2011/10/19 - 2011/10/19
110位(同エリア193件中)
サンルカさん
本日午後に訪問を予定していた目的地は、
例によってイタリアを代表する近代建築の教会です。
ボローニャ郊外にあるその教会へ向けてクルマを走らせましょう。
でも高速を降りてみれば、地図では想像できなかった険しい山が
我々の前に立ちふさがっているではないですか。
この山を越えていかなければ目的地にはたどり着けません。
日はすでに大きく西に傾いていますが、
アクセルを踏み込んで教会を目指しました……。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ボローニャから高速に乗って30分ほどで、目的地の最寄り出口に到着です。
地図によれば目的地までまだ少し距離はありますが、
それほど時間はかからないはず……でした。
ところが進んでいった先は想像していなかった山道。
数知れないカーブが延々とどこまでも続く、
険しいワインディングロードだったのです。
ボローニャに長居をし過ぎた結果、
予定していた時刻よりもかなり遅くなってしまい、
太陽はどんどん山の稜線に近づいていきます。
他のクルマなどまったく走っていない山道を、
限界ギリギリのスピードで走り抜けて、
どうにか目的地の教会にまでたどり着けました。 -
やってきましたここは、リオーラの教区教会。
建築を志した者ならその名を知らぬはずはない
フィンランド人建築家アルヴァ・アアルトが、
イタリア国内に残した唯一の作品とのことです。
我々は建築とは無関係なので詳しくは知りませんが、
その昔、雑誌ブルータスでその存在を知り、
いつかは見たいと密かに願っていた場所なのです。 -
この地に着任した枢機卿の依頼により教会の設計が開始されたのが1966年のこと。
しかし資金難等で事は順調には進まず、
実際に着工が始まったのは1975年からだそうです。
その後1995年に教会前の広場や鐘楼が出来上がり、
30年の年月を経て現在の姿になったとのことですが、
今でも広場は工事が進行中なのですけど……。
では、さっそく内部を拝見させてもらいましょう。 -
非対称のアーチに支えられた空間には、
天井から柔らかな日の光が降り注ぐような巧みな演出が組み込まれています。
しかしその複雑な造形ではありながらも、
無駄な演出はことごとく排除されているようです。 -
正面の祭壇もいたってシンプル。
天井から差し込む光がグラデーションになって注いできます。 -
向かって右側に賛美歌コーラス隊の席があります。
そのスロープの途中から祭壇方向を眺めたところ。 -
教会建物を支えるコンクリートのアーチ。
-
教会堂に隣接するのが洗礼のための部屋。
ここも天井には大きな天窓があり、空から光が降り注ぐ設計となっていました。 -
6つのコンクリートプレートを組み合わせた、教会前広場に建つ鐘楼。
足元はいまだに工事が進行中? -
教会のまわりを探索します。
裏側から見るとこんな感じになっています。 -
さらに奥までぐるりと回ってみました。
-
設計者アアルトや依頼者レルカロ枢機卿の名前の他、
1978年6月17日の竣工日などが記されたプレート。
おとぼけ顔の石像は教区司祭ルイジ・ボッリ。 -
教会裏の壁には一面に落書きが!!
いや、これは落書きとは言わないのか? -
今日ももう少しで太陽が姿を隠そうとしています。
シルエットとなった教会が夕闇に浮かび上がります。 -
ぼちぼち教会見学も終了。
暗くなる前に今夜の宿に向かう事にしましょう。
教会近所のバールはとっても良い味を出しています。
開いていなかったのが残念です。 -
暗くなる前に宿に到着したかったので、帰りも頑張っていくつもの山越えです。
大きな街道は行楽帰りのクルマで渋滞気味なので、
地図をたよりになるべく細い抜け道を選びます。
すれ違うのがやっとといった細いクネクネの山道で、
いったい何台のクルマを追い抜いたことでしょう?
ようやく丘の上に今夜泊まる村?が見えてきました。 -
ボローニャの南西方向に広がる丘陵地帯に位置するモンテヴェリオ。
その町外れにある丘の上の集落がモンテヴェリオ・アルトと呼ばれる場所。
麓の町からはこんな風に見えています。 -
細い山道をドンドンと登ってくると、突如こんな立派な城門が現れます。
クルマ一台がギリギリ通れる小さな入り口の先がモンテヴェリオ・アルトの集落。 -
そしてここが今夜の宿となるB&B。
入り口がわからず、左側のトビラを開けてみたらそこはお隣さんのお家でした。
ビックリさせてしまってごめんなさい。 -
驚くほどきれいにリノベーションされた室内。
天井の照明はモダンになっているが、インテリア類はどれも見慣れたIKEA製かな? -
ゆったりソファーや社長デスクがあったりと、室内の広さは充分過ぎるほど。
部屋代は1泊朝食付きで73ユーロだったのだけど、
支払い時に「70ユーロで良いよ」と優しいお言葉が。
1泊だけではモッタイない快適なお宿でした。 -
窓から見えるボローニャコッリの景色。
夕映えのほのかな明かりが山の陰影を映しだします。 -
窓から集落入り口の門も見えますね。
ごらんの通り、ここは本当に小さな集落。
いったい何人ぐらいの方が住んでいるのでしょう?
しばらく部屋でのんびり寛ぎたいところですが、今日は時間に追われ過ぎ?
集落を散策する時間もなく食事に向かいます。 -
集落内には魅力的なトラットリアがあるのですが、
今夜はクルマで15分ほどの近所の村へ出かけます。
たどり着いたサヴィーニョは有名なトリュフの町。 -
そんなこんなでトラットリアに到着。
いまさら説明のいらない超有名店ですね。
ボローニャ近隣の人々で年中満席のお店ですが、
やっぱり来るならこの時期しか無いでしょう。
最高品質のトリュフが採れるこの地で食べたいのは、
もちろん白トリュフの他にはありません!!
まだ注文もしていないというのに、あの何とも例えようのないトリュフの香りが
あちらこちらのテーブルから漂ってきています。
お皿に顔を近づけないと匂いがわからない、
インチキトリュフとはあきらかに品が違いますよ。 -
で、まずはプリモのタリアテッレ。
これひと皿でなんと39ユーロなんですが、今夜ばかりはちょっと無理してでも……。
キッチンの奥でトリュフが削られた瞬間から、
テーブルにまでその魅惑な香りが漂ってきます。
そしてそのお味は……。
香りだけですでに魔力にやられていますが、
タリアテッレがまた絶品を通り越した美味しさ!!
もう言葉では表せない幸せなひとときです。
テーブルのまわりに飛び広がった匂いまで、ぜんぶ吸い込みつくしたいぐらい。
これだけ上質なトリュフにはなかなか出会えません。
濃厚な香りはピエモンテのそれよりも上でしょう。
メニューにはトリュフ代が明朗会計に29ユーロ!!
1グラム2.9ユーロ×10グラムとのことですから、
ピエモンテの2/3から半額ってところでしょうか?
これでも今年はちょい高めだとのことです。
アルバとかにトリュフを味わいに行くのは、
事情を知らずに踊らされている観光客だけだと、
以前教えてもらった理由が改めて確認できました。 -
二皿目もトリュフと行きたいところですが、残念ながらそこまで贅沢はできません。
グッと涙をのんで注文したのは、
子牛のほほ肉の煮込み+ポテトピューレと赤タマネギ添え。
これも地元の伝統料理なのかは未確認ですが、
そんなのはどうでも良くなる驚きのお味です。
いやいや大満足。 財布には優しくないけど……。 -
一見クレームカラメルに見えるこのドルチェ。
実はパンナコッタのカラメルソースがけです。
美味しいことは美味しいのですけど、
それまでの料理が強烈すぎて……!!
この他にズッペッタのポルチーニ乗せに、
ボッコンチーニ・コトレッタのトリュフがけと
2人でそれぞれプリモとセコンドを注文し、
それにワインやお水で久しぶりのお値段三桁越え。
旅先だというのでちょっと浮かれ過ぎたか? -
このトラットリアには遠方からの客が泊まれる
アーティスティックな宿が用意されていますが、
サヴィーニャは宿泊するには退屈な村。
ということで帰りも元気にクルマを飛ばします。
そんな帰り道に立ち寄ったのは、宿の麓にあるモンテヴェリオの町のバール。
食後のカッフェは食事をしたお店ではなく、
場所を変えて頂くのが最近のマイブームですから。
アマーロも飲んでお腹の中をすっきりさせます。 -
ここは近所のおじさんたちの社交場。
テレビでサッカー観戦中でした。
でもなぜかナポリを応援しているのだけど……。
もしかしたら地元のではなくナポリからの出稼ぎの方々? -
カウンターの上にはおつまみがありますが、お腹いっぱいだからもういいや。
今日もいっぱい活動しましたね。
そろそろ部屋に戻ることにしましょう。
その帰り道のこと。
細い山道をクネクネとクルマを走らせていると、
とつぜんライトの前を何かが横切っていきました。
よく見れば野生の子鹿のようです。
こんな場所にも普通に生息しているのですね。
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