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2022年4月23日(土)11時半前、中央公園の東から南に掛けて広がる、鹿児島市のみならず鹿児島県最大の繁華街・歓楽街で、ビジネスの中心地でもある天文館エリアへ。<br /><br />江戸中期の1779年に、ヨーロッパ文化を積極的に取り入れた第8代薩摩藩主・島津重豪(しげひで)公が、天文観測や研究を行い薩摩暦を造る施設として明時館を設置したのがルーツのエリア。この明時館がのちに天文館と称され、地域の名前になった。<br /><br />大正に入るまでのこの一帯は薄の生える空き地も目立つような寂しい場所だったが、大正前期に南林寺墓地が移転し、大正後期から昭和初期に掛けて路面電車が開通。さらに、鹿児島座(1918年火災により焼失)を初めとした多数の映画館や劇場が開館したことにより、鹿児島各地から昼夜の別なく多くの人々が押し寄せるようになる。<br /><br />これらの映画客目当てとした飲屋や赤線、食堂などが周辺に自然発生的に現れ、さらに1916年(大正5年)に大型デパートの山形屋が開業。周辺の商店や町屋が次第にショッピングゾーンに変貌し、戦前に現在の街並みがほぼ完成された。<br /><br />現在の天文館は、天文館本通りアーケード、天文館G3アーケード(千日通り)及び天文館電車通り(いづろ通り)が縦横に貫き、その周辺をアーケードやカラー舗装された通りが網の目状に広がり、地元の人が訪れる日用品店から様々な飲食店、観光客向けのおみやげ店まで、幅広いお店が軒を連ねている。街はアーケード、モール、歓楽街と大きく3つに分かれている。アーケードは14、モールは8、歓楽街は19あるそうだ。<br /><br />天文館は固有地名でなく、その定義は非常に曖昧かつ漠然としており、地元民の間でさえ、天文館の範囲について議論が交わされることがあるそうだが、天街とも呼ばれ、世代問わず親しまれている。<br /><br />宝山ホール前から朝日通り(国道58号線)をそのまま東に進んで、電車通りの金生(かなふ)通りに出る。市電の朝日通停留場がある。1914年(大正3年)に設置された停留場で、天文館エリアで最も賑やかな場所。朝日通りは戦前に鹿児島朝日新聞の社屋があったことから名付けられ、金生通りは元々は木材商が多かったことから木屋町通りと呼ばれていたが、火事が起こらないように改称された。<br /><br />路面電車が走っているが鹿児島市電で日本最南端の路面電車。1912年(大正元年)に鹿児島電気軌道として武之橋・谷山間が日本全国で28番目の路面電車として開通したもの。朝日通停留場は1914年(大正3年)に延伸に伴って開業した。その後、1928年(昭和3年)に鹿児島市が買収して市電となった。<br /><br />現在は鹿児島駅前から谷山までの1系統と同じく鹿児島駅前から鹿児島中央駅前を経由して郡元までの2系統が定期運行しており、朝日通停留場は両系統が通っている。走っていたのは2002年に営業運転を開始した黄色いユートラム(1000形)と2017年より運行を開始した超低床のユートラムIII(7500形)。<br /><br />走っていたユートラムIIIは、この年(2022年)から運行されたイギリスの擬人化した列車を主人公とするチャギントン(Chuggington)と云うアニメとのコラボしたラッピング電車<br />で、片側がウィルソンカラーの赤、もう片側がブルースターカラーの青にラッピングされている。<br /><br />金生通りは両サイドにアーケードが設置され、こういう雨の日も歩きやすい。デザインが高架橋のようで上を電車が走ってそうに見える。また、少し南の中町ベルクのアーケードに続く部分にはカナフアーケードと名付けられたアーケードが金生通りを跨ぐ。2021年に架けられたもの。<br /><br />そのカナフアーケードの北西にあるのが前述したデパートの山形屋。現在の建物は1999年に昭和初期のルネサンス調の外観に復元されたもの。2015年まではバスセンターが設けられていた。山形屋の前身は江戸中期の1751年創業の呉服屋。グループ企業が霧島市や薩摩川内市、宮崎市、日南市で百貨店を運営するほか、スーパーの山形屋ストアや山形屋ショッピングプラザも展開している。<br /><br />山形屋の南の中町ベルクアーケードに進む。ベルク(Berg)はドイツ語で山脈の意味で、戦後の昭和20年代まで七高(現在の鹿児島大学)生たちが山形屋のことを「ベルク」と云う<br />愛称で呼んでいたことから、1996年に新アーケードが完成した際に命名された。古くは野菜町通と呼ばれていたことから碑も建つ。<br /><br />野菜町通の碑の先から南に折れてなや通りアーケードに入る。江戸初期の1615年に藩主島津家久公によりお墨付きを得た48店舗の魚問屋を母体にとして開設されたのが始まりの商店街。近代初頭から明治末期に掛けては納屋馬場(なやんばあ)と呼ばれ、中央市場が開設された1935年(昭和10年)まで市民の台所と直結する唯一の公認の魚市場だった。<br /><br />突き当りを右に折れて西に進むと中町コアモールアーケードに突き当たる。天文館地区の東側、百貨店を中心として多様な専門店が周囲に集積する中心「コア」であることからコア・モールと名付けられた。<br /><br />中町コアモールを南に進むとすぐに照国表参道通りアーケードに出る。この道は鹿児島市と枕崎市を結ぶ国道225号線でもある。名前の通り、照国神社の表参道。鳥居を連想させる反りのある特徴的なアーケードの形状は照国神社への見通しの良さを確保するのに役立ち、既存店舗の間口に合わせて設置された柱は店舗ファサードの視認性を高めるのに貢献しており、景観特別賞を受賞している。<br /><br />この照国表参道通りの南西部に天文館地区西側が広がり、金生通りから西へ曲がった市電が通るいづろ通りに、その天文館通停留場を挟んで南北に続く天文館本通りと千日通りにも足を伸ばしたかったのだが、次の予定があるので、断念して中央公園に戻る。表参道通りを進むと先に城山展望台から見えていた照国神社の大鳥居が見える(下の写真1)。<br /><br />11時半過ぎ、中央公園の駐車場へ戻る。駐車時間は1時間22分で駐車料金は450円だった。車を出してスカイレンタカーへ移動し、車を返却する(下の写真2)。実質1日弱で走行距離は約160kmだった(下の写真3)。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.24603618749281484&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />鹿児島中央駅に戻り移動するが、続く

鹿児島 天文館エリア(Tenmonkan area,Kagoshima,Kagoshima,Japan)

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2022/04/23 - 2022/04/23

1994位(同エリア2301件中)

旅行記グループ 鹿児島・佐賀

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ちふゆ

ちふゆさん

2022年4月23日(土)11時半前、中央公園の東から南に掛けて広がる、鹿児島市のみならず鹿児島県最大の繁華街・歓楽街で、ビジネスの中心地でもある天文館エリアへ。

江戸中期の1779年に、ヨーロッパ文化を積極的に取り入れた第8代薩摩藩主・島津重豪(しげひで)公が、天文観測や研究を行い薩摩暦を造る施設として明時館を設置したのがルーツのエリア。この明時館がのちに天文館と称され、地域の名前になった。

大正に入るまでのこの一帯は薄の生える空き地も目立つような寂しい場所だったが、大正前期に南林寺墓地が移転し、大正後期から昭和初期に掛けて路面電車が開通。さらに、鹿児島座(1918年火災により焼失)を初めとした多数の映画館や劇場が開館したことにより、鹿児島各地から昼夜の別なく多くの人々が押し寄せるようになる。

これらの映画客目当てとした飲屋や赤線、食堂などが周辺に自然発生的に現れ、さらに1916年(大正5年)に大型デパートの山形屋が開業。周辺の商店や町屋が次第にショッピングゾーンに変貌し、戦前に現在の街並みがほぼ完成された。

現在の天文館は、天文館本通りアーケード、天文館G3アーケード(千日通り)及び天文館電車通り(いづろ通り)が縦横に貫き、その周辺をアーケードやカラー舗装された通りが網の目状に広がり、地元の人が訪れる日用品店から様々な飲食店、観光客向けのおみやげ店まで、幅広いお店が軒を連ねている。街はアーケード、モール、歓楽街と大きく3つに分かれている。アーケードは14、モールは8、歓楽街は19あるそうだ。

天文館は固有地名でなく、その定義は非常に曖昧かつ漠然としており、地元民の間でさえ、天文館の範囲について議論が交わされることがあるそうだが、天街とも呼ばれ、世代問わず親しまれている。

宝山ホール前から朝日通り(国道58号線)をそのまま東に進んで、電車通りの金生(かなふ)通りに出る。市電の朝日通停留場がある。1914年(大正3年)に設置された停留場で、天文館エリアで最も賑やかな場所。朝日通りは戦前に鹿児島朝日新聞の社屋があったことから名付けられ、金生通りは元々は木材商が多かったことから木屋町通りと呼ばれていたが、火事が起こらないように改称された。

路面電車が走っているが鹿児島市電で日本最南端の路面電車。1912年(大正元年)に鹿児島電気軌道として武之橋・谷山間が日本全国で28番目の路面電車として開通したもの。朝日通停留場は1914年(大正3年)に延伸に伴って開業した。その後、1928年(昭和3年)に鹿児島市が買収して市電となった。

現在は鹿児島駅前から谷山までの1系統と同じく鹿児島駅前から鹿児島中央駅前を経由して郡元までの2系統が定期運行しており、朝日通停留場は両系統が通っている。走っていたのは2002年に営業運転を開始した黄色いユートラム(1000形)と2017年より運行を開始した超低床のユートラムIII(7500形)。

走っていたユートラムIIIは、この年(2022年)から運行されたイギリスの擬人化した列車を主人公とするチャギントン(Chuggington)と云うアニメとのコラボしたラッピング電車
で、片側がウィルソンカラーの赤、もう片側がブルースターカラーの青にラッピングされている。

金生通りは両サイドにアーケードが設置され、こういう雨の日も歩きやすい。デザインが高架橋のようで上を電車が走ってそうに見える。また、少し南の中町ベルクのアーケードに続く部分にはカナフアーケードと名付けられたアーケードが金生通りを跨ぐ。2021年に架けられたもの。

そのカナフアーケードの北西にあるのが前述したデパートの山形屋。現在の建物は1999年に昭和初期のルネサンス調の外観に復元されたもの。2015年まではバスセンターが設けられていた。山形屋の前身は江戸中期の1751年創業の呉服屋。グループ企業が霧島市や薩摩川内市、宮崎市、日南市で百貨店を運営するほか、スーパーの山形屋ストアや山形屋ショッピングプラザも展開している。

山形屋の南の中町ベルクアーケードに進む。ベルク(Berg)はドイツ語で山脈の意味で、戦後の昭和20年代まで七高(現在の鹿児島大学)生たちが山形屋のことを「ベルク」と云う
愛称で呼んでいたことから、1996年に新アーケードが完成した際に命名された。古くは野菜町通と呼ばれていたことから碑も建つ。

野菜町通の碑の先から南に折れてなや通りアーケードに入る。江戸初期の1615年に藩主島津家久公によりお墨付きを得た48店舗の魚問屋を母体にとして開設されたのが始まりの商店街。近代初頭から明治末期に掛けては納屋馬場(なやんばあ)と呼ばれ、中央市場が開設された1935年(昭和10年)まで市民の台所と直結する唯一の公認の魚市場だった。

突き当りを右に折れて西に進むと中町コアモールアーケードに突き当たる。天文館地区の東側、百貨店を中心として多様な専門店が周囲に集積する中心「コア」であることからコア・モールと名付けられた。

中町コアモールを南に進むとすぐに照国表参道通りアーケードに出る。この道は鹿児島市と枕崎市を結ぶ国道225号線でもある。名前の通り、照国神社の表参道。鳥居を連想させる反りのある特徴的なアーケードの形状は照国神社への見通しの良さを確保するのに役立ち、既存店舗の間口に合わせて設置された柱は店舗ファサードの視認性を高めるのに貢献しており、景観特別賞を受賞している。

この照国表参道通りの南西部に天文館地区西側が広がり、金生通りから西へ曲がった市電が通るいづろ通りに、その天文館通停留場を挟んで南北に続く天文館本通りと千日通りにも足を伸ばしたかったのだが、次の予定があるので、断念して中央公園に戻る。表参道通りを進むと先に城山展望台から見えていた照国神社の大鳥居が見える(下の写真1)。

11時半過ぎ、中央公園の駐車場へ戻る。駐車時間は1時間22分で駐車料金は450円だった。車を出してスカイレンタカーへ移動し、車を返却する(下の写真2)。実質1日弱で走行距離は約160kmだった(下の写真3)。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.24603618749281484&type=1&l=223fe1adec


鹿児島中央駅に戻り移動するが、続く

  • 写真1 照国神社大鳥居

    写真1 照国神社大鳥居

  • 写真2 スカイレンタカー鹿児島中央駅前店

    写真2 スカイレンタカー鹿児島中央駅前店

  • 写真3 走行距離

    写真3 走行距離

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