2011/10/14 - 2011/10/14
50位(同エリア60件中)
サンルカさん
旅も今日で7日目。
ペーザロの宿をあとにして向かったのは、
高速道路を使えば40分ほどでやって来れる
人気の観光地サンマリーノ。
世界中から集まる観光客と一緒に観光スタート!?
とはならないのが我々の旅!!
ここにやってきたのは大事な理由があったからです。
なんて言うほど大した用事ではありませんが……。
そんなこんなで、目的もない旅は続いていきます。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ペーザロからアウトストラーダA14に乗ってリミニ・ノルドまでひとっ走り。
高速出口を出たらSS72号線をリミニの街とは反対方向に向かうと、
本日最初の訪問地、この標識が示しているサンマリノがあるのです。 -
国道SS72を道なりに進んでいくと、突如こんな建物が現れます。
ここがイタリア共和国との国境ということでしょうか?
だとしたら、これから先はサンマリノってことですね。 -
サンマリノにやって来た目的はだたひとつ。
税金の関係でガソリンが安いと聞いていたからです。
昨日ギリギリの分量しか給油しなかったのは、ここで給油をするためで、
さきほどから燃料警告灯が明々と点きっぱなしになってます。 -
そんなこんなでやってきたサンマリノ国内のガソリンスタンドですが、
イタリア本土と比べて1リットルあたり5円程度しか安くない!?
これって、驚くほど安いってわけじゃ無かったのですね。
さらにティタノ山に近づいていけば、もう少し安くなるのか?
でもこの程度の値段の違いなら、ワザワザここまで来なくても……。 -
まぁ、それでも安いことには変わりはないので、
こんな見晴らしの良い場所にあるスタンドで軽油を満タンにしておきます。
カッフェ2杯分くらいは節約できたのではないでしょうか……。
これでサンマリノにやってきた用事は終わったので、
例の年中観光客だらけのティターノ山に背を向けて、オサラバ!! -
サンマリノの北側を通り抜けるルートで次の目的地に向かいます。
クルマを走らせているとサンマリノの絶景が目の前に広がってきました。
ティタノ山の山頂にある3つの城砦が遠くに見えています。 -
オリーブ畑越しに望むサンマリノ。
「そんなに気になるのなら、寄っていけば良いのに!!」
なんて言わないでくださいね。 -
まだまだ続くサンマリノ。
こんな爽快ワインディングロードを抜けてドライブを続けます。 -
遠くの山の上に、張り付いているような町が見えてきました。
地図によればここはヴェルッキオVerucchio。
ティターノ山の中腹になりますが、ここはもうイタリアです。
サンマリノとの国境から北へ1キロほどの場所です。 -
クネクネの山道を登ってヴェルッキオの町中にやってきました。
正面の頂の上に見えているのがヴェルッキオの要塞。
では、まずあそこまで行ってみることにしましょう。 -
急な坂道が続きますが、ここまでクルマで来れるのでラクチン。
要塞の真下にあった駐車場もガラガラだったのですが、
それもそのはず、残念ながら今日は休館日。
たったいま登って来た坂道をすごすご戻ることにします。 -
この町の中心となっているのが、ここマラテスタ広場。
ルネサンス期にこの界隈を統治していたマラテスタ家が由来しているのでしょう。
そういえば要塞の名もロッカ・マラテスティアーノというらしい。
リミニとの争いに勝利して1329年にこの地方の領主となった
マラテスタ・ダ・ヴェルッキオが生まれたのが、
リミニを一望するこのヴェルッキオであったとのことです。
中世のなごりを残す趣ある建物たちに囲まれていますが、
広場には役所などの公共施設と数件のバールがあるだけ……。
時間がのんびり過ぎているような心地のよい町です。 -
その小さな広場にあった一軒のバールでひと休み。
カウンターでエスプレッソをくいっと一杯頂きます。
バールの前にあるのは古いホーロー看板のバス停案内板ですが、
このバス停は今でも現役で使われているのでしょうか?
ノスタルジックな映画のワンシーンのような光景です。 -
さあ、クルマに戻って次の町へ!!
町外れからは、谷を隔てた対岸の山々にいくつも城塞が見えます。
ヴェルッキオでの要塞探索が不発に終わったので、
こうなれば、次はあちら側へいって探検してみることにしましょう。 -
その道中の道端でふと見つけた怪しい看板。
まさか飛んでいるのはハエではないですよね!?
きっとハチミツ屋さんなのでしょうが、
葉っぱで文字が隠れているのが間違いの元!!
もう少しどうにかならないものでしょうか? -
先ほど対岸に見えていたトッリアーナTorrianaからさらに走って、
モンテベッロMontebelloという小さな集落にまでやって来ました。
地図で見つけた、この“美しい山”という名が気になったのですが、
もしかしたら何かがありそう?
ここにも頂上にお城があるようなので楽しみです。 -
人気もなくひっそりとしたモンテベッロの村。
こんな小さな集落なのに何軒ものレストランやエノテカがあります。
そういえば手前に観光バス用の大きな駐車場がいくつもあったような……。
こんな場所でも多くの観光客が訪れてくるのでしょうか?
ここにはいったい何があるの?
でも、今日は見渡すかぎり観光客はゼロ? -
どうやらここがお城への入り口みたいです。
目の前の階段&坂道を登っていくのですが、それが思いのほかの急坂。 -
息も切れ切れにたどり着いた先は……、
残念ながら鉄の門が固く閉ざされています。
どうも冬期はずっと閉鎖しているみたいでした。 -
そんな入り口の門の壁に付いていた謎の顔。
「残念だったね」とでも言われているような、
なんかこいつ、とってもむかつく表情をしていませんか?
郵便受けじゃ無さそうだし、呼び鈴だとしてもボタンは見当たらないし……。
いったい何の役目があるのでしょうか? -
お城には入れませんでしたが、ここからの眺めはなかなかのもの。
長い年月をかけて複雑な地形を作ってきたマレッキア渓谷が見渡せました。 -
サンマリノを内陸側から見るとこんな感じ。
目を凝らせば歴史旧市街地区の町並みが見えますが、
かなりの急斜面に町が作られているのが、ここからなら良くわかります。 -
山の上のモンテベッロから下ってくると、
巨大な岩盤の上にそびえ立つサイアーノの礼拝所が見えてきます。
ここはマドンナ・サイアーノの聖地であり、
信仰者たちにとっては巡礼の地として有名な場所なのだそうです。 -
聖地というもあってか上までクルマで行くことはできません。
麓に駐車して歩いて登っていくしかないようです。
距離はたかだか数100mほどなのですが、それが信じられない急坂なのです。
そうしてきつい坂道を這々の体で登りきったご褒美?
三度目の正直とも言うべきか、鉄の門が開いているではないですか。 -
遠くからも見えていたタワーの下にまでやってきました。
もちろんここに飲み物が買える売店などがあるわけもなく、
水を持って登ってこなかったことをちょっと後悔します。 -
頂上にたどり着いて驚いたのですが、巡礼の方々がお祈りをしている姿が……。
麓に彼らのクルマはなかったので、遠くの町から延々と歩いてきたのでしょう。
汗を冷ましてくれるように吹き抜けてゆく風がとても気持ちいい。
塔の上には登れませんが、この景色を見るだけで充分です。 -
そしてこちらは質素な石積みの教会。
内部にも絵画や装飾などはなにもありません。
岩山の頂上にあるのはこれだけですが、これがまた良いんですよ。
旅行ガイド本には決して紹介されないけれど、
こんないつかは行ってみたい場所ってまだまだ無数にあります。
もっともここは観光の場でありませんけれど……。 -
サイアーノの教会越しに見るサンマリノ。
しばしこの聖地で心を洗う時間を過ごし、山を下りることにします。 -
またまたクルマを飛ばしてやってきました。
こちらの切り立った岩盤の上にも立派な山岳要塞が見えています。
ここら辺至る所に突き出す岩の上には、どこだって要塞が建っているようで、
要塞好きには堪らない? ここはまさに要塞銀座なのです。 -
こんな崖沿いに続く一本道を通って崖上の集落を目指します。
-
本日4つ目の訪問地となるのが、サンレオSan Leoです。
町への入り口となる門をくぐって町に入ってきました。
ちょうどお昼に差しかかるところですのでひっそりとしてる? -
町の外れの無料駐車場にクルマを停めたらぶらぶら散歩を開始します。
歩き始めてちょっと興ざめなのが通りに立ち並んでいるお土産屋さん。
そして観光客目当ての観光地トラットリアなどなど。
ガイド本でも紹介されているここは、やっぱり立派な観光地だったのですね。
我々もそんな観光客のひとりですけど……。
しかし今日はここにもほとんど人がいません。 -
サンレオを有名にしているのがこの要塞。
そしてカリオストロ伯爵が最後を送ったという独房。
ということで、まずはこちらを見学していきましょう。
またまたきつい坂道をゼエゼエと登って要塞の前にやってきましたが……、
や、や、やられました!!!
なんと要塞の前にも駐車場があったのです。
あまりにも悔しいから、下まで戻ってクルマで来ようかと考えましたが、
それもなにか間違ってるぞ……。
そんな駐車場にはどなたの趣味なのか?
大砲のコレクションが並べられていました。 -
クルマの件はさておき、とっとと要塞に入りましょう。
入場料はひとり8ユーロ。
ちょっと高いような気もしますけど……。 -
このトビラから要塞に入ります。
写真は中から振り返って要塞の外を撮ったところです。 -
高台から渓谷を見下ろす風景も良いのですけど、
これまで同じような景色を見すぎたからか、もはや感動が薄くなってきている?
なんて贅沢なこと言っちゃってます……。 -
最初に拷問の部屋を見たのが良くなかった?
そのほかには魔術っぽい怪しい薬作りの展示などがあったり、
息苦しい穴蔵の牢屋を見せられたりして、
なんとなく気分が暗くなっていきますね。
もしかしたらカリオストロの亡霊にでも取り憑かれたか? -
ということで早々に要塞から退散。
これなら絶対にモンダヴィオの要塞見学をお勧めします。
景色だけならこっちの方が上ですけどね……。 -
麓の町まで戻ってきました。
要塞を見学している間にお昼の時間はとっくに回っています。
お昼はこの町で食べていこうと考えていましたが、
残念ながらピンとくるお店に出会いません。
だからといって作り置きのピッツァはNo!!
バールで軽く食べて行くって手もありますけど、
きっと出てくるのは温め直した冷凍食品だと思います。 -
高いお金を払って残念な気持ちになるのもイヤなので、
ここでのお昼ご飯はパスすることにします。
今朝、ケーキをたっぷり頂いたのであんまりお腹も減っていませんし……。
ということで、そのままサンレオ散歩を続けることにします。 -
観光インフォメーションに行ってサンレオの町の資料を貰いました。
その資料によれば、広場に面して建つこのゴツゴツとした石作りの建物は、
9〜11世紀にかけて建設されたという地区教会。
ちょっと面白そうなので中に入ってみることにします。 -
初期ロマネスク形式の教会内部。
壁は切り出した石積みのままで、装飾などはほとんどありません。 -
それぞれの柱にはビサンチン様式の装飾。
これらは9世紀に作られたものだとか。 -
教会内部を見学したことでサンレオ散策もこれにて終了。
町の中心であるダンテ広場でしばし休憩です。
広場にあったバールでジェラートタイム……。
ということで、冷蔵ケースの中から好みの棒アイスをチョイス。
観光地バールのいかにもなインチキジェラートを食べるくらいなら、
棒アイスの方がはるかに美味しいって知ってました? -
広場に張り出されたテラス席で休憩です。
バールの席からも要塞が見えます。 -
カッフェを一気に飲んでパワーを注入したら、本日5つ目の町に向けて出発です。
いやサンマリノを入れたら6つ目か!?
ガソリンスタンドにしか入っていませんけど。 -
振り返ってみればこんな景色!!
南山不落の要塞といわれるのがわかる。
こんな場所によくぞあんな建物を作ったものですね。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2011 北イタリアをぶらぶら巡る
-
前の旅行記
ファーノで極旨の地魚を食す - 北イタリアをぶらぶら 6日目 (2)
2011/10/14~
マルケ州
-
次の旅行記
穴蔵チーズを求めて西へ東へ - 北イタリアをぶらぶら 7日目 (2)
2011/10/15~
エミリア・ロマーニャ州
-
北イタリアをぶらぶら巡る2011
2011/10/08~
ロンバルディア州
-
シルミオーネで太陽と出会う - 北イタリアをぶらぶら 2日目
2011/10/10~
シルミオーネ
-
小さな湖の畔にある小さな村 - 北イタリアをぶらぶら 2日目 (2)
2011/10/10~
ロンバルディア州
-
絶品リゾットとトリュフの道 - 北イタリアをモヤモヤ 3日目
2011/10/10~
ロンバルディア州
-
コマッキオでうなぎを食べる - 北イタリアをぶらぶら 4日目
2011/10/11~
エミリア・ロマーニャ州
-
フェラーラはかぼちゃが名物 - 北イタリアをぶらぶら 4日目 (2)
2011/10/11~
エミリア・ロマーニャ州
-
優美なる城塞の町グラダーラ - 北イタリアをぶらぶら 5日目
2011/10/11~
マルケ州
-
天空に浮かんだペーザロの宿 - 北イタリアをふらふら 5日目 (2)
2011/10/12~
マルケ州
-
モンダヴィオの砦で歴史探索 - 北イタリアをぶらぶら 6日目
2011/10/13~
マルケ州
-
ファーノで極旨の地魚を食す - 北イタリアをぶらぶら 6日目 (2)
2011/10/14~
マルケ州
-
要塞めぐりの締めはサンレオ - 北イタリアをぶらぶら 7日目
2011/10/14~
マルケ州
-
穴蔵チーズを求めて西へ東へ - 北イタリアをぶらぶら 7日目 (2)
2011/10/15~
エミリア・ロマーニャ州
-
サンセポルクロで屋敷を見る - 中イタリアをぶらぶら 8日目
2011/10/16~
トスカーナ州
-
歴史とチョコの街ペルージャ - 中イタリアをぶらぶら 8日目 (2)
2011/10/16~
ペルージア
-
ペルージャは本日チョコ祭り - 中イタリアをぶらぶら 9日目
2011/10/17~
ペルージア
-
ウルバーニアで花のある食卓 - 北イタリアでぶらぶら 9日目 (2)
2011/10/18~
マルケ州
-
ウルビーノで坂と食事に撃沈 - 北イタリアをぶらぶら 10日目
2011/10/18~
マルケ州
-
味覚の秋祭りに行ってみれば - 北イタリアでぶらぶら 10日目(2)
2011/10/18~
マルケ州
-
バルサミコとボローニャ探索 - 北イタリアをブラブラ 11日目
2011/10/19~
ボローニャ
-
教会めぐりとトリュフの夕べ - 北イタリアをブラブラ 11日目(2)
2011/10/19~
エミリア・ロマーニャ州
-
ソアーヴェで白ワインを飲む - 北イタリアでぶらぶら 12日目
2011/10/20~
ヴェネト州
-
ベローナの夜にドキドキする - 北イタリアをブラブラ 12日目(2)
2011/10/20~
ベローナ
-
ゲンメで最後の夜を過ごそう - 北イタリアをブラブラ 13日目
2011/10/21~
ピエモンテ州
-
2011年秋の旅もこれにて終了 - 北イタリアをぶらぶら 最終目
2011/10/22~
ロンバルディア州
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2011 北イタリアをぶらぶら巡る
0
47