2026/03/07 - 2026/03/07
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+mo2さん
東京国立博物館と韓国国立中央博物館は、昭和40年(1965)の日韓国交正常化から60年を迎えたことを記念し、韓国美術の展覧会を共同で開催しています。3月7日行ってきました。
HPより~
日本と韓国の歴史・文化は、互いに深く関わりあいながら発展してきました。両館は、それぞれを代表する国立博物館として、相互理解を一層深めるため平成14年(2002)に学術交流協定を結び、以来20年以上にわたって、研究員の相互派遣や共同調査、作品の相互貸借など多様な交流を積み重ねてきました。本展は、その成果の一つとして、両館が誇る所蔵の名品によって韓国美術の精華を紹介するものです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
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第1章 高麗―美と信仰
王建によって建国された高麗(918~1392)は、後三国の混乱を終結させ、分裂していた三国を統一した王朝です。建国から間もなくして外勢の脅威や内乱など不安定な状況に直面しながらも仏教を国の理念として掲げ、国の安泰や救済への祈りを仏教美術へと昇華させました。
さらに高麗は自らの伝統文化を基盤に、周辺諸国の技術や様式を柔軟に取り入れ金銀器や青磁などの独自の美術工芸を生み出しました。貴族たちの洗練された趣味が反映された高麗の美術作品は、現在でも韓国美術を語るうえで欠かせない存在です。東京国立博物館 美術館・博物館
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「五百羅漢図」高麗時代
高宗22年、下級の武官であった金義仁らが発願した五百羅漢図です。 -
「五百羅漢図(第九十二守大蔵尊者)」高麗時代・1235年 韓国国立中央博物館
白髪の尊者が老木と机の間に座る姿が描かれ、蓮華座上の瓶から放たれる一筋の光が印象的です。墨を基調としつつ、円光や袈裟には彩色と金泥が施され、信仰と装飾美が調和しています。 -
「五百羅漢図(第二十三天聖尊者)」高麗時代・1235年 東京国立博物館
羅漢が僧侶の供養を受ける場面を、墨のみを用いた簡略な描法で描いています。五百羅漢像のうちの幅と考えられています。さらに最近の研究で、高麗王朝の安泰を祈願して、13世紀前半に制作された可能性が指摘されています。朝鮮半島における盛んな羅漢信仰を窺わせる作品です。 -
「阿弥陀三尊図」高麗時代・14世紀 東京国立博物館
瑞雲の上に、右手を差し伸べる阿弥陀如来が浮かび、向かって右側には楊柳を持つ観音菩薩、左側には勢至菩薩が従う来迎図です。赤と緑のコントラストの鮮やかな阿弥陀如来の着衣、半透明の両菩薩のヴェールは、それぞれ非常に細やかな金泥文様で美しく彩られています。 -
「大方広仏華厳経 巻第十二」高麗時代・14世紀 韓国国立中央博物館
『大方広仏華厳経』は、『法華経』と並んで韓国仏教において最も重要な経典です。本作はその3種の漢訳本のうち60巻本の第12巻を、紺紙に銀泥で書写した折帖です。端正な楷書体の経文には、衆生の救済のために菩薩が実践すべき10の修行と、菩薩が具えるべき尽きることのない10の徳目が説かれています。 -
「大方広仏華厳経 巻第十二」(部分拡大)
表紙には花や蔓草文様を金銀泥で華やかに描き、『華厳経』の本尊である智拳印を結ぶ毘盧遮那仏と眷属を描いた変相図が加えられ、仏の世界が表現されます。 -
イチオシ
「観音菩薩坐像」高麗時代・13世紀 韓国国立中央博物館
左足を下に垂らし、右膝を立ててその上に腕を自然に掛けた、遊戯坐(ゆげざ)の姿勢をとる観音菩薩像。このような姿は絵画において描かれたものはありますが、立体による高麗時代の現存作例は本像が唯一です。 -
観音菩薩像の体内からは、おびただしい数の納入品が発見されています。頭部からは『大随求陀羅尼教』と5色糸などが見つかりました。
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五大種子を記した絹織物片
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これらは造像当時の納入品と見られます。
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「観音菩薩・毘沙門天像小仏龕」高麗時代・11~12世紀、伝朝鮮開城出土 東京国立博物館
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『銅製銀象嵌香炉』高麗時代?13世紀、韓国国立中央博物館
高麗時代には香の文化が発展し、仏教においても香りによる供養が盛んに行なわれ、香炉の形も多様に展開しました。 -
「青銅浄瓶」高麗時代・12~13世紀 東京国立博物館
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「青銅金鼓」高麗時代・康宗2年(1213) 東京国立博物館
金鼓は、供養の時間を知らせる時などに打ち鳴らす円盤型の梵音具です。 -
「銀製八花形盃』高麗時代10~14世紀、韓国国立中央博物館
薄い銀板を打ち出して八弁の花形に作った盃。 -
「福寧宮房庫」銘銀製花形皿、高麗時代10~14世紀、韓国国立中央博物館
薄い銀板を打ち出して六弁の花形に作った盃。 -
「銀製鍍金托盞」高麗時代・12世紀 韓国国立中央博物館
盃と台座からなる托盞で、銀地に金鍍金を施しています。盃と台座はいずれも6弁の花形で、盃には同じ花形の小さな脚が付いています。このような托盞は高麗時代に発達した喫茶文化のなかで茶を飲む際に用いられたと推定されます。 -
「青磁十二弁花形皿」高麗時代・12世紀 韓国国立中央博物館
12枚の花弁が大きく開いた形をとる皿で、もとは5枚1組です。 -
「青磁椀・托」高麗時代・11~12世紀 東京国立博物館
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「青磁牡丹唐草文唾壺」高麗時代・12世紀 韓国国立中央博物館
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「青磁蓮唐草文瓶」高麗時代・12世紀 東京国立博物館
10世紀半ば、中国から製作技術が伝わったことにより、朝鮮半島の高麗国で誕生した「高麗青磁」は、その後独自の進化をとげ、12世紀頃には中国の皇帝が手にする中国の最高級の青磁にも肩を並べるまでに至りました。その美しさを宝石の翡翠にたとえて、「翡色青磁」つまり翡翠色の青磁と呼ばれて称賛され、高麗だけでなく中国や日本へもたらされるなど、各地の人々を魅了していきました。じっさいに中国・北宋時代の末期、1123年に、中国からの使いとして高麗を訪れた徐兢という人物が、「翡色青磁」の美しさは、中国で名高い越窯や汝窯の青磁に似ているとの記録を残しています。この作品のように、小さな口に丸くゆるやかに張り出した肩をもつ器を、俗に「梅瓶」といいます。端正で気品に満ちたたたずまいと、なめらかに溶けた緑色の青磁釉が、大きな魅力です。よく見ると、全体を覆うように蓮唐草の文様が丁寧に刻まれています。斜めに深く入れたり、細い線で毛彫りのように繊細に刻んだりと、表現力豊かな線刻によって生み出された陰影は、この作品の美しさをいっそう引き立てています。 -
「青磁陽刻饕餮文香炉」高麗時代・12世紀 韓国国立中央博物館
中国古代青銅器の形態を模した高麗青磁の名品です。胴部には饕餮文、脚部には蝉文が刻まれ、古代礼制との関わりを示します。北宋の礼制受容を背景に、中国文献の図像が高麗青磁に反映されたことを伝える重要な作例で、当時の国際的な文化交流の一端がうかがえます。 -
「青磁鉄絵花卉文瓜形水注」高麗時代・12世紀 東京国立博物館
鉄絵とは鉄分を含んだ顔料を用い、筆彩で文様を描く技法をいいます。注口の付根と把手の付根の蓮葉文、胴の上下の葉文には、線彫りで鉄絵具を削り落として文様をあらわす掻落しの技法が用いられています。全羅南道康津の製品と考えられます。 -
「青磁象嵌梅竹蒲柳水禽文瓶」高麗時代・12世紀 東京国立博物館
口が小さく、肩が張り、裾に向かってすぼまるこの器形は梅瓶と呼ばれます。象嵌技法で胴の3面に梅と竹、柳、蒲の図がのびやかにあらわされ、間に水鳥が配されています。波は線彫りで表現されています。静謐な画面の中に繊細な情感が盛り込まれています。 -
「青磁象嵌菊花文稜花形杯・托」高麗時代・13世紀 東京国立博物館
高麗(918~1392)では中国からの影響を受けて青磁生産が盛んになり、皇帝や貴族へ納められました。それらは主に飲食器や文房具、化粧道具など日常の器で、金銀器を写した洗練された形を特徴とします。本作品のような花形の杯と托は高麗青磁によくみられる器種で、人気の製品であったことがうかがえます。 -
「青磁象嵌蒲柳水禽文龍首水注」高麗時代・13~14世紀 東京国立博物館
灰色がかった素地に象嵌で蒲柳と鳥の図があらわされています。注口の龍首と、把手の龍の体は精緻に形作られている一方で、象嵌表現は素朴な印象です。こうした作行きやの釉調から、本作品は13世紀末から14世紀初頭にかけた頃の製品と位置づけることができます。 -
イチオシ
「青磁象嵌山水人物文扁壺」高麗時代・13~14世紀 韓国国立中央博物館
胴体が平たく押しつぶされた形の青磁の壺で、前後の2面に8葉の菱形の枠を設け、建物、人物、竹、鳥などを象嵌で表しています。竹林を背景に2階建ての瓦葺きの建物から庭に遊ぶ2羽の鵞鳥を見守る人物の姿は、中国の書聖・王羲之が鵞鳥を好んで観察したという故事を描く「観鵝図」に倣ったものと考えられます。 -
第2章 朝鮮王朝の宮廷文化
朝鮮王朝(1392~1897)は儒教を統治の基盤とし、その理念は宮廷文化の形成にも大きな影響を与えました。宮廷の服飾は、身分秩序や儀式行事のあり方を明示するために厳格な規律のもとに整えられましたが、その一方で気品に満ちた宮廷人の姿を伝えています。また王の行事を描いた絵画など、宮廷で描かれた書画には王の威厳と秩序の美が表され、礼節と品格を重んじる朝鮮時代の価値観がうかがえます。こうした美意識は、今日の韓国美術に通じる特色として受け継がれています。 -
「華城園幸図屏風」です。正祖が母の還暦を祝って行った華城行幸の様子を描き、孝行や敬老、軍事力を象徴的に表現。王の威厳と民衆の活気が対照的に描かれています。
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華城園幸図屏風(第1図~第4図)金得臣ほか筆 朝鮮時代・正祖19年(1795)韓国国立中央博物館
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「第3図 奉寿堂進饌図」(部分拡大)
華城行宮の奉寿堂にて、王母の還暦を祝って催された宴会の様子が描かれています。 -
華城園幸図屏風(第8図~第5図)金得臣ほか筆 朝鮮時代・正祖19年(1795) 韓国国立中央博物館
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「第8図 漢江舟橋還御図」(部分拡大)
華城からの帰路、正祖の行列が漢江を渡るために船を連結した橋が架かった場面。 -
「第6図得中亭御射図」(部分拡大)
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「第5図西将台夜操図」(部分拡大)
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「翟衣本」20世紀初、韓国国立中央博物館
翟衣=チョグイは、高麗末期から朝鮮時代にかけて、王妃や王世子妃が国家の重要な儀式に着用した大礼服です。 -
イチオシ
「闊衣」20世紀初 韓国国立中央博物館
闊衣(ファロッ)は、もとは宮中女性の礼服でしたが、19世紀末以降は婚礼衣装として広く用いられるようになりました。新婦が幣帛を捧げる場で着用されます。赤地に蓮や牡丹、鳳凰など吉祥文様が刺繍され、健康や幸福への願いが込められています。衣装からも、朝鮮王朝の美意識と信仰観が読み取れます。 -
「鳥獣華角貼箱」朝鮮時代・18~19世紀 東京国立博物館
華角貼とは、牛の角を紙のように薄く剥いで作った透明な板の内側に彩色を施し、膠を用いて器面に貼り付けて装飾する技法。朝鮮時代後期に流行した。それぞれの区画には、民画を思わせる鳥や獣があらわされており、華麗な色彩が印象的です。 -
「長生七宝簪・粧刀・眼鏡入」19~20世紀 東京国立博物館
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官僚の肖像画
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「団領(官服)」朝鮮時代・19世紀 韓国国立中央博物館
団領は朝鮮時代の官僚が平時の執務に着用した官服です。胸と背に付けた四角形の胸背が着用者の位を示します。朝鮮時代初期にはさまざまな色の表地がありましたが、次第に藍色や赤褐色に簡素化されました。本作は襟の幅や襟ぐりの形から朝鮮時代後期の団領だとわかります。 -
「紗帽」19~20世紀、韓国国立中央博物館
紗帽=サモは、朝鮮時代の官僚が団領とともに着用した冠帽です。 -
「麒麟胸背、興宣大院君所用」朝鮮時代・19世紀、韓国国立中央博物館
朝鮮王朝の第26代国王であり、大韓帝国初代皇帝である高宗の父、興宣大院君李是応の麒麟胸背。 -
「朝鮮国王国書及び別幅」江戸時代・17~18世紀 東京国立博物館
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「大典会通」朝鮮時代・高宗2年(1865)
『大典会通』は高宗2年(1865)に編纂された法典。成宗16年(1485)に施行された朝鮮王朝の根本法典『経国大典』を補完・整理するために、以後も『続録』『後続録』『大典通編』が編纂されました。『大典会通』はそれら全てを集大成したものです。 -
「大典会通」朝鮮時代・高宗2年(1865)
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東京駅てランチにします。香川で食べて美味しかったさぬき麺業さんへ
さぬき麺業 東京駅店 グルメ・レストラン
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しっぽくうどんはないようです。
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美味しかったです。
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