2026/04/29 - 2026/04/29
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+mo2さん
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東京都美術館開館100周年記念の「アンドリュー・ワイエス展」が4月28日に開幕したので早速行ってきました。1974年に東京と京都で33万人を集めた日本で最初の個展以来、1995年、そして2008~9年にもワイエスの展覧会が開催され、日本でのワイエス人気は不動のものになりました。本展はワイエス没後はじめてとなる、国内待望の展覧会となります。
HPより~
20世紀アメリカ具象絵画を代表する画家アンドリュー・ワイエス(1917-2009)。第二次世界大戦後に脚光を浴びたアメリカ抽象表現主義、ネオ・ダダ、ポップアートといった動向から距離を置き、ひたすら自分の身近な人々と風景を描き続けました。その作品は眼前にある情景の単なる再現描写にとどまるものではなく、作家自身の精神世界が反映されたものとなっています。
彼の作品には、窓やドアなど、ある種の境界を示すモティーフが数多く描かれます。境界は、西洋絵画史のなかで古くから取り上げられてきたテーマですが、ワイエスにとってはより私的な世界との繋がり、あるいは境目として機能しています。本展は、その境界の表現に着目して、ワイエスが描いた世界を見ていこうとするものです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線
-
亀戸天神など参拝した後、東京都美術館へ
東京都美術館 美術館・博物館
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まずはレストランミューズでランチ。
レストラン ミューズ グルメ・レストラン
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日替わりランチのナシゴレンを頂きました。
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前日(4/28)開幕したアンドリュー・ワイエス展、まだそれほど混んでいませんでした。
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第1章 ワイエスという画家
「自画像」1945年 ナショナル・アカデミー・オブ・デザイン
スケッチブックを脇に抱え、まるで「怒れる若者」といった表情で野原を歩く男の姿が目に飛び込んできます。ワイエスが残した自画像は多くなく、この作品はとくに貴重な一点とされています。
※本展での撮影ではありません。 -
「マザー・アーチーの教会」1945年 フィリップス・アカデミー附属アディソン・ギャラリー
かつて学校として使われ、のちにアフリカ系住民の教会となったこの建物は、現在では礎石しか残っていません。天井が剥がれ落ちはじめた室内は、建物が滅びの過程にあることを伝えています。
※本展での撮影ではありません。 -
「火打ち石」1975年 個人蔵
メイン州の海岸にポツンと立つ巨石を描いた本作は、その質感が存分に発揮された一点です。世間の風評に流されず自らの道を歩み続けたワイエス自身の姿が、長い年月をそこにあり続ける巨石に重なって見えます。
※本展での撮影ではありません。 -
第2章 光と影
「洗濯物」1961年 カマー美術館
一般的に光と影は「表裏」や「対立」として捉えられがちですが、ワイエスの描くそれは、その「あわい」の描写にこそ真髄があるように感じられます。そこには画家の経験や感情が投影された、静かな期待や開放感が見て取れます。本作では、ワイエスを支えた妻ベッツィが干した日光を浴びる洗濯物と、アトリエの暗い室内が対比として描かれます。
※本展での撮影ではありません。カマー美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「ブルーベリーのバケツ」1964年 ユニマットグループ
メイン州の農場の窓際に置かれたバケツに、妻ベッツィが摘んできたブルーベリーが入っています。針葉樹の茂る窓の外からの光がバケツを照らし、ベッツィが外にいる気配へとワイエスの意識が広がっていることが感じられます。
※本展での撮影ではありません。 -
「粉挽き場」1962年 フィラデルフィア美術館
ワイエスは生と死を対立したものではなくつながっているものと捉えており、彼の作品の根底には、「世の無常」という日本人にはなじみのある哲学が流れるようになっていきます。
※本展での撮影ではありません。フィラデルフィア美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「松ぼっくり男爵」1976年 福島県立美術館
隣人カール・カーナーの農場で偶然目にした光景を描いた作品。ドイツからの移民で第一次世界大戦に従軍したカーナーが持ち込んだ鉄兜を、妻アンナが松ぼっくりを入れる容器として使っていました。その取り合わせをワイエスが発見し、興奮のまま筆をとりました。ふたつの物が持つ歴史や夫婦の関係性、農場での暮らしまでもが、この一枚に込められています。
※本展での撮影ではありません。福島県立美術館 美術館・博物館
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第3章 ニューイングランドの家―オルソン・ハウス
「クリスティーナ・オルソン」1947年 マイロン・クニン・コレクション
ワイエスの70年にわたる創作活動において、欠かすことのできない主題が,
妻ベッツィに紹介された、メイン州の「オルソン・ハウス」です。ここは友人であるクリスティーナとアルヴァロのオルソン姉弟の自宅であり、ワイエスはこの建物に魅了され、30年にわたってこの家と周辺の人々を題材に描き続けました。
※本展での撮影ではありません。 -
「海からの風 習作」1947年 丸沼芸術の森
窓とカーテンに重なるように、クリスティーナの頭部の習作が描かれています。海からの風を受けて翻るカーテンは、クリスティーナの髪をワイエスが無意識に感じ取った結果とも読めます。この家の滅びと彼女の終焉を、ワイエスがすでに予感していたかのような一枚です。
※本展での撮影ではありません。 -
「オルソン家の終焉」1969年 クリーブランド美術館
姉弟が紡いできた歴史が刻まれたこの家は、2人が亡くなった後も、ワイエスの重要なモチーフであり続けました。
※本展での撮影ではありません。クリーブランド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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第4章 まなざしのひろがり
本章から写真撮影OKでした。 -
「隠れ場 習作」1985年 個人蔵
カールの没後は、その介護を行っていたヘルガ・テストーフを長年にわたり描き続けました。 -
「ケネットの集会所」1980年 メナード美術館
メナード美術館 美術館・博物館
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「モデルの椅子」1982年 ユニマットグループ
モデルであるアン・コールの姿は画面に存在しません。休憩したあとの椅子と服だけが描かれています。その不在の表現こそがアンという人物を伝えると、ワイエスは判断しました。窓から差し込む光が服と傍らの卵の白さを際立たせ、そこに確かにいた誰かの気配を漂わせています。 -
イチオシ
「灯台」1983年 ユニマットグループ
メイン州サザン・アイランドの灯台での情景。開かれたドアの手前に、ベッツィの愛犬ノームが行儀よく座っています。ドアの向こうには階段が見え、階上に別の世界が広がることを暗示しています。灯台の光が届く先には、遭難しないよう航海を続ける船がいます。その光は生をつなぎとめるものであり、入り口に座る犬はそれを守る番人のようです。 -
イチオシ
「乗船の一行」1982年 フィルブルック美術館
フィルブルック美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「たる木」1985年 ユニマットグループ
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「ハイ・スツール」1985年 医療法人社団 景翠会
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「ぼろ袋」1986年 ユニマットグループ
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「ノックス・グレンジ」1987年 ユニマットグループ
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「花びら」1991年 ボストン美術館
ペンシルヴェニア州チャッズ・フォードの自宅母屋を描いた作品。木と家のあいだから粉挽き小屋がのぞき、風にクラブアップルの花びらが舞っています。画面で目を引く開かれた窓は、夫妻の寝室のものです。窓が開かれることで花の香りのさわやかな空気が室内に入り込んでいくさまが想像され、ワイエスとベッツィ、そして外界をつなぐ象徴として機能しています。ボストン美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「美しき休息」1991年 ユニマットグループ
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「納屋の猫たち」1993年 フィルブルック美術館
フィルブルック美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「島のポーチ」1999年 ユニマットグループ
ワイエス家は個人でメイン州に島を持っていました。そのひとつアレン島にあった管理人の家で描かれた作品。 -
第5章 境界あるいは窓
「オルソン家の表戸」1954年 丸沼芸術の森
父の死を機に醸成された死生観は、ワイエスの絵に生命の息吹と死の無常を同居させています。それは直接的なモチーフで表現されているのではなく、窓や扉、あるいは水路に張った薄氷といった隠喩としてのモチーフに顕著に現れています。 -
「ゼラニウム 習作」1960年 丸沼芸術の森
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「ゼラニウム」1960年 ファーンズワース美術館
オルソン・ハウスの台所の窓が真正面に描かれています。窓の内側にクリスティーナの人影がありますが、言われなければ気づかないほどの存在感しかありません。クリスティーナが好んだゼラニウムの赤い色が、その影が彼女であることをかすかに示しています。外側のガラス越しに光が差し込み、さらにクリスティーナの奥に
も窓があって光が届いています。部屋は暗くとも、光がにじむように彼女の世界は閉ざされたものではないことが、窓を通して伝わってきます。
※本展での撮影ではありません。ファーンズワース美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「氷塊 I」1968年 愛知県美術館
愛知県美術館 美術館・博物館
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「浮氷」1969年 個人蔵
次の「薄氷」の習作にあたる作品です。 -
「薄氷」1969年 株式会社三井住友銀行
自宅付近の凍った水路を俯瞰で描いた本作は、ワイエス作品のなかでも抽象性が際立つ作品。凍りついた様子は停滞や死を想起させますが、氷に閉じ込められた水泡や、氷上に残された葉のリアルな描写からは、静止した時間のなかに息づく生命力が感じられます。 -
イチオシ
「ヒトデ」1986年 フィルブルック美術館
ワイエスが描いた窓の向こうには、つねに光がありました。境界は隔てるためにあるのではなく、その先にある世界へと、静かに手招きするためにあったのかもしれません。フィルブルック美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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イチオシ
最後の展示室には、「境界」としての扉、そしてワイエスのポートレート。壁面の裏では映像が上映されており、技法の解説や晩年のワイエスのインタビューを見ることができます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- nichiさん 2026/05/06 11:13:01
- 東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展!!
- +mo2さん
こんにちは
いつも「いいね」ありがとうございます。
アンドリュー・ワイエス展、今日、これから行くのです!
事前に夫婦で+mo2さんの旅行記、熟読させていただきました。
これで事前のお勉強もばっちり!!
相方が20年以上前ですが、MoMAで観て以来ファンで、私は名前だけ知っていた程度でした。
たのしみ~~
昨日は立川で安野光雅展、一昨日は渋谷で永井博展、3日前は横浜で日本画の革命児今村紫紅展に行ってきました。
GW後半は都心で美術館巡りのシニア夫婦でございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
- +mo2さん からの返信 2026/05/07 10:55:27
- Re: 東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展!!
- nichiさんこんにちは。
アンドリューワイエス展、楽しんで来られましたか?私の拙い旅行記、参考にして頂きありがとうございます。美術館巡り楽しんで下さい。
+mo2
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