2009/11/29 - 2009/11/29
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世界遺産の仁和寺紹介の続きです。江戸時代建築の重要文化財建造物、寛永21年(1644年)に完成した五重塔の紹介です。上層から下層にかけて各層の幅にあまり差がない姿が特徴です。
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南側から眺めた、仁和寺五重塔の正面光景です。同じ京都の東寺の五重塔と同じように、五層の甍の大きさに差が少ない姿が特徴とされる、江戸時代に造られた五重塔です。塔身高は、32.70メートルです。
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五重塔の上層階のズームアップ光景です。仁和寺の堂塔伽藍は、10年に亘った応仁の乱(1467~1477年)で多くを焼失、寛永年間(1624~1644年)に再興されました。江戸幕府・三代将軍の徳川家光公の寄進によって建てられました。
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仁和寺五重塔の相輪のズームアップ光景です。『相輪(そうりん)』は、仏教の開祖、釈迦が荼毘に付された際に残された仏舎利を納めた塚、ストゥーパの上に重ねられた傘が起源とされます。上から順に次の呼び名があります。
① 宝珠:仏舎利(釈迦の骨)の容器。
② 竜車:高貴な者の乗り物。
③ 水煙:火炎のデザインですが、火事を避けるため水煙とされます。
④ 九輪(宝輪):五智如来と四菩薩を表す。
⑤ 受花(請花):飾り台。
⑥ 伏鉢:鉢を伏せた形の墓、ストゥーパ形。
⑦ 露盤:伏鉢の土台。 -
三層から上のズームアップ光景です。五重塔などの仏塔は、日本では飛鳥時代(592~710年)に登場しました。現存最古の五重塔は、法隆寺のもので、7世紀の建築です、この五重塔とは約千年の時代差があります。
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五重塔の最下層の一層のズームアップ光景です。五重塔は、下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)から構成され、それぞれが五つの世界(五大思想)を示しています。仏教的な宇宙観とされます。五輪塔も同じ呼び方をされています。
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『地』を表す一層の出入口の上に掲げられた梵字の扁額のズームアップ光景です。『キリーク』と呼ばれる、『阿弥陀如来』、あるいは『千手観世音菩薩』を意味するサンスクリット語の梵字表記に似ていました。
(追記)ネット情報の写真では、扁額の文字、御本尊ともに『大日如来』とした現地の説明板が紹介されていました。この写真の梵字は、『大日如来』を示す『バン:金剛界』とは異なるようでした。 -
五重塔の軒先光景です。ブロンズ製の風鐸が吊り下げられていました。『風鐸(ふうたく)』は、仏堂や仏塔の軒の四隅などに吊るす青銅製の鐘形の鈴のことで、『宝鐸(ほうたく)』とも呼ばれます。
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同じく、五重塔の一層と二層の軒先光景です。各層に風鐸がありました。現在11件の国宝の五重塔がありますが、その一覧を紹介します。
① 羽黒山(山形県鶴岡市、旧滝水寺):南北朝時代(1372年)
② 東寺(京都市):江戸時代(1644年)
③ 醍醐寺(京都市):平安時代(951年)
④ 海住山寺(京都府木津川市):鎌倉時代(1214年)
⑤ 法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町):奈良時代(7世紀末~8世紀初)
⑥ 興福寺(奈良市):室町時代(1426年)
⑦ 室生寺(奈良県宇陀市):奈良時代末~平安時代初期
⑧ 明王院(広島県福山市):南北朝時代(1348年)
⑨ 瑠璃光寺(山口市、旧香積寺):室町時代(1442年) -
斜め下から見上げた軒先の光景です。五重塔を雷から守る避雷針のアースがまっすぐ地上に向かっていました。現在11件の国宝の五重塔の一覧の続きです。
⑩ 元興寺(奈良市):室内設置の五重塔で、一体の建造物として国宝指定です。
⑪ 海龍王寺(奈良市):室内設置の五重塔で、一体の建造物として国宝指定です。
次に15件の重要文化財の木像五重塔の紹介です。
① 最勝院(青森県弘前市):江戸時代(1667年)
② 日光東照宮(栃木県日光市):江戸時代(1818年)
③ 法華経寺(千葉県市川市):江戸時代(1622年)
④ 旧寛永寺(東京都、旧上野東照宮):江戸時代(1639年) -
一層部分の木組みのズームアップ光景です。重要文化財の五重塔の紹介を続けます。
⑤ 池上本門寺(東京都):江戸時代(1607年)
⑥ 妙宣寺(新潟県佐渡市):江戸時代(1825年)
⑦ 興正寺(名古屋市):江戸時代(1808年)
⑧ 妙成寺(石川県羽咋市):江戸時代(1618年)
⑨ 大石寺(静岡県富士宮市):江戸時代(1749年)
⑩ 法観寺(京都市):室町時代(1440年)
⑪ 仁和寺(京都市):江戸時代(1644年)
⑫ 厳島神社(広島県廿日市市):室町時代(1407年)
⑬ 備中国分寺(岡山県総社市):江戸時代(1835年)
⑭ 東寺小塔(京都市):鎌倉時代(1240年)
⑮ 善通寺(香川県善通寺市):明治(1884年) -
『重要文化財・五重塔』の表札を兼ねた説明札の光景です。建物の規模などが紹介されていました。ここに記された総高は36.18メートル、塔身高が32.70メートルでした。
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第一層の屋根の軒下のズームアップ光景です。五重塔の耐震性の話です。腐食などで木材の劣化が進めば、地震時に発生する大きな荷重に耐えることが困難になります。五重塔が千年以上に亘って美しく荘厳な姿を保ち続けてきたのは、地道な補修作業と解体修理があったようです。木製仏塔の技術は、中国から韓国に、更に日本へと伝わってきましたが、同じ形式の塔は、両国にはほとんど残されていません。
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更にズームアップした、第一層の屋根の軒下の光景です。五重塔の耐震性の話題の続きですが、現代の建築工学でも『耐震建築の教科書』と呼ばれているようです。五重塔は、独立した五つの層が下から積み重ねられた構造をしています。その建築構造の特徴は、
① 各層が庇の長い大きな屋根を有している。
② 塔身の幅が上層ほど少しずつ狭くなっている。
③ 中央を心柱が貫通していて、5層の頂部でのみ接している。
④ 5層の頂部に長い相輪が取り付けられ、心柱の先端に被せられている。
など、他の建築物に見られない特徴を有しています。これらの構造的特徴の全てが、五重塔の耐震性に深く関っているとされます。 -
三層が並んだ軒下の光景です。最上層からの三層だったようです。白色の塗色が半ば消え、半ば残っていました。中国旅行の時、山西省で、応県木塔を見学しましたが、荷重に耐えきれなく、押し潰された部材を目にしたことがあります。塔全体も目視できるほど傾いていました。貴重な文化財ですが、修理する技術者が中国にはいない現状をお聞きした記憶があります。
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二層部分の軒下のズームアップ光景です。屋根と天井を支える、がっしりとした木組みも見えました。先ほど紹介した応県木塔は、中国の遼代の1056年(清寧2年)に山西省朔州市応県北西の仏宮寺境内に造立された木造の仏塔・仏宮寺釈迦塔です。
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中央参道の正面に見えてきた建物です。国宝に指定されている建造物の『金堂』です。五重塔の紹介を終わって、ここからは、国宝の建物、『金堂』の紹介です。
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仁和寺境内の紅葉の光景です。背後に建物の屋根が見えていました。次に見学に向かった、『金堂』だったようです。
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仁和寺の『金堂』は、御所の旧紫宸殿を移築した建物とされます。『紫宸殿(ししんでん/ししいでん)』は、内裏において天皇元服や立太子、節会などの儀式が行われた正殿です。仁和寺の『金堂』として残る『紫宸殿』は、現存最古のものとされます。
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国宝の建物、『金堂』の正面光景です。御本尊の阿弥陀三尊像が祀られている建物です。中央に阿弥陀如来を配し、その左に観音菩薩を、右に勢至菩薩が置かれる形式です。仁和寺の三尊像は、阿弥陀如来が坐像、観音菩薩と勢至菩薩が立像のスタイルです。日本では一山の本尊を安置する、寺院の中心的な堂を指して『本堂』あるいは『金堂』ということが多いとされます。『金堂』が飛鳥時代から平安時代前半にかけての古代創建の寺院で多く使われているのに対し、『本堂』は宗派にかかわらず、広く使用されています。
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『金堂』の正面に備えられた、灯具のズームアップ光景です。『金堂』、『本堂』のほかには、天台宗寺院では『根本中堂』もしくは『中堂』、禅宗寺院では『仏殿』、黄檗宗では『大雄宝殿』の呼び名も使われます。
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仁和寺御本尊の『阿弥陀三尊像』のようです。オリジナルの国宝の像は、霊宝館に移されて保存・展示されているようです。
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国宝の建物、金堂の正面に向かって左手方面の甍の光景です。紅葉の楓が彩りを添えてくれました。
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金堂の正面に向かって右手方面の甍の光景です。背後に紅葉が始まった木々が見えました。紅葉というより、黄葉か褐葉かもしれません。
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斜め前から眺めた、『金堂』の中央部分の長く伸びた甍光景です。神社建築の拝殿でよく見かける、『流造り』に似た造りのようです。
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右手に見えるのは、金堂の甍、中央には卒塔婆らしい石塔の光景がありました。開基の宇多法皇(867~931年)の千年遠忌の供養塔のようでした。供養塔の上部には、五輪塔と同じような梵字が刻まれていました。
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紅葉をバックにした、公孫樹の黄葉の光景です。散り残った公孫樹のようでした。
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11月に咲いていた桜の光景です。仁和寺では4月の下旬頃に咲く、遅咲きの『御室桜(おむろざくら)』が有名ですから、この時期に咲く桜のネット情報は見つかりませんでした。八重咲種のようです。
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同じく、11月に咲いていた桜の光景です。東海地区では、紅葉の頃に咲く、小原地区の『四季桜』が有名です。花が4月上旬頃と10月末頃の年二回開花します。ジュウガツザクラ、コブクザクラ等も年に二回開花し、また、フユザクラは冬季から3月まで咲いています。
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燃えるような赤色に染まった楓の紅葉です。世界には、黄葉の名所は各所にありますが、素晴らしい紅葉の光景は、日本が世界一かも知れません。
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楓の紅葉にも負けないように、真っ赤に熟したピラカンサの実の光景です。バラ科ピラカンサ属の植物です。赤色の実を付けるものは、『トキワサンザシ(常磐山査子)』、橙色の実を付けるものは、『タチバナモドキ(橘擬)』とも呼ばれます。
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