さいたまさんのクチコミ(69ページ)全2,813件

靖国神社の拝殿に向かう際、神門の前に、第二鳥居があります。
靖国神社境内に入り、大村益次郎の銅像を過ぎると、二番目の鳥居が見えてきます。
高い青銅製の第二鳥居です。
明治２０年(1887年)ですから日清戦争の前の時期ですが、大阪砲兵工廠で造られた鳥居です。
青銅製では、日本一の高さだそうです。
見上げるほどの高さで、建造物として素晴らしいしものです。
継ぎ目等から鋳造製だと思いますが、どのようにして造られたのか興味が尽きません。
大鳥居の鋼鉄造り、第二鳥居の青銅造り、そして中門鳥居の檜造り等、靖国神社の鳥居は、それぞれ意を尽くし、特性を活かした佇まいになっています。
こころが洗われるような気持になります。

８月１５日に、靖国神社に参拝し、神門に拝礼しました。
ちょうど５ケ月前の３月１５日に、参拝しましたが、その時は、桜の花が満開で、近傍の大学の卒業式の日とも重なり、大変混んでいました。
色とりどりの服装をした若者の姿が見受けられ、日本の将来に希望が持てる感じを受けました。
神門自体は、総檜造りの建物で太い檜の柱が、１２本で神門を支えています。
同じく、檜の門扉には、黄金色の菊のご紋章が取り付けられています。
今回、８月１５日に神門を、ゆっくり見させて頂きましたが、感慨深いものがあります。
多くの参拝客が、神門を通る際、丁寧にお辞儀をしててから、拝殿に向かう光景を目にしました。
拝殿における参拝を済ませた後も、丁寧にお辞儀をして、去って行くのです。
日本において、何か忘れ去られたものを見たような気がしました。
なんとなく清々しい想いをしました。
また参拝に来ようと思っています。

靖国神社の遊就館は、一時、ＧＨＱにより本社を接収された企業に貸し出されていました。
遊就館の名称は、荀子の勧学篇の「君子居必択郷遊必就士」という記述に拠っています。
つまり、交際するときは、士と交わりなさいという教えに拠っています。
遊就館は、明治初期に建設に着手され、明治中期に完成しましたが、戦後、勅令の遊就館令が廃止され、一時、ＧＨＱにより本社を接収された企業の本社社屋として使用されていました。
その企業が、本社社屋完成に伴い、立ち退くにあたり、当時の関係者が、靖国神社の経済的窮状を、財界有力者に訴えました。
これを契機に「靖国神社奉賛会」が発足し、遊就館施設の改修が終わり、新たなる遊就館として再活動を開始しました。
現在の遊就館です。
現在は、各種の展示品を通じ、西南戦争以来の教訓を、装備品の面から啓蒙・紹介しています。

８月１５日、靖国神社の中門鳥居を見ました。今年の３月１５以来、２回目です。
今年の３月１５日以来、２回目の訪問です。３月１５日は、桜が満開で、かつ近傍の大学の卒業式があったため、靖国神社の中は、花見の参拝客と羽織袴の女子大学生で一杯でした。
今回、８月１５日の靖国神社の中は、異様な雰囲気でした。
お年寄りの参拝客と物々しい格好をした戦中回顧の参拝客が目につきました。
しかしながら、中門鳥居は、ものも言わず、淡々と、存在していました。
靖国神社は、何も言わず、自らの道を行くという感じでした。
そのような、雰囲気の中で、一般の参拝客が、神門や中門鳥居をくぐる際、丁寧なお辞儀をしている光景を何回も見ました。
参拝を済ませて、辞去する際も、わざわざ振り返り、本殿の方向を向いて、深々とお辞儀をしている光景を見ました。数多く、見ました。

次からは、８月１５日を避けて、参拝しようと考えています。

飯田橋サクラテラスの２階で、休憩しました。
ちょうど８月１５日の終戦の日で、靖国神社に参拝する予定があり、時間が早いこともあり、時間調整の意味合いで、２階のオープンテラスで休憩しました。

飯田橋サクラテラスは、飯田橋駅西口地区再開発事業によって整備、建設された商業・オフィスに加え、住宅と教会施設を併せ、整備された複合商業施設です。
１階～３階が、飯田橋サクラテラスと称される商業ゾーンで、４階以上が３０階までがオフィスゾーンとなっています。
別棟として、住宅棟があります。
吃驚すると思いますが、教会棟が、飯田橋サクラテラスよりも早く建設されています。
飯田橋サクラテラスの横に、再建という形で、教会ができていたのです。

２階のオープンテラスは、夏休みしかも８月１５日の朝早いということもあり、お客さんは、女性が１名しかいませんでした。
時間まで、ゆっくりして、休憩しましたが、通勤のために横を通る人以外は、あまり人通りはありませんでした。
その分、ゆっくりできたのは、幸運だったのかもしれません。

神田明神の本社殿の南側に、えびす様の像があります。水色が基調の清らかな感じがします。
神田明神の境内の南側に、神田明神の二の宮としてのご祭神『えびす様』の像が置かれています。
えびす様の正式の名称は、少彦名命(すくなひこなのみこと)と呼ぶそうです。
神話には、木の実を、舟にして海の彼方にある常世から来訪された小さな神様と伝えられています。
また、だいこく様、と力を合わせて、日本の国造りを担当され、病人に医薬の道を教え、酒造りなど豊かな知恵を人々に授けられた福の神でもあります。
えびす様の像は、イルカ、タイ、トビウオ等の海の生き物とともに、大海原を渡るえびす様の様子が、形造られています。
大きな波を越えて、力強く進む姿には、未来を拓く、強い決意と実行力が象徴されているような感じがします。
日本の将来を、創造しています。

神田明神の石造りの大黒像は、高さ６ｍ、重さ３０トンもあり、石像としては日本最大です。
神田明神一之宮として、大己貴命と記し、(おおなむちのみこと)と呼ぶそうです。
大己貴命は、大黒様であり、縁結びの神様とのことです。ここで言う縁結びとは、恋愛に限らず、人間関係や仕事関係の中を取り持つ、という意味だとされています。
また、出雲大社の御祭神である大国主命(おおくにぬしのみこと)と同じ神様であるとされており、国土経営・夫婦和合・縁結びのご利益があるとされています。
神田明神の大黒様は、大人気で、正月には、参拝のための列が長く連なるとのことで。
正月には、石像以外にも、境内に、面をかぶった大黒様とえびす様が歩き回ってサービスに努めるそうです。
頼むとうちでの小づちを頭の上で振っていただいたり、福を分けていただけるようです。
このことを耳にした段階で、神田明神も、粋なサービスをするものだと感心した次第です。
神社もだんだん変わってきたようです。

神田明神の魚河岸水神社は、徳川家の武運長久と大漁安全を祈願する神社です。
当初、徳川家の武運長久と大漁安全を祈願するため、日本橋の魚市場の守護神・大市場交易神として祀られました。
明治６年(1873)に、常磐稲荷神社の合殿に祀られましたが、社名を魚河岸水神社と改めるとともに、再び、神田明神境内に遷座し、末社として祀られ、盛大に水神祭が執り行われました。
魚市場が、日本橋より築地に移った後、築地魚市場内に、水神社の遙拝所が建立され、現在も、築地魚河岸会の関係者を中心に、神事が執り行われています。
また、築地の魚市場の水神社の入口北側には、日本海軍発祥の地の石碑が置かれています。
築地の水神社の遥拝所は、松平定信の浴恩園の庭園部分にありましたが、魚河岸の移転により東北区画部に移転しています。
神田明神の魚河岸水神社も、遷座の後に遷座するという運命をたどっています。
なにか共通している点に注目しています。
歴史の運命的なものかもしれませんが、興味が湧きます。
今後も、引き続き、勉強していきたいと思っています。

神田明神の本社殿の西側の区画が、神田明神の資料館となっています。
神田明神の本社殿の西側の脇にある朱色の建造物が、資料館となっています。
２階と３階に、展示室があります。
神田明神の祭神と歴史、神田祭の変遷、江戸の年中行事についての浮世絵などの資料が展示されています。
江戸と現代の神田祭ジオラマは、必見の価値があると言われています。
神田明神とアニメ化された展示資料も、解りやすいとの評判です。
江戸時代からの観光名所や文化も紹介されています。
伝統的な能や国学、江戸千家、千社札、かんざしなどの江戸から東京に変わる文化の移り変わりが、興味深いと感じています。
浮世絵などの資料も多く展示されています。
年に数回、不定期ですが、特別な企画として、特別展示も開催されています。
時期的に、展示内容が変わるようなので、事前に情報収集することが、大事だと痛感しました。
インターネット等で、事前に勉強しておきましょう。

番町文人通りには、有名な文人の住居跡や学校の跡の標識が、置かれています。
市ヶ谷駅から、日本テレビ通りを南側に進むと、文人通りと交差します。
日本テレビの建物の北側角の通りが、番町文人通りです。
著名な文人の住居跡がありますが、今回は、明治女学校跡について紹介いたします。
日本テレビの北側角の交差点から、５０ｍほど西側に、明治女学校跡の標識が立てられています。
標識の説明によると、明治女学校は、羽仁もと子や野上弥生子等を始めとする明治時代以降に活躍した女性を、多数輩出した有名な女学校です。
女学校自体は、明治１８年から明治４１年まであったようですが、番町文人通りに校舎があったのは、明治２５年(1892年)から明治２９年(1896年)の４年間だったそうです。
やや短いようですが、その間、日本の女性の地位の向上に貢献するような活躍をした卒業生が、多数卒業したり、学んだとのことです。
その面から、明治女学校の果たした役割は、大きなものがあったようです。
日本女性が、社会で活躍し得る環境は、十分ではなかった時代での活動には、大変な苦労があったものと推察しています。
それらの制約を克服して、頑張られた先人の女性に、敬意を払うべきと感じております。

神田明神の小舟町八雲神社は、天王とも呼ばれた時期もありました。本殿の西側にあります。
小舟町神社は、江戸城内吹上御苑より、神田神社と共に、神田の地に遷座された歴史があります。小舟町に、仮屋を得て、神輿も渡御されたことから、小舟町の天王と称された時期があります。
明治以前は、江戸全町域の疫病退散のため、公命により、江戸城内・北奉行所・日本橋々上に神輿を奉安し、祈祷が行われたそうです。
東京歳時記によれば、当時の天王祭は、一丁目、二丁目及び三丁目に、それぞれの仮屋等を設け、天王祭の大幟をたて、神輿の神幸を待ったとのことです。
小舟町のハ雲神社は、三天王の三ノ宮として、重要な役割をになっていたそうです。
永い伝統を有する小舟町のハ雲神社を訪れ、神田明神の大伝馬町の八雲神社及び小舟町の八雲神社の役割や由緒に触れることができ、本当に、有意義な訪問となりました。
再度、訪れたい場所の一つです。

神田明神の大伝馬町八雲神社は、江戸時代以前に祀られていて、大伝馬町天王とも称されていました。
御祭神　建速須佐之男命で、６月５日は、祭礼の日としてにぎやかな祭りとのことです。
この祭は、元和元年頃から行われていて、江戸時代には、他の天王様と共に大変な賑わいの一つで、有名だったそうです。
祭りは、大伝馬町１丁目、本町３町目、東町会の有志により、受け続けられています。
具体的には、神田祭の一番山車である大伝馬町諫鼓山車の名称から命名された諫鼓会の人々の信仰により、伝承されています。
また、東京の風物詩のべったら市も、神田神社で、諫鼓会の人々により、祭礼伝統文化行事として継承されています。
永い歴史を有する神田のお祭りは、永く受け継がれていることを念じております。

角田竹冷は、正岡子規と競いつつ、新たな俳句界を創造していった俳人あり、かつ政治家です。
神田明神の角田竹冷の句碑には、
白うをや　はばかりながら　江戸の水
という俳人・角田竹冷としての俳句が刻まれています｡
白魚もとれる神田川の水は､恐れおおくも､その昔将軍さまのお茶の水にも召されたという江戸一番の名水だったことを詠んでいます。
角田竹冷は、今でいうと弁護士にあたる代言人をつとめるかたわら､俳人としても名の知れた人物でした。
尾崎紅葉らとともに、秋声会を結成し、正岡子規の日本派と並んで俳句革新運動を展開するとともに、旧神田区の初代区会議長や衆議院議員をつとめるなど政治家としても、その手腕を発揮したと言われています｡
明治時代の偉人の人となりを聞くにつれ、江戸から明治にかけての混乱期にあった幼少の時期に、勉学に励んだ成果が、明治になって花開いたと思われます。
若い時期の努力が必要だと痛感した角田竹冷の句碑でした。

神田明神の力石は、若者等が、持ち上げる力を競い合う際に使った石です。
江戸時代、疫病の蔓延を防止する願いを込めて、厄除けに使用したことを起源としていますが、その後、娯楽の一つとして広まったと言われています。
現在、市ヶ谷、九段、神田を始めとして、各地の神社に祀られています。
いずれも、祭典の折などに、力比べの競争に使用されていたとのことです。
神田明神の力石は、若者たちが、力くらべに使った２～３０貫の石のうちの一つです。
神田明神に残っている力石は、直径８０cmのもので､表面に、文政５年(1822)に、神田仲町２丁目の柴田四郎右衛門が持ち上げたものであると記載されています｡
江戸から東京に変わっても、若者たちの生活の中で、娯楽として使われていたようです。
古来からの、信仰と娯楽の一部を、推し量ることのできる、興味あるものです。

神田明神の境内社である江戸神社は、神田明神の本殿の西側にあります。
三天王の一の宮とも呼ばれていて、祭神に、建速須佐之男命(タケハヤスサノオ)を祀っています。
大宝２年(702年)に、武蔵国豊島郡江戸の地(現・皇居)に創建された大江戸最古の地主神とされています。
江戸大明神あるいは江戸の天王とも、称されていたそうです。
慶長の江戸城の拡張の際、神田神社と共に神田台を経由して、当地に遷座したとされています。
江戸時代中期以後は、牛頭天王と称されましたが、明治１８年に、江戸神社となった経緯があるようです。
昨今、軽易に姓を変える向きもあるようですが、社会生活の中で、姓を変えることは、慎重に考えねばならないと感じています。
江戸神社の約１，３００年の歴史が、そう教えてくれるような感じがしています。

神田明神の末廣稲荷神社は、神田明神の本殿の北側にあります。
神田明神の境内内に所在しているため、境内社と呼ばれる区分のようです。
裏参道沿いに建てられています。
末廣稲荷神社との名称の神社は、港区の末廣稲荷神社を、始めとして多数あるようです。
神田明神の境内内にも、少なくとも、九つの神社があります。
神田明神の境内社・末廣稲荷神社は、創建年代は不詳とされているようですが、元和２年(1616年)の頃には、既に祀られていたと言われています。
つまり４００年も続いている、極めて伝統のある古い神社となります。
祭神には、宇迦之御魂神(ウカノミタマ)を祀っているとのことです。
古来より庶民の信仰が篤く、霊験あらたかな「出世稲荷」として尊崇を集めているそうです。
なお、現在の社殿は、昭和４１年に再建されたものとされています。
朱色を主体とする鮮やかな色彩で、とてもきれいに見えます。
末廣という縁起の良い名称もあり、親しみを感じる神社で、再び訪れたいと思う神社の一つです。

陸上自衛隊東富士演習場は、富士山の東側にある演習場で、富士火力演習等で有名です。
東京から約１００ｋｍの位置にあり、東名高速道路や中央高速道路で、車で約１時間ちょっとの距離です。
実弾射撃のできる演習場が少ない現在、土曜日曜日も、いろいろな種類の多数の訓練が行われている使用頻度の高い演習場です。
毎年８月の下旬に、実弾演習が、富士火力演習として、一般公開されています。
近年、注目度が高まったせいか、見学希望者が多く、入場券が入手し難いとも聞いています。
安全を確保するため、弾着地を演習場のほぼ中央に設定し、その周辺を立ち入り制限区域としています。
富士火力演習では、制限区域外側の見学できる場所が、指定されています。
この時期になりますと、見学者の車で、国道渋滞が激化する等の状況になりますので、注意が必要です。

小唄塚と小唄作詞塚が、神田明神の本殿の北側に置かれています。
神田明神には江戸文化にまつわるいろいろな碑があります。
小唄は江戸時代末期に確立した三味線音楽の一つです。
神田明神で行われる伝統のある神田祭は、粋でいなせが象徴で、江戸小唄には、神田祭が随所に取り入れられているそうです。
このことから、大正・昭和の小唄の作曲に大きな功績を残した吉田草紙庵を顕彰する小唄塚が、昭和３１年に建てられ、さらに小唄作詞家協会により、その３０周年の昭和６２年に小唄作詞塚が、小唄塚に並んで建てられています。
現在は、小唄塚と小唄作詞塚は、神田明神の北側に置かれていますが、従前は、魚河岸水神社脇にありました。
近年、裏参道脇・納札碑の隣に移動されています。
そのせいか、場所が相前後していて、不思議な位置関係になっています。

神田明神の本殿の北側に、日本画家の水野年方の顕彰塔が立てられています。
水野年方は、神田の大工の息子として生まれましたが、持ち前のまじめな性格と努力により、明治時代の日本画家として活躍しました。
当初は、江戸時代から続く浮世絵の世界で、努力しましたが、文明開化の中で、欧米の絵画の作風を取り入れ、日本絵画の発展に尽くしました。
水野年方のこのような活動は、浮世絵師が時代とともに町絵師から芸術家へと変わりゆく時代を示すものであり、日本絵画の文化的価値を高める原動力となりました。
神田明神の水野年方の顕彰塔は、大正１２年５月に、弟子たちが建立したもので、水野年方の活動を顕彰するものです。
この顕彰塔は、千代田区指定文化財(歴史資料)としての指定をうけています。
神田明神の中で、宗教的な施設関連が多い中、芸術的な分野における存在として、異色のものといえます。
ぜひ、一見すべきと感じております。

神田明神の一角に、籠祖神社があります。七つのご神体(神社)を合祀しています。
この籠祖神社の社殿は、合祀殿として、籠祖神社、八幡神社、富士神社、天神社、大鳥神社、天祖神社、諏訪神社のご神体が収められています。
つまり、籠祖神社が、七つのご神体を合祀し、合祀殿として、ともに信心しているようです。
江戸時代以来、それぞれ建てられていた社殿等が、関東大震災・戦災により社殿が焼失したため、以来神田神社の本殿を、仮御座殿として奉斎されていたようです。
この合祀殿は、この七柱の御神体を収めるため、平成２４年に造営したとのことです。
関東大震災や戦災により、災いを受けた神社が、合助け合い、ご神体を合祀し、お護りするという互助の精神の発露かもしれません。
心温まる思いをしています。
このような考え方が、広く伝わり、広がることを念じております。