2011/12/03 - 2011/12/06
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唐歌舞ショー紹介の続きです。華やかな歌舞ショーが続きましたが、古楽器の独奏も聴き応えがありました。チャルメラ等です。(ウィキペディア、るるぶ・中国)
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照明、小道具も変わって、『舞踊:観鳥蝉取』の場面です。シルエットになった三人の姿で始まりました。パンフレットには、『唐代の貴重な壁画芸術作品をもとに創作された』と紹介されていました。
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3人の女性は宮廷の女官です。『左の人が鳥を鑑賞、中の人がセミを獲ろうとし、右の人は故郷を思う』場面、と紹介されていました。少し明るくなって、服の色も分かるようになりました。
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プログラムでは、『絵の中から出てきて、皆様に自らの気持ちを訴えかけます』と解説されていました。後方の壁画の絵から抜け出してきた場面でしょうか。
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緩やかな踊りでしたから、写真撮影も比較的に楽でした。と言っても、普通のコンパクトデジカメですから、奇麗な写真とまではいきません。3人の官女うち、ピンクの衣装の方のアップです。3人並んだ最初の場面の一番左の方です。
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次は、3人並んだ最初の場面の真ん中の方です。白と、やや薄い黄色の衣装の方です。3人ともモダンバレーの素養がある方の踊りのように見えました。素人ですから、推測になりますが、ゆっくりとした動きの方が表現が難しいように思えます。
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最初の位置取りと比べますと、真ん中の方と、右手の方の位置が入れ替わりました。ゆっくりとした動きですから、撮影の方は楽ですが、踊っている方は、バランスを取ったり、静止するのは大変なように見えます。
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優雅な3人の踊りが続きます。あくまでもゆったりっとしたリズムの踊りです。それぞれに、ぴたりと決まった静止しのポーズです。
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最初に左右にいた方達が左右に退いて、真ん中にいた白い衣装方のソロの踊りです。創作舞踊ですから、古典舞踊と言うより、モダンな振り付けでした。
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また3人が揃いました。座り込み、何やら語り合っているような場面です。動きが緩やかですから、写真を撮るのには大助かりです。後方の鳥居のような造りには、縞模様の鳥がぶら下がっています。
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今度は3人とも立ち上がっての優雅な踊りです。優雅な踊りと言っても、三人とも、足元はモダンバレーのシューズでした。
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これで『舞踊:観鳥蝉取』の場面の紹介はおしまいです。文章の起承転結で例えれば、転の部分に当たるのでしょうか。
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更に場面は変わって、『チャルメラ独奏:ナツメ割』の場面です。チャルメラは、民間楽器から選んだものと紹介されていました。日本では、夜啼きソバの印象が強過ぎる楽器となりました。
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チャルメラの独奏の場面です。チャルメラは、ササン朝ペルシャが起源とされる楽器です。軍楽隊が使用した楽器とされ、のちにスペイン、ポルトガルに伝わり、ヨーロッパに普及しました。
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この方の自在な奏法のチャルメラ独奏も、素晴らしい演奏でした。チャルメラは、フランスで室内用楽器として改良が加えられ、オーボエの誕生に繋がりました。2枚リードの木管楽器の一種です。
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日本の雅楽の楽器、笙(しょう)に似た楽器のように見えます。笙と篳篥(ひちりき)の演奏は、韓国の世界遺産、朝鮮王朝時代の王様の位牌を祀る宗廟の儀式でも聴いたことがあります。
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チャルメラの独奏の光景に戻ります。中国では、軍隊の信号ラッパにチャルメラを用いていたようです。中国に限らず、小型でバルブを持たないナチュラル・ホルンの一種はビューグルと呼ばれ、世界各国の軍隊で使用されています。軍隊ラッパの呼び方もあります。
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チャルメラは、日本には安土桃山時代に中国から伝わったとされます。江戸時代初期に、長崎を訪れたポルトガル人が、この楽器を『チャラメラ』と呼んだことから、『チャルメラ』に変化したようです。現在、日本では製造されていないため、流通しているものは中国や東南アジアなどからの輸入品とされます。
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チャルメラから手を離した瞬間にも演奏は続いています。口の中にリードのようなものを咥えて演奏しているようでした。まるで金属音のような高音域の演奏が特徴でした。これで、チャルメラ独奏の紹介はおしまいです。
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八つ目の場面となりました。全部で10の場面ですから、これを含めてあと3場面です。『舞踊:虹の羽衣舞』です。『唐代で最も有名な舞踊の一つ』と紹介されていました。
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『羽衣舞』は、唐の玄宗皇帝に纏わる伝説がプログラムで紹介されていました。『ある日、夢に月の宮殿に遊び、仙女らが彩雲のような美しい衣を纏って、優雅に舞い軽やかに歌うのを見た』と言うものです。音楽に優れていた玄宗皇帝は、夢から覚めると楽譜に起こし、楊貴妃に贈ったと伝えられます。
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玄宗皇帝が夢に見た、『月の宮殿に遊び、仙女らが彩雲のような美しい衣を纏って、優雅に舞う姿』の場面でしょうか。白い月が見下ろす中での踊りです。月の宮殿ですから、白い月ではなく、地球かも知れません。興醒めしますから、それ以上には言及しません。
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ところで、羽衣伝説は日本を含めアジアの国に広く伝承されているようです。日本で有名な一つが、静岡県の三保の松原です。かぐや姫の物語を含め、月が絡んでいるのが不思議です。なお、一番古い日本での伝記は、8世紀頃に編纂された『丹後国風土記』です。
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白い衣装の主役の方が、最前列に姿を現しました。個人的な感想ですが、玄宗皇帝が夢に見た月の宮殿の美女とは、楊貴妃そのものだったかもしれません。
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羽衣伝説を踊られた、主役の方のアップです。天女役のようです。東南アジアを主体に伝わる伝説で、天女はしばしば白鳥と同一視されています。
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天女役の主役の方の追いかけ撮影です。羽衣伝説、浦島伝説、かぐや姫伝説など、SF世界が好きな方にとっては、恰好な材料がアジア各地に残っています。
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写真を撮りながら、つくづく感じることは、踊りはバランスではないかと言うことです。特に主役の方等は、どの場面で撮影してもバランスの取れた動きをされています。まさに絵になる光景です。
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主役の形ばかりを撮影していては、他の方に怒られそうです。脇役の方も、静止したところで撮影です。次の主役予定の方達も見えるかも知れません。
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皆さん方が集まったところで、後ろ姿の撮影です。高く掲げた指先にも、それぞれに神経を行き届かせているようでした。
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イチオシ
頭に大きな花飾りを付けた天女役の方を含めて、10名の方がポーズを決めた場面です。このタイミングが撮影チャンスです。
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『舞踊:虹の羽衣舞』の場面の紹介は、これでおしまいです。踊りはまだ続きましたが、早い動きになると、写真はすべてボケてしまいました。
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