はくさんちどりさんのクチコミ全121件

秋田の親戚回りの最後に、仙台まで帰る英気を養うために宿泊しました。みんな後期高齢者ばかりで、94歳の姉を筆頭に、90代3人、80代4人、70代1人の8家族を回るのは、喜寿を迎えた身には結構応えたので、いい骨休めになりました。

　岩塔が点々と連なった橋杭岩（はしぐいいわ）は、国の名勝・天然記念物に指定されているほか、南紀熊野ジオパークのジオサイト、日本の地質百選にも選ばれており、およそ８５０ｍに渡って林立する４０の奇岩には、目を見張るものがあります。どうしてできたのか？地質学的にはもちろん研究されています。
ですが、名称については、昔、弘法大師が天邪鬼と串本から沖合の島まで橋を架けることができるか賭けをし、弘法大師が橋の杭を作り終えた時点で、天邪鬼はこのままでは負けると思って、鶏の鳴き声をまねて、弘法大師に朝が来たと勘違いさせ、立ち去らせたことに由来するそうです。弘法大師がそんなことで騙されるとは思えませんが、まあいいでしょう、まずはその奇岩ぶりに、見る人は驚き、ビックリします。
　道の駅があるので、駐車場に車を止めて、潮風に当たって奇岩を見た後は、休憩したり売店で買物したりすることもできます。

　熊野三山のうち、明治の神仏習合廃止に伴う仏堂破却を唯一免れたのが、熊野那智大社の如意輪堂です。
　それを元に、信者の手で復興され、今は押しも押されぬ西国三十三所第一番札所として君臨しています。
　本堂の脇にある広場から眺める、朱塗りの三重塔と那智滝のコラボレーションはとても美しく、見逃せないワンシーンですので、参拝時にはぜひ観てください。

　熊野那智大社は、ご存じのとおりユネスコの世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』に含まれる熊野三山の１つで、熊野古道も通っています。
　那智滝を観てから、石段を登って歩いて行くこともできるし、体力に自信のない方は、有料の防災道路を利用し、車で直接近くまで行くこともできます。
　周辺地域の緑から際だつ赤の鳥居と社殿が特徴的なので、あまり歴史があるように感じませんが、伝えどおりであれば、古墳時代の仁徳天皇の御代に創建されたことになり、途轍もなく古いですね！

　那智滝に向かう時、道路の脇に鳥居があって、確かに飛瀧神社とあり、杉木立の中の参道を進むと、境内に社殿らしき建物があります。ここで御朱印をいただいたりするわけですが、飛瀧神社そのものは、もう一つの鳥居をくぐった先になるらしいです。
　そのため、大己貴神を御祭神とするそうですが、本殿はもちろん拝殿もなく、御神体の那智滝を鳥居の先から直接拝むことになります。もっと近くから拝観する場合は、さらに朱塗りの手すりで囲った観瀑台まで進みます。
　水量の多い季節には、延命長寿の霊験あらたかな滝の飛沫を浴びることができるそうです。

　一昨年のお伊勢参りで、伊勢から那智勝浦までの往復に要する時間がかかりすぎて諦めた那智滝、奈良旅行を計画する時点からの妻のたっての希望で、２年越しの観瀑となりました。
　おそらく水量によって落下するときの音は様々に聞こえるのでしょうが、訪れた４月では水量が少なく、杉林内のアプローチを通っている時点で、「サラサラサラー、サラサラサラー」と、静かな音でした。それがむしろ静謐な感じがし、爆音を立てて豪快に流れ落ちるよりも、古希を過ぎた老夫婦に似合うのかなと思えるシーンでした。
　観瀑の際には、ぜひ朱塗りの滝見台から間近に見ることをお勧めします。

　旅行期間中に誕生日を迎えることになるので、奮発して１日３組まで限定のこの宿に決めていました。
春日大社や東大寺などに近い春日山原生林の中にひっそりと建っており、その佇まいは平屋で古色蒼然たる感じでした。
　赤い絨毯を敷いた渡り廊下を通って、部屋へ案内される前に、途中で貸切風呂の説明があり、２カ所のうち夕方は下の、朝方は上の風呂を自由に使ってよいとのこと。この説明で、今日の来客は多分２組までかな？と推量。
　客室の柳の間に通されてびっくりしたのは、古そうな造りの割に床暖房で、テレビは備え付けられていませんでした。畳部屋の周りに半間ほど縁側が回されていて、ガラス戸越しに原生林を眺めることができます。鹿がいれば、その姿も見られたことでしょう。
　入浴後の食事は、夕食も朝食も棟続きの紅葉の間屋で提供されました。上品な和服姿の仲居さんが、お品書きに沿って順番にお料理を運んでくれ、よく冷えた地酒と生ビールで乾杯し、この上ない至福の誕生日を過ごすことができました。

　多武峰山中の奥深いところにあるホテルですが、中大兄皇子（後の天智天皇）と中臣（後に藤原）鎌足が、専横を極める蘇我氏を滅ぼすために密かに相談したという談山神社の目と鼻の位置にあります。
　朝食会場の５階グリル紅葉からは、談山神社が見え、期待を膨らませること間違いなしです。
　

　那智滝や那智大社などを観光した後、宿泊しました。勝浦漁港近くの温泉宿は、早朝帰港する漁船のエンジンがうるさかったなどのクチコミが見られたので、漁港から離れたこの宿にしました。
　静かで良かったと思いますが、宿のスタッフが２人だけで、極端に省力化しているのにはびっくりしました。チェックインからチェックアウトまでの間、フロント係と食事係の男性２名しか会っていません。夕食時と朝食時は役割交換していました。厨房には他にいたのかも知れませんが・・・。
　ゴールデンウィーク前の閑散期だったからかも知れませんね？！でも、食事、風呂など並だと思います。

　翌日の和歌山城登城に便利そうなので、すぐ近くのこのホテルを選びました。隣の駐車場は、翌日いっぱい出し入れ自由で利用できるし、外に出ないで和洋中好きな食事が出来るのも便利でした。それに、広いルームでゆったりとくつろげたのが、何よりの休息になりました。

　私たちが宿泊した温泉の宿泊施設の中で、ダントツで回数の多いのが、ここ秋保温泉の岩沼屋です。予算に応じてプランが充実しているほか、宿のスタッフが皆よく接客してくれ、どのプランで泊まっても、寛いで過ごし、和んだ気持ちになるのが心地よい宿です。
　以前はおかみの畑があり、作物の成長を見るのが楽しみで行ったこともありますが、現在事情によりお休み中途のことで、再開を楽しみに待っています。
　自宅から近い（自家用車で片道1時間）ので、ふところ事情が許す限り、何度でも泊まりたい宿です。

　翌日の高遠城址公園内にある高遠城跡を散策するために、温泉付きのこの宿を選びました。静かそうで、町の雑踏から離れていそうだったのも、決め手の1つでした。
　旅の3日目あたりからずっと、体調が思わしくありませんでしたが、なんとかしてここまで行程どおり旅行してきた後の落ち着いた雰囲気は、とても助かりました。
　温泉で暖まり、夜はエネルギー源の日本酒を飲み、高遠湖の見える静かなお部屋でぐっすり眠って、元気を回復しました。

　仙台から近くても、なかなか泊まる機会のなかった上山温泉でしたが、ようやく思い立って行ってみることにしました。
　せっかくなら、良いお宿を、と思って選んだのが、日本の宿・古窯。出迎えから見送りまで、一切のサービスに心配りが行き届いており、とても安らぐことができました。若い従業員が多いように見受けましたが、教育がしっかりしていて、笑顔のおもてなしを受けることができました。
　今度は、子どもや孫たちを連れて、また来たいと思います。

　翌日の犬山城を見るために、岐阜城から車で移動して宿泊しました。かなり疲れて、しかも体調も悪く、せっかくの温泉には入る気力がありませんでしたが、同行者の言では、とても良い温泉だったそうです。
　夕食のため市内に出る気力はなく、ホテル内の日本料理店「有楽」で会席を頼みました。料理も美味しく、従業員の心配りや、身体の不自由な方のエスコートなど、非常に洗練されていると思いました。近くを旅行する機会があれば、また泊まりたくなるホテルでした。

　湯西川温泉でも老舗中の老舗、建物すべてが半端ない造りで、高層の鉄筋コンクリート造とは真逆。都会の生活で心身ともに疲れた現代人には、リフレッシュするのに打ってつけです。
　どこで知って来訪したのか、アメリカからの観光客が十数人いました。彼らにとって、日本の都会は自分たちの国と同じく見え、故国で味わえない日本のノスタルジックな世界に触れたいのかも知れません。
　建物の外観を始め、内部の柱や梁、階段、かずら橋、隠れ家のお食事処、お風呂、お部屋、そのすべてがほとんど木造で、いつまでも残しておきたいと思いました。
　そして何よりの驚きは、館内に掲示してあった昔の写真で、西郷どんに会えたことです。上野公園の西郷さんとは全然異なる風貌、ギョロ目で他人を威圧するような感じはまったくなく、穏やかな中にも毅然とした意思を宿したお姿に見えました。現在放映中のＮＨＫ大河ドラマと、ついダブってしまいます。

　小名浜のアクアマリンふくしまと三春の滝桜のどちらにも近く、しかも宿泊してファイヤーダンスやフラダンスのショーまで楽しめました。
　子供連れなら、何日か滞在して、ショーや常夏のプール、異国情緒のお買い物まで楽しめそうです。

　鶴岡市の郊外、海岸に立地する加茂水族館は、オワンクラゲが有名で、ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士とご縁があることから、いつもノーべル賞受賞者発表が行われる時期になると、水族館と様々なクラゲたちを思い出します。
　アクセスには、乗り合いバスもありますが、場所柄やはり自家用車が便利で、湯野浜温泉もさほど離れていないので、遠方からの来訪者には、温泉を兼ねた旅をお勧めします。
　クラゲは、種類ごとに別水槽で展示されており、説明表示もあるので、わかりやすいと思いました。また、クラネタリウムや巨大円形水槽のクラゲプラネットも見応えあります。
　クラゲ以外では、アシカショーが子供たちにも人気のようです。アザラシの真似までする芸達者なアシカもおりますので、笑えます。

　後楽ホテルは、岡山駅東口から徒歩5分程度の西川緑道公園前にあります。契約駐車場がすぐ近くにあるので、車での利用も便利です。居心地感を重視したと言うだけあって、ツインの客室は圧迫感がなく、広さを感じさせる中にベッドがあり、ゆっくり寛ぐことができました。
　客室のある４Ｆ～１３Ｆのエレベーターホールには、『小さなミュージアム・アートスペース日だまり』があり、文化勲章受章作家や人間国宝作家の陶芸品・絵画などが展示されているので、それらも楽しめます。
　付近には多くの飲食店があり、夕食時に迷うほどですが、フロントに訊くと、『後楽ホテルスタッフがオススメする周辺飲食店ＭＡＰ』を提供してくれ、好みに応じたお店を親切に教えてくれました。また、翌日の朝食のバイキングも、２Ｆの和室レストランでの和食主体で選べたのが気に入りました。
　近くでホテルをお探しになる方には、コスパ面でもお勧めします。

　月山富田城跡は、安来市広瀬町の月山山頂に本丸～三の丸まであった複郭式の典型的な山城です。戦国時代に、尼子氏の支配の下、全盛期を迎えたと言われています。
　飯梨川（富田川）沿いの道の駅広瀬・富田城や安来市立歴史資料館の近くから歩いて、月山麓の山中御殿を経由して行くこともできますが、県道を少し川沿いに上流へ進んでから東に折れた先にある駐車場を利用するのが、15分ほど時間短縮になり、便利です。
　山中御殿から本格的な山道になり、七曲りを経て、三の丸跡、二の丸跡と進んで、ようやく本丸跡に到着です。霧雨で煙る平坦な本丸跡には、忠臣山中鹿介幸盛記念碑が建っており、奥には勝日高守神社が霞んで幽玄に見えました。天気のせいかもしれませんが、体に何となく霊気を感じるようでした。

　山中御殿は、月山の麓の直下にあり、月山山上に築かれた本丸、二の丸、三の丸へは、険しい山道を上る前に、必ず通らなければならない要衝の場所です。
　かつて月山山麓にまで広がっていた城下町、その中の里御殿に対しての山中御殿（さんちゅうごてん、始めはやまなかごてんと思っていた！）という名称とか・・・。
　城主の館があっただけに、往時は立派な御殿が築かれていたようですが、それも、今は広場に城跡の案内図や略年表史説明板があるだけで、大手門跡の大石垣にようやく栄耀栄華の跡が偲ばれるだけです。