2023/04/10 - 2023/04/14
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j-ryuさん
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★湿原林の白き貴婦人・ミズバショウと
渓谷の白無垢の乙女・コミヤマカタバミを訪ね
郡山市湖南町の馬入新田と旧・岩瀬村の大滝川渓谷に行ってきました。
郡山市は仙台市に次ぐ東北第2位の商工業都市ですが
自然豊かな猪苗代湖南部も郡山市の一部で
貴重な山野草がたくさん見ることができます。
郡山市は市の西部に奥羽山脈が連なり奥羽山脈の西側に当たる湖南町は
地理&気象学的には日本海型気候に属します。
多雪地帯でもあるので中通りではあまり見られない日本海系植物が多く
自生するので植物好きには心が躍るたまらない地域です。
気分はもう『らんまん』モードMaxで
万太郎気取りちゃ(^^♪。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
★福島県郡山市湖南町周辺地図。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
郡山市湖南町は行政上は郡山市なんですが地理学的には
分水嶺を越えた会津地方(日本海水系)に分類され
天気予報なども会津地方のくくりです。
湖南町は名前のように猪苗代湖の南部の農村地帯で
明治以降幾つかの村が合併し湖南村になりその後、郡山市に編入されました。
湖南地域は江戸時代から会津藩と二本松藩(郡山市)の藩境があり
複雑な藩境だったようですが湖南村になってからは
郡山とのつながりが大きくなったようです。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
湖南町の馬入新田(=集落名)に行く前に同じ湖南町の小湿地に立ち寄りました。
湿地にはそう珍しい植物は自生していませんが湿地そばの草地に
青花キクザキイチゲが群生しています。
群生といってもやや疎らな印象ですが
近場では一番多く群生しています。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
キクザキイチゲの基本種は白花で青花は変種とされます。 -
◎玉川村のキクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
(※2023/03/29 撮影 )
キクザキイチゲは近畿以北~北海道の落葉樹林下や林縁に自生し、
花や葉が菊に似ていて花を一つだけ咲かすのでキクザキイチゲと呼ばれます。
花色は基本的には白ですが豪雪地帯では青花も多く見られます。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
青花キクザキイチゲは福島県では主に奥羽山脈より西側に自生しますが、
奥羽山脈の東側山麓にも少し見られるものの、
濃い青花は少なく淡い青がほとんどです。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
この小湿地は奥羽山脈より西側の日本海水系にあり
多雪地帯です。
花色は青~淡い青、白花が見られました。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
青花キクザキイチゲは豪雪多雪地帯に多く自生するのは事実ですが
雪があまり積もらない阿武隈山地や筑波山にも少し自生しているようなので
雪の多さだけが理由では無さそうです。 -
★裏磐梯の青花キクザキイチゲ (※2023/4/18 撮影)
福島県の日本海水系でも裏磐梯に行くと
濃い青花が多く見られます。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
ここ湖南町小湿地ではパラパラとキキザキイチゲが群生していて
白花が3割 、青花が7割程度です。 -
★郡山市湖南町小湿地の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
キクザキイチゲとしては青花の方が少数派なので青花が貴重に見えてきますが
西日本に自生するユキワリイチゲは殆どが青花なので
逆に白花だったら超貴重なんですから不思議なものですね。 -
★郡山市湖南町 馬入新田周辺Map (※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
湖南町の馬入新田へは国道294号から福島県道235号羽鳥福良線に入り
馬入峠&羽鳥湖方面に道なりに進み、馬入新田集落を過ぎて間もなく
左手に見えてきます。
案内板や大きな駐車場があるのですぐ分かると思います。
馬入新田水芭蕉群生地は駐車場料も環境整備金なども要らず
年中一切無料で見学できます。
駐車場に無料の簡易トイレがあります。
なお、福島県道235号羽鳥福良線の馬入峠周辺は冬期間通行止めです。
毎年GW前くらいに再開通しますが、4/10はまだ通行止めだったので
天栄村の羽鳥湖高原からはアクセスできません。
ただ馬入新田から馬入峠麓の隠岐津島神社や菅滝までは行けます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
湖南町小湿地から車で15分ほど移動して
同じ湖南町の馬入新田(ばにゅうしんでん)地区の水芭蕉群生地にやってきました。
湿原林の南端、福島県道235号羽鳥福良線沿いに広い駐車場と
簡易トイレがあります。
もちろん私の行く所ですから入園料などは要りません。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
馬入新田の湿原林には湿原林を周回するように遊歩道があり
特段順路は無いので思い思いに散策して下さい。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
<現地の説明板>
水芭蕉の自生は福島県では尾瀬や雄国沼が有名であるが、
ここ馬入新田の水芭蕉は標高500mの低地にあり、
標高緯度からも南限に近く、また、群生の形態が
ハンノキの疎林湿原内のみに自生していることからも
植生分布上からも貴重である。
以前、湖南町の山麓一帯の湿原には
かなり多くの水芭蕉が群生していたが
現在自生しているのはここだけである。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
水芭蕉咲く湿原林にすっくと林立しているのがハンノキです。
◎ハンノキ(榛の木/カバノキ科ハンノキ属)
ハンノキは湿地や沼地など一般的な樹木が育ちにくい場所に自生する
落葉高木です。
湿原や湿地で真っすぐ育つ落葉樹を見たら
おそらく8割方はハンノキではないかと思われるほど
水辺にとても強い木です。
ただ、この木は残念ながら美しく紅葉も黄葉もせす落葉します。
もしこのハンノキも紅葉すれば日本の湖沼地帯の紅葉は
もっと美しかっただろうと思われます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
ハンノキ属には、主に川辺に生えるカワラハンノキ、
川沿いの山の手や溪谷の斜面に生えるヤマハンノキやケヤマハンノキ、
さらに山奥の山地の岩石が多い斜面に生えるミヤマハンノキなどがありますが、
私のような素人が見極めるのは難しいです(--〆)。 -
◆五色沼~弁天沼:ハンノキの実 (※2022/10/28 撮影)
◎ハンノキ(榛の木)の実(本当は果穂)
カバノキ科 はヤシャブシと似ますが
ヤシャブシの実の柄はとても短く実はあまり下垂しませんが
ハンノキは柄が長いので実が下垂します。
ハンノキの雌花は カワラハンノキ 、 ミヤマハンノキ 、
ヤマハンノキ と同様に雄花とは別の枝の先に
赤茶色の小さな花穂をつけます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
馬入新田の水芭蕉群生地の大きさは東西に50m、南北に150mほど。
東は山に接し北西南は水田に囲まれた細長い湿原林です。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
◎ミスバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミズバショウは主にシベリア東部、サハリン、千島列島、カムチャッカ半島と
日本では北海道と中部地方以北の湿地に自生します。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
花序を半周取り囲む仏炎苞(ぶつえんほう)が開いている向きは
不規則で個体によって様々。
でも花序が見える方が正面とするので
花序が見える個体にピントを合わせないと
締まりが付きにくくなります。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ&キクザキイチゲ
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ&キクザキイチゲ
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
湿原林の中を2筋ほどの小川が流れ湿原林に常に水分を供給しています。
小川以外はぱっと見、乾燥した土壌に見えますが
人間は踏み込めばズブズブ沈み込むような泥です。
(当然、柵があるので中には入ってはいけません) -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
ミズバショウの英名はAsian Skunk Cabbage。
ミズバショウはいい香りなのに
嫌な臭いの座禅草(Eastern Skunk Cabbage)の仲間だってことで
アジアン・スカンク・キャベツと安易な命名は失礼ですよね(^_^;)。
どちらも虫をおびき寄せるための香りですが
正反対の匂い作戦をとるのはなんとも不思議です(^^ゞ。 -
★ザゼンソウ(座禅草/サトイモ科ザゼンソウ属)(※2021/3/21 撮影)
ミズバショウによく似た花に小豆色のザゼンソウ(座禅草/サトイモ科ザゼンソウ属)がありますが色の他に匂いも正反対なんですよ。
ミズバショウは甘くいい香りがするのに、ザゼンソウは臭い匂いでがします(-"-)。
ザゼンソウは北米にも自生地があり
英名では嫌な臭いがすることからEastern Skunk Cabbageと
呼ばれているそうです。 -
☆南会津町駒止湿原の双苞の水芭蕉 (※2009/5/26 撮影)
福島県南会津町の駒止湿原(こまどしつげん)には
世界的にも貴重な双苞のミズバショウが群生しています。
通常、水芭蕉の白い仏炎苞は1枚が花序をぐるりと囲んでいますが
なんと駒止湿原の水芭蕉は2枚の仏炎苞が1本の花序を取り囲んでいます。
花序も他所より太いものが多いと思います。 -
★裏磐梯・清水沢の水芭蕉 (※2023/4/20 撮影)
福島県で水芭蕉と言えば尾瀬が有名ですが
裏磐梯は湖水地方と言われるだけあって
あちこちたくさんの自生地があります。
小さな沢沿いに咲いている自生地が多く湿地より写真的に映えます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
湖南町馬入新田の水芭蕉は花茎が細長いスリムタイプが多いのが特徴です。
水芭蕉と一言でいっても自生地により個性があり興味深いです。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
日本原産の植物で葉が一番大きいのはミズバショウではないかと
Netで確認したらホウノキと言う情報がありました。
木ならホウノキかも知れませんが植物全体としては
ミズバショウだと思います。
ミズバショウの葉は夏には幅30cm、長さ80~100cmにもなります。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
日本原産ではありませんがミズバショウの仲間で
奄美や沖縄などに自生するバショウ(芭蕉)は
長さ3mにもなりますが、平安時代頃に移入された帰化植物なので
やはりミズバショウが一番大きいのではないかと思います。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
水芭蕉は冷涼な気候を好むので寒さにはとても強いですが
夏場の酷暑や直射日光は苦手です。
冬~初夏は明るく、夏場は日陰になる湿原や湿地が理想です。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
ミズバショウは虫媒花(虫が受粉を助ける花)で
増え方は株が増殖したり夏場に成熟した種がこぼれ
周辺で発芽したり流れに乗り辿り着いた場所で発芽したりします。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
小川にそって多く自生しているのは
種が水散布されて増殖したからだと思われます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
冷涼な地域や早春に咲く虫媒花は開花の頃はまだ気温が低く
蝶や蜂はほとんど活動していません。
受粉を助けるのは気温が低くても活動できるハエやアブの仲間だと言われます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
福島県内で水芭蕉は会津地方の山間部に多く自生し
中通りでも福島市土湯の仁田沼などでも大きな群落が見らます。
そんな福島県内で見られる水芭蕉の群生地の中で
アクセス抜群なのがこの馬入新田です。
なんせ県道脇の駐車場から徒歩30秒でこれだけの群生が見られるんですから、
こんな楽ちんな自生地はありません。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
この日は平日ってこともありますが
見学者は私を含め数組でした。
田舎はなにかと不便な面もありますが
渋滞や混雑とはほぼ無縁で大自然を堪能できるのは
花好きには嬉しいことです。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
明るい湿地や湿原なら多種多様な湿地植物が自生しますが
馬入新田の山際の湿原林はハンノキの葉が茂ると
かなり暗くなるので水芭蕉以外の植生は貧弱です。
この湿原林のすぐ西隣にも湿地があり
そちらにもミズバショウが自生しますが
湿原林よりはハンノキが少なく木が若いので明るく
ミズバショウが終わるとサワオグルマが咲き出します。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
水芭蕉は土壌水分が多ければ写真のような小川が流れていなくても
生育できますが写真的には小川があった方がフォトジェニックです。 -
★湖南町馬入新田・湿原林の白き貴婦人~ミズバショウ(水芭蕉)
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★湖南町馬入新田・湿原林のサワオグルマ(沢小車)(※2023/5/17 撮影)
馬入新田の見どころはミズバショウだけではありません。
その半月後に咲き始めるのがサワオグルマ(沢小車/キク科シオン属)で
水芭蕉も県内指折りですがサワオグルマも県内有数の群生地です。
でも水芭蕉は有名ですがサワオグルマはあまり知られておらず
いつも見に訪れる人はわずかです。 -
★湖南町馬入新田・湿原林のサワオグルマ(沢小車)(※2023/5/17 撮影)
◎サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
サワオグルマは本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、
見た目がそっくりなオカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
★湖南町馬入新田・湿原林のサワオグルマ(沢小車)&ウスバシロチョウ
(※2023/5/17 撮影)
サワオグルマの蜜を吸いにやってきたのがウスバシロチョウです。
◎ウスバシロチョウ(薄羽白蝶/アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科)
ウスバシロチョウはにウスバアゲハに属するチョウ。
名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。
翅は透明感ある白ですが背景の色を投影するので
サワオグルマのそばでは黄色い翅に見えます。 -
☆須賀川市(旧岩瀬村)大滝川渓谷&幻の大滝ルートマップ
※国土地理院地図に加筆
https://maps.gsi.go.jp/#15/37.319424/140.197992/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
湖南町馬入新田のミズバショウを堪能した後は勢至堂トンネルを抜けて
奥羽山脈の反対側(東側)にある大滝川渓谷に
白無垢の乙女~コミヤマカタバミを見に行きました。
今年は春の訪れが早く桜を始め野の花も軒並み1~2週間開花が早まっています。
軒並み2週間早いなら例年より2週間早く訪れればOKですが
そこは自然の難しさで2週間早い植物もあれば1週間しか早くない植物もあるので
見頃の予想はそう簡単ではありません。
植物は気温の他にも日照時間や雨量(水分量)の影響もあるので
それらを総合的に判断する必要があります。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
大滝川渓谷のコミヤマカタバミの群生地の一つにやって来ました。
予想は大当たり!!
ほぼ満開だしスミレサイシンも見頃でした。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
白一色はそれはそれで清楚で美しいと思いますが
写真的には白一色だと、
どこを切り取っても同じような写真になってしまうので
スミレサイシンが混じって咲いているのは有難いことです。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
-
☆大滝川渓谷のスミレサイシン(菫辛細心)
◎スミレサイシン(菫細辛/スミレ科スミレ属)
花の頃は葉っぱはさほど大きくありませんが、
花後に赤ちゃんの拳大くらいになります。
葉がウスバサイシンに似ているのでスミレサイシンと呼ばれます。
北海道~本州の主に日本海側に自生すると言われていますが
太平洋水系の隣り村にもたくさん自生しています。 -
☆大滝川渓谷のウスバサイシン(薄葉細辛)
◎ウスバサイシン(薄葉細辛/ウマノスズクサ科カンアオイ属)
スミレサイシンの命名の基となったのがこのウスバサイシン。
同種のカンアオイ類などと比べ、葉が薄いこと、
味が辛いことから薄葉細辛と呼ばれます。
葉っぱの影に隠れるように地味目な花も見頃でした。
カンアオイ類は常緑ですがウスバサイシンは冬場は葉は枯れます。
ウスバサイシン葉はフタバアオイに似ますが成熟したフタバアオイの葉は
艶があり網状脈がくっきり浮き出ています。
葉は似ますが花は全然違うので見ればすぐ分かります。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
スミレサイシンは花が咲く頃は葉はまだ芽出しなので目立ちません。
花を撮影した時、葉も見てもうため後から撮ろうと思うのですが
いつも忘れてしまいます(^-^;。
花の撮影にばかり気を取られ葉の事などすっかり忘れてしまいます。
万太郎には程遠い志しです。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
コミヤマカタバミの漢字表記は『小深山傍食』『小深山片喰』と
『小深山酢漿草』と書く3通りあります。
『小深山傍食』『小深山片喰』は葉が閉じた時の形から、
『小深山酢漿草』は葉を食べると酸っぱいことから名づられました。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
大滝川渓谷では最奥の『幻の大滝』から下流の『大滝川砂防ダム』近くまで
コミヤマカタバミが点々と自生していて
場所によっては群生しています。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ&スミレサイシン
その群生地の中では、ここが一番大きいと思います。
もっと上流にもここより少し小さい群生があり、
そこは上流(標高が高い)にあるだけに
見頃が1週間ほど遅くなります。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
大滝川渓谷ではそう珍しくないコミヤマカタバミですが
福島県の渓谷のどこにでも自生しているわけではありません。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
コミヤマカタバミも平地の道端などで良く見かける黄色いカタバミの仲間ですが
黄色いカタバミは抜いても抜いても生えてくるやっかいな雑草で
コミヤマカタバミは山あいの限れれた場所にしか自生しない貴重な山野草です。
花に罪は無いのですが、やはり所かまわず出しゃばるのは
人間でも植物でも嫌われますね(^^);。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
コミヤマカタバミはご覧のように草丈が5cmほどしか無いので
夏場には他の植物の下に覆いつくされてしまいますが、
よほどのガサ薮にでもならない限り来春も花を咲かせることができます。
この形態はスプリングエフェメラル春の儚い命)にも似ていますが
コミヤカタバミは常緑ではないものの秋頃まで青い葉があるので
夏前に葉が枯れて休眠するスプリングエスメラルとは少し生態が違います。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
コミヤマカタバミの葉は秋まであるのでスプリングエフェメラルとは
若干生態が違いますが、春先に他の植物に先駆けて花を咲かせ
実をつけるまではスプリングエフェメラルとほぼ同じです。
コミヤマカタバミの葉は夏以降も枯れずに、他の植物に覆われても
その下でわずかな光で光合成をし栄養を蓄えているようです。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
雑草扱いされる黄色いカタバミは光が燦々と届かないと
たくさんの花を咲かせることができませんが、
種がたくさんできなくても、強靭な根で増殖することができます。
その点、コミヤマカタバミは光が弱くても結実し種を残せるし
根でも増殖できるので見た目より案外強いかも知れません。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
-
★カタバミ(片喰)
◎カタバミ(片喰、酢漿草、傍食/カタバミ科カタバミ属)
こちらが一般的には雑草扱いされるカタバミ(片喰、酢漿草、傍食)です。
『らんまん』の万太郎(=牧野富太郎)からすれば
雑草という植物は無いと、叱られそうですが
ま、抜いても抜いても蔓延る嫌われ物的な植物は雑草ですよね(^-^;。
アスファルトやコンクリートの隙間などにも生える
葉っぱが赤いカタバミはアカカタバミと言い
ハナビラがやや縦型で花の中心部がオレンジ色の輪があります。 -
★カタバミ(片喰)
でも、カタバミは強靭だから嫌われますが
花としては十分可愛いと思います。
人間もそうですが少しか弱いくらいが好かれるのかもね(^-^;。
カタバミはカタバミ科カタバミ属の多年草で、日本の道端や空き地、
農地などでも多く生えています。
カタバミ属の植物は温帯から熱帯の地域に分布し、
世界に約850種も存在するそうで、日本では6種類が自生しており、
他に7種類ほどの外来種が帰化植物として定着しています。 -
★オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)
◎オッタチカタバミ(おっ立ち片喰/カタバミ科カタバミ属)
オッタチカタバミは1965年頃に初めて帰化を確認された外来種で、
戦後に駐留米軍を介して侵入したと考えられています。
花や葉が「カタバミ」とほぼ同じですが、
茎が直立して伸びるという違いがあるため、
カタバミの這性に対し「おっ立ち片喰」と呼ばれます。 -
★オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)
オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)は真横から見ると
花茎が長いのですぐ分かります。
花としてはコミヤマカタバミと遜色ないない美しさだと思いますが
なんせ強靭でどこででも見られるので有難みが無く
雑草扱いされ可哀そうかも。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
上記で紹介した群生地の近くでも別の群生が見頃を迎えていました。
こちらは小さい群生ですが花の集積密度が高いです。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
コミヤマカタバミの極近い仲間にはミヤマカタバミや
カントウミヤマカタバミなどがあり、
個体によってはピンクタイプもありますが
残念ながら当地ではまだ見たことがありません。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
-
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
コミヤマカタバミは花の中心部が黄色味を帯びています。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
ミヤマカタバミやカントウミヤマカタバミの葉の角は鋭角ですが
コミヤマカタバミは丸みを帯びています。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~コミヤマカタバミ(小深山片喰)
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★天栄村立矢川渓谷のコミヤマカタバミ(小深山片喰) (※2023/4/24 撮影)
大滝川渓谷とは奥羽山脈を挟んで反対側(西側)にある
天栄村立矢川渓谷では大滝川渓谷より2週間ほど遅く
コミヤマカタバミが咲きました。 -
★天栄村立矢川渓谷のコミヤマカタバミ(小深山片喰)
またコミヤマカタバミかい?
と、突っ込まれそうですが
よううく見てもらとある部分が違うのが分かると思います。 -
★天栄村立矢川渓谷のコミヤマカタバミ(小深山片喰)
そう、ハナビラの形が立矢川渓谷のコミヤマカタバミは
細長いんです。
初めて見つけた時はコミヤマカタバミとは別の種類かと思い
Netで可能な限り調べてみましたが、
ハナビラが細長いコミヤマカタバミに固有名は無いようで
学術上ではおそらくコミヤマカタバミと同じなんだと思います。 -
★天栄村立矢川渓谷のコミヤマカタバミ(小深山片喰)
葉の角が丸みがある点やハナビラの中心部が黄色いのは
コミヤマカタバミの特徴と同じで
違うのはハナビラの形だけです。
私が今まで見たコミヤマカタバミでハナビラが細長いのは
天栄村立矢川渓谷のコミヤマカタバミだけです。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~ニリンソウ(二輪草)
大滝川渓谷のコミヤマカタバミの群生地の近くでは
ニリンソウも咲き出していました。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~ニリンソウ(二輪草)
◎ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウは日本各地の主に山地の
湿潤な林床や川沿いに自生します。
そう珍しい花ではありませんが
その清楚で気品のある姿はいつ見ても心洗われる花です。 -
☆大滝川渓谷の白無垢の乙女~ニリンソウ(二輪草) (※2022/4/17 撮影)
昨年は訪問が今年より訪問が1週間遅かったこともありますが
満開でした。 -
☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
上記で紹介した大滝川渓谷のコミヤマカタバミの群生地より
300mくらい下流の草地ではササバエンゴサクが見頃でした。
そばでは青花キクザキイチゲも少し咲いていました。 -
☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
◎ササバエンゴサク((笹延胡索/ケシ科キケマン属)
ササバエンゴサクは本州~九州の
山あいのやや湿った場所に自生し、
花色は薄紫や水色、青など様々です。
葉が細長いだけでヤマエンゴサクの変種と言う見方もあり
固有の種とはされていません。 -
☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
ここのキクザキイチゲ(菊咲一華)は青花と言うよりは
水色花って感じです。
白と青の中間くらいかな。 -
☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
嫋やかな感じはオトメエンゴサクに似ますが
オトメエンゴサクの花下の托葉は切れ目ありませんが
ササバエンゴサクはヤマエンゴサクと同じくギザギザした切れ目があります。 -
☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
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☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
ササバエンゴサクはとても透明感のある花なので
クローズアップ撮影する時は逆光撮影がお薦めです。 -
☆大滝川渓谷のササバエンゴサク(笹葉延胡索)
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☆大滝川渓谷の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
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☆大滝川渓谷の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
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☆大滝川渓谷の青花キクザキイチゲ(青花菊咲一華)
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☆大滝川渓谷のショウジョウバカマ&イカリモンガ
ショウジョウバカマでイカリモンガが吸密していました。
成虫の前翅長は約20 cmほど。
翅を立てて花などに止まります。
蛾の仲間ですが蝶のように昼行性で
翅前翅にある大きなオレンジ色の碇形状の紋が名前の由来です。 -
☆大滝川渓谷のヤマブキ(山吹)
大滝川渓谷の下流域ではヤマブキが花盛りでした。
◎ヤマブキ(山吹/バラ科ヤマブキ属)
ヤマブキは北海道~九州の里山林縁などに自生します。
ヤマブキが咲き始めるとあちこちで田植えが始まり
いつもは静かな里山のまわりの田んぼが活気付いてきます(^^♪ -
☆大滝川渓谷のヤマブキ(山吹)
山吹と言えば太田道灌にまつわる『山吹伝説』が有名ですよね。
山吹伝説道灌が父を尋ねて越生の地に来た。
突然のにわか雨に遭い農家で蓑を借りようと立ち寄った。
その時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。
道灌は、蓑を借りようとしたのに花を出され内心腹立たしかった。
後でこの話を家臣にしたところ、それは後拾遺和歌集の
「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」の
兼明親王の歌に掛けて、山間の茅葺きの家であり貧しく
蓑(実の)ひとつ持ち合わせがないことを奥ゆかしく答えたのだと教わった。 -
☆大滝川渓谷のヤマブキ(山吹)
古歌を知らなかった事を恥じて、それ以後道灌は歌道に励み、
歌人としても名高くなったという。豊島区高田の神田川に架かる面影橋の近くにも山吹の里の碑があり、1kmほど東へ行った新宿区内には山吹町の地名があり、伝説の地に比定されている。また、埼玉県越生町にも「山吹の里」と称する場所が存在し、この地が伝説の地であるという説もある。ただしいずれも真偽は不明。また、落語にこの故事をもとにした『道灌』という演目がある。
※Wikiより -
☆大滝川渓谷のヤマブキ(山吹)
たいした学もないであろう農家の娘が
後拾遺和歌集の兼明親王の歌を知っていて
遠まわしに山吹を差し出したとは俄に信じがたいが
あまり無粋な天邪鬼の突っ込みは止めておきましょう(^_^;)。
実を付けないと思われがちなヤマブキですが
実を付けないのは八重のヤマブキでメシベが退化し
ハナビラ化したので実はなりません。
なので野生種はほとんど5弁花の一重でちゃんと結実します。 -
★シロヤマブキ(白山吹/バラ科シロヤマブキ属)(※2023/4/21 撮影)
ヤマブキつながりで我が家に咲いているシロヤマブキもご覧ください。
白いヤマブキといった印象ですがヤマブキとは別種です。
野性種は中国地方にわずかに自生しますが
園芸用として広く普及しています。
野生種はレアですが園芸用普及種はとても丈夫で手間いらずです。
野生種は自生数が少なく絶滅危惧種ですが
普及種は丈夫だし種がこぼれ芽が出て勝手に増えていきます。
なのにどうして野生種は数が少ないのだろう? -
★白河天狗山のヤマブキソウ(山吹草/ケシ科クサノオウ属)
ヤマブキソウ(山吹草)は名前こそヤマブキと付きますが
落葉低木バラ科のヤマブキ(山吹)とは全く別物です。
花はそっくりですがヤマブキは5弁花ですが
ヤマブキソウはケシ科クサノオウ属の宿根草で4弁花。
草丈20~30cm、花径は4cmほどとヤマブキの2倍もあります。
遠目で花は似ていても近づいてみれば低木と草なので間違うとはないと思います。 -
★岩瀬牧場のクサノオウ (※2023/5/21 撮影)
☆クサノオウ(瘡の王/ケシ科クサノオウ属)
ケシ科のヤマブキソウとバラ科のヤマブキは良く似ていますが
植物学的には赤の他人です。
ヤマブキソウの親戚にはクサノオウがあります。
名前こそヤマブキの名は付きませんが
ヤマブキソウと最も近い花はクサノオウです。
クサノオウ(瘡の王/ケシ科クサノオウ属)はその辺の野原でふつうに見られ
珍しい花ではありませんがとても可愛らしい花だと思います。
春~秋まで次々と咲く花期の長い野草で、
茎を折ると黄色い液が出、それが丹毒(急性の皮膚細菌感染症)に
効き目があるのでクサ(瘡=できもの)の王と呼ばれます。
花の大きさはヤマブキソウの1/4ほどですが
花はそっくりです。 -
☆大滝川渓谷のヤマザクラ(山桜)
大滝川渓谷のヤマザクラ(山桜)も花盛りでした。
ソメイヨシノやシダレザクラの陰に隠れて
あまり注目されることはありませんが
私は控えめな所がけっこうお気に入りです。 -
☆大滝川渓谷のヤマザクラ(山桜)
◎ヤマザクラ(山桜/バラ科サクラ属)
ヤマザクラは日本の野生の桜の代表的な種で
サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木古木になります。
ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。
多くの場合葉芽と花が同時に展開するのがソメイヨシノとの大きな違いです。
日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布。 -
☆大滝川渓谷のヤマザクラ(山桜)
ヤマザクラはソメイヨシノや河津桜などに比べ
花数が少なくぱっと見はやや地味ですが
ソメイヨシノに主役を譲り花の見頃は遅く謙虚で控えめだし
一番日本人らしい桜だと思います。
そもそもソメイヨシノが江戸時代に作り出される前は
桜と言えばヤマザクラだったわけで
歴史の重みも風格も違います。 -
☆大滝川渓谷のヤマザクラ(山桜)
ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、
開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など
様々な変異がああります。
これで◆湿原林の白き貴婦人<ミズバショウ>と白無垢の乙女<コミヤマカタバミ>を訪ねてはお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
季節はもう初夏だと言うのに、春のネタがまだまだあり
相変わらずの遅筆に我ながらアキラメモード。
撮影を少し休めばいいのにと思うのですが
根っからの貧乏性なので天気の良い日は
家で編集作業などしていられません。
なんか山野を泳ぐマグロみたい(^-^;。
j-ryu
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