2026/03/07 - 2026/03/07
467位(同エリア4589件中)
+mo2さん
スウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてスウェーデンで生み出された絵画を紹介する展覧会「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」が上野の東京都美術館で開催中です。同館の開館100周年を記念する最初の特別展となる展覧会へ行ってきました。
HPより~
スウェーデンでは、若い世代の芸術家たちが1880年頃からフランスで学び始め、人間や自然をありのままに表現するレアリスムに傾倒しました。彼らはやがて故郷へ帰ると、自国のアイデンティティを示すべくスウェーデンらしい芸術の創造をめざし、自然や身近な人々、あるいは日常にひそむ輝きを、親密で情緒あふれる表現で描き出しました。
本展はスウェーデン国立美術館の全面協力のもと、19世紀末から20世紀にかけてのスウェーデンで生み出された魅力的な絵画をとおして、自然と共に豊かに生きる北欧ならではの感性に迫ります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
-
開館(9:30)と同時に入場。展覧会は6章からなっていますが、エレベーターでLB階から1階に移動し、第4章から鑑賞します。
なんと1F及び2F会場の作品は、一部を除き写真撮影可能となっていました。 -
第4章 日常のかがやき―“スウェーデンらしい”暮らしのなかで
1880年代の終わりころになると、フランスで制作していた多くのスウェーデンの芸術家たちは、それぞれの故郷に戻っていきます。その一因には、都会の喧騒に疲れ、郷愁の念が高まったことが挙げられます。しかし、最大の理由は、フランスでの経験を経た芸術家たちの心に、「スウェーデンらしい」新たな芸術を作り出したいという希望が芽生えたことにあるでしょう。彼らはスウェーデンに戻ると、自らのリアルにほかならないスウェーデンの日常の暮らしや身近な人の姿にまなざしを向け、その飾らない様子を親しみやすい表現で描きました。また、近代化の影で失われつつある、スウェーデンの伝統的な民俗文化を主題とする芸術家も現れました。 -
スウェーデンという国のイメージは「北欧」という大きなくくりの中で、なんとなくスタイリッシュなイメージです。また、当然寒いという印象もあることでしょうが、文化といえば、ボルボやIKEAなどの企業や音楽ではアバやカーディガンズ、メタル系のEUROPE やイングヴェイ ・マルムスティーンなどです。スウェーデン絵画は初めて知りました。
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ブリューノ・リリエフォッシュ「そり遊び」1882年
雪の積もった斜面を子どもたちがそりで滑って遊んでいます。得意げに片手を挙げて滑り降りる子、そりから転げ落ちてしまった子、頂上で順番を待つ子など様々な子どもたちの姿がとても愛らしい。 -
ハンナ・パウリ「グランドピアノにて」1892年
1870年代以降の北欧絵画には、室内の風景を描いた作品が数多く見られます。なかでも本作のような、温かみを感じさせる雰囲気の作品は人気を博しました。 -
ファンニ・ブラーテ「陽光」1898年
澄んだ光に満ちた、飾り気のないシンプルな室内。18世紀後半のグスタヴ3世様式の赤いソファには少女が寝そべり、陽光の中に手で影を作って遊んでいます。穏やかな午後のひとときを思わせる落ち着いた、親密な雰囲気は、中産階級の理想的な生活のイメージといえるでしょう。 -
画家たちは、家族との暮らしや仲間たちの姿など、日常のなかにある光景を親しみやすい表現で描きました。なかでもカール・ラーションは、家族との心地の良い時間を描いた画集「ある住まい」で、理想的で新しい家族のかたちを提案し、国境を越えて親しまれました。このコーナーは、ラ―ション宅にお邪魔しているかのような演出。
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カール・ラーション「おもちゃのある部屋の隅」1887年
カール・ラーションは1886年から1888年の間、ヴァーランド絵画学校で教鞭をとっていました。その時に住んでいたユーテボリの家の室内を描いています。 -
カール・ラーション「キッチン『ある住まい』より」1894-99年
キッチンでカール・ラーションの長女スサンと四女チャシュティがバター作りをしています。画面左側の緑色の引出しには多くの種類のスパイスが詰まっており、その右側の樽には家の近くを流れる川から汲んだ水を貯めて、食器洗いや料理に使ったといいます。 -
ワンフロア貸し切り状態で、ゆっくり鑑賞したり写真を撮ったりできました。
東京都美術館 美術館・博物館
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カール・ラーション「カードゲームの支度」1901年
ラ―ション家のダイニングルームを描いたこの作品は、当時流行したカード遊び「ヴィーラ」を始めるにあたり、ゲームの合間に楽しむ酒類を準備するラーションの妻カーリンと、テーブルの端に座る子どもたちが描かれています。家庭の温かく幸福な情景を、オイルランプとろうそくの灯りが優しく照らします。 -
エーヴァ・ボニエル「家政婦のブリッタ=マリーア・バンク(愛称ムッサ)」1890年
本作を描いたエーヴァ・ボニエルは当時、スウェーデンの美術界で最も影響力のあった女性です。 -
カール・ヴィルヘルムソン「画家の妹」1899年
黄色と白のストライプのドレスを着た女性が、書き物をする手を止め、私たちの方へ視線を向けています。彼女のドレス、窓のカーテンの隙間から覗く屋外の景色、卓上のヒマワリと、黄色が反復的に用いられた画面には、明朗な雰囲気が漂っています。 -
ミーナ・カールソン=ブレードバリ「画家エリーサベット・ケイセル」1893年
モデルはこの絵の作者ミーナ・カールソン=ブレードバリの友人で、画家のエリーサベット・ケイセル。こざっぱりとしたピンクのドレスを着て左手にパレットを持っています。 -
カール・ヴィルヘルムソン「画家アグネス・クレーヴェ」1907年頃
ストローハットをかぶった女性がぼんやりと物思いにふけっています。背景は所々かすれた勢いのある筆致で表され、海岸の塩気を含んだ風と強い陽光にさらされた空気が感じられます。黄色のドレスを着た女性は、スウェーデン画家アグネス・クレーヴェです。 -
オスカル・ビュルク「エウシェーン王子」895年
エウシェーン王子は、スウェーデン国王オスカル2世の末子で、スウェーデン黄金期を代表する風景画家の一人。作者ビュルクとエウシェーン王子は画家仲間として親しい友人でした。 -
アンデシュ・ソーン「編物をするダーラナの少女コール=マルギット」1901年
暖かそうなカーディガンを羽織った少女が、編み物をしながら歌を口ずさんでいます。ここに描かれたのはモーラに住むマルギット・エッシュドーテルです。 -
アンデシュ・ソーン「音楽を奏でる家族」1905年
アンデシュ・ソーンはダーラナ地方の音楽や踊りなど、伝統的な民俗文化に光を当てました。彼らが暮らしのなかに見出した「日常のかがやき」は、今日の「スウェーデンらしい」イメージを支える基盤となっています。 -
アンデシュ・ソーン「画家ブリューノ・リリエフォッシュ」1906年
ダーラナ地方のモーラに移住したアンデシュ・ソーンは、たびたび友人たちをこの地に招待しました。本作は画家仲間のブリューノ・リリエフォッシュが訪れた際の作品。 -
アンデシュ・ソーン「故郷の調べ」1920年
ダーラナ地方の民俗衣装を身にまとい、リュートという楽器を奏でながら歌う女性。 -
第5章 現実のかなたへ―見えない世界を描く
フランスから帰国したスウェーデンの画家たちのなかには、目の前の事物を客観的に描写することよりも、自身の感情や気分を表現することに次第に関心を寄せるようになった者たちもいました。こうした動きは、近代化とともに発展した科学や合理主義への反動と見ることができ、同時代のヨーロッパ各地で展開された象徴主義の流れとも呼応しています。彼らは絵画の主題として、自国スウェーデンにまつわる宗教や文学、歴史、寓話などを取り上げ、目に見えない内面的な世界を象徴的に示そうとしました。風景画においても、画家自身の主観やスピリチュアルな雰囲気を醸し出すような表現が生み出されました。 -
アウグスト・マルムストゥルム「インゲボリの嘆き(エサイアス・テグネール『フリッティオフ物語』より」1887年頃
北欧の歴史や伝説、神話をテーマとした作品を描いたのがアウグスト・マルムストゥルム。色彩を抑えて描かれた作品が2枚並びます。 -
アウグスト・マルムストゥルム「フリッティオフの帰還(エサイアス・テグネー『フリッティオフ物語』より」1880年代
『フリッティオフ物語』は、勇士フリッティオフの冒険とインゲボルグ姫との恋を描く北欧の伝説のひとつ。 -
ヨン・バウエル「扉を開けたラッブモール」1913年以降
北欧の深い森の奥の、そのまた奥に住む不気味な生き物。頭からつま先まで熊の毛皮をまとい、首には動物の骨をぶら下げています。森と一体化しているような苔に覆われた石造りの家。その扉を開けて、トロルのラップモールが外に出てきた場面が描かれています。 -
グスタヴ・アンカルクローナ「太古の時代」1897年
薄明りのなか、穏やかな水面を滑るように進む2隻の帆船。船首には竜の頭のようなかたちをした装飾が施されています。描かれているのは太古のヴァイキング船。 -
アーンシュト・ヨーセフソン「水の精(ネッケン)」1882年
ネッケンとは、北欧の民間伝承に登場する水の精です。彼が奏でるフィドルの音色は聴くものを魅了し、水の中へ引きずり込むと信じられていました。 -
リッカッド・バリ「《騎士と乙女》のための習作」1894年
「騎士と乙女」は、スウェーデンの象徴主義を考えるうえで重要な画題であり、リッカッド・バリは1890年代にこの主題に繰り返し取り組みました。 -
カール=フレードリック・ヒル「最後の人類」1877年以降
小さな岩の上に裸の男が二人立っています。この岩は白波立つ荒れ狂う海と不穏な空の間にあり、彼らは足元の地面が侵食されていく様子を不安そうに見下ろし、離れまいと腕を組んでいます。 -
アーンシュト・ヨーセフソン「恍惚とした人々」1888年以降
本作には画面いっぱいに四人の人物の顔が描かれています。彼らの視線は互いとも鑑賞者とも交わらず、恍惚とした表情からは、彼らが現実を超えた世界を見ていることがうかがえます。 -
カール=フレードリック・ヒル「馬車のいる荒地の風景」1878年
1878年1月、フランスに滞在していたヒルは心を病み、以後1911年に没するまで約30年に渡る長い療養生活を送ることになります。本作が描かれたのはその発症の前後と考えられています。 -
エウシェーン・ヤーンソン「首都の郊外」1899年
緑広がる畑のなかに、白い壁の建物がぽつんと立っています。空には青を基調とした線状の筆致が弧を描くように広がり、その下には人影一つみえません。 -
エウシェーン・ヤーンソン「ティンメルマンスガータン通りの風景」1899年
薄闇に沈む街の片隅。建物の背景に立ちのぼる揺らめくような雲の曲線状の筆触は、ムンクが描いた歪んだ空のような、不穏ながらも幻想的な空気を漂わせます。 -
(右)アウグスト・ストリンド「バリ嵐の海、目印のないブイ」1892年
(左)アウグスト・ストリンド「嵐の海、ほうき状のブイ」1892年 -
アウグスト・ストリンドバリ「ワンダーランド」1894年
ひときわ特異なのは、19世紀スウェーデンを代表する劇作家、文筆家のアウグスト・ストリンドバリです。ストリンドバリが独学で絵画制作に没頭したのは、生涯のうちごく限られた期間であり、それは戯曲創作の不振や家庭内での不和、オカルティズムや化学実験への傾倒など、精神的に不安定であった時期と重なります。ペインティングナイフを用いて、制作過程での偶然性や無意識から浮かび上がるイメージを最大限に生かす独創的な表現で、自身の心境までも見る者の心理に直接訴えかける風景を生み出しました。 -
アウグスト・ストリンドバリ「海辺の風景」1903年
後年をストックホルムで過ごしたアウグスト・ストリンドバリは、当時の住まいがあったカーラヴェーゲンからユールゴーデンへと海岸を散歩することを朝の日課としました。 -
カール・ラーション「作家アウグスト・ストリンドバリ」1899年
本作は、スウェーデンの芸術分野において最も重要な二人の人物の関係を示すものです。 -
自然と都会が見事に調和しているスウェーデン。夏は緑豊かな大地をハイキングしたり、冬は幻想的なオーロラを鑑賞したり、季節ごとの自然を楽しむことができます。
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スウェーデン国立美術館は、1792年に同国の首都ストックホルムに開館した、ヨーロッパで最も歴史のある美術館の一つです。スウェーデン王室のコレクションにルーツを持つ同館の収蔵品は、1500年から1900年までの絵画、彫刻、素描、版画、そして中世初期から現代にいたる工芸、デザイン、肖像画を含みます。現在、美術館が入る建物は1866年に竣工し、階段壁面のフレスコ装飾は本展出品作家であるスウェーデンの国民的画家カール・ラーションが手掛けました。
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第6章 自然とともに―新たなスウェーデン絵画の創造
1890年代から世紀転換期にかけて、スウェーデンの風景画は大きな変化を迎えました。かつては「描くべきもののない国」とさえ言われたスウェーデンでしたが、森林や湖、未開の原野や山岳地帯といったスウェーデンならではの自然が芸術家たちによって「発見」され、それらを描くにふさわしい表現方法がさまざまに模索されました。たとえば、カール・ノードシュトゥルム、ニルス・クルーゲル、リッカッド・バリは、スウェーデン西海岸の町ヴァールバリを舞台に、海岸線や内陸の平原を題材とし、ポール・ゴーガンの作品に示唆を得て、自然の外観と構図そして自身の感覚を統合する独自の表現方法を追求しました。なかでも、スウェーデン絵画の真骨頂といえるのが、夕暮れや夜明けの淡く繊細な光の表現です。彼らの作品からは1880年代の作品に見られた明るく輝く日の光は消え去り、代わりに北欧の夏の夜に特有の、長い時間続く薄明の光が叙情をたたえてスウェーデンの豊かな自然の風景を照らし出すようになりました。 -
2Fに移動しますが、こちらでも貸し切り状態です。
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オーロフ・アルボレーリウス「ヴェストマンランド地方、エンゲルスバリの湖畔の眺め」1893年
鏡のように澄み切った湖面に緑の森が映り込む風景を描いた、オーロフ・アルボレーリウス 「ヴェストマンランド地方、エンゲルスバリの湖畔の眺め」は「最もスウェーデンらしい風景」として人々に愛されてきた作品。 -
カール・ノードシュトゥルム「スカンセンから見たストックホルムの眺め」1889年
本作に描かれているのは、スカンセンから望むストックホルムの新市街です。 -
エウシェーン・ヤーンソン「5月の夜」1895年
夜を描いた「5月の夜」は、昼とも夜とも夕方とも言えないような幻想的な景色。オレンジ色の光の粒が、画家の心を捉えていたのでしょう。郷愁の念が湧き起こるような黄昏に、なんと繊細な絵画表現をしたのでしょう。画家たちは絵の題材や描き方だけではなく、その風景を通していかに自分の感情や場の雰囲気を伝えるかを大事にしたそうです。 -
グスタヴ・フィエースタード「冬の月明かり」1895年
グスタヴ・フィエースタードはスウェーデン中西部ヴァルムランド地方のラッケン湖畔に定住し、生涯を通じて冬の情景を描き続けた画家です。「冬の月明かり」は、地面や針葉樹を覆う、もこもこと丸みを帯びた雪の量感たっぷりな装飾的表現が特徴の作品。小さな点や線をリズミカルに重ね、面としての統一感をもたせるような独自の点描が生み出す光の効果が、一面の銀世界にフィエースタードらしい神秘的で静謐な雰囲気を与えています。 -
グスタヴ・フィエースタード「川辺の冬の夕暮れ」1907年
スウェーデンには、9万以上もの湖が点在しているそうで、今回の展覧会では、湖や川が描かれた作品が多数。グスタヴ・フィエースタードの「川辺の冬の夕暮れ」では、その水面の中に写る木々に、森の静謐さを感じます。 -
リッカッド・バリ「ウップランド地方、ウースビホルムの夏の夜、月の出」1891年
ウースビホルムは、ウップランド地方のノテリエの南東、ホルム湖畔の由緒ある荘園です。 -
リッカッド・バリ「ヴァールバリの要塞」1890年代
リッカッド・バリは、スウェーデン西海岸のヴァールバリへ移り住み、ポール・ゴーガンからインスピレーションを受けた総合主義的な考えをこの地で実践しつつ、自らが描く題材を模索しました。 -
ブリューノ・リリエフォッシュ「ケワタガモ」1894年
ケワタガモは、ストックホルム群島を代表する潜水性の海鳥で、オスは白い背に黒い頭頂部、やや黄みがかかった羽毛の胸をもち、、メスは全身茶褐色の羽毛で覆われます。リリエフォッシュは繰り返しこの海鳥を描きました。 -
ブリューノ・リリエフォッシュ「ダイシャクシギ」1907年
ダイシャクシギは、褐色の羽毛で覆われ、下方に湾曲した長いくちばしをもつ大型のシギ。夏の間に北欧の野原や湿地帯で繁殖し、冬になる前に温暖な土地へと渡っていきます。 -
ゴットフリード・カルステーニウス「群島の日没」1907年
世界で最も島の多い国の1つに数えられるスウェーデン。手つかずの自然が織りなす独特の美しい景観は、19世紀末から20世紀初頭の多くの画家たちを惹きつけました。 -
ニルス・クルーゲルヴァール「バリの海岸風景」1892年
フランスからスウェーデンに帰国後のニルス・クルーゲルヴァールの作品です。 -
ニルス・クルーゲルヴァール「ハッランドの春」1894年
3つの画面にスウェーデン西海岸のハッランド地方の春の情景が凝縮されています。蛇行する道や川を目で追った先には、広大なハッランドの豊かな土地とそこを耕す人々の営みが広がり、宗教画のごとく三連画に仕立てることによって土を耕す尊さを強調しています。 -
ニルス・クルーゲルヴァール「夜の訪れ」1904年
パリ滞在時からさまざまな労働環境で働く馬に強い関心を寄せていたニルス・クルーゲルは、スウェーデン帰国後も故郷カルマルに近いウーランド島で、放牧された馬や牛などの家畜が憩う姿を繰り返し描きました。晩年のファン・ゴッホから強い影響を受けており、黄昏時の空気と光を情感豊かに捉えた「夜の訪れ」でも、画面の半分を占める青い光が、ファン・ゴッホ的な短いストロークの描線で表現されています。よく観察すれば、青い光は空を満たすだけでなく、草を食む馬の身体や大地にも降り注いでおり、何気ない風景に壮大で幻想的な雰囲気を生み出しています。 -
カール・ヴィルヘルムソン「ゴースウー小岩島」制作年不詳
鮮やかに輝く青い海に、雄大な岩礁が浮かんでいます。多数の小島と岩礁が連なるゴースウー小岩島は画家の故郷ボーヒュースレーン地方の西部に位置します。 -
カール・ノードシュトゥルム「テューン島のホーガ盆地」1897年
本作に描かれるのは、ボーヒュースレーン地方にあるノードシュトゥルムの故郷、テューン島の中央に広がるホーガ盆地です。 -
カール・ノードシュトゥルム「チルケスンド」1911年
写実的なだけではない風景表現も、20世紀になると行われるようになります。カール・ノードシュトゥルムはこの時代になると、鮮やかな色彩と太く強い輪郭線によってスウェーデンの風景を表すようになります。力強く立体的な岩礁と複雑な色の空の光が、情緒をこめて表現された「チルケスンド」のような作品は、本展で見てきたスウェーデン絵画の変遷のひとつの結実といえるでしょう。 -
オット・ヘッセルボム「夏の夜(習作)」1900年頃
穏やかな水面に映る、沈みゆく太陽の黄金の輝き。闇に細部が溶け込んだ暗い大地と鮮やかなコントラストをなしています。 -
エウシェーン王子「静かな湖面」1901年
国王オスカル2世の末子であるエウシェーン王子が、スウェーデン絵画の黄金期を代表する風景画家だったことも、国のアイデンティティと風景がいかに強く結びついていたのかを物語っています。「静かな湖面」は、夏の北欧のいつまでも沈みきらない日の光のつくり出す空気感が詩情豊かに表現されています。 -
「スウェーデン絵画」のABCと言われる画家の、今なおスウェーデンに残る彼らの創作の地をめぐる映像を見ます。ABCとは最も成功を収めた3人の画家、アンデシュ・ソーン(Anders Zorn)、ブリューノ・リリエフォッシュ(Bruno Liljefors)、カール・ラーション(Carl Larsson)の頭文字だ。それぞれが果たした大きな役割を知ると、もう一度会場内に戻って作品を見直したくなります。
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LB階に戻り第1~3章を鑑賞した後グッズショップへ
展覧会はこの後、山口、愛知を巡回するようです。出展作品も変わるようなので愛知へも行ってみましょうか。 -
日本で一番有名な北欧の猫キャラクター「マイキー」の生みの親としても知られる、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソン。本展限定のオリジナルグッズを妹のお土産に買いました。
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