黄金色のポーランドと東スロバキアを巡る旅（再編版）　２６．ワルシャワ（Warszawa）１

2017/10/16 - 2017/10/18

2017年10月16日（月）～10月17日（火）
・いよいよ最終訪問地のワルシャワ。宿泊したアコモデーションはパレス地区に近い再開発エリア。古い建物が取り壊され斬新なデザインの高層ビルが林立し、ふた昔前の新宿西口を思わせる。メイン道路の道幅は50mはあり横断するのに一苦労。
・前半はショパンの足跡を訪ねてワジェンキ公園からショパン博物館を歩いた。広大なワジェンキ公園は黄葉の盛り。ショパン像からワジェンキ宮殿を見る間にリスを追っかけ回した。

【旅程】
　10/01　関空→パリ、プラハ経由→コシツェ（泊）
　10/02　コシュツェ→プレショフ→バルデヨフ→プレショフ（泊）
　10/03　プレショフ→スピッシュ城→レボチャ→ヴィソケー・タトリ（泊）
　10/04　ヴィソケー・タトリのハイキング→ヴルコリネツ村→ザコパネ（泊）
　10/05　ザコパネ→ホホウフ村→クラクフ（泊）
　10/06　ランツコロナ→クラクフ（泊）
　10/07　クラクフ→アウシュビッツ収容所→ヴィエリチカ岩塩坑→クラクフ（泊）
　10/08　クラクフ→トルン→グルジョンツ（泊）
　10/09　グルジョンツ→グダンスク（泊）
　10/10　マルボルク城→ソポト→オリーヴァ→グダンスク（泊）
　10/11　グダンスク→マウディティ（泊）
　10/12　マウディティ→オルシュティン→ビャウイストク（泊）
　10/13　ビャウイストク→スプラシル→ビャウォヴィエジャ（泊）
　10/14　ビャウォヴィエジャ（泊）
　10/15　ビャウォヴィエジャ→キエルムシ→ティコチン→キエルムシ（泊）
★10/16　キエルムシ→ワルシャワ（泊）
★10/17　ワルシャワ（泊）
　10/18　ワルシャワ→パリ→機中（泊）
　10/19　→上海経由→関空

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　ビャウイストク12:29発のバスでワルシャワへ向かいます。所要3時間20分で料金は何と18ズウォチ（550円）。本数も列車より多くてはるかに便利。

バス (ビャウイストク) バス系

　バスはいくつかの町に停車するので高速道路に乗ったり下りたり。
　途中の道で軍用車両の長い列。かってワルシャワ条約機構に組み入れられたポーランドも、今はNATOの最前線。

　ワルシャワに16時到着予定が間違えて終点の空港まで行ってしまい、結局ホテルに着いた時は日が暮れていました。

ショパン アパートメンツ プラチナ タワーズ ホテル

　宿舎は新しいタワーマンションの30階部分。ここに2泊します。

　キッチンのついた広いリビング、ベッドルーム２室、バスタブの付いた広いサニタリーと申し分なし。

　お値段は１泊8000円とこれまた結構。

　夕食を求めて外に出ます。場所はワルシャワ中央駅に近い新市街区。

　一帯は大規模な再開発が進行中で斬新な高層ビルが林立。

　昔の新宿西口を見るよう。

　文化科学宮殿もライトアップ

文化科学宮殿 建造物

　ワルシャワ中央駅に併設された大きなショッピングモール

ワルシャワ中央駅 駅

　ここのフードコートで簡単な夕食

　翌朝30階の窓からから北西方向の眺め。再開発地区ですぐ足元でもビル工事が進められていました。

　昨夜買ったパンとジューレックで簡単に朝食

　8:25　街歩きスタート。タワーマンションの一部がアコモデーション。

　街路樹は半ば落葉。

　再開発地区には新しい高層ビルの中にまだ古い建物も残っています。　

　文化科学宮殿を中心とするこの一帯はパレス地区。

　文化科学宮殿
　スターリンゴシック様式で建てられたこの建物はソ連支配時代のシンボルで、ワルシャワ市民には不人気だそうです。

文化科学宮殿 建造物

　ワルシャワの人口は170万人。朝の通勤時間帯で多くの人が歩いていましたが、広いため混雑を感じません。

　中央駅前を東西に走るイェロゾリムスキェ通りの道幅は５０ｍ以上。

　そこをトラムや車がビュンビュン走ります

　最初の目的地であるワジェンキ公園へはここから南へ。横断歩道の青信号が短くシニアは渡るのが大変。

　巨大で無機質な建物は共産主義時代の遺物。

　9:33　ワジェンキ公園に到着。見事な黄金色の絨毯

　直ぐに有名なショパン像

　腰かけて想いにふけるショパン。彼の頭には美しいメロディーが浮かんでるのだろう。

　夏の日曜日にはここでピアノコンサートが行われます。

　近くにリストの像。ショパンと並ぶピアノ界の二大巨人。

　これから広大なワジェンキ公園を散策します

　足元に落ちたどんぐりの実と葉

　ワジェンキ公園は18世紀に造られたポーランド王家の離宮が起源で、広さは78haと東京ディズニーランドの1.5倍。

　広大な敷地に瀟洒な宮殿が点在。ここは旧オランジェリー。

　寒い中、頑張って咲いています

　ホワイトハウス

　ゆったりした気持ちで歩いていたら、

　園児たちの行列。じいちゃんは思わず微笑みました。

　ワジェンキ宮殿に到着。しかし写真で見る「水に浮かぶ宮殿」ではない。

　宮殿のベストアングルを探していたら足元にリスが！

　写真を撮ろうとしばらくリスを追っかけるが、

　すばしっこいこと。

　なかなかじっとしてくれません。

　5分間ほどリスに遊んでもらって、改めて宮殿に戻りました。

　ワジェンキ宮殿は王の夏の離宮として18世紀に建てられました。

　ワジェンキとは「浴場」の意味。公園内に散在する宮殿に素晴らしい浴場が沢山あったことから呼ばれるようになりました。

　写真でよく見るアングル

　この美しい宮殿は第2次世界大戦で破壊され、戦後に修復されたものです。

ショパン像の前に戻ってきました。

　ショパンのベンチ。スイッチを押すとショパンの曲が流れます。

　パデレフスキの記念碑
　彼はポーランドを代表するピアニストで作曲家。また偉大な政治家でもありました。若い頃から祖国の独立回復のために尽力し、第１次世界大戦後は首相として内閣を組織しました。

　ワジェンキ公園から北に歩くと新世界通り

　寿司はヨーロッパでも大人気

　町のあちこちに花屋さん。ポーランボでは花はコミュニケーションの重要アイテム。

　モテモテ

　ショパン博物館へ

　子供の頃のショパンと両親

　ショパンは1810年にワルシャワに近いジェラゾヴァ・ヴォラで生まれました。彼は早熟の天才で7才の時にポロネーズを作曲し、ワルシャワ音楽院を首席で卒業しました。

　当時のポーランドは周囲の大国に分割され、ワルシャワはロシアに支配されていました。1830年11月、ロシアの圧政に対しワルシャワ市民は蜂起。ショパンも若い頃から独立運動に情熱を燃やしていましたが、蜂起の直前に活躍の場を求めてウィーンに出国しました。

　独立運動がロシアにより武力鎮圧されたことを知ったショパンは、友人にあてた手紙に「自分はこの怒りを音楽にぶつける事しか出来ない」と書いてます。「スケルツォ第1番」「革命のエチュード」は心の痛みによる叫びを表現したものです。

　ウィーンからパリに移ったショパンはここで大成功。彼のコンサートは常に満席だったそうです。

　コンサートのポスター

　サロンの寵児としてもてはやされるショパン

　他に直筆の楽譜や、

　視聴覚設備を備えたブースなど

　ショパン博物館を出て王宮のある旧市街へ向かいます。