2023/11/12 - 2023/11/19
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HIS エジプト絶景縦断8日間の旅の記録
ヌビア遺跡群のひとつであるフィラエ神殿(イシス神殿)は、新王国の神殿の造りを、外観からも建物全体が良くわかるところです。神々や王の姿のレリーフが施された神殿正面の大き第一塔門、聖なる場所と俗世界の境界とされた中庭、第一塔門より小ぶりな第二塔門、その先列柱室の奥に神々が安置されている至聖所となっています。フィラエ島からのナイル川の眺めも見所のひとつ、晴れた午前中の見学は最高でした。
また、コムオンボ神殿はアスワンとエドフの中間位置した神殿。コムオンボ神殿の見学は夕方からライトアップされた状態での見学でしたが、むしろ壁画や柱の彫刻の陰影がきわだってすばらしかったです。神殿はホルス神とワニにの神であるソベク神のために建てられた、他にはない神殿。ワニのソベク神の壁画のモチーフが多いのと、遺跡敷地内に「ワニの博物館」があるのも特徴です。大きなナイルメーターも見逃せない。
ーーーーースケジュールーーーーー
5日目
クルーズ船
↓ 渡し船
フィラエ島イシス神殿
↓ バス
アスワンハイダム
↓ バス
クルーズ船に戻る
↓
コム・オンボ神殿
↓
クルーズ船
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
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「フィラエ島」
イシス女神の聖地フィラエ島は、ナイルの真珠と讃えられる美しい小島でした。しかし、アスワンハイダムの建設による水没の危機に瀕し、イシス神殿をはじめとする遺跡が、ユネスコによって1980年にアギルキア島に移築された。現在はアギルキア島をフィラエ島と改名しました。フィラエ島へ行くには渡し船に10分位乗ります。 -
遺跡のゲート、ここでチケットをもらって中へ
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遺跡には猫ちゃんがいっぱい
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新王朝時代の神殿の造りの全体像が良くわかる遺跡です。
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列柱
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列柱の左端は、エジプト第30王朝のファラオであるネクタネボ1世のキオスク。
*キオスクは小さな建物という意味だそう -
「イシス神殿 第一塔門」
イシス女神に捧げられた神殿は、プトレマイオス王朝から古代ローマ時代に建てられたもの。550年前後にローマ皇帝の命により閉鎖されるまで、古代エジプトの信仰が生き続けた最後の神殿だった。塔門壁面左には、敵を打ち据えるプレとマイオス1世。 -
第一塔門入口に並ぶ2体のライオン像、中央入口には頭の上に、日輪と牝牛の角を載せたイシス女神、壁面右にはハヤブサの頭をもつ、イシスの息子であるホルス神が彫られている。
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「中庭」
第一塔門を抜けると、天井がなく開放された空間。聖なる場所と俗世界の境界とされている。列柱室の柱にはパピルスや蓮の装飾が施されている円柱がならんでいます。 -
第2塔門の手前に誕生殿。7本の列柱の上には、ホルス神の妻である、ハトフル女神の頭のレリーフが彫られています。ガイドさんの説明によると、7つの顔は妊娠から出産までの過程を妊婦の顔で表しているのだそうです。
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ハトホル女神頭の列柱の台座は、パピルスと蓮の花をかたどっているのだそう。どっちがパピルスでどっちが蓮か聞き漏らしました。
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第2塔門
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左からイシス女神、ホルス神、一番右のファラオが2人の神に生贄を捧げているところを表している。
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イシス神殿の列柱室
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列柱室の柱には、エジプトで発展したキリスト教の一宗派である、コプト教の十字架が彫られています。のちに多くの神殿や葬祭殿が、コプト教の教会として使われたそうです。
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列柱室の壁画はどれもすばらしい
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イシス女神が赤ちゃんのホルス神に、お乳をあげているレリーフ
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イシス神殿の至誠所
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ヤシの木の右側がハトホル神殿、左側はトラヤヌスのキオスク
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「アウグストゥスの礼拝堂」
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「ホルス小神殿」は跡だけ
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これは何か聞き忘れました
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遠くにアスワンハイダムの堰堤が見えます
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「トラヤヌス帝のキオスク」
未完成のキオスクで、神々とトラヤヌス帝のレリーフが描かれている。14本の柱で構成されている。*キオスクは小さな建物という意味だそう -
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トラヤヌス帝のキオスクの中の壁画に、鳥が白冠を被っている姿をしている、ヌビアの「豊穣の神マンドゥリス」がありました。今回のツアーでは行きませんが、水没をまぬがれた遺跡の「カラブシャ神殿」の主宰神のひとつ、見る事ができてよかった。
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ユーモラスな「ベス神」は、出産の守護神
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フィラエ神殿の遺跡はかなり広いです。
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フィラエ神殿の渡し船から見えた、アスワンハイダムの堰堤、これからあそこまで行きます。
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「アスワンハイダム完成記念碑」
記念碑の入場は今回のツアーには、組み込まれていないのが残念。エレベーターで輪っかの展望台へ登れるそうです。 -
「アスワンハイダム」
ナイル川の氾濫防止と灌漑用水の確保の為に、1970年にソ連の援助による国家プロジェクト。このダムの完成により上流は、全長500kmのおよぶ人造湖(ナセル湖)になりました。ダムの大きさは、幅3600km、高さ111mの巨大なダム。体積はクフ王のピラミッドの92倍(東京ドーム164個分)だそう。 -
しかしながら、このダム建築の為、多くの遺跡が水没の機に瀕し、アブシンベル神殿をはじめ多くのヌビア遺跡群は、ユネスコによって救済されましたが、それでも10個の遺跡はナセル湖の湖底に沈んでしまったそうです。
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灌漑システムは、日本の日立製作所がになっているそうです。日立製の大型ポンプ21台を設置し、ナセル湖から砂漠地帯に毎日水を供給しています。日本の技術が役立ってるのはうれしい事です。
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「カブラシャ神殿」
水没から救済されたヌビア遺跡群のひとつ、ヌビアの「豊穣の神マンドゥリス」が祀られ、ヌビアの神々に捧げれた神殿。新王朝時代の建築で、アメンヘテプ2世やトトメス3世が関わっていたそうです。その後、プトレマイオス時代からローマ帝国の時代を通して再建されました。 -
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「アスワンハイダムのモニュメント」
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道路の真ん中の路側帯に、ハイダムの建設時のパネルが展示してある。横断歩道もないので道路を渡るのは命がけ(笑)、モニュメント側ならもっと見学する人も多いだろうに・・・・日本人との感覚の違いは面白い!
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クルーズ船からナイル西岸の小高い丘の中腹には「貴族の墓」が見えます。見学できるそうです。ナイル川にファルーカ(エジプトの帆船)が沢山浮かんでいました。私達のツアーはルクソール神殿に行く時に乗る予定です。
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クルーズ船はコム・オンボ神殿へ向けて出発
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しばらく進むと「New Aswan City Bridge」見えてきました。クルーズ船は橋の下をくぐります。
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ナイル川沿いのオアシス
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エジプトの緑地は面積の約8%、川沿いにはナイル川からの恩恵が見られます。
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コムオンボ神殿が見えてきました。アスワンから北へナイル川を約46km下った、ナイル東岸にあります。
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クルーズ船のオープンデッキでティータイムのサービス。コーヒー又は紅茶にクッキーとミニケーキがサーブされました。
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エジプトの夕陽はどこで見ても美しい、夕暮れを楽しめるのもエジプト旅行の醍醐味
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コムオンボ神殿の船着き場に到着、私達の船と合わせて4隻のクルーズ船が接岸していました。クルーズ船どうしの入口を合わせて、お互いの船を通って、降りたり乗ったりします。
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「コムオンボ神殿」
コムオンボとは、アラビア語の意味でオリンポスの丘という意味でかつてはオリンポスと呼ばれたいたそうです。神殿はプレとマイオス朝時代(紀元前332~32年)に建てられた、ローマ皇帝アウグストゥスの時代に完成した。コムオンボ神殿は、ホルス神と、ワニの神であるソベク神の為に建てられた、建物全体が2重の構造になっている所が他の神殿にはない特徴です。 -
神殿の入口前にある柱の彫刻は、「ハトホル神とアムン神」
柱の向こうに三日月が、エジプトはどの場所からも、月が綺麗に見える国だった。 -
右がホルス神、左がセベク神。塔門の入口、列柱通路、至誠所など南北に2つづつ配置されている。
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入口うらの壁画
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柱頭部には花がさいたパピルスをあしらっている
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コムオンボ神殿のシンボル「ホルス神とソベク神」
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プレトマイオス6世
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「ホルス神とオシリス神が王に生命をあたえるレリーフ」
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壁画下はファラオがトト神とホルス神に生命の水で清められている
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円柱上部の彫刻も素晴らしい
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至誠所
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ホルス神とファラオの王位継承儀式のレリーフ
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壁画の彫方に2種類あるそうで、室内は高浮き彫が多く
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ライオンの神パステト神のレリーフ
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ハトホル神とホルス神
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壁画の彫方に2種類のうち、野外は日光の陰影ができる沈め彫が多いそう
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出産のレリーフ
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この壁画はカレンダー
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円形の井戸の形をした「ナイルメーター」
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コムオンボ神殿自体が丘の上にあるからなのか、ナイルメーターはかなり深いです。
観光客は遺跡保護の為にはいれませんが、ガイドさんによると階段でナイルメーターの底まで行けるんだとか。 -
こちらがからナイル川が流れこみ、上の写真で水位をはかる仕組み
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コムオンボ神殿素晴らしかった!
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2012年に開館した、ワニの博物館。
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とても小さいソベク神像、ガラスケースの中にちんまり納まってました。
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アスワン付近で発見されたワニのミイラ
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人を脅かすナイルワニ、しかしながら強い動物ということで深く信仰されていたのが興味深い。明日はエドフのホルス神殿へ
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