2011/10/15 - 2011/10/15
119位(同エリア193件中)
サンルカさん
サンレオをあとに今日はまだまだ移動が続きます。
次に向かったのはタラメッロという小さな村。
山の上にひっそり佇む本当に小さな村なのですが、
世界中の美食家たちを唸らせる貴重なチーズが
この村で作られているというのです。
そんなチーズを食べてみたくて遥々訪ねてみたのですが、
やっぱり思いどおりにはいかないみたい……。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
サンレオの要塞を横目に山を駆け下ります。
ただいまの時間は15時を少し回ったところ。
さあ、次の町を目指してクルマを走らせましょう。 -
サンレオから15分ほど走ってやってきたのは、
これまたも山の上の村タラメッロTalamelloです。
サンレオからは渓谷のマレッキア川を挟んだ対岸にある、
ノーヴァフェルトリアという町の外れに位置しています。 -
村にはこのように橋を渡って入ります。
ここは小さな小さな田舎の村。
橋の欄干に飾られている花がきれいですね。 -
橋を渡った先の道は、クルマ一台通るのがやっとのこの狭さ。
そしてここから20メートルほどで、中心のガリバルディ広場に到着します。
話しに聞いたとおり、とっても小さな村のようです。 -
見た目も質素、吹き出す水量も質素な噴水?
広場にはこの噴水があるだけで、周囲は教会、役場、郵便局があるくらい。
近くに食料品店も見えますが、只今の時間はお昼休み中? -
このタラメッロ村にやってきた目的は、産地で本物のチーズを味わうため。
ここはイタリア屈指のチーズであるフォルマッジョ・ディ・フォッサの産地なのです。
フォッサとは穴という意味であり、直訳すれば穴蔵チーズってこと。
要は穴蔵のような地下貯蔵庫で熟成させるチーズなのですが、
藁と一緒に数ヶ月のあいだ熟成させたペコリーノは、
これまた他には類のない濃厚な風味へと変化するのです。
その味わいは森の香りともトリュフとも……。
ご当地グルメを巡る旅はまだまだ続きます。 -
以前訪れて食事をしたラルドの村コロンナータと同じように、
何軒もの食事処やチーズ専門店なんかが並んでいるのかと思っていましたが……。
残念ながらこの村にそのような姿はありません。
食料品店らしきお店は2〜3軒見えますが、残念ながらどこも閉まってます。
まだこの時間はお昼休みの最中なのでしょう……。
午後の営業は何時から? とトビラの前まで確認しに行ってみると……。
なんと!! 平日は午前中しか営業していない!?
そんなのってありなの??
仕方がないので教会にでも入ってみることに……。 -
広場に面した教会の中は、これといった特徴もきれいな装飾もありませんが、
興味を引かれたのが壁に並ぶステンドグラス。
これは要塞Fortezzaを象っている図柄ですが、
カトリックでの4つの徳のひとつである“剛毅”=“勇気”を表しているようです。 -
PRUDENZA。
こちらは賢明を表す図柄となっています。 -
祭壇の上にはプロビデンスの目。
すべてを見通している神の目です。 -
教会を出て村をぶらぶら散歩します。
村の端から端まで、路地の裏まであちこちウロウロ。
いくつもの建物にこんな看板が掲げられているのを見つけましたが、
この場所にチーズ製造者の穴蔵があるということでしょうか。
この村で作るフォルマッジョ・ディ・フォッサは熟成後に黄金色に変わるため、
またの名としてアンブラ・ディ・タラメッロとも呼ばれています。
アンブラとは琥珀色という意味ですね。
村の端から端までだって、たった1分ほどで歩けてしまいますが、
その途中で数件見つけたレストランもチーズ屋もどこもお休みでした。 -
この丸い蓋の下に穴蔵チーズが眠っているのかな?
元々は権力者らによる強奪から守るために地下に隠したのが始まりですが、
独特な環境下での熟成によって、特別な風合いを生み出したのだそうです。
穴蔵の中へは8月末から9月に仕込むそうで、
90日間の熟成を経て11月の聖カテリーナの日に取り出すとのこと。
ということは、今まさにこの下で熟成の真っ最中なのでしょう。
食べごろはそれから3ヶ月後とのことですので、来年の2月ごろってこと?
タイミング的にも今はまったくの季節外れだったってことですね。
下調べもせずこんな時期に来ることが間違っているのでしょう。 -
楽しみにしていたチーズは食べられず、またまた次の町へ移動してきました。
本日7か所目となるのがサンターガタ・フェルトリア。
ここは白トリュフの産地として知られている町です。 -
町の入り口付近にある階段の手摺り? を飾っているのは、
“かたつむりの泉”と呼ばれている不思議な作品。
見ての通り巨大なかたつむりの形をしていて、
全体が色とりどりのモザイクで覆われています。
泉といっても水など流れていませんが、特別な時には頭から湧き出るの?
それともトグロの真ん中から吹き出すのでしょうか? -
中心広場のガリバルディ広場にはバールやレストランの他に、
食料品店や洋服屋、電気屋さんなどが並んでいました。
広場にはイベントのためのテントが並んでいるのですが、
これは今週の日曜日に開催されるトリュフ祭りのためのもの。
残念ながらテントの中はまだ空っぽです。
まもなく時刻は16時。ようやくお店は午後の開店準備を始めました。 -
広場をふらふら歩いていると、突然地元のおじいさんに呼び止められました。
「時間はある?」と聞かれて、「少しなら大丈夫」と答えると、
じゃあ、このトビラの中に入っていけと誘導されました。
もしかしたら「エイズ撲滅の献金して」とかの詐欺なのか?
突然のことでちょっと不安だといえば不安ですが、
まあこんな日中に堂々と悪さをされることないでしょう……。
もし悪人だったら? それはそのとき考えましょう。 -
トビラの奥の細い通路を抜けた先は小さな劇場でした。
元々ここは1605年に作られたというなんちゃら宮殿で、
1690年に市民のためのホールとして開放されたとのこと。
その後、いく度かの改修を経て19世紀にこの劇場が完成。
一見豪華に見えますが、予算の都合もあって内部はすべて木で作られていため、
音響は決して良くないのだとか、今ではそれが貴重なんだとかなんとか、
一生懸命に説明してくれるのです。 -
なんだかんだと喜んで聞いていたので気を良くしたのか、
普段は入れていないという3階の天井桟敷も案内してくれました。
あとから入ってきたアメリカ人風観光客が3階に上がろうとしたら、
立ち入り禁止の看板を指差し「No」と一言……。
あれはなぜだったのだろうか今でも謎?
日本人はここでも人気高し?
教会の丸い鐘楼がまだ建っていない当時のサンターガタ・フェルトリアの町や、
周辺の風景が描かれた5枚の背景幕は、ロモロ・リバラーニによる19世紀の作品で、
それらは美術品としてもかなり貴重なものなのだとか。
ここからなら天井の模様も壁の装飾も手書きの絵だということが良く分かります。
席もたった100人分しかない小さな劇場です。
突然あらわれたおじいさんありがとう。 -
見学したアンジェロ・マリアーニ劇場はガリバルディ広場に面したこの建物。
ぷらぷら歩いているだけではまったく気がつきませんでした。
ところで、この町最大の目玉観光スポットは? というと、
それは起源が11世紀というフレゴーソ要塞でしょうか。
町を見下ろす岩山の頂上にその要塞が建っているのですが、
今日はもう要塞はお腹いっぱいなのでパスしておきましょう。
本音は急坂を上る気力と体力が無くなっただけ!? -
劇場を案内してもらっている間に、広場周辺のお店も営業が始まっています。
この町は白トリュフのほかにフォッサチーズも名産品のひとつ。
タラメッロの土質と似ているのか、チーズの穴蔵があちこちにあるみたい。
ということで、さきほど買えなかったチーズをここで買ってみることにします。
チーズ以外にも面白いものがないかと他の商品を物色していると、
採れたばかりのトリュフを売りにきたハンターが来店……。
二言三言の交渉の末、何百ユーロかの大金を手にして店をあとにします。
トリュフってこうやって売り買いされていたのですね。
店主がトリュフ収納ケースを開けた途端、店中にあの独特な香りが漂ってきます。 -
そろそろ本日最後の目的地に向けてサンターガタ・フェルトリアを出発します。
町外れにあった大きな広場もトリュフ祭りのためのテントだらけ。
なんとここはトリュフ広場という名前なのです。
残念ながらお祭りには参加できませんが、毎年とっても盛り上がるみたいですね。 -
サンターガタ・フェルトリアからさらに西に向かうこと30分。
マルケを出て、すでにここはエミリア・ロマーニャ州。
もう少し走った先はトスカーナ州という辺りです。
サヴィオ川の渓谷にある緑の山々に囲まれた町、
サンピエロ・イン・バーニョに到着しました。
明日はペルージャに行く予定にしていますので、
ちょうど中間あたりにあるこの町に今夜は泊まることにしています。 -
久しぶりに登場のプジョー・ブラーボです。
最初、宿近くの広場にある有料駐車場にクルマを停めたのですが、
すぐ先にいけば無料だということを教えられ、そちらに移動しておきました。 -
本日の宿はここ。
通りに面した1階は地元で人気のトラットリアになっています。
宿の隣にバールがあるのですが、そこは地元の家族&子供連れ御用達店のようで
おもてに置かれていたテーブル席はいつも大盛況。
それがまた、一見の観光客にはとても入りづらい雰囲気でした。 -
部屋の中はこんな感じでとても清潔です。
でも、昨夜まで泊まっていた部屋と比べるのもなんですが、
町中にある宿はどうしても狭くなりますね。
窓からの景色なんていうのもまったく期待できません。 -
テレビが置かれているのはお隣の部屋。
左端に見えている階段の上にはもうひとつ別の客室があって、
このリビングは上下2つの部屋の共有スペースとなっているのですが、
今夜は上の階の利用客はいないそうなので、結果的にここを使うのは我々だけ。
真ん中のトビラの先に我々が泊まった部屋があります。 -
リビングをさっきと逆の方から見るとこんな感じ。
このスペースがあったおかげで、部屋でのんびり過ごすことができました。
これで1泊朝食付きで80ユーロでした。 -
部屋に荷物を置いたら、日が暮れる前に町の探索をしておきましょう。
宿を出たらすぐ目の前にこんな広場があります。
この町には特別なものや観光名所がある訳ではありませんが、
こんな何もない場所を目的なくブラブラするのが好きなのです。 -
ここはパッロッキアーレ。
パッロッキアーレというのは教区教会のことで、
この地区の司祭がおられる教会ということですかね。
中心広場に建つ気品ある建築物ですが、20世紀以降に完成した新しい教会です。 -
広場の一角においしそうなジェラート屋さんを発見!!
ぜひ夕飯あとに食べに来ようと思っていましたが、
その時を待たず早々と店じまいをしていました。
こっちではジェラートは夕食後にみんなでワイワイと食べるものだから、
普通はかなり遅い時間までやっているものなんですけどね。 -
見上げると時計台が……。
時間はもうすぐ18時のはずなんだけど……。
あれ、ちょうど1時間ズレているのか? -
広場に面して建つジオンモーニ宮殿。
壁は19世紀後半に描かれたというフレスコ画で覆われています。
鉄で作られたきれいな曲線の柵を持つベランダもあって、
なかなか良い雰囲気を出しています。 -
今夜の食事は宿の下にあるトラットリアで頂きます。
ということで、まだ夕食の時間までは少し早いですが、
部屋に戻ってのんびり準備でもしながら待つことにしましょう。
お昼を抜かしたので時間までが待ち遠しいなんて言いながらも、
広々贅沢リビングでテレビを見てたらあっという間に食事の時間。
さあ下の階にあるテーブルに移動しましょう。 -
メニューの中にスペシャルコースを発見。
食べたいと思うものが上手に組み合わされていたので、
あれこれ迷うことなくそれを注文してみます。
ワインはトレビッキエーリだという重たいものを最初に薦められましたが、
それに合う料理を注文したわけではないので、やや軽めのものをお願いします。
ということで選んでくれたのはサンジョベーゼ・ロマーニャ。
軽めといっても軽すぎることはなく、料理にはぴったり。
そして料理ですが、先付けに続いてアンティパスタは揚げたミートボール。
次に出てきたのがこのカボチャクレーマのバジリコピューレに黒トリュフのせ。
いやいやこれは美味しかったです。 -
続いてプリモの1品目(写真なし)は、
細いタリオリーニ? をブロードに浸してから焼いて固めるというバソッティ。
簡単に言うと上品なベビースターラーメン!?
本当にそんな感じなのです……。
こっちではクリスマス時期に食べる料理かな?
2品目はポルチーニとトリュフをかけたラザーニャ。
白&黒トリュフが贅沢に削られていましたが、
あの魅惑の香りがちょっと足りないか?
なんか贅沢なこと言ってますけど……。 -
セコンドはこの店の人気料理のトリッパ。
フィレンツェやローマで出されるトリッパとはまったく違う仕上げで、
ファンが多いというのも分かる気がします。
ドルチェ盛り合わせとカッフェまでがセット。
これでひとり35ユーロという値段でした。
トリュフがあれだけ豪勢に使われていて、
なおかつすべてのお皿が手の込んだ料理ばかり。
これは言うまでもなく激安プライスだと思います。
ワインも1本10ユーロと良心的プライスです。
食後はまた散歩でもしようと思っていましたが、
部屋に戻ったらその気力もなくなり、
ベッドに入ってバッタリ熟睡です。
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この旅行記へのコメント (1)
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- spumamiさん 2012/01/20 00:46:24
- teatro
- はじめましてspumamiといいます。
劇場を案内してくれたおじさんのお話は、ほのぼのしていて和みました。
そして一生懸命説明してくれるおじさんの話を理解出来る語学力をお持ちのようで羨ましいです。
おじさんも話甲斐がありますよね。
私も時々このような親切な人に出会うのですが、
イタリア語を理解する事が出来ずに本当に申し訳なく思います。
なんて話はさておき、
フォローさせていただきたくてコメントしました。
宜しくお願いします。
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