スロバキア旅行(2)　世界遺産スピシュ城・レヴォチャ・ケジュマロク

2022/08/13 - 2022/08/13

スロバキア旅行では中部にあるポプラドに宿泊し、周辺の見どころをいくつか回るスタイルにしました。
（1日目）ドブシンスカ氷穴
（2日目）スピシュ城とレヴォチャ、ケジュマロクの教会
（3日目）ロムニツキー・シュテート

スピシュ城とレヴォチャは「レヴォチャ、スピシュ城と関連する文化的建造物群」として、ケジュマロクの教会は「カルパティア山脈のスロバキア側の木造教会群」として、それぞれ世界遺産に登録されています。

スピシュ城は13世紀にタタール人の襲撃に備えて築かれたもので、18世紀に火災で廃墟に。レヴォチャも同様に13世紀に防衛のため作られた町です。

「カルパティア山脈のスロバキア側の木造教会群」は、16-18世紀の木造教会のうち8棟が登録対象。カトリック、プロテスタント、ギリシャ正教と多岐にわたりますが、スラヴ人の建築様式を交えた建造物というのが特徴です。そのうちの1件がケジュマロクにあります。

エリア スピシュ城周辺(スロバキア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

事前の時刻表調査により、先にスピシュ城に向かってからレヴォチャに寄って帰るのが効率的と判断。

スピシュ城の麓の村スピシュスケー・ポドフラディエへは直通のバスもあるのですが、時間が遅くなってしまうので、いったんスピシュスカー・ノヴァー・ヴェスに行ってから乗り換えます。
料金が倍かかるような気がしますが、安すぎるので気にしません。


バス
8:05 ポプラドAS→8:50（5分遅れ）スピシュスカー・ノヴァー・ヴェス
EUR 1.90

スピシュスカー・ノヴァー・ヴェスのバスターミナルは恐ろしいほどに殺風景。

トイレは有料、30セント（現金のみ）。トイレ守の老婆にいい感じのおつりがないと言われたので、30セントぴったり持っていた方が無難です。

バスターミナルの中もこんな調子。

このバスでスピシュ城のふもとまで行きます。


バス
9:20 スピシュスカー・ノヴァー・ヴェス→10:01 スピシュスケー・ポドフラディエ
EUR 1.90

9:57

到着数分前、スピシュ城が車窓から見えました！
もしや、まさか工事してる・・・？ｗ

スピシュスケー・ポドフラディエはこちらで下車。
Google map→　49.00135279902297, 20.751915931978363

ここからお城へはややわかりにくい・・・。まず547号線の市庁舎の方に向かいます。

こちらが市庁舎です。大きな道路（547号線）を左に曲がって道なりです。

ここをずっとお城の方に歩いていきます。

上の写真の道路の向かい側に緑の建物があるのですが、ここがツーリストインフォ。地図などをもらえます。

しばらく歩いて行ったら、何やらあやしい集団が！

昔の人に扮して、歩いてスピシュ城まで向かう集団だそうです。

この日は特別にそういうイベントがあったようで、夜までスピシュ城で盛り上がるそうです。

え、まさかこれでスピシュ城まで行くの・・・！？

さて、そのまま道なりに進み、レストランU Spišských Bratríkovのある交差点を左に曲がります。

線路を渡ります。実はここはかつて旅客鉄道が走っていましたが、現在はスピシュ城の観光用に夏の間の土日だけ鉄道を動かしているようです。Hanička Trainといいます。

遠くに車両が見えますが、このときはそんな貴重なものだと知らず通過・・・。無知の悲しみｗ

そのまま進み駐車場を過ぎると、スピシュ城に続く散策路に出ます。散策路からのスピシュ城は写真撮影にはいい感じ。

途中の小屋のようなところはお土産屋さん。絡まれたので何を売っているか聞いてみると、なぜかケジュマロク城のキーホルダーなどスピシュ城と関係ないものを営業してきたため通過・・・。

スピシュ城 城・宮殿

帰りにもきちんと営業されたのですが、今度はバッグの中からスピシュ城のキーホルダーを探して出してきました。

熱意を買ってキーホルダー購入です。


キーホルダー　EUR 2.50（言い値だったと思う）

いよいよスピシュ城へ！ゲートの先にチケット売り場があります。

それなりに急な坂で案外疲れました・・・。


スピシュ城
入場料　EUR 10

スピシュ城は、城壁パートと建造物パートに分かれています。
建造物パートは工事のため入場不可とのこと。えー！
いや、バスから見たとき薄々気づいていましたが・・・。残念。

というわけで城壁パートのみで楽しみます。

まずは城壁沿いをウォーキング。

おー！素晴らしき眺め！
青空だったらより良かったことでしょう。

コンパクトな町ですね。市庁舎もバス停留所も見えます。

市庁舎とバス停、一応矢印入れておきました。

建造物側をみると、城壁エリアの広さがわかります。

塔の土台や小さなパレスの跡などもあります。

一応大砲なんかも並んでいたりします。

お城のほうに向かってみましたが・・・

フェンスされており立入禁止。

小さな部屋にジオラマがありました。

崖の上に立っていて、なだらかな部分は城壁で守っているような構造なんですね。

城内に1軒だけ軽食を出すお店がありました。
仮装軍団もここで食べ物を買ったり昼間からビールを飲んだりしていました。

メニューはこんな感じ。
この日のランチはホットドッグ！


ランチ＠Castle Grill
ホットドッグ EUR 2.80（現金のみ）

周辺はお土産屋とトイレがある程度。
トイレは無料です！出し放題！

入れなかったお城も見納め。下山します。

バス停に戻ってきました。
続いてはレヴォチャに向かいます。


バス
12:38 スピシュスケー・ポドフラディエ→12:59レヴォチャ
EUR 1.30

ちなみにスピシュスケー・ポドフラディエからレヴォチャへは平日は多数便があるのであまり心配いらないことでしょう。
時刻表の「父」のような工事のようなマークは平日運転です。

出発してすぐ車窓から見えた教会kaplnka sv. Kríža。ゆるやかな丘のうえにぽつんと立っていて素敵すぎました。この写真では伝わりませんが・・・。

レヴォチャの停留所に着きました。
このバス停からポプラド行きが出ます（というかこのバスがポプラド行き）。コシツカー門のすぐ近くです。

レヴォチャの停留所は2021年に変更になりました。

13:05

こちらがコシツカー門。この中がレヴォチャ旧市街です。

レヴォチャの旧市街は本当に小さく、あまり見るものも多くありません。

写真左に見えるThurzov Domはルネサンスの屋根裏が残るレヴォチャ唯一の建造物。かなり目立ちますね。中にはフレスコ画なども残っているそうですが、この日はクローズ・・・。

マイステル・パヴォル広場。この周辺に見どころが集まっています。

広場から南へ向かうとまず現行の市庁舎があります。

続いて聖ヤコブ教会。大きくて写真に入れるのが大変！

聖ヤコブ教会 寺院・教会

まず塔に上ってみます。


聖ヤコブ教会のタワー
EUR 2.50

よくある螺旋階段を上ります。

途中で木製の階段に変わります。

さらに階段の形状が変わります・・・。

ようやく展望スポットに着きました。狭い！！ｗ

肝心の眺めはというと・・・。

景色はいいのですが窓に網が・・・。

景色は美しいです。

広場の方向。ピントが網に合っちゃってどうしたもんだかｗ
丘の上にぽつんと教会がありますね。

アップにしてみました。Google先生によるとMariánska horaというそうです。

続いて教会内部に行ってみます。
チケットは教会の向かい（写真右）で購入し、鍵守に都度開けてもらって入ります。

内部撮影禁止です。


聖ヤコブ教会（教会部分）
EUR 4

周辺にあったポスターに内部の写真がありました。内部はそこそこ広めです。
祭壇は「世界最高」のゴシック建築で、これを作ったのが広場の名前になっていたマイステル・パヴォルです。

聖ヤコブ教会の隣にあるのは旧市庁舎。工事中で中に入れなかったので外観だけ。独特な見た目。

ここにも古そうな家が。右から2番目に見えるのはポーランドの商人の家、Krupekov domです。

この辺で切り上げてポプラドに戻ります。

バスでポプラドのバスターミナルに戻ってきました。
時刻は15:50。予定にはなかったのですが、世界遺産に登録されているケジュマロクの教会に行けそうなのでトライしてみるか・・・。


バス
14:57 レヴォチャ→15:49 ポプラドAS
EUR 1.90

時刻表を見ると・・・なんと4つのプラットフォームから出発するというめんどくささ！ｗ

17番プラットフォームから16時発がある！あと10分という乗継の良さ！これは行くしかない！！

今までとは違って、いかにもローカルな感じのバスでした。


バス
16:05（5分遅れ）ポプラドAS→16:29 ケジュマロク
EUR 1.30

ケジュマロクはあんなに便があるからいっぱい人が降りるのかなと思いきや、誰も下りない・・・。GPSで場所を確認しながら乗っていたので降りるタイミングをミスらずに済みましたが、そうでなければわからなかったかも。

バス停は、写真右がポプラドから来たときで、左がポプラド行きです。

上の写真の反対側。
世界遺産に登録されているケジュマロクの教会へは、オレンジの教会に向かって歩いていけばOKです。

この教会はかなり大きい！
Nový evanjelický kostol（新福音教会と訳すのでしょうか）です。

16:36

お目当ての教会はその隣にあります。

ぐるっと外観を見てみます。
確かに屋根は木造に見えますね。

こちらが入口です。


Drevený artikulárny kostol
金額不明（入場時にはとられなかったが、お土産買ったから？）

カルパチア山地のスロバキア地域の木造教会群 寺院・教会

ここは本当に事前情報がなく中は入れないかと思っていましたが、夏の間だけ16:30最終入場のようですね。微妙に超えていますが、なんと入れました！

しかし内部撮影禁止！残念すぎる！

仕方がないのでポストカードを買いました。

中に入ると、小さく素朴ながらはっと息をのむ美しさがあり、古い木の質感にとてもよく合います。
この写真だとわかりにくいのですが、入った瞬間に「すご！」と口に出たぐらいです。

貴重なものと思われる説教壇やチャペル、内陣なども目を見張るものがあります。

祭壇。ちょっと明るくされすぎな気もしますが、手の込んだ像がいくつもあります。

なかなか見ごたえのある教会でした。
ちなみに係員のおばあさんはスロバキア語オンリーですが、なんとなくロシア語に近いっぽいので少しだけ意思疎通できた気がしました。無愛想な感じですが、最後挨拶したら手を振ってくれましたｗ


ポストカード3点
EUR 2

満足したところで観光はおしまいです。
17時ちょっと前。どうやって帰るか・・・。

帰りのバスは17:32。ケジュマロクには鉄道もあるので、時間もあることだし駅に来てみました。

が、次便は18:01とのこと。バスの方が早いし、駅の周辺は明らかに雰囲気がよくないし、バスにしましょう。

ちなみにケジュマロク→ポプラドの時刻表です。（2022年当時）

今度は来る時と違って立派なバスがやってきました。


バス
17:32 ケジュマロク→18:01 ポプラドAS
EUR1.30

ポプラドバスターミナルの近くの公園のこれはいったい・・・ｗ

最後に夕飯。ホテルエウロパのレストランで伝統料理をいただきました。
スロバキア風ニョッキとも言われるハルシュキ。じゃがいもや小麦粉などで作ったもちもちのニョッキみたいなものです。

羊のチーズは何の味も香りもクセもないので、かりかりのベーコンの塩気とうまみを合わせて完成するようなイメージ。

これは食べやすくておすすめです。ごちそうさま！


夕食＠ホテルエウロパ
ブリンゾヴェー・ハルシュキ（羊のチーズとベーコンのハルシュキ）
EUR 9.80
紅茶　EUR 2.90

Hotel Europa ホテル