2016/10/15 - 2016/10/16
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Islanderさん
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およそ3,000の島々が散らばる瀬戸内海。瀬戸内に面する街で育った自分にとって、瀬戸内は海の原風景。少年時代に眺め、何時かは行きたいと思っていた島々。それからうん十年、橋が通った島、芸術の島、世界遺産の島、時代とともに変わりゆく島あれど、そうでない島も。
今回の旅は、現代アートの聖地と呼ばれている直島へ。訪島した2016年10月は3年に1度開催される瀬戸内国際芸術祭の会期中。芸術祭で賑やかな直島を、秋の心地よい風に吹かれながらゆっくりと歩いてみました。
なお、今回紹介した作品のうち、片山真理の作品以外は、芸術祭会期終了後も観賞できます。詳しくはART SETOUCHIのWEBサイト http://setouchi-artfest.jp/ をご覧ください。
【旅程】
○10月15日(土)
岡山駅7:10(瀬戸大橋線・宇野線)7:53宇野駅(徒歩)8:22宇野港(四国汽船・フェリー)8:42直島・宮浦港(バス)本村(徒歩)宮浦港(バス)つつじ荘(徒歩)ベネッセハウスミュージアム(徒歩)地中美術館(バス)宮浦港 宿泊:Little Plum(ゲストハウス)
○10月16日(日)
宮浦港7:00(四国汽船・フェリー)8:12高松港
【島データ】
・直島(なおしま) 香川県香川郡直島町
面積:7.80平方㎞ 周囲:27.8km 標高:123m 人口:3,098人(2015年)
【瀬戸内国際芸術祭2016】(公式ガイドブックより)
会期 2016年3月20日-4月17日、7月18日-9月4日、10月8日-11月6日 108日間
開催地 瀬戸内海の12の島+高松、宇野
作品数 約200点(うち過去開催の恒久作品85点)
参加アーティスト 33の国と地域/約230組
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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岡山駅から茶屋町駅までは快速マリンライナーで。茶屋町駅で宇野線の普通列車に乗換え宇野駅へ。
宇野駅 駅
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宇野駅の駅舎はエステル・ストッカーのデザインでアート化されています。
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淀川テクニックの「宇野のチヌ」。宇野港の近くにあります。2016年10月末には「子チヌ」も完成する予定です。
宇野のチヌ 名所・史跡
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直島に向かうフェリーに乗ります。
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宇野港にはフランスの客船が接岸しています。瀬戸内国際芸術祭の会期中、岡山や高松ではフランス人をよく見かけます。
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宇野港から直島への所要時間は僅か20分。天気もいいので甲板で過ごします。
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宮浦港のターミナルは妹島知世らの設計による建築。
海の駅「なおしま」 道の駅
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港のすぐそばに、草間彌生の「赤かぼちゃ」。瀬戸内アートを代表する作品であり、写真を撮る人々が絶えません。
赤かぼちゃ 名所・史跡
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直島は豊島ほどではないですが坂が多く、また、美術館エリアは自転車の乗り入れができないので、バスと徒歩で移動することをおすすめします。
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宮浦港からバスに乗り10分で本村地区の中心にあるバス停「農協前」に到着。狭い路地を歩き、「家プロジェクト」の作品を巡ります。家プロジェクトは1998年から古民家や寺社をアート作品としているもの。2016年時点では7軒の作品が公開されています。開館時間や鑑賞料金などの詳細はベネッセアートサイト直島のWEBページをご覧ください。
http://benesse-artsite.jp/家プロジェクト 美術館・博物館
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家プロジェクト1軒目はジェームズ・ダレルの「南寺」(内部撮影禁止)。暗闇の中にかすかな光をとらえる作品。ここは人数を制限しての鑑賞となり、混雑時は整理券が配布されます。
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本村八幡神社と護王神社に続く参道。
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2軒目は杉本博司が設計、改築した護王神社。本殿と石室がガラスの階段で結ばれています。参拝しての鑑賞です。
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3軒目は宮島達男の「角屋」(内部撮影禁止)。水中に点滅するデジタルカウンターと古民家の組み合わせが印象的。
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4軒目は須田悦弘の「碁会所」(内部撮影禁止)。木彫りの椿の花、竹が見事。
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5軒目は千住博の「石橋」とザ・フォールズの「空の庭」(内部撮影禁止)。築100年の家と現代アートが調和した空間。
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6軒目は大竹伸朗の「はいしゃ」(内部撮影禁止)。歯科医院だった建物をアート化。建物の中には大きな自由の女神が。7軒目、内藤礼の「きんざ」はメンテナンスのため休館中で見ることができませんでした。
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安藤忠雄のANDO MUSEUM(内部撮影禁止)。外観は古民家ですが、内部はコンクリートの空間が広がっています。
ANDO MUSEUM 美術館・博物館
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作品がある街中から港に出てみました。鑑賞ルートを外れると観光客はおらず普段の島の姿をみることができます。港からは三菱マテリアル直島精錬所が見えます。この工場では廃棄物から貴金属を取り出すことが行われています。
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金ピカの船首飾りがほどこされた漁船。
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昼食は「和カフェぐぅ」へ。
和カフェ ぐぅ グルメ・レストラン
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この店は香川大学の学生が運営していることから、土日祝日のみの営業。地元で採れた海苔を使った「直島☆のりのり丼」をいただきます。サラダや煮物も付いていてとってもヘルシー。学生さんの接客は初々しい。
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三分一博志設計の「直島ホール」。公民館として利用されています。
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直島町役場。安土桃山時代のデザインを取り入れた建物。
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本村と宮浦の中間にある直島小学校。この校舎は昭和45年に落成。直島建築のさきがけとなった建物。
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島の中央を通る道を歩きます。
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直島で唯一のコンビニ、セブンイレブン。橋で結ばれていない離島にセブンがあるのは珍しい。ただし営業時間は6時30分から22時まで。
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宮浦からバスに乗り、終点の「つつじ荘」で下車。海に向かって立つ鳥居があります。ここからすぐのところにベネッセアートサイトの東ゲートがあります。ベネッセアートサイト内は自転車やマイカーの通行できません。
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草間彌生の「南瓜」。赤かぼちゃと同様に写真を撮る人々が絶えません。
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ダン・グラハムの「平面によって2分割された円筒」。対岸の四国の山々がまるで桂林のように反射して見えます。
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美術館とホテルが一体となっているベネッセハウスミュージアム(内部撮影禁止)。アーティストが直島に滞在して製作した作品が多く展示されています。建物は安藤忠雄の設計。
ベネッセハウス(ミュージアム) 美術館・博物館
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ベネッセハウスミュージアムから下りる道から望む瀬戸内の景色。
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たくさんの仏像が池の対岸に鎮座いしています。これらの仏像は、豊島に投棄された産業廃棄物の最終処理で出たスラグにより造られたものとのことです。
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韓国の芸術家李禹煥。彼の作品を所蔵する李禹煥美術館(内部は撮影禁止)。建物は安藤忠雄の設計。屋外にも作品があります。海と山に囲まれた静寂な環境に作品が融けこんでいます。
李禹煥美術館 美術館・博物館
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地中美術館の入り口に向かう道路の横には小さな庭園があります。
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地中美術館は名前のとおり地中にあります。地中にありますが、自然光を館内に取り入れられる安藤忠雄設計のユニークな構造となっています。内部は撮影禁止。モネの「睡蓮」が展示されている部屋の明かりは自然光のみ。天気や時間によって作品の印象が違ってくると思います。ウォルター・デ・マリアのアート空間はスケールの大きさに圧倒されます。
地中美術館 美術館・博物館
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美術館の中には「地中カフェ」があります。瀬戸内を眺望できるテラスでレモネードを飲みました。一休みのあとは、地中美術館よりバスで宮浦に向かいます。
地中カフェ グルメ・レストラン
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宮浦の街中にある「ギャラリー六区」で片山真理の作品を鑑賞します。「ギャラリー六区」はパチンコ屋を改修してできた画廊。会期毎に様々なアーティストの作品が展示されます。
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まる一日島を歩き、本日の宿「リトルプラム」にチェックイン。男女別相部屋のゲストハウスです。カフェを併設していますが、本日は臨時休業となっていました。
リトルプラム 宿・ホテル
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宿のすぐ近くにある大竹伸朗の作品「直島銭湯」に入浴。浴室の壁面、洗い場の蛇口や浴槽の底までアート。
直島銭湯 名所・史跡
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目当てにしていた食事処が満席で入れなかったことから、少し歩いたところにあった屋台風の店に入りました。ビールで乾杯。
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香川名物となった骨付鶏をいただきます。焼酎が進みます。シメにおにぎりを食べ夕食終了。
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宮浦港周辺の作品鑑賞とします。藤本壮介の「直島パビヴィリオン」。海面に浮かぶ島をイメージした作品。中に入ることができます。
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ジョゼ・デ・ギマランイスの「Bunraku Puppet」。昼と夜では印象が異なり。全く別の作品のようです。
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月明かりに照らされた草間彌生の「赤かぼちゃ」。
赤かぼちゃ 名所・史跡
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夜の「赤かぼちゃ」は幻想的。
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宮浦港から見る瀬戸大橋の夜景。このあと宮浦で1軒だけ開いていた飲み屋に行こうとしましたが、満席。気がつけば22時を過ぎておりセブンイレンも閉店。宿のカフェも休んでいたことから、飲み足りない中で床に就きました。
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早朝チェックアウトしました。朝日に映える「赤かぼちゃ」。
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宇野からやって来た7時発の高松行きフェリーに乗り込みます。
海の駅「なおしま」 道の駅
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今日の天気はイマイチ。フェリーは穏やかな瀬戸内の海を高松に向けて進みます。(おわり)
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