2026/03/07 - 2026/03/07
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アーティゾン美術館で2月7日[土] ー5月24日[日]の日程で開催されている「クロード・モネ -風景への問いかけ」開幕の翌日(2/8)訪れていますが、3/7再訪問しました。モネの作品41点を含む、オルセー美術館所蔵の約90点に、国内の美術館や個人所蔵作品を加えた合計約140点で、印象派の巨匠クロード・モネの没後100年という節目の年の幕開けを飾る企画となっています。さすがの人気で、HP上でも2/27に図録が、想定を上回る好評により、現在品切れとなっているというお知らせがありました。
会場も大混雑でしたが、今回はお気に入りの作品と「連作」をテーマに鑑賞しました。モネは、睡蓮、ルーアン大聖堂、積みわらなど特定の画題を異なる季節や時間で複数枚描く「連作」を手がけています。本展出展以外の国内外の作品で補いながら見ていきたいと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
-
13時からだったのですが、かなりの混雑です。
全ての作品をゆっくり見たり、写真を撮っている余裕はなく、お気に入りの作品だけ見て回りました。 -
セクション3~《かささぎ》とその周辺―雪の色
「荷車、オンフルールの雪道」1867年頃 オルセー美術館
モネは画家としての生の中で幾度も雪からインスピレーションを受けて作品を描いています。 -
「かささぎ」1868-69年 オルセー美術館
1869年に描かれた「かささぎ」には、桃色や紫がかった葉、青みを帯びた灰色の垣根や黒いかささぎの影など、そこかしこに白という色についてのモネの探求の成果があらわれています。雪の積もった景色は、視界の凹凸を平滑にしてしまいますが、モネはここで浮世絵の雪景と同様に、繊細な色彩の面を重ね合わせることによって見事に奥行きを表現しています。 -
イチオシ
「かささぎ」(部分拡大)
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「雪中の家とコルサース山」1895年 公益財団法人 上原美術館
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「霜」1880年 オルセー美術館
19世紀フランスにおいて雪は日常的な存在であり、厳しい冬の記憶は多くの画家たちの風景表現に影響を与えています。モネは雪を象徴的に誇張するのではなく、身近な自然の一部として捉えました。 -
「雪のアルジャントゥイユ」1875年 国立西洋美術館
1875年の冬に描かれたこの絵に表わされているのは、まだ整備されて間もない新市街のサン=ドニ大通りと鉄道の駅舎です。 モネは、戸外で絵を描く方法を採り始めてからすぐ雪景色を描いています。他の仲間の画家たちがあまり関心を示さなかったこの題材に対して、モネは積極的に取り組み、白い雪の上に戯れる繊細な光の効果を追求しました。
※本展には出展されていません -
「ジヴェルニーの冬」1885年 ポーラ美術館
モネ一家がジヴェルニーの村に移住したのは1883年4月のことでした。これ以来、この地はモネの終の棲家となります。ジヴェルニーの雪景色を、モネは丘の上から村を見下ろす構図で描きました。教会の三角屋根や寄り添うようにして建つ家々を覆う雪は、影の部分に青みを帯びた色彩を用いて描かれています。モネは、数多くの雪景を残した画家としても知られています。本作品でも、モネは雪の白にさまざまな諧調を見出し、その微妙な違いを見事に表現しています。
※本展には出展されていません -
イチオシ
セクション6~1880年代の風景探索―「表現された感覚の驚くべき多様性と大胆な新しさ」(オクターヴ・ミルボー)
「戸外の人物習作―日傘を持つ右向きの女」1886年 オルセー美術館 -
モネの「日傘をさす女性」は1875年に妻カミーユをモデルに描かれた作品(ワシントン、ナショナル・ギャラリー所蔵)が有名ですが、こちらはその10年後、1886年に描かれた2作品。
※ オルセー美術館にて撮影 -
「日傘をさす女性(左向き)」1886年 オルセー美術館
モデルは2番目の奥さん、アリスの三女シュザンヌです。
※本展には出展されていません -
「散歩」1875年 ポーラ美術館
この作品が描かれた1875年頃、モネはパラソルをさす女性と子どもという主題を頻繁に描いていました。登場人物は、モネの妻カミーユと息子のジャンです。自然豊かなアルジャントゥイユで、幸福に満ちた生活を送っていたモネ一家の日常生活の一場面をとらえた、親密な空気の漂う作品です。 -
「税関吏の小屋、午後の効果」1882年 ドゥアーヌ美術館(オルセー美術館からの寄託)
モネは少年時代のほとんどを過ごしたノルマンディの港町ル・アーヴルをこよなく愛しました。1882年ほぼ同構図の3点とともに、この税関吏の小屋を描き始めた頃の作品です。 -
「税関吏の小屋・荒れた海」1882年 日本テレビ放送網株式会社
※本展には出展されていません -
「ディエップ近くの断崖」1897年 オルセー美術館
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「ポール=ドモワの洞窟」1886年 茨城県近代美術館
1886年9月から11月まで滞在したブルターニュ地方沿岸の島ベル=イルで、モネの関心は荒れ狂う海と波に翻弄される岩に向けられました。海を見下ろす構図は、モネの作品の中でも日本の浮世絵との類似性を最も容易に見てとることができるものでしょう。
※本展での撮影ではありません。 -
「ベリールの岩、コート・ソヴァージュ」1886年 オルセー美術館
フランスのブルターニュ地方は多くの画家に愛された土地でした。モネが一時期滞在したのは、ブルターニュ半島の南にある「美しい島」という意味の小さな島ベリール。モネは1886年9月から11月末までこの島にとどまり、滞在中に46歳の誕生日を迎えました。 -
「嵐、ベリールの海岸」1886年 オルセー美術館
モネがベリールを描いた油彩画は現在40点ほど知られています。 -
「嵐、ベリールの海岸」1886年 石橋財団アーティゾン美術館
この作品の中央には、ポール=ドモワ湾の中央に位置する「ギベル」と呼ばれる岩が見えています。遠くの岩は雨でかすんでいます。横なぐりの雨は斜め向きのタッチで表現され、海の白い波は曲線で表されています。粗々しい水面の表現が印象的な作品です。 -
セクション8~連作ー反復ー屋内風景
クロード・モネ「ポプラ並木、風の日」1891年 オルセー美術館
光の戯れと反映を何よりも深く追求したモネは、同一のモティーフを光や色彩あるいは構図を変えて何回か描くという意味での「連作」をいくつも残しています。こうした連作の一つ「ポプラ並木」のうちの一点です。ジヴェルニーにほど近いエプト川左岸のポプラ並木はモネを魅了し、1891年の春から夏にかけて画家は幾度もその姿を画布に描きました。それら一連の作品は、S字型の曲線を空に描き出すポプラ並木を扱っている点ではほぼ共通しているものの、構図と画面効果は微妙に異なっています。この作品においてとりわけ特徴的なのは、大きく前景に描かれた3本のポプラであり、青い空と白い雲、緑とばら色の生みだす晴れやかな印象です。 -
「エプト川のポプラ並木」1891年 テート美術館
移ろいゆく自然の様相を画布に留めようとした印象派のクロード・モネ。「エプト川のポプラ並木」は、異なる時間帯で同じ木々を描いた連作のひとつ。水面の反射光や葉のそよぎが勢いがある素早いタッチでとらえられ、さわやかな大気の動きを感じさせます。
※本展には出展されていませんテート ブリテン 博物館・美術館・ギャラリー
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「陽を浴びるポプラ並木」1891年 国立西洋美術館
同構図の国立西洋美術館所蔵の作品。
※本展には出展されていません -
「ルーアン大聖堂 扉口 朝の太陽」1893年 オルセー美術館
ローマの時代からセーヌ河による水運の拠点として発展し、かつてノルマンディー公国の首都として栄えたルーアンは、現在もフランス有数の大都市です。また、1431年にジャンヌ・ダルクが火刑に処せられた地としても知られています。オルセー美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
「ルーアン大聖堂 扉口とサン=ロマン塔 陽光」1893年 オルセー美術館
セーヌ河右岸の旧市街の中心の建つノートル=ダム大聖堂は、フランス・ゴシック建築の精華のひとつに数えられています。この大聖堂のファサード(西正面)を、モネは夜明け直後から日没直後のさまざまな時間まで、異なる天候のもとで描き出して、その数は33点にまで及びました。1895年5月には、デュラン=リュエル画廊の個展で、そのうちの20点を発表しています。 -
ルーアン大聖堂は、モネが1892年から1894年にかけて、ルーアンの大聖堂をモティーフに制作した連作。当時ジヴェルニーに住んでいたモネは、1892年と1893年、ノルマンディー地方のルーアンに取材旅行に出かけ、大聖堂の西側正面の建物にイーゼルを構え、わずかに異なる3つの場所から、連作を描きました。そして、ジヴェルニーに戻って、アトリエで仕上げました。作品の数は30バージョンにも上ります。ここからは本展に出展されていない「ルーアン大聖堂」をいくつか紹介します。
※ オルセー美術館にて撮影 -
「ルーアン大聖堂:正面から見た扉口(茶色のハーモニー)」1892年 オルセー美術館
※本展には出展されていません -
「ルーアン大聖堂:扉口、曇天」1892年 オルセー美術館
※本展には出展されていません -
「ルーアン大聖堂のファサード(朝霧)」1894年 フォルクヴァング美術館
ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館所有の「ルーアン大聖堂」、2022年「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」で見ています。
※本展には出展されていませんフォルクヴァング美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「ルーアン大聖堂」1892年 ポーラ美術館
本作品の上側には夕刻の光を受けてバラ色に輝く大聖堂の表現がみられますが、これは夕方6時頃の光であると言われています。加えて、本作品の下側には灰色の表現が見られますが、これは大聖堂に向かいの建物の影が落ちている様子を表現したものです。
※本展には出展されていませんポーラ美術館 美術館・博物館
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「ルーアン大聖堂:赤、陽光」1893年 ベオグラード国立博物館
セルビアの首都、ベオグラードにて見ています。
※本展には出展されていません国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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「チャーリング・クロス橋、ロンドン」1902年 国立西洋美術館
1921年12月頃松方幸次郎がモネ本人より購入した作品。
※本展での撮影ではありません。 -
「ウォータールー橋、ロンドン 」1902年 国立西洋美術館
モネは1871年以来、ロンドンを数度にわたって訪れています。その中でも、1899年、1900年、1901年の三回の滞在は豊かな収穫をもたらしました。テームズ河畔のサヴォイ・ホテルのバルコニーに画架を据えて、モネは、国会議事堂、ウォータールー橋、チャーリング・クロス橋という三つのモティーフに焦点を合わせて描き続けました。この作品もそのような連作のうちの一点です。
※本展での撮影ではありません。 -
「霧のテムズ川」1901年 石橋財団アーティゾン美術館
こちらはパステル画の作品です。 -
「ウォータールー橋、曇り」1900年 ヒュー・レイン・ギャラリー
※本展には出展されていませんヒュー レイン市立美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ」1904年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
モネは1899年から1901年に3度ロンドンを訪れ、テムズ川に架かる橋や国会議事堂などの連作を手掛けました。その中でもこのウォータールー橋は一番多く描かれた題材で、滞在したホテルからテムズ川下流の方向を見て描かれています。モネはわざわざ霧の深い冬を選んでロンドンを訪れるなど、ロンドン名物の霧を透過する複雑な光の様相を捉えようとしました。
※本展には出展されていませんナショナルギャラリー オブ アート 博物館・美術館・ギャラリー
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「ウォータールー橋、ロンドン、日没」1904年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
※本展には出展されていません -
「チャリング・クロス橋、テムズ川」1903年 リヨン美術館
※本展には出展されていませんリヨン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光」1904年 オルセー美術館
1900年冬に、モネは息子ミシェルが留学していた英国のロンドンに滞在し、「国会議事堂」の連作を描き始めました。その翌年の冬にも同地に滞在して描きつづけ、その後ジヴェルニーのアトリエで仕上げ、1904年のデュラン=リュエル画廊の個展で発表しました。モネは、議事堂の真東に位置するセント・トーマス病院のテラスからこの風景を描いています。 -
「国会議事堂、バラ色のシンフォニー」1900年 ポーラ美術館
1900年冬に、モネは息子ミシェルが留学していた英国のロンドンに滞在し、「国会議事堂」の連作を描き始めました。その翌年の冬にも同地に滞在して描きつづけ、その後ジヴェルニーのアトリエで仕上げ、1904年のデュラン=リュエル画廊の個展で発表しました。モネは、議事堂の真東に位置するセント・トーマス病院のテラスからこの風景を描いています。夕陽の逆光によって議事堂は青いシルエットとなって浮び上がり、さらにテムズ河にその影を落としています。テムズの水面にたち込めた霧の揺らぎが、建物の細部や輪郭を曖昧にしています。国会議事堂、霧、テムズ河という要素はまさにロンドンを象徴するものですが、なかでも霧が創り出す複雑な光の効果がモネの心をとらえました。「霧なしではロンドンは美しい町ではありえないでしょう。…[中略]…その整然とした、重々しい街並みは、この神秘的なマントのなかで壮麗になるのです」。
※本展には出展されていません -
セクション11~池の中の世界ー睡蓮
「ノルウェー型の舟で」1887年頃 オルセー美術館 -
「バラ色のボート」1890年 ポーラ美術館
モネは、1880年代後半から1890年にかけて、エプト川での舟遊びの情景を描いていますが、この作品は、モネの人物画の最後の大作であるとともに、水面下の水草の動きと神秘的な暗い光を描いた最初の試みでもあります。
※本展には出展されていません -
「舟遊び」1887年 国立西洋美術館
最初の妻カミーユを亡くしたモネは、1883年、2人の子供たち、そして後に正式に結婚することになるアリス・オシュデとその子供たちを連れ、ジヴェルニーへ移り住みます。画家はこの地で、自宅近くを流れるセーヌ川の支流エプト川で舟遊びを楽しむ家族の情景を何度も描きます。舟遊びは当時人気の休日の娯楽でした。 本作品は一連の「舟遊び」の作品のなかでも完成度の高いものです。画面いっぱいを占める水面の上半分は明るい空を映した青とバラ色、下半分は小舟と娘たちの影が濃紺や茶、青の筆触で描かれ、人も船も水面と同じ風景となって画面に溶けこんでいます。画家の関心は、揺らめく光と影が作りだす水面の色のハーモニーにあります。川の面を上空から見下ろす視点でとらえ、大胆に右半分を断ち切った小舟を配した構図は、日本の浮世絵からヒントを得たと考えられています。モネは浮世絵のコレクターでした
※本展には出展されていません -
「睡蓮の池、緑のハーモニー」1899年 オルセー美術館
モネは、1883年からパリの北西70kmの美しい村ジヴェルニーに移住し、ここに家を建て、庭を造成します。家の前には色とりどりの花が咲き乱れる「花の庭」を造り、1893年には家の敷地の道路を隔てた隣の土地を買い、「水の庭」を造りました。「水の庭」には、池を作り睡蓮を植え、池の上にはモネは好きだった日本の浮世絵に描かれたような日本風の太鼓橋が架けました。そして池の周りには柳、竹、桜、藤、アイリス、牡丹などさまざまな植物が植えられました。この自分がつくり上げた幻想的な庭で、モネは睡蓮の池と橋の風景を描いていますが、この作品は18点の連作のうちの1点です。 -
「白い睡蓮」1899年 プーシキン美術館
1899年から1900年にかけて、モネは太鼓橋の架かる睡蓮の池をモチーフに18点の絵画を描いていますがその1枚。
※本展には出展されていませんプーシキン記念美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「睡蓮の池」1899年 ポーラ美術館
この作品も18点の連作のうちの1点です。
※本展には出展されていません -
クロード・モネ「睡蓮の池」1907年 石橋財団アーティゾン美術館
1907年に描かれたおよそ15点からなる睡蓮の池の連作の1枚。この作品の淡い朱を帯びた水面は、日没が近づいていることを感じさせます。 -
「睡蓮」1907年 和泉市久保惣記念美術館
1907年に描かれたおよそ15点からなる睡蓮の池の連作の1枚。
※本展での撮影ではありません。久保惣記念美術館 美術館・博物館
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「睡蓮の池」1907年 イスラエル博物館
穏やかな水面に睡蓮が浮かんでおり、雲や空、木々など池の外の情景も示唆しています。
※本展には出展されていませんイスラエル博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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