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 表題の七月七日、大和では意外な伝統行事が執り行われました。子細を見学・・・ならば良いのですが、大きく出遅れましたが滞りなく執り行われたのを確認して参りました。<br /> 大和高田市奥田にある「奥田池」では、七夕のこの日蓮の花を刈り吉野の金峯山寺へ納めます。役行者とその母(刀良売:とらめ)、吉野金峯山寺蔵王堂と役者には事欠きません。写真のタイムスケジュールで云いますと、蓮刈りに舟が出港する頃に、河内温泉大学を出発していますので、明らかに遅刻でした。<br /> 奥田の蓮池は以前一度見学に来ていましたが、蓮が咲いて大勢の人出があって盛り上がるものですね。金峯山寺までは同行できませんでしたが、天の川とは一味も二味も違った「七夕の池」の行事を楽しませていただきました。斯様な伝統行事を維持するのは大変なご苦労です。京都祇園祭で云う「町衆」の支えが在ってこそです。更に次の世代へも引き継いで戴きたいものです。近くの幼稚園でしょうか、幼児が連れだって見学に来ていました。次世代へのバトンタッチの準備にも見えました。<br /><br /> 大和高田市奥田池を外れますと一帯は田園風景です。20センチ程に伸びた稲穂の間に、鷺なのか野鳥が群れています。目を遠くにやると二上山から葛城・金剛の山並みが曇の中に隠れたり見えたり、葛城族や鴨一族がおいでおいでと手招きしているようです。その招きに応じる様にナビを長柄神社にセットします。少々大きい車なのが心配ですが何時もの「何とかなる」と進む事にしましょう。大きな「葛城の道」図で中心右から左にかけて濃く塗られているコースを進みました。長柄神社は大凡この近辺の神社がそうであるように、葛城山を背景に建っています。<br /> この周辺は、トレンクルの出番です。郵便名柄館の隣が堺屋太一さんの生家とか。ここから南へ重文クラスのお屋敷が並んでいます。次の交点角には葛城酒蔵の久保家です。山側には「梅本とうふ」店ですが、この日は他に当てがありスルーしましょう。このルートが町並みとして売り出し中です。<br /> 再び車で先を進みます。葛城中学校、春日神社、住吉神社を過ぎて山麓バイパスに出ると、極楽寺です。ここは初見でした。旧道からだと車が入れないのですが、バイパスからだといとも簡単に入山できます。立派なお寺です。境内で今頃流行の素晴らしい物を発見しましたが、これは最後にお教えしましょう。更にバイパスを進みますと高鴨神社です。菖蒲のシーズンが外れて、花は数株ですがその分人は少なく落ち着いて参拝できます。池の上に拝殿を設けるなど、新しい仕掛けも考案されているようです。<br /> 駆け足で葛城の道を駆け抜けました。今回初見の場所もあり、新しい発見も沢山。とりわけ、古道で道行くご婦人にお声かけ戴き「葛城の道」を戴いたおかげで、より深く踏み込む事ができました。葛城のご婦人の暖かいお心にも感謝です。葛城酒蔵。梅本とうふ店等改めてゆっくりと再訪したい箇所が増えたのも喜びです。<br /> <br /> 七夕にまつわる最終編は「ハートストーン」でお開きに。山麓バイパスに遊んでいる途中で、極楽寺を初めて拝観する事が出来ました。旧道からばかり見上げていたので、とてもお参りできないと諦めていたお寺でしたが、偶然脇道を発見して、今回のお参りとなりました。<br /> 極楽寺の謂われ等は省略しますが、遠く三輪山や途中の大和三山が遠望できる、素晴らしいロケーションですね。背景には金剛・葛城連山で絶好の要衝でもあります。鎌倉時代、戦国時代をくぐり抜けて来られたともある資料には記されています。<br /> その細かい石が敷き詰められたを境内を散策しておりましたら、写真のストーンを発見しました。七夕の日に蓮を拝見して、葛城の山の中腹を貫く古道の脇に在る名刹の小石の中にハート型です。ひょっとしたら、「織女星」「牽牛星」は人目を忍んで、この山中の古道(天の川)でお会いになっていたのかも知れません。<br /> 写真に納めて、元通りに小石の群れの中へ戻しておきました。まだお会いになる前で、日が暮れてからのプレゼントだったかも知れませんので。<br /><br />

七夕の「天の川」は葛城の道にあった、ハートストーンに極楽寺で

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2017/07/07 - 2017/07/07

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旅行記グループ 大和を旅する

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河内温泉大学名誉教授

河内温泉大学名誉教授さん

 表題の七月七日、大和では意外な伝統行事が執り行われました。子細を見学・・・ならば良いのですが、大きく出遅れましたが滞りなく執り行われたのを確認して参りました。
 大和高田市奥田にある「奥田池」では、七夕のこの日蓮の花を刈り吉野の金峯山寺へ納めます。役行者とその母(刀良売:とらめ)、吉野金峯山寺蔵王堂と役者には事欠きません。写真のタイムスケジュールで云いますと、蓮刈りに舟が出港する頃に、河内温泉大学を出発していますので、明らかに遅刻でした。
 奥田の蓮池は以前一度見学に来ていましたが、蓮が咲いて大勢の人出があって盛り上がるものですね。金峯山寺までは同行できませんでしたが、天の川とは一味も二味も違った「七夕の池」の行事を楽しませていただきました。斯様な伝統行事を維持するのは大変なご苦労です。京都祇園祭で云う「町衆」の支えが在ってこそです。更に次の世代へも引き継いで戴きたいものです。近くの幼稚園でしょうか、幼児が連れだって見学に来ていました。次世代へのバトンタッチの準備にも見えました。

 大和高田市奥田池を外れますと一帯は田園風景です。20センチ程に伸びた稲穂の間に、鷺なのか野鳥が群れています。目を遠くにやると二上山から葛城・金剛の山並みが曇の中に隠れたり見えたり、葛城族や鴨一族がおいでおいでと手招きしているようです。その招きに応じる様にナビを長柄神社にセットします。少々大きい車なのが心配ですが何時もの「何とかなる」と進む事にしましょう。大きな「葛城の道」図で中心右から左にかけて濃く塗られているコースを進みました。長柄神社は大凡この近辺の神社がそうであるように、葛城山を背景に建っています。
 この周辺は、トレンクルの出番です。郵便名柄館の隣が堺屋太一さんの生家とか。ここから南へ重文クラスのお屋敷が並んでいます。次の交点角には葛城酒蔵の久保家です。山側には「梅本とうふ」店ですが、この日は他に当てがありスルーしましょう。このルートが町並みとして売り出し中です。
 再び車で先を進みます。葛城中学校、春日神社、住吉神社を過ぎて山麓バイパスに出ると、極楽寺です。ここは初見でした。旧道からだと車が入れないのですが、バイパスからだといとも簡単に入山できます。立派なお寺です。境内で今頃流行の素晴らしい物を発見しましたが、これは最後にお教えしましょう。更にバイパスを進みますと高鴨神社です。菖蒲のシーズンが外れて、花は数株ですがその分人は少なく落ち着いて参拝できます。池の上に拝殿を設けるなど、新しい仕掛けも考案されているようです。
 駆け足で葛城の道を駆け抜けました。今回初見の場所もあり、新しい発見も沢山。とりわけ、古道で道行くご婦人にお声かけ戴き「葛城の道」を戴いたおかげで、より深く踏み込む事ができました。葛城のご婦人の暖かいお心にも感謝です。葛城酒蔵。梅本とうふ店等改めてゆっくりと再訪したい箇所が増えたのも喜びです。
 
 七夕にまつわる最終編は「ハートストーン」でお開きに。山麓バイパスに遊んでいる途中で、極楽寺を初めて拝観する事が出来ました。旧道からばかり見上げていたので、とてもお参りできないと諦めていたお寺でしたが、偶然脇道を発見して、今回のお参りとなりました。
 極楽寺の謂われ等は省略しますが、遠く三輪山や途中の大和三山が遠望できる、素晴らしいロケーションですね。背景には金剛・葛城連山で絶好の要衝でもあります。鎌倉時代、戦国時代をくぐり抜けて来られたともある資料には記されています。
 その細かい石が敷き詰められたを境内を散策しておりましたら、写真のストーンを発見しました。七夕の日に蓮を拝見して、葛城の山の中腹を貫く古道の脇に在る名刹の小石の中にハート型です。ひょっとしたら、「織女星」「牽牛星」は人目を忍んで、この山中の古道(天の川)でお会いになっていたのかも知れません。
 写真に納めて、元通りに小石の群れの中へ戻しておきました。まだお会いになる前で、日が暮れてからのプレゼントだったかも知れませんので。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
交通手段
自家用車 徒歩

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  • 刀良売の墓とか

    刀良売の墓とか

  • 同説明

    同説明

  • 奥田池説明

    奥田池説明

  • 蓮中央が刈り取られた痕跡

    蓮中央が刈り取られた痕跡

  • タイムスケジュール

    タイムスケジュール

  • 護摩木の用意

    護摩木の用意

  • かえるの謂われ

    かえるの謂われ

  • 大和の米田、お酒になるのか

    大和の米田、お酒になるのか

  • 鴨でしょうか

    鴨でしょうか

  • 長柄神社前にて

    長柄神社前にて

  • 葛城の道でご婦人に戴いた案内地図

    葛城の道でご婦人に戴いた案内地図

  • 長柄神社

    長柄神社

  • 郵便名柄館

    郵便名柄館

  • 葛城酒造

    葛城酒造

  • 住吉神社

    住吉神社

  • 葛城からの水が流れています

    葛城からの水が流れています

  • 極楽寺への坂道

    極楽寺への坂道

  • 同山門

    同山門

  • 極楽寺へ

    極楽寺へ

  • 高鴨神社庭園

    高鴨神社庭園

  • 本堂への参道

    本堂への参道

  • 高鴨神社鳥居

    高鴨神社鳥居

  • さて、極楽寺に戻りハートストーンは

    さて、極楽寺に戻りハートストーンは

  • これです、皆さんお探しください

    これです、皆さんお探しください

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