2025/05/28 - 2025/05/28
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j-ryuさん
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★今年も猪苗代湖南部の湖南町周辺で初夏の野の花巡りをしてきました。
福島県の中央に位置する猪苗代湖は行政上は西部を会津若松市、
北東部は猪苗代町、東南部は郡山市に属しています。
猪苗代湖は全国で4番目、淡水湖としては3番目の大きさを誇り
標高は514mと全国でも有数の高地に位置する大きな湖で
別名・大空を映す天鏡湖とも呼ばれています。
観光地としては猪苗代町側が人気ですが
私がお気に入りは猪苗代湖南部で余り観光地化されておらず
静かにのんびり猪苗代湖や希少な野の花を楽しめます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
★若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行 ルートMap
◎福島県郡山市湖南町周辺地図。(※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
湖南町は名前のように猪苗代湖の南部の農村地帯で
明治以降幾つかの村が合併し湖南村になりその後
郡山市に編入されました。
湖南地域は江戸時代から会津藩と二本松藩(郡山市)の藩境があり
複雑な藩境だったようですが湖南村になってからは
郡山とのつながりが大きくなったようです。
行政上は郡山市ですが分水嶺の西側にあり同じ郡山市街側とは
天候がかなり違う日本海気候型で
冬は積雪の多い地域で植生も気温もかなり違います。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のタニウツギ
まず最初は郡山市中心部と湖南町を分断している奥羽山脈の分水嶺、
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)を目指します。
御霊櫃林道は一応舗装道路ですが1車線の狭い道なので
対向車に十分注意が必要です。
御霊櫃林道を登り始め中腹に広い牧草地がありす。
タニウツギが咲き眺めもいいので
途中停車し撮影しました。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のタニウツギ
御霊櫃峠(867m)
やたら難しい漢字ですが『ごれいびつ』と読みます。
名前の由来は、前九年の役で源義家の東征に従った鎌倉権五郎景政が
近郷の賊徒を平定し、御霊の宮を造営し鎮護を祈ったが、
災が続いたため山中の霊石に神霊をうつして
五穀豊穣を祈願したことが始まりだそうで
実際に峠の途中の山中に御霊櫃という大きな岩があります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のタニウツギ
◎タニウツギ(谷空木/スイカズラ科タニウツギ属)は
北海道と本州の主に日本海側に分布すると多くの資料に
書かれていますが、福島県では奥羽山地の分水嶺の
東側太平洋水系の山にも多く自生します。
山の中でも沢や谷など湿気のある場所に多く生えるので
タニウツギと呼ばれます。
ピンク色が基本ですが白っぽい花や紅花もあります -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のタニウツギ
この季節、山々ではウツギの仲間が花盛りです。
でも名前に〇〇ウツギ(空木)と付いていてもその科や属は
ユキノシタ科、アジサイ科、スイカズラ科、フジウツギ科となどと様々。
基本的には木(茎)の中が空洞やスポンジ状になっていて
花がラッパ状に咲く花を〇〇ウツギと呼ぶことが多いようです。
でもこれらに当てはまらないウツギもあるので
やっかいな名前の花たちです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のタニウツギ
初夏、福島県の奥羽山脈より西側の山々では
このタニウツギはあちこちでやたら目にしますが
なぜか阿武隈山地から東側(太平洋側)では
野生種は全く自生していません。
とても強靭で繁殖力の旺盛なタニウツギですが
なぜ太平洋側に侵出できないのか謎です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のヤマツツジ
御霊櫃峠駐車場(867m)から望んだ御霊櫃峠北ピークです。
奥羽山脈で分断されている郡山市街地と郡山市湖南町を結ぶ峠の一つが
御霊櫃峠(867m)です。
山腹の砂利道は峠道ではなく登山道です。
現在の峠道は舗装道路で
この山の麓を走っています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のヤマツツジ
御霊櫃峠はヤマツツジの名所としても知られています。
◎ヤマツツジ(山躑躅/ツツジ科ツツジ属)は
北海道南部、本州、四国、九州に分布し、低山地の疎林内、
林縁、日当たりのよい尾根筋、草原などに自生します。
日本の野生ツツジの代表種で、日本の野生ツツジでは
分布域がもっとも広く
最も見る機会が多いポピュラーなツツジです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のヤマツツジ
御霊櫃峠は年中強い風が吹き抜けるので
標高は876mほどですが峠の山頂部には高木が生えていません。
標高はしれたものでもガレ場や明るい場所を好む亜高山植物の宝庫で
アズマギク、マツムシソウ、ヤマハハコ、ベンケイソウ、ウスユキソウ、
オオナンバンキセルなど様々な山野草が見られる花の峠でもあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠
御霊櫃峠は日本海と太平洋の分水嶺でもあり
見晴らしの良い峠からは西に猪苗代湖、
東に安積平野(郡山盆地)を望むことができます。
またこの峠は大竹しのぶ主演の映画『あゝ、野麦峠』の
ロケ地にもなりました。
実際の野麦峠は長野県の諏訪湖近くにありますが(乗鞍と御岳の間の峠)
御霊櫃峠から見下ろした猪苗代湖の風景が本家の野麦峠より
イメージに合ったのでロケ地に選ばれたそうです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠
御霊櫃峠北ピーク(920m)と南ピーク(980m)の間にある
御霊櫃峠林道と駐車場を見下ろした構図です。
御霊櫃林道は全線舗装道路ですが、
1車線しかないので対向車には要注意です。
林道の最高地点(867m)に無料駐車場とトイレがあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠
御霊櫃峠北ピーク(920m)にはガレ石を積み上げた
大きなケルンがあります。
ケルンは本来はアイルランドでケアンと呼ばれる
石積みの道標を指します。
ケルンは、登山ルートが正しいことを示す、道標です。
もともとは、高山帯でルートを示すために作られたものです。
標高の高いところでは木も無いので、
石を積み上げるのが唯一の目印だったのです。
その習慣が、どんどん一般的になって、現在のようになりました。
時にには登山などで亡くなった人の慰霊碑の場合もあり、
こちらがケルンと言うよりは
仏教的な仏塔、ストゥーパ、パゴダなどの意味があると思います。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠
ケルンのある御霊櫃峠北ピーク(920m)の東側には
風神雷神を祀った石祠があります。
風神雷神石祠から望んだ大将旗山(1056m)
大将旗山という名前は、その昔、八幡太郎義家が大旗をこの山に
掲げたことに由来するといわれています。
御霊櫃峠から登山する方の多くはこの大将旗山を目指します。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のヤマツツジ
日本原産のヤマツツジは里地から亜高山下まで
広範囲に分布します。
花色は基本的にはピンクですが
標高が高く寒冷になるほど花色は赤みを増す傾向があります。
しかしここ御霊櫃峠はごく一般的なヤマツツジ色です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のヤマツツジ
ヤマツツジの樹高は里地では2.5mほどまで成長しますが
御霊櫃峠は強い風の影響で大きくても1mほどです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
この時期の御霊櫃峠の見どころはヤマツツジと
このアズマギク(東菊)です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
◎アズマギク(東菊/キク科ムカシヨモギ属)は
中部以北の低山や海岸の日当たりの良い乾きぎみの草地に生える
日本固有の多年草で、ハルジオンやヒメジョオンの仲間です。
東日本に多く生えることからアズマの名があり、
高さ15~30cmの花茎を伸ばし、
5月~6月頃、花径3-4cmの淡紅紫色の花を咲かせます。
福島県では阿武隈山地の草地でも見られます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
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◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)は駐車場から
御霊櫃峠北ピーク(920m)への登山道が分水嶺で、
アズマギクはなぜか東より西側に多く自生しています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
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◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
御霊櫃峠の西側ではあちこちに咲いていています。
場所によっては群生もしていますが
全国的にはとても貴重な山野草で、
東京、埼玉、神奈川では野生では絶滅し
山形、群馬、栃木、茨城、千葉、静岡では
絶滅危惧種1類に指定されています。
元々中部以北が分布地なので多くの都県が
絶滅危惧種扱いをしています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
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◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
福島県では磐梯山中腹や阿武隈山地の草地でも見られますが
あまり数は多くなく、
私が知っている中では御霊櫃峠が福島県最大級の自生地です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
アズマギクは植物学的にはハルジオン(下記)やヒメジオンの仲間で
確かに花そのものは良く似ていますが
花茎は分岐せず1本の花茎に一つの花しか咲きません。
その分、ハルジオンやヒメジオンの花の2.5倍くらい大きさです。 -
★ハルジオンとクロアゲハ
◎ハルジオン(春紫苑/キク科ムカシヨモギ属)
北アメリカ原産で、日本では大正時代に流入し
帰化植物となっている。初秋に咲くヒメジョオンと共に
道端や空地でよく見かける雑草です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
アズマギクは真正面から順光で撮るより
少し逆光気味で下から仰ぐように撮ると
藤色のハナビラに透明感(透過光効果)が出ます。
しかし、残念ながらこの日は全般には晴れだったのですが
アズマギクを撮影中は雲がかかり
透過光効果は得られませんでした。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
アズマギクは高山型をミヤマアズマギク、
海浜型をソナレアズマギクと呼びます。
ソナレとは磯馴れの意味だそうです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
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◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
アズマギクは湿度が苦手です。
アズマギクのそばの細長い枯れ葉はススキです。
春は日陰になるような草木は少ないので
アズマギクは太陽を独り占めでき
真夏になればススキなど草丈の高いススキなどが伸び
適度な日陰になるのでアズマギクにとっては
理想的な条件です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~御霊櫃峠のアズマギク
今年も、貴重なアズマギクを堪能したので
御霊櫃林道を猪苗代湖側(湖南町)に下っていきます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖浜路浜
御霊櫃林道を下りきると猪苗代湖です。
猪苗代東岸に当たる浜路浜に立ち寄ってみました。
この日は磐梯山に雲があかかり
全貌がみえなかったので昨年の写真(2024/5/22 撮影)を
ご覧下さい。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
せっかく浜路浜に寄ったけれど磐梯山に雲がかかり
無駄足かと思ったのですが、
何やら木陰にピンクの花が群生していました。
近づいて見たらヒメフウロの群生でした。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
◎ヒメフウロ(姫風露/フウロソウ科フウロソウ属)
ヒメフウロの多くは帰化植物ですが
実は日本にもわずかに自生しています。
日本の野性種は岐阜~四国の一部の石灰岩地に自生するそうで
なんと絶滅危惧種扱いです。
私は日本の野生種のヒメフウロは見たことがありませんが
たしかに写真で見る限りそっくりです。
外来種のヒメフウロとどう違うのか気になります。
科学が進んだ現代なんですからDNAを調べれば
関係性がある程度分かると思うのですが。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
ヒメフウロはアジア、ヨーロッパ、北アメリカなどの北半球の
温帯域に広く分布する。日本では、伊吹山、鈴鹿山脈北部の霊仙山など、
養老山地北部、四国剣山の一部地域のみに分布する。
山地帯の日当たりのよい石灰岩地質に生えます。
猪苗代湖周辺では水辺や湿り気のある土壌でよく群生しています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
日本ではここだけ?
日本原産のヒメフウロと同じいうに
主な原産地は海外なのに日本にも希少な野生種が
自生してるケースは他にもあります。
我が福島県の白河市(旧表郷村)に日本で唯一
ビャッコイとカヤツリグサ科ビャッコイ属の水生植物です。
近縁種のビャッコイはオーストラリア、インドネシア、
パプアニューギニア、ニュージーランドの標高700~3900mの
山地の湿地や水辺に分布し、生育の環境はそれぞれ異なり、
北半球での存在は表郷だけだそうです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
でも何万キロも離れたそれも南半球にしか仲間が自生していないのに
白河の表郷だけに自生しているのでしょう?
もちろん正しい答えは不明ですが
素人の考えではやはり渡り鳥説が一番説得があるような気がしますが
それにしたって日本どころか北半球ではここだけって言うのが
どう想像しても不思議です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
もちろんこのヒメフウロは帰化植物だと思います。
全草に臭気があり、白毛がまばらにあります。
茎は基部で分枝して、高さ30~60cm、葉は互生し長さ3cm、
幅5センチほどで、深く3全裂し小葉はさらに羽状に深裂する。
茎の上部の葉は羽状葉状になります。
葉腋から長い花序を伸ばして、
直径1.5cmほどの淡紅色の花を1~2個つけます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
萼片には開出毛と腺毛があり、
花弁には2本、濃色の筋がある。
果実はゲンノショウコに似て長さ2cmほどの嘴状とななり
熟すと弾けて種を遠くに飛ばします。
古くなった葉や、結実期に入った全草は赤く染まることが多い。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
実は我が家の庭にもこのヒメフウロがたくさん咲いており
植えた覚えは無いのでおそらく私がこの辺りの種を
長靴の泥と一緒に我が家に持ち込んだのかも知れません。
そのくらい簡単に移出してしまうので
可愛い花ですが注意は必要です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・ヒメフウロ
帰化植物のヒメフウロも雑草並みに繁殖しますが
花が可愛いので駆除されずに生き残れる確率が高いようです。
なんだかんだ言って、人間も花も可愛いに越したことはないのかも。
これも立派な生きの残り作戦ですね。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・クサノオウ
ヒメフウロの隣りでは日本原産のクサノオウが群生していました。
日本原産といっても日本の他には
ユーラシア大陸の温帯地域に広く分布しているので
どの地域が本来の原産地かは分からないようです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~浜路浜・クサノオウ
◎クサノオウ(瘡の王/ケシ科クサノオウ属)は
その辺の野原でふつうに見られ
珍しい花ではありませんがとても可愛らしい花だと思います。
春~秋まで次々と咲く花期の長い野草です。
茎を折ると黄色い液が出、それが丹毒(急性の皮膚細菌感染症)に
効き目があるのでクサ(瘡=できもの)の王と呼ばれます。
雑草なみの強靭さがありますが
絶滅危惧種のヤマブキソウの親戚なので
花は小さいながらそっくりです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~館浜・アヤメ
浜路浜から猪苗代湖の南岸に向かう道中
館浜地区でアヤメが花盛りだったので
車を止め撮影しました。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~館浜・アヤメ
アヤメ(菖蒲、文目、綾目)は
アヤメ科アヤメ属の多年草で北海道から九州まで分布する。
海外では朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布します。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~館浜・アヤメ
同じアヤメ属だがアヤメ以外の種別にあたるハナショウブや
カキツバタを含めて、アヤメと呼称する習慣が一般的に広まり
それぞれの花もぱっと見は良く似ているので
似ているものの例えとして『いずれがアヤメかカキツバタ』などと
言われています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~館浜・アヤメ
これらのアヤメは当然植栽されたものですが
野生種もごく普通に自生しています。
自生種の方が紫色がやや薄めなタイプが多いと思います。 -
★アヤメ、カキツバタ、ノハナショウブの見分け方
特徴を把握すれば見分けは案外容易です。
ハナビラの色がカキツバタは青紫、アヤメは紺紫、
ヒオウギアヤメは青紫、ノハナショウブはやや赤みががった紫です。
ハナビラの付け根部分がアヤメは正に黄色い綾目模様、
カキツバタは白ノハナショウブは黄色です。
またノハナショウブの葉は縦にくっきりした中脈が
見えるので区別できます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~館浜・県警防ヘリ
アヤメを撮影してたら突然ヘリコプターが
上空を旋回し始め、一瞬何事か?と思いましたが
はは~ん、近くの湖南港を拠点に
訓練をしているのだなと分かりました。
3年前も同時期に猪苗代湖南部の湖南港で
警察が訓練をしていたので、この時期の恒例訓練なのかも。 -
◆初夏の猪苗代湖~湖南港 (※2022/5/24 撮影)
御霊櫃峠でアズマギクを堪能した後は猪苗代湖湖畔の山野草を見るため、
猪苗代湖南部へ向かいました。
湖南港では猪苗代湖の南部を所轄する
郡山警察署が水難訓練をしていました。
(訓練と言うより、潜水練習かな?)
猪苗代湖は大きな湖なので行政区分ごとに
所轄警察も別々で郡山署、猪苗代署、会津若松署
それぞれが担当しています。 -
★猪苗代湖南岸Map (※Google Mapに加筆)
https://www.google.co.jp/maps/@37.4159793,140.0972092,1340m/data=!3m1!1e3?hl=ja&entry=ttu -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖・鬼沼
猪苗代湖はほぼ楕円形であまり複雑な湖岸線ではありませんが
南部に1ヶ所だけ沼のような入り江があります。
その入り江を鬼沼と呼びます。
その鬼沼には鬼沼伝説があります。
『弘法大師がこの地を通りかかったところ、
付近の村々では大蛇などの魔物がはびこり、疫病が流行していた。
そこで弘法大師はこれらの魔物退治のため、
鬼沼の入り口に一晩で橋をつくろうとした。
しかし、夜通し工事をして、あともう一息で完成という時、
天邪鬼が鶏の声を真似て「コケコッコー」と鳴いたため、
弘法大師は夜明けと勘違いし工事をやめてしまい
砂嘴の橋が完成しなかったという伝説があります。
その後、未完成の砂の橋(砂嘴)は「弘法橋」と
呼ばれるようになったそうです。
沼の入口に小さな島が見えますが、渇水時期はこの辺りが干上がり
左岸と右岸が砂州で繋がることがあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖南岸
鬼沼ビューポイントから県道376号を青松浜方面(西)に
進むと猪苗代湖が県道と接するように展開します。
猪苗代湖南岸は冬期は北東からの風雪が強まり
波も荒くなるので通行止めになりますが
この日は信じられないくら穏やかな水鏡状態です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖南岸
この辺りで今までも何度か水鏡に会えたことはありますが
こんなに凪いでいるのは初めて見ました。
こんな日に限って磐梯山山頂は雲に隠れて
逆さ磐梯山にはなりませんでした。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖南岸
左手の低い山並みの背後には薄っすらと
残雪の飯豊連峰が見えています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖南岸・タニウツギ
上記の猪苗代湖と県道376号を挟んだ山側は
様々な山野草が見ることができます。
ピンクの花は御霊櫃峠でも撮影した
定番のピンクのタニウツギです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖南岸・タニウツギ
タニウツギの花色はピンクが殆どですが
ご覧のような紅色タイプもあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~猪苗代湖南岸・タニウツギ
タニウツギは東北地方の日本海側に沿って多く見られる
多雪型の灌木です。
雪崩が多発する急傾斜地ではブナ林などの高木林は成立しにく、
本種などのしなやかな低木類が勢力を伸ばします。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ベニバナノツクバネウツギ
◎ベニバナノツクバネウツギ(紅花衝羽空木/ユキノシタ科ツクバネウツギ属)
も咲いていました。
タニウツギに比べると樹高は低く花付きも疎らで素朴な印象がします。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ベニバナノツクバネウツギ
ベニバナノツクバネウツギは日本固有種で、
主に関東地方から中部地方の標高1000~2000mの
山地に生えるツクバネウツギの変種。
葉は長さ2~5cmの卵形で先端は細く、
先半分に小さい突起状の鋸歯があります。
大きさはツクバネウツギに比べて若干小さく、また細身です。
紅色の花は長さ2~3cmほどの漏斗状で、
5~6月に2個づつ集まって咲きます。
花の内側には白い毛が目立ちます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ベニバナノツクバネウツギ
花色は基本的にはピンクですが
黄色みがかったタイプから白っぽいタイプまで
多様です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ミヤマハタザオ
アブラナ科の中ではもっとも華奢な
ミヤマハタザオも見頃を迎えていました。
おそらく車窓からではまったく気がつかないほど
花は小さく疎らで言葉は悪いですが
貧弱なカスミソウのようです(^-^;。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ミヤマハタザオ
◎ミヤマハタザオ(深山旗竿/アブラナ科ハタザオ属)は
北海道~中部地方にかけて分布し、
山地から高山にかけての砂礫地や岩場に自生し冷涼な気候を好みます。
花は白い十字型の4弁花なので似ていますが、
花径はわずか5mmほど
草丈はヒョロヒョロとたくさん枝分かれし、
倒れながら30cmくらいあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ミヤマハタザオ
花径は5mmほどと
極小ながらハナビラは4枚の十字型で
アブラナ科の特徴がよく見て取れます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~ミヤマハタザオ
ヒョロヒョロとして、やや地味な印象なので
あまり注目されることはないかも。
猪苗代湖南岸の他に下郷町の中山風穴にも自生していますが
ここほどは群生していません。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~アイヅシモツケ
◎アイヅシモツケ(会津下野/バラ科シモツケ属)も花盛りでした。
北海道、本州の中部地方以北に分布し、
山地の日当たりのよい崖地や岩場、林縁に自生します。
名前の由来は、福島県の会津地方で発見されたことによります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~アイヅシモツケ
園芸植物のコデマリ(小手鞠/バラ科シモツケ属)と良く似ていますが
コデマリは中国(中南部)原産でシベの長さは
アイヅシモツケの半分くらいです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~アイヅシモツケ
-
◆福島県下郷町那須連山~シモツケ(下野)
アイヅシモツケの名前の元となったのが
このピンク色のシモツケです。
◎シモツケ(下野/バラ科シモツケ属)は
北海道、本州、隠岐諸島[ 、四国、九州に分布する落葉低木。
海岸から山地までの、日当たりの良い草地などに自生します。
シモツケは最初に下野国(現在の栃木県)で
発見されたことに由来します。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~クルマバソウ
◎クルマバソウ(車葉草/アカネ科クルマバソウ属)も花盛りでした。
草丈は20~25cmほど、
葉っぱが車輪状なので見たまんま車葉草と呼ばれます。
全国に分布しますが北海道以外は高地のやや湿った林内に群生します。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部の花紀行~クルマバソウ
クルマバソウの葉っぱに甘い香りの芳香成分であるクマリンが含まれ
ヨーロッパでは葉を乾燥させてワインやビールの香り付けに
利用したり衣類の防虫に使うそうです。
クマリンの匂いなど知らないと思うかもしれませんが、
実は桜餅のあの香りです。
桜の葉(特に八重桜)にクマリンが多く含まれていて
乾燥させたり塩漬けにするとあの独特の甘い桜の香りがします。 -
★クルマバソウ属
クルマバソウ属の仲間にはオククルマムグラやキヌタソウ、
ヤエムグラ、カワラマツバ、クルマムグラ、ホソバヨツムグラなど
良く似た花があります。
どの花もかなり小さいのですが
クルマバソウはその中では一番大きな花です。 -
★郡山市湖南町 馬入新田周辺Map (※Google Mapに加筆)
https://www.google.com/maps/@37.4424544,140.1982262,20480m/data=!3m1!1e3
猪苗代湖南岸、国道県道376号沿いの野の花を見た後は
同じ湖南町の馬入新田に向かいました。
湖南町の馬入新田(ばにゅうしんでん)へは国道294号バイパスから
福島県道235号羽鳥福良線に入り、
馬入峠&羽鳥湖方面に道なりに進み、馬入新田集落を過ぎて間もなく
左手に見えてきます。
案内板や大きな駐車場があるのですぐ分かると思います。
馬入新田水芭蕉群生地は駐車場料も環境整備金なども要らず
年中一切無料で見学できます。
駐車場に無料の簡易トイレがあります。 -
★郡山市湖南町馬入新田の水芭蕉 (※2025/04/22 撮影)
湖南町馬入新田へは1ヶ月ほど前(04/22 )に
水芭蕉を見に訪れたばかりですが
今度は水芭蕉に代わりサワオグルマ(沢小車)が
花盛りになりました。 -
★郡山市湖南町馬入新田のサワオグルマ(沢小車)
一面の水芭蕉を鑑賞したのはつい1か月前(2025/04/22)でしたが、
水芭蕉はすっかり葉だけになり、
湿原林のハンノキも新緑が鮮やかになってきました。
ぱっと見ではサワオグルマは見えませんが
群生しているのは駐車場から見て奥の方で
手前はパラパラと咲いています。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
上記の遊歩道を中程まで進むと
サワオグルマの群生が展開してきました。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
◎サワオグルマ(沢小車/キク科キオン属)は
本州~九州に分布し
日当たりのよい山野の湿地や休耕田、田の畦などに群生します。
草丈は50~90cmほど、茎頂にキク状の黄色い花を多数咲かせます。
乾燥ぎみの土手や草地に自生し、見た目がそっくりな
オカオグルマ(丘小車)に対し
湿地や沢などのジメ地に咲くのでサワオグルマと呼ばれます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
馬入新田の水芭蕉群落の見頃は4月中旬ころ、
それから40日余り後には水芭蕉の群落はサワオグルマの群落に
バトンタッチ、白い絨毯から黄色い絨毯に様変わりします。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
サワオグルマで吸密しているのはウスバシロチョウ。
ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)は
アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウ。
名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
ウスバシロチョは名前通り翅は透明感ある白で
背景の色を投影するので
サワオグルマのそばではやや黄色い翅に見えます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
ウスバシロチョウ(薄羽白蝶)は
アゲハチョウ科・ウスバアゲハ亜科に属するチョウ。
名前にシロチョウとあるが、シロチョウ科ではありません。
北日本でよく見られる北方系の蝶です。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
この時期、馬入新田のサワオグルマで吸密している蝶は
ほぼ、このウスバシロチョウです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
ウスバシロチョウの幼虫の食草はケシ科の
ムラサキケマン、エゾエンゴサク、ヤマエンゴサクなどなので
サワオグルマに飛来するのは純粋にサワオグルマの蜜が
好きなのでしょう。
蛹時にマユを作る数少ないチョウ。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
サワオグルマと似た名前の山野草にオグルマ(小車)がありますが
サワオグルマやオカオグルマはキオン属で
オグルマやホソバオグルマ、カセンソウなどはオグルマ属。
同じキク科なので花そのものはよく似ていますが
素人には明確な分類基準がよう分かりません(^_^;)。 -
★オグルマ(小車/キク科オグルマ属)
◎オグルマは北海道~九州の日当たりのいいジメ地や土手などに
自生し分布域は広いですが東京、石川、大阪、和歌山、愛媛、香川では
絶滅危惧1類に指定され、18都府県で絶滅危惧種になっています。
福島県でも指定こそされていませんが、あまり見かけません。 -
★オグルマ(小車/キク科オグルマ属)
花はサワオグルマやカセンソウと似ますが
オグルマのハナビラは大きさが揃い整然としているのが特徴です。 -
★久慈川渓谷のサワギク(沢菊)
こちらは名前に沢が付き花もサワオグルマに
少し似ているサワギク(沢菊)です。
サワギク(沢菊/キク科サワギク属)は
名前が示す通り日本各地の山あいの沢沿いや湖沼沿いなど
水分の多い場所に自生します。
花後にできる冠毛(綿毛)が雨や露に濡れるとボロ(襤褸)のように
みすぼらしいので、ボロギク(襤褸菊)の別名もありますが、
サワギクで十分特徴は伝わるのでボロギクなんて
貧素な別名は要らんでしょ(-"-)。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
サワオグルマは福島県では会津地方に多く分布し
裏磐梯でもあちこちで見られます。
中通りにも分布していますが
今まで群生は見たことがありません。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
馬入新田のサワオグルマは近年やや減少傾向が見られます。
おそらく、その理由は陽射しではないかと
想像します。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
サワオグルマは明るい水辺を好みます。
馬入新田は湿地なので水枯れは心配いりませんが
湿地は湿地でもハンノキが生い茂る湿原林の湿地なので
ハンノキが成長すると日陰が多くなり
陽射しを好む湿地性植物はしだいに勢力がなくなり
最悪消えて無くなってしまう恐れがあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
馬入新田は水芭蕉の群生が有名で、
水芭蕉も明るい湿地を好みますが
水芭蕉の咲く頃はハンノキがまだ芽生え前で
陽射しをたっぷり浴びられますが
サワオグルマが咲く頃は若葉が茂り始め
日陰がしだいに多くなってきます。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
水芭蕉は花後に成長する大きな葉はある程度の耐陰性がありますが
サワオグルマに耐陰性は無いので日陰の影響を
モロに受けてしまします。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
馬入新田の水芭蕉は湿原林に咲く水芭蕉が特徴ではありますが
このままハンノキを成長させると、
サワオグルマどころか水芭蕉まで勢力が衰えてしまう恐れがあります。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
自然はなるべく自然のままが理想ですが
ここ馬入新田は元々人間と共存してきた湿原林なので
ハンノキは自然に任せるのではなく、
ある程度間引きして陽射しを確保し
水芭蕉やサワオグルマが元気に花を咲かせられる
環境を手助けしてあげる事が必要なのではないかと
思います。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
馬入新田の水芭蕉自生地は元々は地元の人が
大切にしてきたと思いますが
現在は郡山市が管理していると思われるので
郡山市唯一の水芭蕉群生地として
ぜひ水芭蕉やサワオグルマに優しい環境を
整備して欲しいなと思います。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
水芭蕉の新芽は熊のエサになるし、
水分が少なめの湿地はミミズがイノシシのエサになるので
掘り起こされる恐れもあります。
現在は湿原林の周囲を電気柵で囲み対策をしていますが
それと合わせてハンノキの対策もお願いしたいものです。 -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のサワオグルマ
-
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のカツラ
カツラの新緑から優しい木漏れ日が射して
目も心も癒されます。
カツラ(桂)は北海道、本州、四国、九州、さらに中国、朝鮮半島に
分布し、水分の多い場所に多く自生します。
樹高は最大で35mにもなり、寒さに強く樹形もキレイで
葉はハート型で可愛いことから
欧米にも移入され人気があるそうです。
同じ湖南町には国指定の天然記念物『赤津のカツラ』(下記)が
あります。 -
☆郡山市湖南町布引風の高原 赤津のカツラ(国の天然記念物)
布引山へ至る九十九折の山道脇に国指定の天然記念物の
桂の木の大木『赤津のカツラ』があります。
駐車場はカツラより上の道路少し手前にあります。
◎国指定天然記念物 赤津のカツラ
昭和16年1月27日指定
このカツラの大木は、高さ25m、幹は地上120cmの辺りから
大小数十本に枝分かれしています。
幹周りは、枝分かれしない部分で9.3mあり
根回りは斜面に沿って測ると12,65m
あります。枝の広がりは約18mあり、
カツラとしてはまれに見る大きさで、
推定樹齢は約400年と見られています。
所在地点の海抜は900mを越えており、この付近には潤葉樹が多く、
樹下にはシダ類の植物や矢車草の群落が見られます。
また、この山の頂上部には、カツラの大木が数多く分布しますが、
これほどの巨木は見出せません。(現地案内板より) -
◆若葉眩しき初夏の猪苗代湖南部・馬入新田のカツラノキ
カツラの名の由来は落葉した葉は甘い香りを発することから、
香りが出ることを意味する「香出(かづ)る」が
転訛したものといわれているそうです。
落ち葉はキャラメルのような甘い芳香がし、
マルトールという成分によるものだそうです。 -
勢至堂五滝ルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.3205027,140.1465156,11255m/data=!3m1!1e3
郡山市湖南町の馬入新田の帰り道に久しぶりに勢至堂五滝の中の
銚子ヶ滝に立ち寄りました。
勢至堂五滝は福島県須賀川市(旧・長沼町)の国道294号線
勢至堂地区の江花川に流れ落ちる小さな沢の5つの滝を
“せいしどう五滝”と言います。
上流から『銚子ヶ滝』『馬尾の滝』『大岩の滝』『姫子の滝』
『鳴沢の滝』と連なります。
滝はどれもガッカリ滝の類ですが戦国時代に
豊臣秀吉がこの会津街道を整備してから多くの旅人が足を休め、
ひと時の疲れを癒した由緒ある滝です。 -
◆須賀川市(旧長沼町)若葉眩しき勢至堂五滝~銚子ヶ滝
勢至堂五滝の一つ、最上流にある銚子ヶ滝は国道294号沿いにあり
冬なら道路からもはっきり見えますが
深緑の時期は木々の葉に隠れて殆ど見えなくなってしまいます。
しょっちゅう、この場所は通りますが
駐車場は無いし急斜面を藪漕ぎせねばならず
立ち寄って撮影したのはずいぶん久しぶりです。 -
◆須賀川市(旧長沼町)若葉眩しき勢至堂五滝~銚子ヶ滝
国道294号から藪漕ぎして渓流端に到着し、
さあ撮影しましょうと、三脚を立てカメラを装着しようとしたら
あらら、カメラと三脚をジョイントする部品(クイックシュー)が
ありません(--〆)。
滝の撮影予定がなかったので準備忘れだったようです。
でもせっかく藪漕ぎして滝のそばまで来たで
ジョイント無しで三脚の上にカメラを置き撮影しました。
シルキーな滝を撮影するにはスローシャッターが必要なので
ジョイント無しの不安定な状態での撮影はブレブレで最悪です(--〆)。 -
◆須賀川市(旧長沼町)若葉眩しき勢至堂五滝~銚子ヶ滝
てな状況で、残念ながらブレブレの滝になってしまいましたが
備忘録の一コマとしてUPする事にしました。 -
◆須賀川市(旧長沼町)若葉眩しき勢至堂五滝~銚子ヶ滝
勢至堂五滝の最上流にある銚子ヶ滝は
落差は12mほど、現在は単に細長い直瀑ですが、
明治二十九年の山津波(土石流)で銚子の肩が壊れてなくなったそうです。
日本全国にあまたの“銚子ヶ滝”がありますが
ほとんどは徳利型の滝を銚子ヶ滝と呼んでいるようです。
本来、銚子とは取手の付いた酒器だそうで、
いつしか徳利も酒器の一つとして銚子と呼ぶようになったそうです。
この勢至堂の銚子ヶ滝も昔は落下下部に岩が張り出し
徳利型に水が流れ落ちていたのでしょう。
今でもわずかにその形跡が見られます。 -
◆須賀川市(旧長沼町)若葉眩しき勢至堂五滝~銚子ヶ滝
銚子ヶ滝が流れ落ちるのは江花川。
江花川は下流の当町で釈迦堂川に合流し
その釈迦堂川は須賀川市内で阿武隈川に合流します。
その阿武隈川は郡山、福島と北上し
宮城県の亘理町と岩沼市の境で太平洋に注ぎます。
今回は時間の都合で他の4滝は訪れなかったので
以前の写真をご覧下さい。 -
◆寒閑氷雪の勢至堂五滝~銚子ヶ滝(※2018/1/9 撮影)
以前、通常は一筋の滝で大雨後などには
今回のように2筋になる事もありましたが、
今回は水量も多くないのに2筋ってことは
滝の落ち口辺りに岩が流入し流れを2筋にしているのかも。 -
☆梅雨にけむる勢至堂五滝~馬尾の滝(2017/6/28撮影)
銚子ヶ滝が流れ落ちる江花川の500mほど下流にあるのが馬尾の滝。
馬尾の滝は落差10m、滝幅5mほど。
国道294号からも見えたお手軽滝ですが、
今はバイパスができたので、旧道に回らないと見えません。
いつも簾ていどの水しか流れていないガッカリ滝かな。
馬の尾に似るので付いた名前のようですが、
私にはあまり馬の尾には見えませんが・・・・(^^);。
岩の出っ張りが馬の尻で、チョロチョロ滝が馬の尻尾ってわけ?。 -
☆梅雨にけむる勢至堂五滝~大岩の滝(2017/6/28撮影)
馬尾の滝からバイパス国道を挟んで10mほど下流
反対側(下流側)の川向こうに見えるのが大岩の滝です。
バイパスから見えますが角度的に見えにくいかも。
落差は12m、滝幅は1m弱で、江花川に流れ落ちています。 -
☆梅雨にけむる勢至堂五滝~姫子の滝(2017/6/28撮影)
大岩の滝の国道294号を30mくらい須賀川方面に行くと橋があり
道が大きく右カーブします。
橋を渡りそのカーブする手前左手が旧街道の痕跡(現在は林状態)で
川沿いに10mくらい藪漕ぎすると崖下に江花川があり、
その川向こうに『姫子の滝』が見えてきます。
落差は30mほど。
旧長沼町の伝説によると『姫子の滝』は、昔、弘法大師がこの地に来て、
岩間を錫杖で突いたところ、噴出したといわれていたり、
この滝の上に平な原があって、ここにお姫様が住んでいたので、
その名が付けられたともいわれるそうです。
『山姫の如何に居るらん勢至堂 岩瀬にさらす滝の白糸』と
詠われたそうな。 -
◆寒閑氷雪の勢至堂五滝~鳴沢の滝(※2018/1/9 撮影)
『勢至堂五滝』で一番下流に位置し場所が一番わかり辛いのが
『鳴沢の滝』(泣き沢の滝)です。
馬尾の滝からだと国道294号を須賀川方面に橋を2つ渡り、
3つ目の橋の手前に車を止め、
30mほど川沿いに藪漕ぎしなくてはなりません。
夏場は藪に覆われ、真冬は雪に閉ざされるので
初冬か早春が一番行きやすいです。
江花川めざし藪漕ぎすると対岸の沢筋に鳴沢の滝が見えてきますが、
手前川岸から滝までは20mくらい距離があるので
滝を間近に撮る場合は再び渡渉しなければなりません。
これで◆若葉まぶしき初夏の猪苗代湖南部の花紀行はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
落差は12m、滝幅は5mほど。
この滝も通常の水量はわずかです。
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