北陸3県の重伝建を巡る旅　１．南砺市相倉（山村集落　富山）

2024/11/10 - 2024/11/10

　東西に分断されていた4トラの日本地図が、本年4月の岐阜、愛知の重伝建を巡る旅で太平洋側がつながった。続けて11月に日本海側を繋ぐべく北陸3県の重伝建を巡る２泊３日旅に出かけた。

　最初は富山県の越中五箇山にある相倉。「こきりこ節」で知られる平家落人の隠れ里は平成7年に岐阜の白川郷と共に世界遺産に指定され、現在は屈指の人気観光地になっている。秋晴れでインバウンドを含む多くの観光客が訪れていた。

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　重伝建登録地区名：南砺市相倉
　分類：山村集落
　富山県南西端の山岳地方にある相倉は白山山系の山岳地帯に位置し、これらの地域は五箇山と呼ばれていた。かって五箇山の70の集落には、合わせて1500棟を越える合掌造りの民家があった。しかし、現在もその歴史的な景観を保持しているのは相倉・菅沼の両保存地区のみである。両地区は昭和45年に国指定の史跡になり、合掌造り家屋の保存が図られてきた。
　～全国伝統的建造物群保存地区協議会発行「歴史の街並み」より

【旅程】
★11/10　奈良→高岡→南砺市相倉→高岡市山筋町→高岡市金屋町→高岡市吉久→金沢市（泊）
　★https://4travel.jp/travelogue/11950891
　　https://4travel.jp/travelogue/11953353
　　https://4travel.jp/travelogue/11953658
　　https://4travel.jp/travelogue/11953765
　11/11　金沢市寺町台→兼六園→金沢市主計町→金沢市東山ひがし→金沢市卯辰山麓→小浜市（泊）
　　https://4travel.jp/travelogue/11953808
　　https://4travel.jp/travelogue/11954517
　　https://4travel.jp/travelogue/11955483
　　https://4travel.jp/travelogue/11955929
　　https://4travel.jp/travelogue/11956805
　11/12　小浜市小浜西組→若狭町熊川宿→奈良
　　https://4travel.jp/travelogue/11956858
　　https://4travel.jp/travelogue/11963453

エリア 五箇山周辺(富山)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　6:43　今日から2泊3日で北陸3県で10か所の重伝建を巡ります。先ずは大和西大寺駅を出発して京都へ。

大和西大寺駅 駅

　京都駅でサンダーバードに乗り換え。

京都駅 駅

　列車は琵琶湖西岸を走り、

　敦賀に到着。ここで新幹線に乗り換え

敦賀駅 駅

　9:50　新高岡駅で下車

新高岡駅 駅

　駅前から世界遺産バスに乗車

　乗車率は60％程度で半数は外国人観光客

　城端駅を過ぎると、

城端駅 駅

　ぐっと山深くなりました。

　10:59　相倉口で下車。

　合掌造り風の可愛いバス停

　世界遺産バスは高岡から越中五箇山を通り白川郷までを1日5往復。

　バス停から5分余り歩くと、

　相倉合掌造り集落が見えてきました。

　村の入口にある世界遺産記念碑前で先ず１枚。五箇山地区の合掌造り集落は岐阜県の白川郷と共に1995年に世界遺産に指定されています。

相倉合掌造り集落 名所・史跡

　駐車場のスタンドで地図をゲット

　最初に合掌造り集落の全景が見えるという丘のビュースポットへ。

　丘に上がると展望が開けてきました

相倉展望台 名所・史跡

　背後の山は人形山。山で亡くなった親孝行の姉妹の形をした残雪が現れるそうです。

　五箇山は平野部とは地理や自然条件が大きく異なるため、独特の文化を形成してきました。

相倉展望台 名所・史跡

　展望台から集落へ。

　相倉は五箇山最大の合掌造り集落。20棟の合掌造りの家屋と4棟の茅葺家屋が残っています。

相倉合掌造り集落 名所・史跡

　この通りが村のメインストリート

　民宿「勇助」

民宿 勇助 宿・ホテル

　窓から人形が顔を出している合掌造り家屋は４トラでもしばしば登場

民宿 勇助 宿・ホテル

　展示館を併設。合掌造りのなかで行われていた養蚕の仕組みや用具、生活道具など当時の暮らしが再現されています。

　相倉のメインストリート。右は茶店「まつや（松三郎）」

茶店 まつや グルメ・レストラン

　この辺りが相倉の中心

　メインストリートから東の小径に入ると原始合掌造り「三郎」
　

原始合掌造り(旧岩本家) 名所・史跡

　江戸時代後期に建てられた屋根だけの建物。「なんまんだぶつ建て」と呼ばれ、合掌造りの原型とされています。

原始合掌造り(旧岩本家) 名所・史跡

　「三郎」の向いは「与茂四郎」

与茂四郎 宿・ホテル

　江戸時代末期の建物で民宿に利用されています。

　軒に吊るされた「ささら」。五箇山地方の民謡「こきりこ節」で使われる楽器です。

　この奥にも合掌造りの建物が続きます。

　左は「三五郎」、右は「穴次郎」。

　民宿以外の住宅にも人名が付いてるが、はて何時の時代の人だろう。

　この辺りで引き返し、

　メインストリートを横切り西側に回って一枚

　再びメインストリートを南へ行くと相倉民俗館（七ヨ門）

　集落の外れにある大きな合掌造りの家屋は合掌民宿「なかや（中屋）」

合掌民宿なかや 宿・ホテル

　築350年と相倉では最も古い合掌造りのひとつ

　ほかの建物のように人名が付いてないところを見ると、昔からの宿だったのか？

　左に行くと相倉伝統産業館

相倉民俗館 相倉伝統産業館 美術館・博物館

　　ここには和紙生産資料が展示されています

　次は集落の西側を上がったビューポイントへ

　途中には瓦葺になった家屋もありますが、

　まだこれだけ多くの合掌造りが残っているのは素晴らしい

　昭和20年代のパネル写真と比べても遜色がない。住民の弛まぬ努力が窺えます。

　西側の小径を行くと、

　新しく葺き替えられた家屋。屋根は20年ほどで葺き替えら、1カ月ほどかかるとか。

　かっては「結」といって村人総出で葺き替えたそうですが、近年は五箇山森林組合で茅葺き職人を育成しているそうです。

　相倉集落

　相倉集落

　地主神社

　神社の前にある廿日石。長い冬が終わり雪の中からこの石の頭が現れると、あと20日で村の雪が溶けてなくなるそうです。

　最後に集落入口の東側へ

　天狗の足跡

天狗の足跡 名所・史跡

　天狗がトンガリ岩から飛び立ち、左足で踏み込み向かい山まで飛んで行った際に付いた足跡だそうです

　合掌造りとススキの穂。これぞ日本の原風景。

　1時間余りで村を散策。12:30発のバスで新高岡に戻りました。