2011/12/03 - 2011/12/06
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現地申込のオプションで観劇した、唐歌舞ショーの紹介です。劇場内での食事に続いての観劇となりました。2年ほど前にも同じような内容の歌舞ショーを観劇しましたが、内容は大分変わっていました。前回は玄宗皇帝と楊貴妃を中心にした物語重視でしたが、今回は、物語性より舞踊と楽器演奏を重視した演出でした。(ウィキペディア、るるぶ・中国)
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現地申込のオプションで観劇した唐歌舞の紹介です。劇場内での夕食後での観劇となりました。歌舞ショ―が始まる前の『陝西歌舞大劇院』の室内光景です。
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歌舞ショーが始まる前の演奏光景です。日本の琴を少し小さくしたような楽器でした。日本に伝わる前の琴のようです。中国の古琴と呼ばれる七弦琴は、3千年の歴史を持つとされます。
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司会者の登場です。定刻の19時半に開始されました。左側の赤い服の男性の方が中国語で、右の青い服の女性の方が英語での司会となりました。
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第一幕は、『華清宮』の場面です。現地で貰ったプログラムを参照しながら説明します。華清宮は今回でも見学した場所、唐の時代に玄宗皇帝と楊貴妃が歌舞を鑑賞した場所とされます。開演前に中国琴を演奏されていた方が、再登場されました。
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第一幕の『華清宮』の場面は、『唐王朝が最も光り輝いていた頃の時代を表現』とプログラムに紹介してありました。楽器演奏と踊りです。
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背景には唐の時代の王宮がありました。玄宗皇帝の治世(712〜756年)は、前半が善政、後半が悪政と評価されることが多いようです。8世紀前半の善政の時代は、『開元の治』と称され、唐の絶頂期とも評価されています。
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合奏の場面の全景です。琴、琵琶、笙、太鼓、横笛や小さなトランペット風の楽器など様々です。マンドリンを大きくしたような弦楽器も見えます。中国楽器の祖先は、シルクロードの時代に日本に渡り、正倉院に納められたものもあります。
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場面が変わりました。プログラムには、『舞踊:白チョマ舞』と紹介してありました。西晋(256〜316年)の時代、既に記録に残っている民間舞踊とされます。唐代に、更に盛んになったとされる舞踊です。
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青色になった照明の中に、赤くぼんやりと照らされた塔が見えます。唐の時代を代表する建物の大雁塔です。『白チョマ』は、イラクサ科の多年草の茎から繊維を採って織られた着物です。
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場面は変わりませんが、照明が暖色系に変わりました。しばらく『白チョマ舞』の紹介を続けます。『白チョマ』は、舞うと、素早くひらめくのが白チョマの織物の特徴とされます。
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『白チョマ』の特質を生かした踊りが続きます。主役の方だけが赤い照明の中で、白と青を強調したスポットライトを浴びているようです。
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現代風に言えば、男性種目もありますが、女性種目が注目を浴びている『新体操』と言ったところでしょうか。女子種目の手具と呼ばれる道具は、ロープ(縄)、フープ(輪)、ボール(球)、クラブ(こん棒)とリボン(帯状布)です。このリボン種目を連想させます。
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全体に照明が明るくなりました。花が咲き揃った春爛漫での踊りです。『チョマ』で、一瞬韓国のチマ・チョゴリ』を連想しましたが、直接の繋がりはないようです。ただし、韓国には『唐衣(タンウィ)』と呼ばれる高位の人が身に着けた衣服があります。前垂れのある長いチョゴリのことで、主に皇后や王妃、高級官僚の婦人達の大礼服に次ぐ礼服とされます。ドラマ『チャングムの誓い』等でも目にしました。
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『舞踊:白チョマ舞』の場面から、『簫独奏:春鶯のさえずり』の場面に変わりました。背景と照明はそのままです。
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簫の独奏の場面のアップ光景です。女性奏者の方の見事な演奏でした。プログラムには、唐の時代、太宗皇帝に因むこの曲の古事が紹介されていました。太宗皇帝は唐の第二代皇帝、在位は(626〜649年)でした。同名の皇帝が北宋時代にもいます。
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玄宗皇帝に因む簫の独奏曲の古事の紹介です。『伝説によると、唐の太宗皇帝が大使を冊封(さくほう)した時、丁度、黄鶯(コウライ鶯)が飛んできたことを吉祥とみなして、楽官に命じて造らせた』曲と紹介されていました。
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見事な演奏を聴かせてくれた簫の独奏者の方のアップです。簫は、中国の竹製縦笛で、大まかに2種類があります。指孔が付いた竹管一本の洞簫と、指孔がない長短数本を一組にした排簫の2種類です。写真の楽器は、パンパイプ型の排簫の方です。竹管一本の洞簫の方は、日本の尺八に似た音色とされます。排簫の高音部は、ピッコロのようでした。
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マンドリンの共鳴体を丸くして、大きくしたような弦楽器のアップです。四弦の楽器のようです。弓は使わず、指で弾いて演奏するタイプでした。
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簫の独奏と、中国古楽器の合奏の紹介はこれでおしまいです。日本の雅楽で使われる笙(しょう)や篳篥(ひちりき)等も、中国を起点として韓国、日本に伝わった楽器のようです。
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場面が変わって、『舞踊:ピクニック歌』です。プログラムには、『少女らが春風に誘われて、歌い踊りながらピクニック(踏青)にやって来た』場面、と紹介されていました。
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上半身が緑色主体、下半身が黄色主体の服装をした若い女性の方々の踊りです。袖の長い服は、先に紹介した『白チョマ』を連想させます。現代では植物繊維ではなく、恐らく化繊が使われていることでしょう。
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動きがある時に撮影しても、画面がぶれてしまいます。ポーズを決めて静止する一瞬の間を狙いますが、中々上手く撮影できません。この場面も、顔の方は一瞬の静止の場面でした。
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『舞踊:ピクニック歌』の場面の紹介を続けます。全員若い人達だけに、スリムな方達ばかりです。
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静止のポーズになってからカメラの用意をしても間に合いません。予めシャッターを押す準備をしてから、失敗覚悟での連続撮影です。その中から、できるだけブレの少ない画面を選択してアップすることにしています。
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この場面も、靜止に近いポーズがありましたが、やはりホンの一瞬でした。緑の上着は黒と金色で縁取りがされ、金色の帯や頭には赤色の飾りがありました。少しぎこちない表情の人もいますが、全員スマイルです。足元は、バレーシューズのようです。
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若い女性の方達のしなやかな踊りはこれでおしまいです。場面が変わる時に、照明が暗くなりました。まるでお人形さんのような顔立ちの人もいました。
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更に場面は変わります。『舞踊:金剛の仮面』の場面です。プログラムの解説には、『仮面舞踊は古代中国に記録があり、唐代に盛んになった』と紹介されていました。大きな金剛仮面が吊り下げられました。
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仮面舞踊は、『厄病や邪悪を追い払い、唐代の人々の平和な生活への願いを表現』しているとプログラムには解説してありました。
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『仮面舞踊』の場面の紹介が続きます。楽器に合わせて踊る、仮面を着けた男の人達です。まだ調べてはいませんが、日本の神社で行われる難追神事、なまはげ、韓国の安東の仮面劇等も、同系列のような雰囲気があります。
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『仮面舞踊』の場面の紹介はこれでおしまいです。ところで、金剛とはサンスクリット語ではヴァジュラ、仏教用語です。密教は大乗、小乗に対して金剛乗、金剛力士や仏身としての金剛身等と使われます。
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