2025/07/28 - 2025/07/28
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j-ryuさん
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★未だかつてない猛暑続きの中、涼を求めて天栄村の明神滝と
会津下郷町の中山風穴に行ってきました。
下郷町と言えば茅葺の宿場町で全国的にも有名な大内宿がありますが、
天栄村と言ってもおそらく知らない人が殆どでしょう。
でも近年は日本の中の英国として人気がある
ブリティシュヒルズのある村と言えばガテンのいく人もいるかな。
でも今日ご覧いただくのは大内宿でもなく、
ブリティシュヒルズでもない穴場で
猛暑のときこそ訪れて欲しい明神滝と中山風穴のご紹介です。
撮影時に腕時計の温度計で気温を計ったら朝と言うこともありますが
明神滝は20℃、中山風穴はなんと5℃と少し肌寒いくらいでした。
ただ涼しいだけでは無く、明神滝ではタマアジサイが
中山風穴ではヤナギランが花盛りの良い所取りです。
当然、私が行く所ですからどちらも無料で
フトコロに優しいのも最大の魅力かも(^^ゞ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)ルートMap1
(※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.2708772,140.0541993,7930m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDgwNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)ルートMap2
(※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.2863528,140.0693001,3751m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDgwNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
明神滝へは天栄村羽鳥湖高原の118号線沿い大平集落から、
猪苗代湖方面に向う県道235号羽鳥・福良線( 馬入峠)に入ります。
道なりに2kmほど進むと明神滝の案内板があるので左折します。
また道なりに1kmほど行くと橋があり、
その橋の右下に明神滝が見えます。
橋手前の路側帯に車3台ぶんくらいの駐車スペースがあります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)ルートMap拡大版
(※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.2945979,140.062982,1064m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDgwNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
立矢川の滝は明神滝の尾根一つ越えた北側にあります。
立矢川の滝へ到るルートは幾つかありますが、
一番分かりやすいのは更目木集落の赤石川と立矢川の合流地点から
立矢川を沢登りすれば迷うことなく到達できます。
が、長靴では少し厳しく胴長のほうがベストです
(危険な場所はありません)。
もう一つは合流地点脇の山道から途中の畑や森を抜けて行くルートです。
胴長は必要ありませんが、少し分かり難いルートです。
以前は立矢川林道からもアクセスできましたが、
現在は一般車両は進入禁止ですし、
林道途中にチエーンで一般車輛通行止めにしてあります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
県道235号羽鳥・福良線から黒沢林道に入り安藤峠方面に
1kmほど進むと明神滝橋があり、
橋の手前右側に車3台分ほどの駐車場があります。
明神滝は橋から上流側に見えます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
明神滝は橋の上から見下ろせるお手軽滝なので、
老人子供、障害者の方も簡単に観賞できます。
ただ黒沢林道は交通量は少ないとは言え公道なので
車の往来には十分お気をつけ下さい。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
明神滝は会津布引山(1081m)や安藤峠(1027m)周辺に源を持つ
黒沢にある滝で落差、幅とも8mほどの小ぶりな分岐瀑です。
通常は2筋に分かれ落ち小さいながらも中々優美な滝で、
滝の傍らでは様々な花が咲く花の滝としても人気があります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
今回の目的の一つがタマアジサイですが
橋上からも肉眼では咲いているのが見えますが
写真では少し分かり辛いかな。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
橋上を左岸から右岸に移動しながら撮影しています。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
橋上右岸側の構図です。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
黒沢林道の安藤峠方向みて橋のたもと左側に
ガードレールの切れ目があり、
そこから谷底左岸まで下りることができます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
谷底は基本的に左岸からしか滝は見られませんが
水量が少ないときなら長靴でも右岸に渡渉できます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
今回、左岸はガサ薮状態でした。
撮影者が多ければ雑草の踏み跡を辿り滝のそばまで
行けますが、早朝で露っぽく行くのはやめました。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
で、旅行記のタイトルにもあるタマジサイの開花状況はと言うと
ちょうど咲き始めで私好みのベストタイミングでした。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
タマアジサイは一般的なアジサイより開花時期が遅く
さらに花が一斉には開花せず
少しずつ開花していくので花期がとても長いのが特徴です。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
花期が長いのは嬉しいですが、
花期の後半になると前半に咲いた花が
枯れた状態で残るので全体の見た目が開花当初より
少し汚らしく見えてくるので
写真的には咲き始めの頃の方が美しく撮れると思います。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
◎タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)は
主に福島~岐阜県と四国・九州の一部に限られて、
山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一、
蕾が玉状なので自生していれば開花前に
タマアジサイだとすぐ分かります。
この周辺のタマアジサイはほぼ北限の群生地で
とても貴重なんですが、
山あいに行けば良く見られるアジサイなので地元の殆どの人は
その貴重さを知らないようです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
玉紫陽花とは正に言い得て妙。
左上のまん丸いのが蕾で
それがパカッと割れて数個の装飾花と真の花の集まりが
現れます。
少しややこしいのは蕾がパカッと割れて出てきたのが
これまた蕾です。
蕾から蕾が現れる不思議なアジサイです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
粒々の真の花は開花し受粉すると直ぐにパラパラと
散れてしまいますが装飾花はしばらくそのまま残ります。
このパラパラ散った真の花が葉っぱの上などに落ちると
タマジサイの葉っぱはザラザラしているので
中々地上に落下せず見た目があまりキレイではありません。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
中央の小さな粒々の一つ一つが真の花とか小花と呼ばれ
これは他の殆どのアジサイと同じです。
この真の花が開いてようやくタマジサイの開花となります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
滝の右岸にもタマアジサイが自生していますが
当然ながら川を渡渉しないと近づけません。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
タマアジサイに近づけたとしても
ここは滝の真ん前で滝からの風圧が強く
常時タマアジサイが揺れていて
シルキーな滝とタマアジサイのコラボ写真が超難しいです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村):タマアジサイ
シルキーな滝に重きをおくか、
タマアジサイに重きを置くかでは
断然タマアジサイでしょう。
よほどマニアックな写真以外は
花はやはりブレずにくっきり撮れるのが理想です。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
明神滝は滝壺と言うほど深い滝壺ではありませんが
さすがに滝の直下は水深さ60cmほどあるので
はまらないよう御注意下さい。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
明神滝のある黒沢は雪解けの頃や大雨長雨後でもなければ
水量がそう多いわけでは無いので川の中や渡渉し
川中や右岸からも撮影できます。
胴長を着用すれば水深を気にすることなく
好きなポイントで撮影できます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
明神滝の名前の由来は滝の左岸頂上にある
直立した大きな一枚岩の傍らには、
宗像三神の一つ田心姫命が祭られています。
その御神体は蛇体であるとされ、
日照りの時でもこの社に祈ると、必ず雨が降ると言い伝えられ、
いつしか明神滝と呼ばれるようになったそうです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
田心姫命が明神と言うより、
中世頃から神が本来の名前で呼ばれることは少なり、
神様の名前を省略し通称で「明神」や「権現」などと
大まかに言うそになったそうで、
天栄村の明神滝も神のご利益がある滝という意味で
『明神滝』と呼ばれたと思われます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
明神滝とは県道235号羽鳥・福良線の馬入峠を挟んで
郡山市湖南町側に隠岐津島神社があります。
貞観八年(866年)の六月、筑紫の国宇佐郡の宗像大社より勧請し、
隠津島神社の号を称した。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
寛永年間(1643年ごろ)に会津藩主・保科正之公が
藩内の神社を調査し隠岐津島神社は延喜式内社であるとされた。
さらに正徳元年(1711年)に神職である桑名氏が
吉田家へ講じて延喜式内社隠津島神社の社号に復し、
この年、会津藩主である松平容保公の命により社殿を造営させた。
現在の社殿は明治二十二年に拝殿・幣殿・本殿を改築。
隠津島神社は勧請元である宗像大社に模して、
会津布引山の南麓(黒沢)に
宗像の奥津宮にあたる社を、高井原山の東麓(三代)に
宗像の辺津宮にあたる社を建てたのだという。
しかし黒沢の社(奥津宮)は廃絶し、
現在は三代の社とご本社のみになったそうです。 -
★花咲く明神滝~天栄村:トウゴクミツバツツジ&ヤマツツジ
明神滝は四季折々花咲く滝としても見応えがあります。
春はトウゴクミツバツツジやヤマツツジ、
初夏はノダフジ、夏はタマアジサイやオタカラコウ
晩夏はツリフネソウやキツリフネ、初秋にはダイモンジソウなど
滝は谷間などにあることが多く陽当たりが良いとは言い難いですが
明神滝は南向きなので年中陽が当たり水分も豊富なので
山野草にとっては好条件が揃っています。 -
◆花咲く明神滝(~天栄村):オタカラコウ
山野草の花の撮影には晴天が最適ですが、
事、滝となるとシルキーな滝の撮影に
晴天は最悪。
曇天でも花は撮れるので、晴天は避けた方が無難かも。 -
★錦秋の明神滝(天栄村)
紅葉の明神滝もぜひ訪れて欲しいです。
真っ赤に燃えるような紅葉ではありませんが
ナチュラルな色付きが好感を持てます。 -
★雪の明神滝(天栄村)
雪の明神滝も魅力ですが
1,2月は雪が多すぎて行きにくので
雪解けが始まる3月上旬がお薦めです。 -
◆夏の立矢川の滝(天栄村)ルートMap
(※Google mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.2945243,140.0650794,410m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu&g_ep=EgoyMDI1MDgwNi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
明神滝とは山一つ北側に立矢川の滝があります。
今回は時間の関係で行かなかったので
2022/07/26に撮影した写真をご覧ください。
立矢川の滝へ到るルートは幾つかありますが、
一番分かりやすいのは更目木集落の赤石川と立矢川の合流地点から
立矢川を沢登りすれば迷うことなく到達できます。
が、長靴では少し厳しく胴長のほうがベストです
(危険な場所はありません)。
もう一つは合流地点脇の山道から途中の畑や森を
抜けて行くルートです。
胴長は必要ありませんが、少し分かり難いルートです。
以前は立矢川林道からもアクセスできましたが、
現在は一般車両は進入禁止ですし、
林道途中にチエーンで一般車輛通行止めにしてあります。 -
★立矢川林道の通行止め地点。
以前は無かった通行止めゲート。
私はこの手前の林道沿いに車を止めて
立矢川の滝まで森の中を歩いて行きますが
森の中には道はおろか踏み跡もないので
初めて行くのはけっこう厳しいと思います。
遭難するほどの山奥ではありませんが、熊の出没地帯だし
森の中は方向感覚が狂いやすいので注意が必要です。 -
◆夏の立矢川の滝(天栄村)
更目木集落の赤石川と立矢川の合流地点から川を遡行すれば
上段の滝と下段の滝からなる立矢川の滝の
下段の滝に到りますが、
私は立矢川林道から森を経て立矢川の滝の上流側に到着するので
上段の滝から見学します。 -
◆夏の立矢川の滝(天栄村)
立矢川の滝のある立矢川は郡山市と天栄村の界にある
会津布引山(10,82m)を源流とし
郡山側の川は猪苗代湖に注ぎ、日橋川を経て阿賀野川となり
新潟で日本海に注ぎます。
天栄村の立矢川は赤石川、黒沢などと合流し、鶴沼川、大川、
阿賀野川を経て日本海に注ぎます。 -
◆夏の立矢川の滝(天栄村)
立矢川の滝の最大の魅力は上段の滝が前方に大きく飛び出す
『ひょんぐり滝』です。
ひょんぐり滝は正式な用語ではありませんが
滝屋(滝マニア)の間では
このように前方に飛び出す形態の滝を『ひょんぐり滝』と
表現しています。 -
◆夏の立矢川の滝(天栄村)
立矢川の滝の上段滝左岸から断崖を下り
中段のテラスに下ります。
この写真は上記の”ひょんぐり滝”を
中段のテラス左岸から見た構図です。
上から見下ろすのとはかなり印象が違って見えます。 -
◆夏の立矢川の滝(天栄村)
下段の滝下から立矢川の滝の上下段を見上げた構図です。
立矢川の滝は滝幅が8m、落差は上段と下段合わせ15mくらいの
段瀑です。
けして大きな滝ではありませんが、
観る位置により様々な表情を持つので写真好きには
特に魅力的な滝だと思います。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴(下郷町)ルートMap
(※地理院地図に加筆)
https://maps.gsi.go.jp/#12/37.248914/139.976463/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1
我が家から中山風穴までは国道118号で約1時間、
天栄村明神滝からなら30分ほどです。 -
◆会津下郷町 中山風穴地特殊植物群落Map。
下郷町と言うと茅葺集落の大内宿が有名ですが、
中山風穴からは車で10分くらいです。
湯野上温泉街の国道121号線沿いに中山風穴への
入り口&案内板がありますが
国道から見ると、えっ?こんな細い山道を登っていくの?
って感じくらいの山道で、
舗装道路ですが車1台分の幅しかありませんので
対向車にはご注意ください。 -
◆会津下郷・中山風穴地特殊植物群落 Map
(※現地案内板を撮影し加筆)
中山風穴特殊植物群落は昭和39年に国の天然記念物に指定されました。
日本で風穴植物が天然記念物に指定されているのは
秋田県の長走風穴と中山風穴の2か所だけです。
ヤナギランが見られるのは第2指定地と第4、第6指定地。
より多く群生しているのは第2指定地です。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴(下郷町)
◎第2指定地現地案内板
すり鉢状地形の底に冷気が溜る第2指定地
(標高506~520m,面積1714.91㎡)
約10mの深さのある、すり鉢状の地形のため
底に冷気が溜り、冷却効果が一段と強い風穴地。
岩の隙間から夏でも5℃~10℃の冷気が吹き出していて
すり鉢状の底にヤナギランやベニバナイチヤクソウが自生します。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
◎第2指定地 ヤナギラン群落
今回の目玉はなんと言ってもヤナギランを見ることで
中山風穴地の中で第2と第4,第6指定地に自生しています。
一番大きな群落はご覧の第2指定地で
スリバチ状の窪地一杯に群生しています。
第4指定地にも自生していますが数はあまり多くないし
今回のヤナギランの写真の殆どは第2指定地で撮影したものです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
運良く予想通りヤナギランは丁度見頃を迎えていました。
ヤナギランは花穂の下から上へと順繰り咲き
先端が開花する頃は下の花は結実しています。
花が天ペンまで終わる細長い実が成熟し鞘が割れ
綿毛状の種が周辺に飛び散ます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
◎ヤナギラン(柳蘭/アカバナ科ヤナギラン属)は
ヨーロッパ・アジア・北アメリカなどの北半球の
温帯地域や寒地に広く分布し、
北米の針葉樹林帯の山火事跡に大群落となることがあります。
日本では北海道・本州以北の亜高山帯から山地帯の
草地や礫地に分布。
草丈は0.8~1.5mほどの多年草。
山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに
群落をつくることが多く、山小屋周辺やスキー場などの裸地に
いち早く侵入するが、土壌が安定し他の植物が生育することにより
群落が絶えてしまうことがあります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
ヤナギランの本来の花色は赤みがかったピンクですが
この日はまだ朝早く(AM??7:13)ここは窪地ってこともあり
陽が射していないので
花色は青みがかっかったピンクに見えています。 -
☆中山風穴地特殊植物群落 第2指定地 ヤナギラン群落
(※2013/8/5 撮影)
この時は既に朝9時を過ぎ窪地の底まで陽が当たっていたので
本来の赤味がかったピンクに写っています。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
ヤナギランは葉が柳に花が欄に似ていることから
柳蘭と名づけられました。
葉っぱが柳に似ているのは頷けるけど
花は蘭に似ているか??(--〆)。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:サラシナショウマ
花がやたら細長く白い花を咲かせているのは
サラシナショウマです。
初めて見た時はオオバショウマ?orイヌショウマ?
だろうと思ったのですが
葉っぱを見たらオオバショウマでは無いし
イヌショウマの自生地は関東以南なので
夏でも冷涼な中山風穴に自生しているとは思えないし
サラシナショウマにしては花序が分岐せず
根元から1本だ花茎(花序)が伸びているし、
どの種類にも”帯に短し襷に長し”状態です。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:サラシナショウマ
結局、葉っぱの形と草丈、自生環境から
サラシナショウマだろうと推定しました。 -
◆白河市旧大信村・聖ヶ岩のオオバショウマ
◎オオバショウマ(大葉升麻/キンポウゲ科サラシナショウマ属)は
本州~九州の山地のやや湿った林内や沢筋など半日陰に自生し、
当地では標高400m~亜高山まで広範囲に見られます。
一株一株は渋い存在ですが、生育条件が良いと
群生していて見事です。
名前のように大きな根出葉は1回3出複葉です。
1株から長い花序(花茎)が1本だけすっと伸びて
ブラシのような花を咲かせます。 -
◆天栄村羽鳥湖高原のサラシナショマ
◎サラシナショウマ(晒菜升麻/ キンポウゲ科 サラシナショウマ属)は
全国の低山帯から亜高山帯の草原や林中に自生し、
所によっては大群生を形成します。
日本の北海道・本州・四国・九州の範囲と[、
中国北部に分布する。低山帯から亜高山帯に分布する植物で
山地の落葉樹林下や、草地に自生する[。
半日陰地で、排水がよいな土地を好む。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
現地解説版によると
ここ第2指定地は5℃~10℃の冷気が吹き出しているそうです。
さすがに、その吹き出し口から離れればそれほど涼しいわけでは
ありませんが、Viewpointに立つだけで他とは気温が
低いことを実感します。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
ヤナギランは福島県では磐梯山中腹や裏磐梯グランデコ、
尾瀬などにも自生しますが
ほとんが標高1000m以上で
中山風穴のように標高480mほどに群生するのは
ここしかありません。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
グランデコの場合は群生地のある山の中腹まで
ゴンドラで行くことができますが
当然ゴンドラは有料です。
でも中山風穴は無料です。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
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◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
磐梯山では裏磐梯スキー場のリフト周辺にも群生していますが
こちらは夏場はリフトは休止しているので
自力で登る必要があります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
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◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
やはり無料で余り歩かなくて済む中山風穴の
ヤナギラン群生地は私のような軟弱者には最適です(^^ゞ。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
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◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
中山風穴は湯野上温泉街のすぐ背後の山にありますが
ここも熊の出没する場所なので、
見学するには熊避け対策が必須です。
7月には湯野上温泉街の下を流れる大川(阿賀川)の河川敷で
野生動物の調査などを行っていた30代の男性2人が
クマに襲われて足などに軽い怪我をした事例もあるので
よそ事ではありません。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
所々に木漏れ日が射し込んでくるようになりました。
陽が当たると本来のピンク色に見えてきます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
第2指定地で撮影する場合、すり鉢状の上部に柵があり
その柵から見下ろすように撮るので望遠レンズがないと
ヤナギランを大きく撮るのは難しいと思います。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
第4、第6指定地のヤナギランの方が
遊歩道から近いので撮りやすいと思いますが
やはり一番の群生は第2指定地なので
ヤナギランだけが目的なら第4、第6まで行かなくていいかも。
特に第2指定地から第6指定地までは結構歩きます(--〆)。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
陽が当たるとピンクが鮮やかに見えてきます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:クガイソウ
ようく見るとヤナギランの根本付近にはクガイソウもポツポツと
咲いていました。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:クガイソウ
◎クガイソウ(九蓋草、九階草/ オオバコ科クガイソウ属)は
近畿以北の高原や山地の明るく湿った草地あどに自生する多年草で
日本の固有種です。
草丈は50~100cm、
茎に輪生する葉が層になってつくので、九蓋草、九階草と呼ばれます。
現在はオオバコ科ですが以前はゴマノハグサ科に分類されていました。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:クガイソウ
クガイソウは夏から秋に長さ10~25cm程の円錐状の総状花序を伸ばし
薄紫色や稀に白色の花を多数開花させます。
標高の高い自生地のクガイソウの花序はあまりしな垂れず
標高が低い自生地ではこの写真のようにしな垂れる個体が
多いような気がします。
この後は第2指定地から第3指定地に向かいます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴(下郷町)
◎第3指定地現地案内板
(標高515m~543m,面積1719.57㎡)
岩石が風化して崩れ積み重なった岩塊の隙間から
夏でも多湿な7~8℃の冷風が吹き出します。
その為、亜高山帯に生育するオオタカネバラ、
崖地に生育するアイヅシモツケなどが自生します。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴(下郷町):高倉山
第2指定地の次にやって来たのは第2指定地から
徒歩5,6分のところにある第3指定地です。
山の切れ間から遥か向こうに三角の高倉山が見えています。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴(下郷町):高倉山
ピラミッドのような稜線が美しい高倉山(1307m)
見る位置によってはもっとピラミッドのように見えます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カセンソウ
第三指定地の入口付近でカセンソウが咲いていました。
もう何度も中山風穴を訪れていますが
カセンソウを見たのは初めてです。
遊歩道脇の草むらに咲いているので
下刈りに遭いやすいのかも。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カセンソウ
◎カセンソウ(歌仙草/キク科オグルマ属)は
北海道~九州まで低地~山地の明るくやや湿った草原などに自生し、
草丈は40~80cmくらい茎は細く、
毛が密生し茎の上部で枝分かれし、
花径3.5cmほどのキク科らしい舌状花を数個咲かせます。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カセンソウ
日本レッドデータ(下記)によるとカセンソウは24都府県で
絶滅危惧種に指定されて
大阪や三重では既に絶滅し、東京、愛知、滋賀、愛媛。
高知、長崎では
最も危険な絶滅危惧種1類に指定されています。
絶滅危惧種1類って一般的な感覚では
私のような山野草好き以外の人ならまず野生で見ることは無いと
思われるほどの少なさです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
大さ3指定地にも少しヤナギランが咲いていました。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ヤナギラン
十数年前はもっと多かったような気がしますが
気のせいか平地で見られる雑草が増えて来た印象がします。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ホタルブクロ
おっ!
希少なヤマホタルブクロが咲いている!
と、思ったのですが
よ~く観察したら普通のホタルブクロでした。
ホタルブクロとヤマホタルブクロの違いは
萼片に反りかえる付属体があるかないかの
ビミョウな差で、その付属体も間近でクロースアップしないと
あるのか、無いのか中々見極め辛いです。
ホタルブクロ(蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)は
北海道西南部~九州、東アジアに分布し主に山野の林縁や
土手など明るい場所に自生します。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ホタルブクロ
上記のホタルブクロの萼片の付属体は相当拡大しないと
あるのかないのか分かり難いですが
この写真のホタルブクロには反り返る付属体が良く分かります。 -
◆矢吹町里山のヤマホタルブクロ
こちらはヤマホタルブクロの白花です。
萼片の付属体は無く、その場所には
それらしき膨らみがあるだけで
反りかえる付属体はありません。
◎ヤマホタルブクロ(山蛍袋/キキョウ科ホタルブクロ属)は
ホタルブクロの変種で主に本州(東北地方南部~近畿地方東部)の
山地から亜高山帯に自生します。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ホタルブクロ
ホタルブクロの名前の由来はまさに蛍が飛びかう季節に咲き
蛍を捕まえた時、閉じ込めるのに利用したので蛍袋(ホタルブクロ)と
呼ばれるようになった説や
ホタルという漢字は『蛍』を当てますが『火垂る』と書いても
ホタルと読みます。
日常語としては『火垂る』は『提燈』のことで
ホタルブクロの花の形が提燈に似ているので、
”火垂る袋”と呼んだ。という説もあるそうです。
私的には提灯説の方がしっくりいくかな。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:エゾカワラナデシコ
カワラナデシコの近縁種のエゾカワラナデシコかな?
エゾカワラナデシコは,カワラナデシコの基準変種で,
本州中部以北,北海道に分布します。
花がやや大きく,色が鮮やかな傾向がある程度で
遠目にはカワラナデシコとの識別は難しい。
カワラナデシコには3-4対ある苞が,
2対しかないのがエゾカワラナデシコの特徴。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:エゾカワラナデシコ
ぱっと見は花も大きくないし花色も特段濃いとは思えませんが
中山風穴の植生の一つにエゾカワラナデシコがあるので
エゾカワラナデシコなのかなと思います(^-^;。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:エゾカワラナデシコ
ホソヒラタアブが吸密しに飛んでいます。
一般的にアブは危険で嫌な存在ですが
ハナアブの仲間は花の蜜を餌として
刺したりしないので全く怖くありません。 -
◆当町里山林縁のカワラナデシコ
これが一般的なカワラナデシコです。
苞が3対ありますがぱっと見では
エゾカワラナデシコと全然区別がつきません(^-^;。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:ウツボグサ
ウツボグサもポツポツと咲いていました。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:
第3指定地の上部には昔使われていた
風穴の貯蔵庫が2ヶ所残っています。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:
冷風の出る岩場を囲うように石垣が積まれています。
中山風穴にはこのような風穴による冷風を利用した
貯蔵施設が何か所もあったようです。
石垣の入口に立つと奥の方から
冷風が吹いてくるのが良く分かります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:
ただ具体的に何に利用したかは資料はあまりないようで
伝聞としては野菜や果物を夏場の保存にこの穴を利用し、
適時各家庭に持ち運んで食していた。
昭和の初期には隣の田島町の業者が、この風穴を借用し
野菜や果物・食品類の夏季の保存に利用し、時期をずらして販売した
養蚕にも風穴が利用されていた。
蚕の卵を幼虫にかえす時期まで保存したとか、
用途は様々だったそうです。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カワラマツバ
カワラマツバ(河原松葉/アカネ科ヤエムグラ属)が咲いていました。
全国に分布しそう珍しい植物ではないようですが
私の近辺(低地)では見たことがありません。
以前訪れた訪れた雄国沼の遊歩道脇の草むらには
たくさん自生していました。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カワラマツバ
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カワラマツバ
草丈は50~80cmくらいで茎は直立をし白く短い毛が生えます。
葉は長さ2、3センチの線形で、8枚から10枚くらい輪生。
葉には柄はなく、直接茎につきます。
茎の上部で枝分かれをして、先に小さな白い花が集まってつく。
花径は2、3mmで、花冠は深く4つに裂けて十字状に平らに開く。
雄しべは4本で花には特有の臭いがあります。 -
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:カワラマツバ
-
◆猛暑の候~涼を求めて、花咲く中山風穴:シラカバ
第3指定地を後にし第一指定地の先
(国道に一番近い場所)に向かいます。
途中の山腹には標高800mくらいから
1400mくらいまで自生するシラカバが生えていました。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:第1指定地手前の風穴施設
第一指定地の少し先に風穴体験施設が2ヶ所あります。
一つは、この屋根の無いタイプで
もう一つは屋根のあるタイプです。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:第1指定地手前の風穴施設
昭和初期まで地域の住民や流通業者が
野菜の保管に利用していました。
当時の状況を実感できるように
昔、施設のあった場所に冷風体感施設として
再現したそうです。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:第1指定地手前の風穴施設
こちらは上記施設の入口で
入り口に立つだけでも冷んやり冷気を体感できます。
常識的には昔は屋根があったのだと思います。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:第1指定地手前の風穴施設
この冷感施設全体が冷たいので外気温が高い時は
ご覧のように外部の湿気が急激に冷やされ移流霧が発生します。 -
◆中山風穴地特殊植物群落;風穴施設:クサギ
珍しい花木ではありませんがクサギが花盛りでした。
◎クサギ(臭木/シソ科クサギ属)は
日当たりのよい原野などによく見られるシソ科の落葉小高木。
葉に悪臭がある事からこの名があります。
日本全国のほか朝鮮、中国に分布します。
以前はクマツヅラ科に入れられてきたが、
現在はシソ科に移されています。
あまりシソ科には見えませんが、遺伝子検査でもしたんでしょうかね。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:クサギ
花は白花ですが萼が赤みを帯びているので
花が赤っぽく見えます。
北海道~沖縄、朝鮮・中国に分布します。
樹高は5m~8mほどになり、山を切り開いたとき
いち早く進出する先駆植物(パイオニア)なので
道路脇で咲いているのを見る機会が多い花です。
名前そのまんまに葉っぱや茎を切るとかなり臭いですが
花そのものは甘くいい香りがします。
私は食べたことはありませんが、
地方によっては新芽を山菜として食べるようです。
臭くないんでしょうかね(^_^);。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:トモエソウ
風穴施設のそばではトモエソウも咲いていました。
◎トモエソウ(巴草/オトギリソウ科オトギリソウ属)は
全国の山や野原に広く分布し明るくやや湿った場所に自生します。
草丈は50~100cm、花は4~5cmと大振りで
金色に輝くシベがとても美しい花です。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:トモエソウ
福島県では超珍しい花ではありませんが
どこにでも咲いている訳ではありません。
全国25都府県で絶滅危惧種に指定されています。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:トモエソウ
同じ仲間で中国原産のキンシバイ(金糸梅)や
ビョウヤナギ(未央柳)などと良く似ますが
キンシバイやビョウヤナギが潅木であるのに対し
トモエソウは草目で秋に地上部は枯れてしまいます。
ただ枯れてもドライフラワー状態でしばらく残っています。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:トモエソウ
花ビラがやや巴型にねじれるのでトモエソウの名があります。
一つの花は2日くらいしか咲かず、蕾が順繰り開花します。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:メタカラコウ
風穴施設そばの林縁ではメタカコウが花盛りでした。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:メタカラコウ
◎メタカラコウ(雌宝香/キク科メラタカラコウ属)は
本州以南の主に深山の渓流沿いや湿った谷間に自生します。
蕗(フキ)に似たハート形の根性葉から50cm~100cmほどの
花径を伸ばし、頭状花を多数咲かせますが、
舌状花(ハナビラ)は1枚か2枚、申し訳程度にあるか
全く無く少々華やかさに欠けます。
近似種のオタカラコウ(御宝香/キク科メタカラコウ属)(写真下)に比べ
華奢なことから雌宝香と呼ばれます。
花期はオタカラコウより早く7~8月頃です。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:メタカラコウ
-
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:メタカラコウ
一つ一つの花はハナビラは全く無いか、
あっても1,2枚とオタカラコウに比べると地味目。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:メタカラコウ
-
◆メタカラコウとオタカラコウの違い
オタカラコウの舌状花(ハナビラ)も決して多いとは言えませんが
それでもいかにもキク科らしい花を多数咲かせます。
それがメタカラコウときたら
キク科の花をやめてしまったかのような
あまりにも情けない舌状花です。
この姿で今まで生き残ってきたわけで
花の意味ってなんなんでしょう? -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴施設:メタカラコウ
-
◆天栄村羽鳥湖高原のオタカラコウ(※2021/8/25 撮影)
オタカラコウ(雄宝香/キク科メタカラコウ属)は
主に福島県南部~九州に分布し、
深山の谷川や湿った斜面に自生します。
福島県より北でもわずかに自生するそうですが稀なようです。
メタカラコウより全体に大型でハナビラも多いオタカタコウ。
宝香(タカラコウ)とは防虫剤や香料にする竜脳香のことで、
匂いが似ているため、
また良く似た仲間の メタカラコウ (雌宝香)との対比で
「雄」が付いたとされていますが、命名はメタカラコウが先なのか
オタカラコウが先なのか不明です。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴体験施設
こちらは屋根付きの風穴体験施設です。
内部にはいると屋根が付いている分だけ
陽射しが遮られより涼しく感じます。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴体験施設
岩の隙間の冷風穴に温度計があり
確認した何とわずか3℃しかありません。
我が家の冷蔵庫より冷えています。
外気は30℃越えなので27℃もの温度差があります。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴体験施設
壁状の石垣の至るところから冷風が吹き出していますが
一番強く吹き出している場所には移流霧が発生しています。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴体験施設
移流霧とは(AIの回答によると)
移流霧(いりゅうぎり)とは、暖かく湿った空気が
冷たい地面や海面の上を移動する際に、
下層から冷やされてできる霧のことです。
特に、春から夏にかけて三陸沖から北海道東方沖の冷たい海域で
発生する海霧(うみぎり)は、移流霧の代表的な例です。
これは、暖かく湿った空気が冷たい親潮の上を通過する際に冷やされ、
空気中の水蒸気が飽和して発生します。 -
◆中山風穴地特殊植物群落:風穴体験施設
移流霧は濃く、持続時間が長いのが特徴で、
厚さが600mに達することもあります。
発生した海域では、船舶の航行に大きな障害となるほか、
北日本では冷害の原因となることもあります。
気象学では、水平方向の大気の移動を移流、
鉛直方向の大気の移動を対流と呼びます。移
流霧は、この移流によって暖かく湿った空気が運ばれることで
発生します。
視程(見通せる距離)が1km未満の場合を「霧」、
1km以上10km未満の場合を「もや」と呼びます。
霧が濃くなり、視程が陸上で100m以下、
海上で500m以下となった場合は「濃霧」と言います。(AI先生回答)
これで◆猛暑の候~束の間の涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)
&花咲く中山風穴(下郷町)はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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