
それならやっぱり例のルートが近道なんでしょうね。 -
そんなこんなで街へ行ってちょっと観光でも。
素直に教えられた迂回ルートで行くことにします。
駐車場の場所も教えてもらったのですが、
それがどこも満員で入れる状況ではありません。
こんな場所にも出たなモイラ!! -
イタリアの街は大小に関わらずどこでも、
登録車両以外中心部には入れないので
街の周囲で駐車場を探さなければなりません。
そうしてスペースを見つけたのがこの川沿いの道。
近くには中世の趣を残した橋や塔が建っていました。
駐車券を購入したらヴェローナの街に突入です。 -
先ほどの橋にやってきたところ、
さっそく目に入ったのが欄干にあったこの彫刻です。
いやいやヴェローナって楽しい人が多いのかも? -
見た目はかっこいいのですが、橋の上から川の流れが見えにくいのが難点?
この大きな欄干は敵の攻撃から身を守る防御用?
それとも街を豪華に見せるための装飾用? -
橋を渡りきったところにお城があります。
内部が美術館になっているようなので、見学をしていくことにしましょう。
入館料はひとり6ユーロ。
なんだか高いですね。 -
これはお城の中庭にあった噴水?
イヌなのかネコなのかウシなのか?
歴史的に価値があるものなのでしょうか?
なんだか分からないけど惹かれるものがあり、つい写真を撮ってしまいました。 -
お城の内部は完全にリフォームされていて、
コンクリートと鉄骨でデザインせれていました。
これはこれで斬新ですね。 -
こちらもお城の内部ですが、もはや中世の面影はまったく無くなっています。
でもコンクリートの現代建築も好きなので、
こんな風景もまたありなのではないでしょうか。 -
美術館の通路の途中。
いちど建物の外に出るようになっています。
上にいるのは誰なのでしょうか? -
複雑な通路が組まれていて、上に行ったり下に降りたりと楽しく散策。
先ほどの彫刻もこんな風に上からも見れました。
それにしても中世の城をこんなにしてしまうなんて。
熊本城の内部をコンクリートにするようなもの?
日本ではぜったいに実現できないでしょうね。 -
別の部屋にもこいつはいましたが、いったいあなたは誰なのですか?
-
まもなく時間は午後の5時30分。
お城の散策はこれにて終了です。
絵画関連もたくさん並んでいたようですが、ほとんど見ることもなく……。
貴重な絵画があったのでしょうか?
絵を見ない人は値段を安くしてくれないかな。 -
適当に歩いていくと広場の先に古代の建物が。
ガイドブックは持っていませんが、
さすがにこれがアレーナだというのは知っています。
ここで野外オペラを見るためにやってきた!!
というのはウソですけど……。
残念ながらこの時期はオペラの公演はありません。
アレーナも遠目にちらりと見ただけで素通り!?
別段、惹かれるようなモノでもありませんし……。 -
あとはブラブラとこの通りでお買い物。
細い通りの左右に楽しそうなお店が並んでいます。 -
通りの先にこんな塔が見えてきました。
さっき宿からも見えていたランベルティの塔ですね。 -
さきほどの道をさらに進むとエルベ広場に出ます。
こんな時間なのにまだ広場には市場が出ていました。
もしかしてシチリアありアルトアディージェありの、
地方の物産モノだったのでしょうか?
もはや確認すらしていません……。
この塔も上まで登れるとのことですが、
上空からの風景は宿の部屋からだって見えるので、
お金ももったいないから登りません!!
ぼちぼち夜ご飯のお店でも探しましょう。
そういえばロミオとかジュリエットの家って
どこにあったのでしょうか?
この近くにあるというらしいのですけど、
その手の安っぽい観光モノには興味がないので、
すっかりその存在を忘れていました……。 -
観光名所にはそれほど食指は動きませんが、
こんな路地の奥をウロウロするのは大好き。
どこか寂しさを感じさせるこんな風景も心を落ち着かせてくれて大好きです。
よく見ればここはレストランなのですが、
中身はどうも観光客御用達店に違いありません。
高そうなのでとりあえずパスしておきましょう。 -
夕闇に浮かぶこんな雰囲気も良いですよね。
-
おー、ここはラテン料理の店か!?
すごく面白そうじゃないですか。
って、まさかイタリアでここに入らないでしょ。
この街に一ヶ月滞在するなら食べに来ても良いかな。
日本で近所にあったら通うかも? -
ブラブラしてたらブラ広場に戻ってきました。
ここにはずらりと飲食店が軒を並べていますが、お味はどうなのでしょうか?
たぶん……。
ワイン1杯飲むだけでもきっと高いのでしょうね。 -
今夜はまだ行きたいところがあって実は時間に余裕がありません。
気になるお店も2、3軒あったのですが、
のんびり食事をしている時間もなさそうなので、
目的の場所の近くまで行ってみることにします。
クルマの近くまで戻ってくると街はこんな景色に。 -
クルマを停めた場所から対岸を見てみたところ
ベローナもまもなく夕闇に包まれようとしています。 -
結局はヴェローナ到着時に前を通ったステーキ屋さんに入ることにしました。
なんだかリアルなウシがお出迎え? -
こちらがその店、ロードハウス・グリル。
イタリアを代表するレストランガイドであるレスプレッソに以前から掲載されていて、
なんとなく気になっていたので、これは試しに挑戦してみることにします。
フランスのタイヤメーカーが発刊する赤い本の掲載店は、
ことごとく外ればかりですが、
こちらはイタリアで権威あるガイドブックです。
でも、どう見てもファミレスなのですが……。
お勧めするのだからもしかしたら驚くお味?
イタリア人ってなにげにステーキが大好きなので、
最近この店は各地に続々と店舗を増やしています。 -
お店の中でもウシがお出迎え。
「いらっしゃいませ。ロードハウスにようこそ!!」
「ただいま、お席をご用意いたします!!」
なんていうマニュアル通りの応対はとうぜんなし。
そんなこと言われたら逆にコワイ……。 -
席に着くとすかさずお通し? が。
ドンタコスとバケツいっぱいのピーナッツです。
それらをつまみながらメニュー選び。
ここは日本と違うところですが、基本的なシステムはファミレスそのもの。
メニューの中身もまるで日本のファミレスと同じ。
日本人としては安心感がありますが、イタリアでこれは望んではいませんでした。 -
注文したのはとりあえず当店オススメとなっていたオーソドックスなビステッカ。
コントルニが選べるのがイタリア的なんだけど、
これもオーソドックスにポテトフライ。
さすがにお肉は豪快だったのですけど、はたしてどこ産なのでしょうか?
なぜレスプレッソが絶賛したのかも理解できません。
こんなことなら素直に街中で食べておけば良かった?
無数のレストランを食べ歩いた選考委員の連中も、
このようなファミレス店を体験するのは初めてで、
そのシステムと値段に興奮でもしたのか?
BBQソースにも驚くほど感動したのでしょう……。 -
時間も無かったのでドルチェも無しに会計を済ませ、
次に向かった先は人気のまったくないこんな場所。
矢印が示す入り口から中に入っていってみましょう。 -
旧市場跡地の広い敷地の奥にはこんなテントが。
テントの上に光っている5文字。
そうですここがモイラなのです。
でもなんだかとても怪しそうな雰囲気ですね。 -
入場料を払ってテントの中へ。
ますます怪しい雰囲気になってきました。 -
ここはサーカスの会場だったのです。
開演時間がギリギリになったころ、お客さんが続々と集まってきました。 -
千葉の浦安方面にいるネズミの方もおられます。
たぶん団長と呼ばれる方もいるはずですが、
クロちゃんとHIROはここにはいないと思います。 -
こんなベタなサーカスですが、
イタリアにはかなりの数のサーカス団があって、
連日各地で公演が行われているようです。
この国の人々はこんな娯楽も大好きなんですね。
休日明けの月曜日だというのに、
たくさんのお客さんで観客席が埋まっています。 -
ついに出ました〜!! モイラちゃんです。
昨年の旅行中にテレビで特番を見ましたが、この国ではかなりの人気者なのです。
かなり高齢なのでひと言挨拶をするだけでしたが、
彼女の登場で会場中が大盛り上がり!!
やっぱりオーラが違います。
半世紀前は誰もが振り向く絶世の美人だったのだ!! -
第一部が終了すればテントの裏で動物たちと間近でご対面ができます。
薄暗くライトに照らされたここもまた怪しい雰囲気が満点です。 -
人さらいにあった子供がサーカスで働かされる……、
なんてお話しが童話かなにかであったような?
そんなことを思い出すととっても怖くなってきます。 -
まるでお話しをしているかのように、タイガーを間近で見つめている男性。
なんだかとてもシュールな光景。 -
でも、サーカスの公演は見ていてほのぼの。
派手な演出があるわけでもなく、淡々と華麗な演技が行われていきました。
デジタルなゲームも良いのかもしれませんが、
こんなアナログな娯楽もこの国ではまだまだ健在。
イタリアの日常を垣間みさせてもらいました。
そして終演はまもなく日付が変わろうかというころ。
さあ頑張って丘の上の宿まで帰りましょう。
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