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2022年4月23日(土)、2時過ぎ、鳥栖駅の出口のすぐ北にある1996年に架けられた虹の橋と名付けられた跨線橋を渡って駅裏の駅前不動産スタジアムに向かう。虹の橋の東側を降りたところに置かれている蒸気機関車は鳥栖機関区で構内作業用の入換機関車として運用されていた蒸気機関車230形268号。<br /><br />230形はイギリスから輸入されたタンク式機関車を日本の使用条件に適合するように一部改良して設計され、汽車製造合資会社(現在の川崎重工)大阪工場で1902年(明治35年)から1906年にかけて量産されたものだが、現在はこの機関車と京都鉄道博物館にある233号(国の重文に指定)の2両しか残っていない。<br /><br />この268号は北越鉄道(現在の信越本線の一部)の発注により1905年(明治38年)に製造されたもの。鳥栖機関区には昭和10年代(1935年~44年)に配属され、1954年(昭和29年)に廃車除籍となり、その後は機関区内に留置されていた。1970年に鳥栖市役所前に移され展示されていたが、2005年に鳥栖市の重文に指定されたことを機に、この場に移転された。<br /><br />機関車の前の広場に平和の鐘があるが、2004年に設置されたもの。1日に4回(9時、12時、15時、17時)、鐘の音と共に「乙女の祈り」や「月光の第2楽章」など異なるメロディを奏でる。<br /><br />戦時中に若者2人が特攻基地があった目達原飛行場から鳥栖小学校にやって来て、学校にあったドイツ製のグランドピアノで、今生の別れに「月光」を弾いて去っていったという実話に基づいて造られた。そのピアノは北側にあるサンメッセ鳥栖に展示されている。<br /><br />目的地の駅前不動産スタジアムはすぐ南にある。正式には鳥栖スタジアムで鳥栖市が所有、運営している。1996年にオープンした球技場でサッカーの他ラグビーやラクロスなどの試合が開催されている。元々はJRの鳥栖機関区及び鳥栖操車場があった場所。<br /><br />ピッチの四辺に平行に全面二層式のスタンドが設けられていて、ピッチレベルを1階と見なしているため下層スタンドが2階席、上層スタンドが3階席になる。メインスタンドとバックスタンドは、バックスタンド2階席の両端を除いてほぼ全面が屋根に覆われている。両サイドスタンドには屋根はない。125m×78mの天然芝グランドに105m×68mのピッチが広がる。収容人員は24490人。<br /><br />2008年から11年間はお隣の久留米市に本社を置き、雑穀米などの食品卸売・直販などを手がけるベストアメニティが命名権を獲得し、ベストアメニティスタジアム(Best Amenity Stadium)(略称:ベアスタ)と称した。2019年からこれも久留米市に本社を置く総合不動産会社の駅前不動産ホールディングスが新たなスポンサーとなり、現名称となった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.24624460003864025&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />1999年に家族で長崎のハウステンボスに行く時に乗った特急ハウステンボスの車内から見て、行ってみたいスタジアムやなあと思ったが、それから20年以上、来る機会がなかった。2011年に代表戦(U22)の観戦を検討した時もあったが、日程的に実現しなかった。当時はまだ現役やったしなあ~<br /><br />座席で息子と合流し、2022年のルヴァンカップ第5節のサガン鳥栖対京都サンガを観戦。結果は残念ながら・・・だった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7563111590425466&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />試合開始前には前年にサガン鳥栖からベルギーのシント=トロイデン(Sint-Truidense)VVに移籍した元日本代表の林大地選手が登場。林選手はガンバ大阪ジュニアユースから履正社高校、大阪体育大学を経て2020年にサガンに入団。この年9得点を挙げた。現在(2023年12月)はドイツのブンデスリーガ(Bundesliga)2部の1.FCニュルンベルク(Nuernberg)に所属。<br /><br />ハーフタイムには鳥栖サポーターズソングアーティストleccaが登場。サポーターズソング「0→1」を生披露。lecca(レッカ)は前東京都議会議員と云う変わった経歴のレゲエ歌手。履歴を見ると東京の江東区出身で早稲田卒で鳥栖との接点は特にないようだ。<br /><br />最後にそのサガン(Sagan)鳥栖だが、1997年創設で、1999年にJリーグに加盟した(当初はJ2)プロサッカークラブ。2012年以降はJ1に定着しており、鹿島アントラーズ(Antlers)、横浜F・マリノス(Marinos)と並び、J1からJ2への降格経験のない3つのクラブのうちの一つ。J1最高順位は2012年と14年の5位。<br /><br />チーム名は砂粒が固まって砂岩になるように小さい力を集結させ、立ち向かうことを表し、また「佐賀の」にも通じている。まあ、イタリアのユベントス(Juventus)のもじりやね。<br /><br />1994年に鳥栖市へホームタウンを移転し、1997年に解散した鳥栖フューチャーズ(Futures)(前身は浜松のPJMフューチャーズ)のJリーグの権利を引き継いでいる。<br /><br />現(2023年秋)日本代表の鎌田大地はサガンがプロ最初の所属チーム。また元スペイン代表のフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が2018年から2年間プレーした。<br /><br /><br />5時前に試合終了して、息子と福岡に向かうが、続く

佐賀 鳥栖 駅前不動産スタジアム(Ekimae Real Estate Stadium,Tosu,Saga,Japan)

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2022/04/23 - 2022/04/23

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ちふゆ

ちふゆさん

2022年4月23日(土)、2時過ぎ、鳥栖駅の出口のすぐ北にある1996年に架けられた虹の橋と名付けられた跨線橋を渡って駅裏の駅前不動産スタジアムに向かう。虹の橋の東側を降りたところに置かれている蒸気機関車は鳥栖機関区で構内作業用の入換機関車として運用されていた蒸気機関車230形268号。

230形はイギリスから輸入されたタンク式機関車を日本の使用条件に適合するように一部改良して設計され、汽車製造合資会社(現在の川崎重工)大阪工場で1902年(明治35年)から1906年にかけて量産されたものだが、現在はこの機関車と京都鉄道博物館にある233号(国の重文に指定)の2両しか残っていない。

この268号は北越鉄道(現在の信越本線の一部)の発注により1905年(明治38年)に製造されたもの。鳥栖機関区には昭和10年代(1935年~44年)に配属され、1954年(昭和29年)に廃車除籍となり、その後は機関区内に留置されていた。1970年に鳥栖市役所前に移され展示されていたが、2005年に鳥栖市の重文に指定されたことを機に、この場に移転された。

機関車の前の広場に平和の鐘があるが、2004年に設置されたもの。1日に4回(9時、12時、15時、17時)、鐘の音と共に「乙女の祈り」や「月光の第2楽章」など異なるメロディを奏でる。

戦時中に若者2人が特攻基地があった目達原飛行場から鳥栖小学校にやって来て、学校にあったドイツ製のグランドピアノで、今生の別れに「月光」を弾いて去っていったという実話に基づいて造られた。そのピアノは北側にあるサンメッセ鳥栖に展示されている。

目的地の駅前不動産スタジアムはすぐ南にある。正式には鳥栖スタジアムで鳥栖市が所有、運営している。1996年にオープンした球技場でサッカーの他ラグビーやラクロスなどの試合が開催されている。元々はJRの鳥栖機関区及び鳥栖操車場があった場所。

ピッチの四辺に平行に全面二層式のスタンドが設けられていて、ピッチレベルを1階と見なしているため下層スタンドが2階席、上層スタンドが3階席になる。メインスタンドとバックスタンドは、バックスタンド2階席の両端を除いてほぼ全面が屋根に覆われている。両サイドスタンドには屋根はない。125m×78mの天然芝グランドに105m×68mのピッチが広がる。収容人員は24490人。

2008年から11年間はお隣の久留米市に本社を置き、雑穀米などの食品卸売・直販などを手がけるベストアメニティが命名権を獲得し、ベストアメニティスタジアム(Best Amenity Stadium)(略称:ベアスタ)と称した。2019年からこれも久留米市に本社を置く総合不動産会社の駅前不動産ホールディングスが新たなスポンサーとなり、現名称となった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.24624460003864025&type=1&l=223fe1adec

1999年に家族で長崎のハウステンボスに行く時に乗った特急ハウステンボスの車内から見て、行ってみたいスタジアムやなあと思ったが、それから20年以上、来る機会がなかった。2011年に代表戦(U22)の観戦を検討した時もあったが、日程的に実現しなかった。当時はまだ現役やったしなあ~

座席で息子と合流し、2022年のルヴァンカップ第5節のサガン鳥栖対京都サンガを観戦。結果は残念ながら・・・だった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7563111590425466&type=1&l=223fe1adec

試合開始前には前年にサガン鳥栖からベルギーのシント=トロイデン(Sint-Truidense)VVに移籍した元日本代表の林大地選手が登場。林選手はガンバ大阪ジュニアユースから履正社高校、大阪体育大学を経て2020年にサガンに入団。この年9得点を挙げた。現在(2023年12月)はドイツのブンデスリーガ(Bundesliga)2部の1.FCニュルンベルク(Nuernberg)に所属。

ハーフタイムには鳥栖サポーターズソングアーティストleccaが登場。サポーターズソング「0→1」を生披露。lecca(レッカ)は前東京都議会議員と云う変わった経歴のレゲエ歌手。履歴を見ると東京の江東区出身で早稲田卒で鳥栖との接点は特にないようだ。

最後にそのサガン(Sagan)鳥栖だが、1997年創設で、1999年にJリーグに加盟した(当初はJ2)プロサッカークラブ。2012年以降はJ1に定着しており、鹿島アントラーズ(Antlers)、横浜F・マリノス(Marinos)と並び、J1からJ2への降格経験のない3つのクラブのうちの一つ。J1最高順位は2012年と14年の5位。

チーム名は砂粒が固まって砂岩になるように小さい力を集結させ、立ち向かうことを表し、また「佐賀の」にも通じている。まあ、イタリアのユベントス(Juventus)のもじりやね。

1994年に鳥栖市へホームタウンを移転し、1997年に解散した鳥栖フューチャーズ(Futures)(前身は浜松のPJMフューチャーズ)のJリーグの権利を引き継いでいる。

現(2023年秋)日本代表の鎌田大地はサガンがプロ最初の所属チーム。また元スペイン代表のフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が2018年から2年間プレーした。


5時前に試合終了して、息子と福岡に向かうが、続く

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  • 写真1 268号機関車

    写真1 268号機関車

  • 写真2 平和の鐘

    写真2 平和の鐘

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