2024/04/20 - 2024/04/20
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j-ryuさん
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★今年も福島県白河市(旧・表郷村)にある天狗山に
典型的なスプリング・エフェメラルである
ニリンソウの大群落を見に行ってきました。
スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)とは
落葉広葉樹林などで春先に花を咲かせ、
夏頃まで葉をつけたあとは地上部は枯れ地下で休眠する草花の総称で
「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、
「春の妖精」とも呼ばれています。
日本に自生する主なスプリング・エフェメラルには
キクザキイチゲ、ユキワリイチゲ、アズマイチゲ、イチリンソウ、
ニリンソウフクジュソウ、セツブンソウ、エゾエンゴサク、ヤマエンゴサク、
ムラサキケマン、カタクリ、アマナ、コバイモなどがあります。
儚いと言ってもスプリング・エフェメラルは翌春また花を咲かせますが
人間なんて死んだら終わりなんだから草花以上に儚いかも・・・
でも、人間は妖精とは言い難いかな・・・(^-^;。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
★白河市表郷 天狗山ルートマップ (※国土地理院地図に加筆)
場所は少し分かりづらいので白河市表郷・番沢の表郷総合運動公園や
天狗山球場を目指すと天狗山への案内板があります。 -
★白河市表郷番沢地区地図 (※Google Mapに加筆)
どこから天狗山に向かったとしても県道280号(中野番沢線)までは
そう迷うわないと思いますが番沢地区から天狗山へ向かう市道が
1車線しかない狭い道路で曲がり角もとても分かり辛いです。
一応小さな看板はありますが40kmくらいで走っていると
見落としてしまいそう(--〆)。
狭い市道に入ってしまえばほぼ道なりだし、
所々に案内板もあるので大丈夫だと思います。 -
★天狗山登山道入り口
番沢地区から1車線の狭い道路を道なりに進むと
左側に天狗山登山道の駐車場(無料)が見えてきます。
登山が目的の人はこの駐車場がいいでしょう。
お花畑が目的なら終点の駐車場へ。 -
★天狗山お花畑コース駐車場。
天狗山登山道の駐車場を左にやり過ごしさらに進んだ突き当りに
天狗山お花畑コース駐車場(無料)があります。
赤いビーチパラソル向こうの小屋は地元ボランティアの詰め所&休憩所。 -
★白河・天狗山の現地案内板
◎ベージュ色=お花畑コース
◎グレー=登山コース
カタクリやニリンソウやヤマブキソウなどの群落を見るなら
お花畑コースがいいと思います。
さほどアップダウンはきつくないので小学生以上なら全く問題ないコースです。
コースにはトイレや売店などはありません。
駐車場にある簡易トイレで済ませましょう。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)
では早速、お花畑コースを歩いてみましょう。
まずは駐車場から坂下川に架かる橋を渡り道なりに進みます。
この段階の景色はようやく芽吹きが始まったばかりです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)
スタート地点から道なりに徒歩10分ほどで
天狗山でヤマブキソウやニリンソウの大群落が見られる
『出会いの沢』にやって来ました。
幾つかの源流がここで合流することから名付けられたようです。
一般的には写真中央の広めの遊歩道を進みますが
出会いの沢の入口には『川コース』もあり、
沢登りしながら鑑賞することも出来ます。
水量の少ない沢なので運動靴も大丈夫ですが、
できれば長靴を履いた方が濡れずに安心です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
道中の沢沿いには既にニリンソウの細長い群生が迎えてくれます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)
キクザキイチゲは既に終盤でしたが
まだ少しだけ咲いていました。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
自然豊かな山に行けばニリンソウじたいはそう珍しい山野草ではありませんが、
天狗山の特徴はなんと言っても雪がつもったかのように
斜面を埋め尽くす大群落です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
ニリンソウは湿り気のある場所を好むので
沢筋や谷間に多く自生します。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
『川コース』を遡上するとニリンソウの大群落が迎えてれます。
『メインコース』からも当然見られますが
『川コース』は花を低い目線で見られるのが特徴です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
右下の土の部分が沢(川)の土手で
沢岸に立つとニリンソウは丁度人間の目線上に
広がって見えます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
◎ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウは日本各地の主に山地の湿潤な林床や川沿いに自生します。
そう珍しい花ではありませんが
その清楚で気品のある姿はいつ見ても心洗われる花です。
ニリンソウは名前のように
1株から2輪の花を咲かせますが、最初に1輪が開花し、
数日後に2輪目が開花します。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
ニリンソウは夜間や早朝、気温の低い朝、雨などの時は
花は半閉じ状態になります。
雨の時はもちろん早朝に訪れると
例え満開を迎えていたとしても、開きかけの蕾のように見えるので
気温が少し上がって来た頃に訪れるのがお薦めです。 -
☆イチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
(2019/5/6 玉川村で撮影)
ニリンソウはぱっと見や名前的には仲間の
イチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属と似ますが
基本的にイチリンソウは1株から一輪、ニリンソウは二輪咲きます。
花は似ていても圧倒的に違うのは花の大きさです。
ニリンソウの花径が約2cmほどなのに対し、
イチリンソウは4cm近くもあります。
オシベ(約)の色はニリンソウは少し黄ばんだ白で
イチリンソウは黄色なので良く目立ちます。
イチリンソウは遠くから見るとラッパスイセンかと思えるほどです。
ニリンソウは当地では山で普通に見られますが
イチリンソウはめったに見られません。 -
★当町里山のギンサカズキニリンソウ(銀盃二輪草)
ニリンソウは基本的にハナビラ(萼片)は5~7枚ほどですが
ハナビラが多い八重咲きを園芸界では
ギンサカズキニリンソウ(銀盃二輪草)と呼んでいます。
◎ギンサカズキイチゲ(銀盃一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
我が町の里山では半八重咲きのニリンソウが咲いています。
ふつうニリンソウのハナビラ(萼片)は5枚~7枚ですが
この里山のニリンソウは8枚~9枚です。
花びらが幾重にも重なる八重咲きより花びらの数が少ないタイプを
半八重咲きといい、ニリンソウの半八重咲きは
園芸種としても栽培されギンサカズキイチゲと呼ばれます。 -
★当町里山のギンサカズキニリンソウ(銀盃二輪草)
この里山のニリンソウは小さな群生ですが
なぜか約9割の花が八重咲きです。
八重咲きと言っても園芸種ほど花ビラの枚数は多くありませんが
9割が半八重咲きなのでこの地で固定化された野生の半八重咲きのようです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミドリニリンソウ
白河・天狗山には一般的な白いニリンソウに混じって
極々稀にに緑色のハナビラ(萼片)が咲いています。
ニリンソウのハナビラはもともと萼片なのだから、
先祖帰りしたのかも。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミドリニリンソウ
一面、緑の葉や白い花の中でミドリニリンソウを見つけるのは
容易ではありませんが、見つけたら四つ葉のクローバーのように
幸運が訪れると噂されていますが、
おそらく四つ葉のクローバー以上に見つけるのは難しいと思います。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
福島県ではあちこちでニリンソウの群生は見られますが
私が知っている中では白河・天狗山のニリンソウの群生が最大級です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
まるで牧草地にニリンソウの種を蒔いて栽培したかのようですが
秋の下刈り以外は人間は一切手を加えていません。
条件がそろえばこれだけ見事な群生になるんですね。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヤマブキソウ (※2024/5/2 撮影)
上記のニリンソウの大群落がわずか13日後(4/20→5/2)には
まるで魔法をかけられたようにヤマブキソウの大群落に
入れ替わります。
これって人間が植え替えたんじゃなく、
自然に選手(花)交代したんですよ。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
ニリンソウはカタクリやキクザキチゲなどと同じく
スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)の一つで
落葉広葉樹林などで春先に花を咲かせ、
夏頃まで葉をつけたあとは地上部は枯れ地下で過ごす草花の総称で
「春の儚いもの」「春の短い命」というような意味で、
「春の妖精」とも呼ばれています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
たまに他の撮影地で出逢った人にニリンソウはあちこちで
見られますが『イチリンソウ』はとても珍しいです』と
話すと、
イチリンソウなら『〇〇で見ましたとよ』などと教えていただくので
後日行ってみてイチリンソウが咲いていたためしがありません。
そのイチリンソウ情報は100%ニリンソウでした。
おそらくその情報源の人は生のイチリンソウを見たことがないのだと思います。
それだけ福島県では希少だってことですね。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
この出会いの沢周辺では見渡す限りニリンソウが群生しています。
それは何故でしょう。
もちろんここがニリンソウにとって最適な生育環境だからですが
他に先駆けて春一番に芽生えるの一番の理由だと思います。
一見、ニリンソウが独占しているかのように見えますが
ニリンソウの花が終わる頃には様々な植物も芽生え始め
けっしてニリンソウがこの地を独占しているわけでは無いのが分かります。
つまり他の植物よりいち早く花を咲かせ受粉を独り占めする
作戦なんだろうと思います。
受粉が済み結実すれば一番の目的は達成できたわけなので
あとは他の植物に太陽を譲っても大丈夫なんです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
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◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
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◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヤマブキソウ (※2024/5/2 撮影)
上記のニリンソウの大群落がわずか13日後(4/20→5/2)には
まるで魔法をかけられたようにヤマブキソウの大群落に
入れ替わり、まさにイエローマジックです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
このニリンソウの群生が13日後はヤマブキソウに取って代わるわけですが、
どうみてもヤマブキソウの気配など感じられません。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ヤマブキソウ
上記のわずか13日後にはニリンソウにとって代わって
黄色いヤマブキソウが満開になります。
わずかにニリンソウの名残り花もありますが
白い絨毯が黄色い絨毯に激変するのですから
まるで魔法にかけられたかのようです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
ニリンソウは若葉の頃は山菜として食べられるそうですが
当地では食べる習慣はあまり無いようです。
ただニリンソウの若葉と猛毒のトリカブトの芽出しは似ているので
両方が自生している所では要注意です。 -
★大滝川渓谷のニリンソウ(二輪草)とトリカブト(鳥兜)
この写真でいうと、花の真ん中から1本伸びている背の高い野草が
トリカブトです。
このくらいの大きさになれば判別は難しくありませんが、
芽出しの頃、草丈が同じだとニリンソウに混じって見分けが付かなくなります。
トリカブトは葉も花も根も猛毒なので
ニリンソウとトリカブトの見分けが出来ない人は
ニリンソウは山菜として採らない&食べないのが賢明です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
出会いの沢ではカタクリとニリンソウが混生する場所もあれば
ニリンソウだけの場所もあります。
ただ今回は残念ながらカタクリの花はほぼ終わっていました。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
◎カタクリ(片栗/ユリ科カタクリ属)
カタクリは北海道~九州の主に落葉樹林下に自生し、
日本ではピンク色と雑種の白花だけですが、世界では約25種あるそうです。
観光山野草園などで黄色いカタクリを見ることもありますが、
日本の山野草の中に外来種があるのはどうかな?と思います。
少なくとも日本の在来種では無いことを明記して欲しいものです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
今回はニリンソウの見頃に合わせて訪れたので
カタクリの花はほぼ終わりを迎えていましたが
5,6日前だったらニリンソウは見頃前だと思いますが
カタクリ&ニリンソウのコラボが見られたと思います。 -
★白河・天狗山の~カタクリ(片栗)(※2023/04/13 撮影)
昨年はカタクリに重点を置いたので
ニリンソウは満開ではなかったものの
華やかなお花畑が見られました。 -
★白河・天狗山の~カタクリ(片栗)(※2023/04/13 撮影)
カタクリの群生と言う点で見ると近くの『白河の関』の群生の方が
見事ですが、天狗山はニリンソウとのコラボがセールスポイントです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
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◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ルイヨウボタン
ニリンソウに混じってルイヨウボタンがたくさん生えています。
ルイヨウボタンはわずかに蕾ができていて
やはり2週間後のヤマブキソウが見頃の頃に開花します。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ルイヨウボタン
◎ルイヨウボタン(類葉牡丹/メギ科ルイヨウボタン属)
ルイヨウボタンは、北東アジアと北海道~九州の深山広葉樹林下に自生します。
名前の由来は、葉の形状がボタンに似ているため、類葉牡丹です。
草丈は 40~70cm、 花期は4~6月で、茎頂あるいは上部の葉腋に
集散花序をつけます。
花は10個程度がまばらにつき、花径は1~1.5cm、
花色は黄緑色でぱっと見はかなり地味(渋い?)花ですが
太陽に透かして見るととてもキレイなライムグリーンだと思います。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
それにしても、どうしてニリンソウが大群落を形成できるのでしょう?
先に述べたように春先に他の植物に先駆けて花を咲かせ
種を結ぶことが、その要因の一つですが
春に先駆けて芽生えるのは何もニリンソウだけでは無い筈・・・・ -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
ニリンソウ等イチリンソウ属の実(種)には蟻を誘引する
物質エライオソーム(オレイン酸などの脂肪酸やグルタミン酸、アミノ酸、
ショ糖などの糖)を含んだ付属体があり、
蟻はエライオーソム付きの種をせっせと巣に運び、
エライソーソムだけを食べ実際の種は巣の中のゴミ捨て場に捨てたり
巣の外に放り出します。
その種が条件の良い場所だと発芽する作戦を取っています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
つまり種は発芽能力を失うことなく、花が咲いていた場所より
遠くに運ばれることになります。
蟻にとっても、栄養あるエライオソームを獲得できるので、
双方が利益を得ることになり、蟻とニリンソウは双利共生の関係にあリ
このような手段で、種を遠くに散布する植物をアリ散布植物と呼びます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
日本におけるアリ散布植物としては、スミレ属、イチリンソウ属、
フクジュソウ属、ミスミソウ属、キケマン属、クサノオウ属、
エンレイソウ属、カタクリ属などに200種類くらいはあると言われています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
この白河天狗山の出会いの沢では主にカタクリ→ニリンソウ→ヤマブキソウの
順番で群落を形成します。
これらの植物はみな『アリ散布植物』なんです。
ようするに天狗山出会いの沢で群落を作るのは偶然ではなく
必然的に『アリ散布植物』が群落を作っていることになります。
この他にも出会いの沢ではスミレやミヤエンレイソウも多く自生していて
これまたみな『アリ散布植物』なんです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
つまり天狗山でも特に出会いの沢辺りは蟻と『アリ散布植物』が
類まれなほど上手く共存しているってことだと思います。
その他には適度な水分、適度な日光などの加え
人間による下刈りにより『アリ散布植物』にとって
好条件が全て揃っているので大群落を形成できるのでは無いかと
思われます。
ま、これはあくまでど素人の私個人の見解です(^-^;。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ニッコウネコノメソウ
沢筋でニッコウネコノメソウが咲いていました。
◎日光猫目草/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
ニッコウネコノメソウは本州東北南部~四国に分布。イワボタンの変種。
主に太平洋側の山地や沢沿いに生える多年草。
名前の由来は日光国立公園の塩原で発見された事からで
日光に限らず広範囲に分布します。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ニッコウネコノメソウ
地味な花ななのであまり注目されませんが
玄人好みの渋さがあります。 -
◆大滝川渓谷~チシマネコノメソウ(千島猫目草) (※2023/4/19撮影)
ニッコウネコノメソウと似た花にチシマネコノメソウがあります。
◎チシマネコノメソウ(千島猫目草/ユキノシタ科ネコノメソウ属)
北海道、本州(近畿以北)、千島列島、サハリン、カムチャッカ半島に分布。
花弁はない。萼片は4個。雄蕊は8個。
根元に大きなロゼット葉があり、花時にも残る。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミヤマエンレイソウ
◎ミヤマエンレイソウ(深山延齢草/ユリ科エンレイソウ属)も
咲き出していました。
別名でシロバナエンレイソウとも呼ばれます。
良く見かける小豆色のエンレイソウの白花と思っている人もいますが
仲間ですが同種の色違いではありません。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミヤマエンレイソウ
ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)は名前からすると
小豆色のエンレイソウより深山に自生していそうですが
必ずしも深山に自生しているわけではありません。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミヤマエンレイソウ
-
◎ミヤマエンレイソウ(深山延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
福島県では数少ないミヤマエンレイソウですが天狗山ではたくさん咲いています。
葉の中心から短い花柄が伸び、3枚の外花被片と
3枚の白い花弁状の内花被片からなります。
当地ではエンレイソウに比べ絶対数が格段に少ない希少種です。 -
☆エンレイソウ(延齢草/ユリ科エンレイソウ属)
近縁種のエンレイソウはミヤマエンレイソウが
3枚の白い花弁状の内花被片があるのに対して
エンジ色の3枚の外花被片しかありません。
当地では里山から深山までごく普通に見られるエンレイソウですが
愛知、和歌山、徳島では絶滅危惧種1指定。
ところ変わればですね。
ただこの出会いの沢では当地で普通に見られるこのエンジ色のエンレイソウは
なぜか見かけませんでした。 -
☆ピンク色のミヤマエンレイソウ(2019/5/7撮影)
ピンク色のミヤマエンレイをムラサキエンレイソウと呼ぶこともありますが、
おそらく白花が時間の経過とともにピンク色になったものだと思います。
ただ時間が経過してもピンク色にならずベージュ色になるタイプもあり
個体差があるようです。 -
★我が家~オオバナノエンレイソウ(大花延齢草)
☆オオバナノエンレイソウ(大花延齢草/シュロソウ科エンレイソウ属)
(※2023/4/23 撮影)
オオバナノエンレイソウは北海道と東北北部の
低地~亜高山帯の湿地や林内などに生え、
茎の高さは30~70センチ。茎頂に直径5~7センチの
白色の花を1個つける。
外側に緑色の萼(外花被片)、内側に白い花弁(内花被片)がそれぞれ3個
ある。葉は茎頂に3個輪生し、菱形状広卵形で、先がとがる。
シロバナエンレイソウ(ミヤマエンレイソウ)に似ますがが、
本種の内花被片方が断然大きく、上~斜め上向きに咲く。
内花被片は外花被片よりも長く、大きく飛び出している。
内花被片は広卵型で先端はあまりとがらない。
雄しべは雌しべよりも長い。葯の長さは花糸の約3倍あります。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミヤマエンレイソウ
小豆色のエンレイソウは里地から亜高山まで広く分布しているのに
白河天狗山の出会いの沢になぜ一般的なエンレイソウが
自生していないのか、とても不思議です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
メイン遊歩道の谷側と反対の山側斜面にも
一面を覆い尽くすニリンソウが大群落を形成しています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
でもヤマブキソウが満開になる13日前(4/20)には
ご覧のように、ぱっと見ではヤマブキソウの気配さえ感じません。
でもニリンソウの葉の下には既にヤマブキソウが芽生えていて
1週間も経てばニリンソウの間を割って蕾が伸びてきます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
この斜面はもっと上まで続き
途中にはメインの遊歩道もありますが
ニリンソウが群生しているのは写真に納まっている範囲だけで
それより上には自生していません。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
それは、おそらく水分量の差だと思われます。
ニリンソウは水分を好むので、斜面の下は水の性質上
低きに流れるので土壌水分が多めですが、
逆に上の方に行けば行くほど基本的に土壌水分は少なくなってきます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヤマブキソウ (※2024/5/2 撮影)
上記とほぼ同じ場所の13日後の眺めです。
ここもニリンソウに取って代わってヤマブキソウが
一面を覆い尽くします。
僅かながらニリンソウの名残り花も見られます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヤマブキ
ニリンソウが見頃になる頃にはバラ科のヤマブキも咲き出します。
ヤマブキは自然のままなら2m弱のこん盛りしたブッシュ状になり、
この写真よりもっと多くの花を咲かせますが
天狗山は下刈り作業があるのでニリンソウの自生している
辺りは秋には下刈りされてしまい、ブッシュを形成できないでいます。
でも下刈りをなんとか免れたヤマブキが
ニリンソウに混じって咲いていると一瞬ヤマブキソウと
見間違ってしまうほど似ています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ヤマブキソウ
ニリンソウが見頃の頃はまだヤマブキソウは咲かないのですが
今年もなぜか1輪だけセッカチなヤマブキソウが咲いていました。
園芸種ならこのような株を選抜していって
早咲きの花を作っていくんでしょうね。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヒトリシズカ
少し貧弱なヒトリシズカが咲いていました。
◎ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)は
日本各地の山野に自生し、
その姿を源義経の愛した静御前の舞う姿にたとえて
ヒトリシズカと名づけられた優美な花です。
糸状の一つ一つが花で咲き始め花序が葉っぱに包まれた頃が
一番が初々しく可憐で開花が進むと間延びし
あまり見栄えがしなくなります(^^); -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミヤマエンレイソウ
ここにもミヤマエンレイソウが咲いていました。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミヤマエンレイソウ
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ニリンソウ
出会いの沢の遊歩道を登り切ると
山側に大きくUターンし、山道の遊歩道になります。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~アカネスミレ
この山道の遊歩道斜面は乾き気味の土壌なので
ニリンソウは自生していませんが
たくさんのスミレ属が見られます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~アカネスミレ
◎アカネスミレ(茜菫/スミレ科スミレ属)
アカネスミレは北海道~屋久島分布していますが、
中部地方以北の低山に多く、西日本の低地では少ないようです。
日当たりのよい林縁や道ばた、畑の土手などを好みます。
花色がやや赤紫がかっているので茜色のスミレの意ですが
う~ん、茜色ってほどではないような・・・(^_^;)。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~フイリフモトスミレ
◎フイリフモトスミレ(斑入麓菫/スミレ科スミレ属)
本州、四国、九州。照葉樹林帯~2000m位の高原に分布。
比較的陽が入る林縁や二次林、アカマツ林下などに生育することが多い。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~エイザンスミレ
◎エイザンスミレ(叡山菫/スミレ科スミレ属)は
本州~九州の山地の木陰に生える無茎のスミレで
葉は3裂し、その両外側は少し先で深く2裂し、
鳥足状になるが最大の特徴です。
花色は薄紅色~白まで様々ですが、薄紅タイプが一番多く見られます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~山桜
山側遊歩道の中腹まで登ってくると満開の山桜が迎えてくれました。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~山桜
◎ヤマザクラ(山桜/バラ科サクラ属)
ヤマザクラは日本の野生の桜の代表的な種で
サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木古木になります。
ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。
多くの場合葉芽と花が同時に展開するのがソメイヨシノとの大きな違いです。
日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布します。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~山桜
ヤマザクラはソメイヨシノや河津桜などに比べ
葉の展開が早く花数が少なくぱっと見はやや地味ですが
ソメイヨシノに主役を譲り見頃は遅く謙虚で控えめだし
一番日本人らしい桜だと思います。
そもそもソメイヨシノが江戸時代に作り出される前は
桜と言えばヤマザクラだったわけで
歴史の重みも風格も違います。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精
山中の遊歩道を登り切ると
このあとは写真のようにずっと下り坂が続きます。
この辺りもカタクリの群生地なのですが
今年はほぼ終わっていました。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
わずかながら晩生のカタクリが少し咲いていました。
朝晩はハナビラを閉じるカタクリは陽が昇ってくると
ハナビラを反り返るように開花します。
下から覗くとハナビラの内側にはまるでもう一つ花のような模様が
あるのがよく分かります。
これは蜜標(みつひょう)と呼ばれ、
虫たちに蜜のありかを教えるためのもののようです。
カタクリ自身がそれを花の模様と自覚しているのか
たまたま花に見えるのかはカタクリに聞かなければ分かりませんが
面白い形態ですよね(^^ゞ。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヒゲネワチガイソウ
下りの遊歩道沿いではヒゲネワチガイソウもポツポツ咲いていました。
◎ヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草/ナデシコ科ワチガイソウ属)は
中部地方~福島県の山中に分布しますが
とても小さな花なので見つけるのがけっこう難しいです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヒゲネワチガイソウ
草丈は10cm~15cmくらい、花径は1cmほど。
ハナビラは5~7枚、オシベの葯は開花時は紅色ですが
花粉の噴出後は地味なオシベになってしまいます。
多くは単独でパラパラと自生していますが、
10株くらいかたまっているのもあります。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヒゲネワチガイソウ
オシベの紅い葯が取れてしまうとかなり地味な花です(^-^;。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヒゲネワチガイソウ&ヒトリシズカ
こちらではヒゲネワチガイソウ&ヒトリシズカのコラボが見られました。
ヒゲネワチガイソウの名前の由来は
近似種のワチガイソウの根より髭根が多いからだそうで、
そもそも、そのワチガイとは名前が分からないこの草を整理上、
「輪違い」という印を付けて置いておいたところ
いつの間にかその印が名前になったのだとか(ーー);。
ほんとかな~・・・・。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ヒカゲスミレ
◎ヒカゲスミレ(日陰菫/スミレ科スミレ属)
ヒカゲスミレも咲いていました。
北海道~九州にかけて分布し、
丘陵地や低山の樹林下、路傍、耕作地の斜面など、
やや湿り気のある半日陰に生えるスミレです。
名前とは裏腹に陽当たりの良い土手などに生えることも多いかな。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~アケボノスミレ
アケボノシミレも咲いていました
◎アケボノスミレ(曙菫/スミレ科スミレ属)
アケボノスミレは北海道南部~九州の太平洋側内陸部に多く見られ、
西日本では少ないようです。
スミレサイシンの仲間で花色こそ違え、
葉が出るより先に花が咲いたりもしくは葉っぱが落ち葉に隠れて
見えなかったりとスミレサイシンの特徴と良く似ます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~エイザンスミレ
こちらは花色が良く似ているエイザンスミレ。
上記で紹介したように葉が鳥脚状に裂けているので
ハート形のアケボノスミレの葉とは全く違うので
葉の形さえ確認すれば間違うことはありません。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
出会いの沢から尾根一つ越えた夢の沢側にも
カタクリやニリンソウは咲いていますが数は少ないです。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~カタクリ
夢の沢にはニリンソウやカタクリの群生は少ないものの
8月上旬になると絶滅危惧種のレンゲショウマが
たくさん咲き出します。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミヤマキケマン
夢の沢を下りきると天狗山登山道に合流し
さらに道なりに下っていくと坂下川に到ります。
その坂下川の川原ではミヤマキケマンが花盛りでした。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミヤマキケマン
◎ミヤマキケマン(深山黄華鬘/ケシ科キケマン属)
ミヤマキケマンは近畿以北の
日当たりの良い山地の崩壊地,谷川の礫地,林の縁などに生え越年草で
関東以南でよく見られるキケマン(黄華鬘)に似ていますが
全体に小ぶりで寒冷地適応型です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミヤマキケマン
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミヤマキケマン
葉っぱはセリ科の植物のようすでが
ケシ科特有のアルカロイド・プロトピンを含み有毒なので
誤食すると嘔吐・酩酊・心臓麻痺などを起こすので注意が必要です。
花が咲いていればまず山菜のセリと間違う人はいないと思いますが
やはり芽出しの頃は要注意です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミヤマキケマン
ミヤマキケマンは種がこぼれ発芽し年を越し
翌春に花を咲かせる越年草なので
いくらキレイだからと言って採って自宅に植えても
この株は今年で枯れてしまいます。
種ができない内に採ってしまうと
翌年は花が咲かなくなる恐れがあるので
くれぐれも現地でお楽しみ下さい。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精(スプリング・エフェメラル)~ミヤマキケマン
ミヤキケマンは基本的には翌春もこの場所周辺で見られますが
川原などの場合は川が増水し種が流されることもあるので
翌春も必ず同じ場所に咲いている保証はありません。
天狗山の坂下川沿いでは今年は昨年にくらべ株数が
かなり減っていました。
来年はたくさん咲くといいのですが・・・・ -
★我が家のキケマン (※2023/4/15 撮影)
福島県でミヤマキケマンは自然豊かな山間の渓谷沿いや崩落地などで
見ることができますが、残念ながら母種のキケマンの野生種は自生していません。
山野草好きとしては自生していないからと言って
そう簡単に諦めるわけにはいきません。
でも今はメルカリやヤフオクなどで種類によっては
山野草の種や苗を買うことができるので
自宅で栽培することも可能です。 -
★我が家のキケマン
一昨年6月、メルカリにキケマンの苗が1苗499円(税送料込み)で出品されて
いたので迷うことなく即ポチし、6月下旬に我が家の庭に植えました。
キケマンの分布地は関東以西なので果たして福島県中通りの我が家で
厳冬を越せるのが心配でしたが、地植えでも問題なく越冬できました。
今年は昨年蒔いた種が芽生えて無事外で越冬しまた花を咲かせました。
東北に自生していないのは寒さが原因では無さそうです。 -
★我が家のキケマン
◎キケマン(黄華鬘/ケシ科キケマン属)
キケマンは関東地方以西、四国、九州、沖縄に分布する越年草。
明るい林内、林淵、海岸沿いに多く見かける。
草丈は30~60㎝位。葉は長柄があり、2~3回3出羽状複葉。
花は黄色い唇形の小さな花を茎の頂に総状花序に着く。
全草に毒を含み、特に根に毒成分が多い。
我が家の種から育ったキケマンも草丈60cmほどまで育ちました。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ミツバツチグリ
坂下川の土手にはミツバツチグリが咲いていました。
◎ミツバツチグリ(三葉土栗/バラ科キジムシロ属)は
北海道~九州の日当たりのよい丘陵地に自生し地下茎は短く肥厚し、
花後地上に走出枝を出す。葉は3小葉からなります。
ミツバツチグリとキジムシロ(下記)は同じバラ科で
花は黄色の5弁花で良く似てます。
この両種の見分け方は葉の数を数えることで簡単に見分けが付きます。
ミツバツチグリは名の通りミツバのような3枚の葉ですが、
キジムシロの葉は5~9枚の小葉をもつ奇数羽状複葉です。 -
★当町里山のキジムシロ (※2024/4/26 撮影)
小さい葉が7枚ある当町里山のキジムシロ。
◎キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属)は
日本全土の山野の草地に生える。
全体粗毛があり走出枝をださない。
根出葉は3~9(通常5~7)小葉からなり、
基部の小葉はしだいに小さくなります。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
天狗山のお花畑コースをぐるっと1周して駐車場に戻りました。
一般の来訪者なら天狗山とおさらばするところですが
私は天狗山でもう1ヶ所立ち寄る大トリがあります。
そこは駐車場を車で出て一つ目の沢沿いで
リュウキンカが咲き競っています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
リュウキンカは道路下の小さな沢沿い咲いていて
道路からは見にくいせいか車を止めて
立ち寄る人は殆どいません。
この小滝の上は県道280号へと至る市道(林道)で
沢は暗渠の下を流れています。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
リュウキンカはこの春、すでに三十三観音摩崖仏史跡公園のリュウキンカと
涌井の清水のリュキンカを紹介しているので
少々食指気味かも知れませんが、美しい花は何度見ても
美しいし心安らぎます。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
キンポウゲ科の中にはニリンソウやユキワリソウ、キクザキイチゲ、
アズマイチゲのように雨や雪が降ったり気温が極端に下がったりすると
ハナビラ(萼片)が閉じたり、半閉じになる種がけっこう多いのですが、
リュウキンカは一度開花すると花が散るまでずっと咲きっ放しなので
撮影する側としては天気や時間帯を気にしなくて大丈夫なので
助かります。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
◎リュウキンカ((立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
リュウキンカは本州~九州の山あいの湿地や沼地に自生し、
光沢のある黄色い花はまさに金のごとく華やかで
山野草の中でも一際存在感のある花です。
ハナビラに見えるのは萼片(がくへん)で、これはキンポウゲ科の花に
多くみられる特徴です。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
小さな沢沿いに点々と咲いています。
この写真奥の暗い部分が市道(林道)の暗渠です。
リュウキンカは元々ここに自生していたのではなく、
よそから植栽したものを少しずつ増やしていったのではないかと思います。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ムラサキケマン&リュウキンカ
リュウキンカのそばにはムラサキケマンも咲いています。
リュウキンカの名前の由来は
花茎がすらっと伸びその先端に金色の花を咲かす様子から
立金花と命名されたそうです。
花茎は咲き始めはさほど長くはなく
花の終盤に連れて長くなります。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ニリンソウ&リュウキンカ
花数は少ないですがニリンソウも咲いています。
一部の地方ではリュウキンカの若葉を谷地蕗と言って
山菜として食べるようですが
当地では自生地が限定的なこともあり食べる習慣は聞いたことがありません。
でもリュウキンカはアルカロイド系の毒性があるので
基本的には食べない方が無難かも。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ニリンソウ&リュウキンカ
リュウキンカは高地や冷涼な気候を好みますが
この辺りの標高は450mと高地とは言い難いです。
でも常に冷涼な沢水が流れているので
リュウキンカにとっては居心地のいい適地なのでしょう。 -
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~リュウキンカ
リュウキンカの群生地は山岳地帯などにあちこちにありますが
その多くが行きつくのがそう楽ではない自生地が多いと思います。
ここ天狗山のリュウキンカは林道沿いにあり
アクセスは抜群に良く、それでいて来訪者は少ない穴場なんですから
機会があればぜひ訪れて欲しいなと思います。
これで◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ニリンソウの大群落はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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