2023/05/17 - 2023/05/17
46位(同エリア541件中)
j-ryuさん
- j-ryuさんTOP
- 旅行記935冊
- クチコミ0件
- Q&A回答8件
- 1,746,301アクセス
- フォロワー228人
★猪苗代湖南部の湖南町周辺で初夏の花巡りをしてきました。
福島県の中央に位置する猪苗代湖は行政上は西部を会津若松市、
北東部は猪苗代町、東南部は郡山市に属しています。
猪苗代湖は全国で4番目、淡水湖としては3番目の大きさを誇り
標高は514mと全国でも有数の高地に位置する大きな湖で
別名・天鏡湖とも呼ばれています。
観光地としては猪苗代町側が有名で、
私が今回訪れた南部はあまり観光地化されておらず
素朴で静かな猪苗代湖を楽しめます。
さらに初夏は様々な山野草が咲き競い山野草好きや花好きには
知られざる穴場です。
猛暑の今年は特に夏休みの静かな避暑地としてもお薦めです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
★福島県郡山市湖南町位置Map (※Google Mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.4820114,139.7657197,105735m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu
今回、花巡りをした湖南町は猪苗代湖の南にあります。 -
☆郡山市湖南町 観光ルートマップ ①
※郡山市観光協会パンフレットダウンロードより
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/pamphlet/
まずは郡山市を東西に分断している
奥羽山脈の御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)へ向かいます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
御霊櫃林道を市街地側から登り始め標高500mほどになると
林道沿いでタニウツギが見頃を迎えていました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は北海道と本州の
主に日本海側に分布すると多くの資料に書かれていますが、
福島県では奥羽山地の分水嶺の東側太平洋水系の山にも多く自生します。
山の中でも沢や谷など湿気のある場所に多く生えるのでタニウツギと呼ばれます。
ピンク色が基本ですが白っぽい花や紅花もあります -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆天栄村羽鳥湖高原~御鍋渓谷のタニウツギ(谷空木)(※2023/6/3 撮影)
タニウツギ(谷空木)の花色は殆どがピンク色ですが
稀に紅色のベニバナタニウツギ(紅花タニウツギ)もあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
湖南町周辺では赤系のウツギとしては
ベニバナツクバネウツギやタキネツクバネウツギなども自生しています。
他にもハコネツクバネウツギやウゴツクバネウツギもあります。
タニウツギはこの辺りの山に行けば当たりまのように咲いている花なので
気に留める人はあまりいませんが、とても可愛らしい花だと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前に〇〇ウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるのでやっかいな名前の花たちです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
タニウツギの向こうの草原は牧草地です。
放牧はしないようで麓の酪農農家が飼料用に栽培しているようです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
奥羽山脈で分断されている郡山市街地と郡山市湖南町を結ぶ峠の一つが
御霊櫃峠(867m)です。
やたら難しい漢字ですが『ごれいびつ』と読みます。
名前の由来は、前九年の役で源義家の東征に従った鎌倉権五郎景政が
近郷の賊徒を平定し、御霊の宮を造営し鎮護を祈ったが、災が続いたため
山中の霊石に神霊をうつして五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうで
実際に峠の途中の山中に御霊櫃という大きな岩があります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のタニウツギ(谷空木)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)
御霊櫃峠駐車場(867m)から望んだ御霊櫃峠北ピーク(920m)
写真中央の砂利道は峠道ではなく登山道です。
現在の峠道は舗装道路で
この山の麓を走っています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り~御霊櫃峠のヤマツツジ(山躑躅)
御霊櫃峠北ピーク(920m)と南ピーク(980m)の間にある御霊櫃峠駐車場。
御霊櫃林道は全線舗装道路ですが、1車線しかないので対向車には要注意です。
林道の最高地点(867m)に無料駐車場とトイレがあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~安積平野
東側に霞んで見える向こうの山々は阿武隈山地
御霊櫃峠のあるこちら側は奥羽山脈。
その間の平坦な地域は正式には郡山盆地と呼ぶのだと思いますが
福島盆地のようなスリ鉢の底のような盆地ではなく
内陸でありながら平坦な土地なので以前は安積(あさか)平野と呼ばれていました。
水田が広がるのは郡山市逢瀬町多田野周辺。
田植えが終わったばかりです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~猪苗代湖
御霊櫃峠は日本海と太平洋の分水嶺でもあり
見晴らしの良い峠からは西に猪苗代湖、
東に安積平野(郡山盆地)を望むことができます。
またこの峠は大竹しのぶ主演の映画『あゝ、野麦峠』のロケ地にもなりました。
実際の野麦峠は長野県の諏訪湖近くにありますが(乗鞍と御岳の間の峠)
御霊櫃峠から見下ろした猪苗代湖の風景が本家の野麦峠より
イメージに合ったのでロケ地に選ばれたそうです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠
この峠は年中強い風が吹き抜けるので
標高は876mほどですが峠の山頂部には高木が生えていません。
標高はしれたものでもガレ場や明るい場所を好む亜高山植物の宝庫で
アズマギク、マツムシソウ、ヤマハハコ、ベンケイソウ、
ウスユキソウ,オオナンバンキセルなど
様々な山野草が見られます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠
御霊櫃峠はヤマツツジの名所としても知られています。
◎ヤマツツジ(山躑躅/ツツジ科ツツジ属は
北海道南部、本州、四国、九州に分布し、低山地の疎林内、
林縁、日当たりのよい尾根筋、草原などに自生します。
日本の野生ツツジの代表種で、日本の野生ツツジでは分布域がもっとも広く
最も見る機会が多いポピュラーなツツジです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
この時期、御霊櫃峠の花と言えば『ヤマツツジ』の方が有名ですが
私のお気に入りはアヅマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)です。
ヤマツツジならあちこちで見られますが
アズマギクは限られた日当りの良い高原や草原でしか見られません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
今回、天気予報は予報通り快晴でしたが、
想定外だったのは風がかなり強く
花が右に左に大揺れするので非常に撮り辛かった点です。
元々御霊櫃峠は強い風が通り抜けるので高木が生えず
明るい草地やガレ場を好む植物が多く自生しているくらいですから
強風はしょっちゅう吹くのですが
今回は風速15mくらいはあったでしょうか
体が少し持っていかれそうになるくらいでした。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
強風が一瞬止む瞬間を狙って撮影を試みましたが
中々一瞬たりとも止む時がなく
理想的な写真が撮れませんでした(--〆)。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
◎アズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)
アズマギクは中部以北の低山や
海岸の日当たりの良い乾きぎみの草地に生える日本固有の多年草で、
ハルジオンやヒメジョオンの仲間です。
東日本に多く生えることからアズマの名があり、
高さ15~25cmの花茎を伸ばし、
5月~6月頃、花径3-4cmの淡紅紫色の花を咲かせます。
福島県では磐梯山山麓や阿武隈山地の草地でも見られます。 -
★アズマギクの日本レッドデータ
http://jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06040454827
アズマギクは長野・静岡以北に分布し
14都県で絶滅危惧種に指定されています。
東京、埼玉、神奈川では絶滅種になっています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
アズマギクと並んで左側に直立しているのは枯れたススキの茎です。
春は日陰になるような草木は少ないので
アズマギクは太陽を独り占めでき
真夏になればススキなど草丈の高いススキなどが伸び
適度な日陰になるのでアズマギクにとっては
理想的な条件です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
アズマギクは真正面から順光で撮るより
少し逆光気味で下から仰ぐように撮ると
藤色のハナビラに透明感が出ます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~アズマギク(東菊)
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)は駐車場から御霊櫃峠北ピーク(920m)への
登山道が分水嶺で、アズマギクはなぜか東より西側に多く自生しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~コキンバイ(小金梅)
御霊櫃峠(867m)ではコキンバイも咲いていました。
◎コキンバイ(小金梅/バラ科コキンバイ属)
コキンバイは主に中部以北~北海道に分布し、
山地や亜高山のやや渇き気味の林下や林縁に自生します。
草丈は10センチから20センチくらい、花径は1.5cmほど。
根茎は細く、地面を這って広がり群生を形成します。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~コキンバイ(小金盃)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~コキンバイ(小金盃)
コキンバイはぱっと見
キジムシロ属の仲間やヘビイチゴ属の仲間に似ていますが、
コキンバイの葉は三つ葉型で渕の切れ込みはやや不規則な感じです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~御霊櫃峠~コキンバイ(小金盃)
御霊櫃峠のアズマギクを見た後は峠道を
猪苗代湖方面へ下り湖南町舟津→青松浜へ
猪苗代湖の湖岸道路を進みます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~残雪の飯豊連峰遠望(※2018/5/28 撮影)
山並みが晴れていれば残雪の飯豊連峰がくっきり見えます。
飯豊連峰は福島・新潟・山形にまたがり
最高峰は、大日岳で標高2,128m 、飯豊本山は2105m。
元々は福島県が大半を占めていましたが
明治の廃藩置県で新潟に編入されることになり
古くから信仰の山で飯豊山神社は福島との結びつきが深かったので
反対の声が大きくなりました。
その声に押され喜多方市から飯豊山本山の神社まで参道部分だけは
盲腸のように福島県管轄となりました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~猪苗代湖&磐梯山(※2018/5/28 撮影)
鬼沼峠から望んだ磐梯山(1816m)
猪苗代湖の別名は天鏡湖。
風の無い日は磐梯山の水鏡が見られます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
猪苗代湖南部の湖岸道路沿いではアイヅシモツケ(会津下野)が
花盛りでした。
例年、御霊櫃峠のアズマギクの見頃に合わせると
アイヅソモツケは終盤なのですが
今年は例年より10日ほど早く訪れたので
アイヅソモツケはちょうど見頃でした。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
◎アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)
アイヅシモツケは北海道、本州の中部地方以北に分布し、
山地の日当たりのよい崖地や岩場、林縁に自生します。
名前の由来は、福島県の会津地方で発見されたことによります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
磐梯吾妻スカイライン沿道でも見られますが
515mほどの標高でこれだけ群生しているのはここが一番かも。
猪苗代湖南部の湖岸道路沿いは斜面が北向きで
常に湖上から北風が吹き付け気温が低く
亜高山クラスの植物が自生しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
園芸植物のコデマリ(小手鞠/バラ科シモツケ属)と良く似ていますが
コデマリは中国(中南部)原産でシベの長さはアイヅシモツケの半分くらいです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
良く似たピンクの小花を咲かせるシモツケ(下野/バラ科シモツケ)に似て
会津で発見されたことでアイヅシモツケと呼ばれます。
シモツケ(下野)は名前のように栃木で発見されたのでシモツケですが、
どちらも会津や下野の固有種ではありません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~アイヅシモツケ(会津下野)
ちなみにアイヅシモツケと表記する場合、多くの人がアイズシモツケとヅをズと表記しますが、漢字で書くと会津は“会う津”なのでズでは無くツにちょんちょんです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
湖岸道路の北向き斜面ではミヤマハタザオも花盛りでした。
◎ミヤマハタザオ(深山旗竿/アブラナ科ハタザオ属)
ミヤマハタザオは北海道~中部地方にかけて分布し、
山地から高山にかけての砂礫地や岩場に自生し冷涼な気候を好みます。
花は白い十字型の4弁花なので似ていますが、
花径はわずか5mmほど
草丈はヒョロヒョロとたくさん枝分かれし、
倒れながら30cmくらいあります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
ヒョロヒョロとして、やや地味な印象なので
よほどの山野草好きでもない限り
あまり注目されることはないかも。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~ミヤマハタザオ(深山旗竿)
猪苗代湖南岸の他に下郷町の中山風穴にも自生しています。
アイヅシモツケやミヤマハタザオなど
高山でもないのに中山風穴と共通する植物が自生しているのは
どちらの環境も似ているからだと思います。
キーポイントは冷風だと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原ルートMap
郡山布引風の高原は以前は会津布引高原と呼ばれていました。
最高峰は会津布引山(1081m)ですが、どこがピークか分からないほど
平坦に見える山々(高原)で平均標高が1000mもあります。
猪苗代湖の南に位置する会津布引高原のほとんどは現在郡山市湖南町が占めていますが、江戸時代まで湖南町周辺は会津藩領だったので、現在でも会津藩時代の影響が色濃く残っています。
湖南町は行政上は郡山市ですが分水嶺を越えた日本海水系ってこともあり
天気予報は中通りではなく会津に分類されるし、
路線バスは中通りのが営業基盤の『福島交通』でなく会津が基盤の
『会津バス』が運行しています。
なのでこの湖南町一帯は郡山市の中の会津であり、
会津の中の郡山市って感じかな。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原散策Map
※郡山市観光協会パンフレットダウンロードより
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/pamphlet/
九十九折の道路を登りきると丘陵地帯のような山頂平原に出ます。
道なりに進むと道を挟んで3か所の駐車場と公衆トイレがあります。
道路は一方通行で高原山頂を周回できますが
ヒマワリの開花時は駐車場周辺に集中しているので
駐車場から歩いて見て回るのが基本です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原/四阿(東屋)
駐車場前の周回道路の丘側に四阿(アズマヤ)があり
布引風の高原が一望できます。
8月下旬には一面にヒマワリ畑が広がります。
東屋の向こうには布引高原のシンボルツリーがそびえています。
シナノキ(科の木、級の木、榀の木/アオイ科シナノキ属)は
日本固有種の落葉高。別名で、ヘラノキとも呼ばれ
布引高原では畑の真ん中に大木が数本あります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原/シナノキ
シナノキを撮ろうと思ったら農道に1台の軽自動車が駐車していました。
直ぐ近くにガラガラ空いた正規の無料駐車場があるのに
ここに止める意図が分かりません。
今の若者は・・・と年配者はよく嘆きますが
止めていたのはオジサンオバサングループです(--〆)。
◎シナノキ(科の木、級の木、榀の木/アオイ科シナノキ属)
日本固有種で、北海道、本州、四国、九州に分布し、
山地の尾根筋から渓流にかけて自生。
幹の太さは1m以上になり、樹高は高いものでは30 mにもなる大木です。
材はベニヤ、樹皮の繊維は布や和紙の原料になり
花からは良質な蜂蜜が採れます。
北海道では、街路樹としての利用も行われています。
樹皮は「シナ皮」とよばれ、繊維が強く主にロープ(縄)、
かごの材料とされてきました。
アイヌは衣類など織物を作るためシナノキの繊維を使い、
熊の木彫りもシナノキを多用するようです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原
この日布引風の高原を訪れたのは一面の菜の花畑が見られるかなと
思ったのですが何にも植えられていませんでした(^-^;。
布引高原(=郡山布引風の高原)には日本最大級の「郡山布引風力発電所」があり、
たくさんの風車が林立しています。
国土地理院の地図では現在も会津布引山と表示されていますが、
高原のほとんどは現在郡山市になったので、
会津ではなく郡山布引とも呼ばれていて、
風力発電所も「郡山布引風力発電所」なんです。 -
☆2010年5月の布引風の高原
13年前は菜の花が植えられていました。
この頃はまだヒマワリ畑は無かったと思います。
菜の花が作付けされていましたが一面と言うほどでもありませんでしたが
それはそれで北海道美瑛の丘のようで素敵でした。 -
☆2020年の布引風の高原~磐梯山&猪苗代湖 (※2020/8/26 撮影)
磐梯山は布引高原から見て北なので
基本的に朝焼けは期待できないのですが
2020年は磐梯山の背後が曇っていたこともあり
朝焼けが見られました。 -
★布引風の高原のひまわり畑 (※2022/08/29撮影)
布引風の高原と言えば何と言っても一面のヒマワリ畑です。
一般的にヒマワリの見頃は真夏ですが
布引高原は標高1040mもあり気温が低いため
種蒔きは6月(昨年は6/14、6/30)と平地よりかなり遅いので
開花や見頃も必然的に遅くなります。 -
★布引風の高原のひまわり畑 (※2022/08/29撮影)
これら広大なヒマワリは布引高原の一角、約10ヘクタールに
約50万本もあるそうですが、誰か数えた?
それとも10m四方の本数を数えて総数を計算したのかな?
お祭りやイベントの人出も
主催者発表と警察発表があり、一般的には主催者発表の人数の方が
断然多いですよね。
これって主催者が『盛ってる』ってこと? -
★布引風の高原のひまわり畑 (※2022/08/29撮影)
◎ヒマワリ(向日葵/キク科ヒマワリ属)
北米原産の1年草で原種は60種ほどあるそうです。
ソフィアローレン主演の映画『ひまわり』は舞台もロシアで
ひまわりはロシアの国花でもありますが
北米原産とは意外かも。
花は小さな舌状花の集合体です。
つまり小さな花がたくさん集まって一つの花を形成しています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
菜の花はほんの少ししか咲いていませんでしたが
西洋タンポポが一面に咲き誇っていました。
菜の花じゃないけど、これはこれでキレイです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
これら一面のタンポポは全てセイヨウタンポポです。
1本1本確認したわけではありませんが
おそらく在来種のエゾタンポポはこの群落の中では
生きていけないと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のセイヨウタンポポ
◎セイヨウタンポポ(西洋蒲公英/キク科タンポポ属)
セイヨウタンポポはヨーロッパ原産の帰化植物で、
環境省指定要注意外来生物です。
外側の総苞が大きく反り返り、舌状花が多いのでぼってりした印象がします。
セイヨウタンポポは受粉しなくても単為生殖によって結実し
暖地では1年中咲くため、あちこちで増殖し
日本在来のカントウタンポポやカンサイタンポポ、エゾタンポポなどは
年に1度しか咲かないのでセイヨウタンポポに押しやられ
姿を消しつつあります。
おそらく、街中や道端でふだん目にするタンポポはほとんどが
セイヨウタンポポだと思います。 -
☆町内棚田土手のエゾタンポポ
◎エゾタンポポ(蝦夷蒲公英/キク科タンポポ属)
エゾタンポポは中部地方の『高い山)以北、
東北や北海道の林縁や草地などに自生します。
特徴はガク(総苞外片)は反り返らず、花茎の上部に長めの軟毛が密生します。
今や街中や道路沿いで見られるタンポポの殆どは西洋タンポポで
日本在来種のエゾタンポポはとても貴重になってしまいました。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
ぱっと見は自然豊ですが、この一面の草原は耕作地で本当の自然ではありません。
エゾタンポポもセイヨウタンポポも多年草なので
親株に成長すれば何年かは来年も同じ株が花を咲かせますが
ここは毎年耕作されてしまうので
多年草ではありますが、1年草もしくは越年草じゃないと
毎年花を咲かせることができません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
セイヨウタンポポは他家受粉しなくても自家受粉(単為生殖)によって
年に何度か結実したくさんの種を周囲に飛び散らせますが
エゾタンポポは1年に一度それも他家受粉なので種の数は圧倒的に少ないです。
セイヨウタンポポが進入してきても数年はエゾタンポポ等の在来種も
花を咲かせますが、年々多勢に無勢では勝ち目はなく
5,6年も経てば在来種は生存競争に負けて消えてしまいます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
見ている分にはとても美しい光景ですが、
現実的には在来種が外来種に駆逐された哀れな光景とも言えるかも知れません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
似たような構図の写真ばかりですが
今回はタンポポがやや控えめなので青空とのコラボが狙いです。
青空を青空らしく撮るには順光撮影が基本なので
太陽を背にして撮ると似たような構図になってしまいます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
6月頃にこの草原には毎年ヒマワリの種を直播し、
8月下旬頃に見頃になります。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
タンポポはわざわざ栽培することは無いと思いますが
かなり平坦にならされているので
おそらくヒマワリの種を収穫したあとは
単に茎を刈り取るだけではなく、
株ごと起こして平坦にならしているのではないかと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のラッパスイセン
高原の一角にラッパスイセンが咲いていました。
菜の花やヒマワリは油が採れるので実益も兼ねていると思いますが
スイセンは明らかに見せるために植えたのでしょう。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のラッパスイセン
見せるために植えた割には枯れススキが残って
あまり手入れされていない印象です(^-^;。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のラッパスイセン
理想的には群生させたかったのだと思いますが
やはり植えっ放しではそう簡単には増えないと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のラッパスイセン
「水仙」という漢名&和名は、中国の古典の「仙人は、天にあるを天仙、
地にあるを地仙、水にあるを水仙という」に由来し、
水辺で咲く姿を仙人にたとえたものなんだそうです。
スイセンの英名はナルシサス(Narcissus)で
ギリシャ神話に出てくるナルキッソスが語源です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のセイヨウカラシナ
野生化したセイヨウカラシナが少し咲いていました。
◎セイヨウカラシナ(西洋芥子菜/アブラナ科アブラナ属)
セイヨウカラシナは、元々食用として導入されたものが野化しました。
若菜なピリ辛野菜として食べられ、種はマスタードに利用できます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のセイヨウカラシナ
河川敷などで一面黄色い菜の花で埋め尽くされることがありますが
その殆どはこのセイヨウカラシナが野生化したものです。
セウヨウナバナ(西洋菜花)と似ますがセイヨウカラシナの葉は
茎を抱きませんがセイヨウアブラナは茎を抱くように付ています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のタネツケバナ
一面、白っぽく見えているのはタネツケバナ
◎タネツケバナ(種漬花・種付花/アブラナ科タネツケバナ属)
タネツケバナは水田などの水辺に群生する雑草。
早春に他の花に先駆けいち早く花を咲かせます。
和名の由来は、イネの種籾を水につけて苗代作りの準備をするころに
白い花を咲かせることから「種漬け花」と名付けられたといわれます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のヒメスイバ(姫酸葉)
ヒメスイバはヨーロッパ原産の帰化植物で、
北半球の温帯に広く分布しています。
日本には明治初期に渡来したと言われており、
現在は全国の田畑や道端で日当たりの良い場所で見ることができます。
牧草地などでも自生していますが、酸味があるため家畜にはあまり食べられず、
害草として扱われることがあるようです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のヒメスイバ(姫酸葉)
ヒメスイバは雑草扱いされあまり注目されませんが
若芽の頃から紅色が良く目立ち、
北海道東部の厚岸町厚岸湖のアッケシソウ(サンゴソウ)のようで
群生するとそれなりにキレイだと思います。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のヒメスイバ(姫酸葉)
◎ヒメスイバ(姫酸葉/タデ科ギシギシ属)
ヒメスイバは在来種のスイバ(酸葉/タデ科ギシギシ属)と似ますが
成長するとスイバはヒメスイバの2倍以上100cmほどになる大型種です。
葉を噛むと酸っぱいのでスカンポとも呼ばれます。
(※イタドリの若芽もスカンポと呼ばれます)
ヨーロッパ、特にフランスでは、ソレルとも呼ばれ、
野菜として食べられます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原の西洋タンポポ
布引風の高原のシンボルツリーのシナノキ。
某メーカーのCM、♪『この木なんの木、木になる木』のようで
大きく広がる樹形がフォトジェニックな木です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~布引風の高原のシラカバ(白樺)
布引風の高原では耕地を取り囲むよにシラカバの大木が
たくさん生えています。
耕地にする前はおそらく白樺林が広がっていたのだろうと思います。
布引高原は山頂をスパッと切取ったような平たい台地状の高原で
高原の平均標高は約1050m。
最高峰は会津布引山(標高1081m)で
どこが山頂なのか分かりません(^-^;。 -
☆郡山布引風の高原 赤津のカツラ(国の天然記念物)
布引山へ至る九十九折の山道脇に国指定の天然記念物の
桂の木の大木『赤津のカツラ』があります。
駐車場はカツラより上の道路少し手前にあります。
◎国指定天然記念物 赤津のカツラ
昭和16年1月27日指定
このカツラの大木は、高さ25m、幹は地上120cmの辺りから
大小数十本に枝分かれしています。
幹周りは、枝分かれしない部分で9.3mあり
根回りは斜面に沿って測ると12,65m
あります。枝の広がりは約18mあり、カツラとしてはまれに見る大きさで、
推定樹齢は約400年と見られています。
所在地点の海抜は900mを越えており、この付近には潤葉樹が多く、
樹下にはシダ類の植物や矢車草の群落が見られます。
また、この山の頂上部には、カツラの大木が数多く分布しますが、
これほどの巨木は見出せません。(現地案内板より) -
☆郡山市湖南町 馬入新田周辺Map (※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
布引風の高原の次は同じ湖南町の馬入新田水芭蕉群生地に向かいました。
馬入新田へは国道294号から福島県道235号羽鳥福良線に入り
馬入峠&羽鳥湖方面に道なりに進み、馬入新田集落を過ぎて間もなく
左手に水芭蕉群生地が見えてきます。
案内板や大きな駐車場があるのですぐ分かると思います。
馬入新田水芭蕉群生地は駐車場料も環境整備金なども要らず
年中一切無料で見学できます。
駐車場に無料の簡易トイレがあります。
案内板には馬入新田水芭蕉群生地とありますが
この時期は水芭蕉は既に終わり、
取って代わりサワオグルマ(沢小車)が見頃を迎えます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
馬入新田の水芭蕉群生地の大きさは東西に50m、南北に150mほど。
東は山に接し北西南は水田に囲まれた細長い湿原林です。
馬入新田の水芭蕉群生は遊歩道を挟んで山側(東)と西側の2か所あり、
サワオグルマの群生は西側にあります。
緑色の大きな葉は花後のミズバショウの葉です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
馬入新田の水芭蕉群落の見頃は4月中旬ころ、
それから40日余り後には水芭蕉の群落はサワオグルマの群落に
バトンタッチ、白い絨毯から黄色い絨毯に様変わりします。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
◎サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)
サワオグルマは本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します。
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、
見た目がそっくりなオカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
馬入新田は水芭蕉の群生地としては良く知られていますが
水芭蕉が終わった後にサワオグルマの群生が見事なことは
あまり知られていません。
私は毎年のように撮影に訪れていますが
平日とは言えいつも私以外に誰もいません(^-^;。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
県道沿いなので交通の便はいいし、無料だし
広い駐車場もトイレもあるのに
なぜかいつも静かな馬入新田の湿原林です。
こんな楽ちんな群生はそうそうありません。 -
◆湿原林の白き貴婦人~馬入新田の水芭蕉 (※2023/04/10 撮影)
馬入新田と言うと水芭蕉の群生が有名ですが
サワオグルマの群生もまた見ごたえがあります。
<現地の説明板>
水芭蕉の自生は福島県では尾瀬や雄国沼が有名であるが、
ここ馬入新田の水芭蕉は標高500mの低地にあり、
標高緯度からも南限に近く、また、群生の形態が
ハンノキの疎林湿原内のみに自生していることからも
植生分布上からも貴重である。
以前、湖南町の山麓一帯の湿原には
かなり多くの水芭蕉が群生していたが
現在自生しているのはここだけである。 -
◆湿原林の白き貴婦人~馬入新田の水芭蕉(※2023/04/10 撮影)
◎ミスバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミズバショウは主にシベリア東部、サハリン、千島列島、カムチャッカ半島と
日本では北海道と中部地方以北の湿地に自生します。
白い花びらのように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)で実際の花は
真ん中の円柱状の花序に小さな花がたくさん集まっています。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
湿原林にすっくと林立しているのはハンノキ。
ハンノキ(榛の木/カバノキ科ハンノキ属)は湿地や沼地など
一般的な樹木が育ちにくい場所に自生する落葉高木です。
湿原や湿地で真っすぐ育つ落葉樹を見たら
おそらく8割方はハンノキではないかと思われるほど
水辺にとても強い木です。
ただ、この木は残念ながら美しく紅葉も黄葉もせす落葉します。
もしこのハンノキも紅葉すれば日本の湖沼地帯の紅葉は
もっと美しかっただろうと思われます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
サワオグルマにはよくウスバシロチョウが飛来します。
ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)は
アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウ。
名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
翅は透明感ある白ですが背景の色を投影するので
サワオグルマのそばでは黄色い翅に見えます。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ&ウスバシロチョウ
馬入新田のサワオグルマ群生地に飛来する蝶の多くがなぜかウスバシロチョウで
他にはセセリチョウを見るくらいです。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
サワオグルマは中通りでも少しは見られますが
これほどの群生はたぶん無いと思います。
裏磐梯の湖沼沿いや清流沿いにも自生しますが
やはりこれほどの群生ではありません。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
湖南町に3年前まで猪苗代湖そばの休耕田にも
群生地があったのですが埋め立てられてしまいました。
山野草に興味がないとどうでもいい事なんでしょうね(--〆)。 -
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
-
☆猪苗代湖~湖南の初夏の花めぐり~馬入新田のサワオグルマ
サワオグルマと似た名前の山野草にオグルマ(小車)がありますが
サワオグルマやオカオグルマはキオン属で
オグルマやホソバオグルマ、カセンソウなどはオグルマ属。
同じキク科なので花そのものはよく似ていますが
素人には明確な分類基準がよう分かりません(^_^;)。 -
☆サワオグルマに似た花々①オグルマ(小車)(2014/9/1 撮影)
◎オグルマ(小車/キク科オグルマ属)
田んぼ脇の土手で咲くオグルマ。
北海道~九州の日当たりのいいジメ地や土手などに自生し
分布域は広いですが東京、石川、大阪、和歌山、愛媛、香川では
絶滅危惧1類に指定され、19都府県で絶滅危惧種になっています。
福島県でも指定こそされていませんが、あまり見かけません。
カセンソウと良く似ていますがオグルマの花を裏側から見ると
総苞片(ガク)は細くたくさんあり、
カセンソウの総苞片は幅広で数は少なめなのが見極めのポイントです。 -
☆サワオグルマに似た花々②カセンソウ(歌仙草)(※2020/7/20 撮影)
水田隣りの土手で咲くカセンソウ。
◎カセンソウ(歌仙草/キク科オグルマ属)
カセンソウは北海道~九州まで低地~山地の明るくやや湿った草原などに自生し、草丈は40~80cmくらい茎は細く、毛が密生し茎の上部で枝分かれし、
花径3.5cmほどのキク科らしい舌状花を数個咲かせます。
日本レッドデータによるとカセンソウは25都府県で
絶滅危惧種に指定されて
大阪や三重では既に絶滅し、東京、愛知、滋賀、愛媛。高知、長崎では
最も危険な絶滅危惧種1類に指定されています。
絶滅危惧種1類って一般的な感覚では
私のような山野草好き以外の人ならまず野生で見ることは無いと
思われるほどの少なさです。
福島県は無指定ですが、やはり早々目にする花ではありません。 -
☆サワオグルマに似た花々⑤サワギク(沢菊) (※2013/5/22 撮影)
県南の久慈川源流域で咲くサワギク
◎サワギク(沢菊/キク科サワギク属)
サワギクは名前が示す通り日本各地の山あいの沢沿いや湖沼沿いなど
水分の多い場所に自生します。
草丈は50cm~120cmほど、葉は羽状に深裂し全草的にスリムな印象で、
花径1.5cmほどの小さな頭頂花を多数咲かせます。
半日陰を好むので直射日光が当たると萎れた感じになりますが
陽が翳るとまたシャッキとしてきます。
これで◆猪苗代湖~湖南の初夏の花巡り2023はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そしていいねもありがとうございます。
7/22(土)東北南部は例年より2日早く梅雨が明けました。
今年も線状降水帯による被害が各地でありましたが
当地は雨量も晴れも気温も平均的な梅雨明けとなり
ほっとしています。
でも災害は明日は我が身かも知れません。
油断せず備えたいと思います。
被災地の皆さんには心からお見舞い申し上げます。
ではまた。 j-ryu
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
野の花 Ⅱ
-
◆湿原林の白き貴婦人<ミズバショウ>と白無垢の乙女<コミヤマカタバミ>を訪ねて
2023/04/10~
郡山
-
◆陽春の大滝川渓谷で野の花に憩う
2023/04/19~
須賀川
-
◆日本最大級のヤマブキソウの楽園~白河天狗山
2023/04/27~
白河
-
◆猪苗代湖~初夏の湖南の花巡り,2023
2023/05/17~
郡山
-
◆初夏の中禅寺湖・千手ヶ浜仙人庵でクリンソウの群生にハマってみた
2023/06/03~
日光
-
◆福島・四季・彩々・Part119~遅春の候
2024/04/02~
郡山
-
◆奥州矢吹宿~三十三観音摩崖仏と春の訪れ
2024/04/05~
西白河・岩瀬
-
◆奥州三古関・白河の関~春風吹き抜ける野の花の里
2024/04/11~
白河
-
◆リュウキンカに染まる春らんまんの涌井の清水
2024/04/14~
西白河・岩瀬
-
◆郡山市湖南町~湿原林の白き貴婦人<ミズバショウ>と魅惑の<青花キクザキイチゲ>を訪ねて
2024/04/15~
郡山
-
◆白河・天狗山の春の儚い妖精~ニリンソウの大群落
2024/04/20~
白河
-
◆日本最大級のヤマブキソウの楽園~白河・天狗山
2024/05/02~
白河
-
◆初夏の猪苗代湖南部で野の花巡礼
2024/05/22~
郡山
-
◆日本最大級・天空のヒメサユリ群生地~南会津町・高清水自然公園
2024/06/20~
田島・南会津
-
◆あぶくま高地”鮫川村”春呼ぶ戸倉川の福寿草を訪ねて
2025/03/20~
東白川・石川
-
◆カタクリに彩られた阿弥陀如来~ 須賀川市舘ヶ岡の摩崖仏
2025/04/11~
須賀川
-
◆春うららかな白河の関to白河天狗山で野の花三昧
2025/04/17~
白河
-
◆リュウキンカ咲き埋む陽春の涌井の清水~天栄村
2025/04/21~
西白河・岩瀬
-
◆可憐な野の花咲く陽春の大滝川渓谷~須賀川市・旧岩瀬村
2025/04/22~
須賀川
-
◆湿原林の白き貴婦人<ミズバショウ>が奏でる猪苗代早春符~郡山市湖南町
2025/04/22~
郡山
-
◆絶滅危惧種ヤマブキソウの楽園に憩う~白河天狗山
2025/04/30~
白河
-
◆若葉まぶしき初夏の猪苗代湖南部の花紀行
2025/05/28~
郡山
-
◆涼風にワタスゲたなびく初夏の駒止湿原~南会津町&昭和村
2025/06/20~
田島・南会津
-
◆猛暑の候~束の間の涼を求めて、花咲く明神滝(天栄村)&花咲く中山風穴(下郷町)
2025/07/28~
湯野上温泉
-
◆オオナンバンキセル咲く立秋の御霊櫃峠&野の花巡り~郡山市湖南町
2025/08/10~
郡山
-
◆至高の花園(蝦夷ミソハギ&草レダマ)~真夏の羽鳥湖高原(天栄村)
2025/08/15~
西白河・岩瀬
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
郡山(福島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 野の花 Ⅱ
0
119