ドイツ旅行(8)　世界遺産バンベルク旧市街

2022/09/21 - 2022/09/21

小さな町ですが川沿いの風景や名物があり、とても印象に残った古都バンベルク。
この日は午前ヴュルツブルク、午後バンベルクというやや強行軍な一日。

半日でだいたいメインの見どころは見られましたが、ちょっと慌ただしいのとボートクルーズなどするならやはり１日欲しいところ。
ニュルンベルクから日帰りがベストなのかも。

エリア バンベルク(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

14:35
バンベルク駅に到着。
旧市街まではちょっと距離があり、直接向かう場合はバスに乗るのもアリです。
歩いても15-20分ほど。

今回は駅と旧市街の中間くらいのところにあるホテルをとっていました。
徒歩10分弱、チェックインして荷物を置きます。

マイン・ドナウ運河にかかる橋を渡ります。

橋を渡ってすぐ中央衛兵所（Hauptwacheハウプトヴァッヘ）が見えてきます。

その1ブロック隣には新市庁舎があり→

マキシミリアン広場には、そのままずばりバイエルン王マキシミリアン像があります。

マキシミリアン広場 (バンベルク) 広場・公園

おしゃれなグリューナー・マルクト通りを歩いて旧市街の方へ向かいます。

St.Martin教会が目立ちます。

通り沿いにはネプチューン像がありました。

15:19
レグニッツ川にでました。このあたりから旧市街っぽい雰囲気になります。
左に見えているのはセンチュリオンという最近のオブジェ。

このあたりには橋が2本かかっています。
こちらは下の橋。

バンベルク市街 旧市街・古い町並み

橋にはハインリヒ2世（神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世の子）の妻クニグンデ・フォン・ルクセンブルクを題材にした聖クニグンデ像があります。

このあたりからは「小ヴェネツィア」地区が見えます。
かつての漁師たちの家です。

とりあえず今はパスして、帰りに通ることにします。

小ヴェネツィア地区 旧市街・古い町並み

渡り切ったところにはヘラーハウスと呼ばれる建物が。
学者のヘラーさんの家といわれています。
淡い青が美しい！

もう1つの橋は上の橋といいます。
写真は西（旧市街側）から東（駅側）をみているところ。

こちら側にも彫刻があります。

向かい合うようにもう1つ。ネポムクの聖ヨハネ像です。

旧市庁舎です。
上の橋にまたがるように、下の橋にかかるところまで建っています。
上の橋を渡り切ったところから見るとこんな感じ。

下の橋から見たところ。
壁いっぱいにフレスコ画が描かれていてとても目を引きます。

こうしてみると不思議な建物です。
上の橋のさらに南にある橋から見たところです。

旧市庁舎 (バンベルク) 建造物

旧市庁舎は、丘の上の大聖堂周辺に住んでいた宗教関係者と川を挟んだ下町に住んでいた庶民との中立という意味で、川の中州を造ってその上に建てたという説があります。
14世紀の話で、当時としてはかなり革新的だったと思われます。

丘の方へ向かいます。
この薬局は1437年創業のようですね。

15:46
坂を上って大聖堂のある広場にやってきました。
この広場は車が意外と通るので、写真に夢中になっていると危険です。
広場には大聖堂、旧宮殿、新宮殿があり、先ほどの橋からここまでがバンベルクいちの観光スポットとなっています。

午後は超絶逆光・・・

大聖堂（バンベルク） 寺院・教会

入り口脇にはライオン像がありました。
ライオン・・・？

中に入ると光がさしていい感じ！

入ってすぐの柱には13世紀の彫刻バンベルクの騎士が備え付けられています。
騎士が誰なのかは現在でも不明です。

大聖堂を建てた皇帝ハインリヒ2世と妻聖クニグンデの墓です。
夫婦が彫刻されています。

主祭壇は1974年作と新しいものでした。
光が本当に美しい！

ご利益ありそうな主祭壇の十字架像群。
パンフによるとキリスト、マリア、若きヨハネス、マグダレーナだそうです。
手前にあるのはカテドラ（司教の座る椅子）で、その後ろに13世紀の教皇の墓があるようです。

ファイト・シュトスのマリアの祭壇。
中央にはキリスト誕生が彫刻されています。

オルガンは1976年と新しいものでした。

比較的最近発掘された西クリプタでは→

お墓が整備されていました。
ここは柵から覗くだけです。

聖オットー（Otto of Bamberg）の聖遺物も飾られていました。

入口近くにある東クリプタものぞき込む方式。

その上はなんと椅子が並ぶ聖歌隊席！
構造も含め、見ごたえある大聖堂でした。

16:13
次は向かいにある新宮殿に行ってみます。
司教領主シェーンボルンによる18世紀の宮殿です。

ロッカーにかばんをしまう方式（2ユーロコイン必要。後で戻ってくる）、内部撮影はOKでした。

新宮殿
入場料 EUR 6（現金のみ）

新宮殿（バンベルク） 城・宮殿

訪問した2022年夏ではまだFFP2マスクが要求されていました。

2階に上がると、絵の展示室になっていました。

途中の廊下に何気なく置いてあった彫刻は、宮殿の裏手にある壁にあった彫刻だそうです。

壁はこれですね。今も彫刻が乗っていました。

続く部屋では、1400年代の絵が並んでいました。
ほとんどが宗教画でした。

3階に行くと、豪華な部屋が！
皇帝の間、素晴らしいです。

ただし！
見た目豪華に見えるのですが実はほとんどが絵。彫刻ではありません。

真ん中の白いのは彫刻です！
周りは絵になっています。

天井画も美しいです。

シリンダーデスクは当時使われていたもの。

オーディエンスの間はRupprecht von Bayernの妻Marie Gabriele in Bayernが使っていたそうです。

特別展の部屋もあり、訪問時はMacco特集でした。

ベートーヴェンと親しかったようで、ベートーヴェンからマッコに宛てた手紙が展示されていました。
上の有名な絵はヨーゼフ・カール・シュティーラーによるものです。

建物の隣に入場無料のバラ庭園がありました。

そこまで高くないので、眺めはもう一声といったところ。

17:17
次は旧宮殿。新宮殿の向かいにあります。
門はかなり立派！

こちらも領主司教の宮殿でした。
中はバンベルク市立歴史博物館になっていますが、17時クローズで入れず。

旧宮殿 (バンベルク市立歴史博物館) 博物館・美術館・ギャラリー

17:30
ちょっと早いですが夕食にしました。
6代にもわたって家族経営されているシュレンケルラというビール醸造所。

事前に調べて絶対に食べてみたかったバンベルク名物をいただきます。

それは、バンベルガー・ツヴィーベル！
メニューで単数形だったから1個だろうと思っていたら、2個も来ちゃって謎にお得感。（どうでもいいですが複数形はツヴィーベルン）

バンベルクは玉ねぎ（ツヴィーベル）が特産品。
そしてこのお店はラオホビア（燻製ビール）が有名です。
その融合ともいえるこの料理、何年もずっと気になっていました。

シュレンケルラ 地元の料理

念願の実食！
玉ねぎは外に2-3枚程度で、ほとんどが肉というのが一番意外！
実態は肉のたまねぎ巻きだったんですね。
玉ねぎはトロトロです。

ラオホビアを使った黒いソースは、ビールの苦みはほとんどないに等しく、ベルギーなどでよくみるビールのソースとは全然違います。
みっちり詰まった肉は味は控えめで、ソースもやさしい味。

これは東京でもなかなか食べられないので、いい経験になりました。

夕食＠シュレンケルラ（現金のみ）
バンベルガー・ツヴィーベル EUR11.70
ミネラルウォーター 300ml EUR2.60
チップ少々

店内はいい雰囲気！そして大人気。
17:30入店じゃ早いかと思ったのですが相席でなんとか席にありつけたので、時間をずらして行くのがいいのかも。

店内ではビールをお土産で買うこともできます。
訪問時ボトル1本あたり↓
Rauchbier (Märzen/3月醸造) EUR2
Rauchweizen / Stiftgartenbier EUR2.10
Schlenkerla Lager / Heinzlein Hell / Heinzlein Dunkel EUR1.80

日本では通販サイトを見ると1本650-800円ほど（送料別）で売られているようです・・・。

お店の方に聞いてみましたが、アルコール品は日本への発送はできないとのこと。
免税範囲で買って自力で持ち込むしかなさそうです。

18:21
大満足で帰路につきます。
途中小さな教会があったので軽く立ち寄り。

St. Elisabeth
見学自由

大聖堂もいいですが、こういうのも素敵です。

小ヴェネツィア地区に入りました。
夕方の景色もいい感じ。

橋を渡って川沿いの家の前を歩いてみました。
風景はただの路地のようですが→

元は漁師の家だったことが伺える魚がついたドア！

こちらの木組みの建物は傾いてしまっているような感じ。
いろいろ見ながら歩くのも楽しいです。

旧屠畜場は現在は図書館になっています。
一部が川に浮くような構造になっていて、直接不要な部分を捨てていたんだとか。

ボートは旧屠畜場近くから乗れるようです。

帰る途中、クロワッサンかと思ったらバンベルガー・ヘルンヒェン！
味の感想はメモってない上に記憶もない・・・。
おそらくクロワッサンだったのでは・・・。

小さなバスターミナルは旧市街の近くにあって、鉄道より立地の面はよさそう。
バス移動が便利なのかはわかりませんが・・・。

歩いてホテルに戻って、お散歩おしまいです。
きれいな町並みに、名物もいただけて大満足でした。