オーストリア旅行(1)　ウィーンから日帰りで世界遺産グラーツ

2022/08/17 - 2022/08/17

ウィーンから日帰りでグラーツに行ってきました。

【往復の交通】
・ウィーンから日帰り可能。片道2時間30分。
朝9時ごろ出発、18時現地出発で観光6時間程度。

【現地】
・エッゲンベルク城の内部見学はガイドツアーのみ。
・旧市街はかなりこぢんまりとした見どころのみ。
・滑り台（シュロスベルク ルッチェ）はおすすめ！但し荷物は極力少なく。
・シュロスベルクのケーブルカーに乗るなら市内交通24時間券がお得。
・中央駅→エッゲンベルク城、中央駅→旧市街はトラムがおすすめ。真夏ですが冷房なしでした。
・カフェ・ザッハーがあるのでウィーン本店が混んでいて時間がとれない場合はグラーツで寄るのも手。ザッハトルテの味は同じ。

エリア グラーツ(オーストリア)

ウィーン中央駅から出発です。
駅構内には小さなスーパーや食べ物を売る店がたくさんあり、出かける前に食べ物や飲み物を調達できて便利です。スーパーは早く閉まるうえ日曜は休みなので営業時間に注意です。

駅のトイレは有料（50セント）なので、列車に乗ってから済ませるのがよさそう。

切符はアプリで購入済。改札ないのでそのままホームへ行き、列車に乗り込みます。アプリの場合は事前のヴァリデーション不要で、検札がきたらQRコードを見せるだけ。

窓口に並ぶ必要もなく、例えば乗る10分前でも買えるのもいいところ。遅れなどの情報もアプリで確認できます。

乗車の一定時間前にアプリ購入時に座席予約しておくと、座席の上に予約した区間が書かれています。

席の指定をしていない場合はこれが書かれていない席か、区間外で座ることになります。

ウィーンからグラーツへの鉄道は、途中ゼメリング鉄道の区間を通ります。ゼメリング鉄道は別に1日とって観光するのでこの日は通過。

進行左の席だと景色がよいですが、車窓からの写真は限界があります。。

2時間30分程度でグラーツ駅に到着です。


鉄道
8:58 ウィーン中央駅→11:33 グラーツ中央駅
EUR 34.90 + 座席予約料 EUR 3

まずはエッゲンベルク城に向かいます。グラーツ駅前から半地下に入りトラムに乗っていきます。

1番トラムに乗っていきますが、1つのホームに複数路線がやってくるので間違えないようにご注意。

路線図を見るとエッゲンベルク城の後に行く旧市街へも1番トラムで乗り換えなしで行けるようです。

時刻表を見ると、日中は10分（日・祝は15分）おきにあって、それなりに便利そう。

エッゲンベルク城最寄りの停留所。お城へは矢印の看板に従って歩いていきます。


トラム
11:41 Hauptbahnhof→11:49 Schloss Eggenberg
24時間券 EUR 5.80（券売機で購入、クレカ可）

11:51

歩いて数分、エッゲンベルク城の入口に到着です。
世界遺産マークが描かれたパネルが小さくついています。「グラーツの市街-歴史地区とエッゲンベルク城」として登録されています。


エッゲンベルク城
庭園入場料　EUR 2

有料エリアはこのようになっています。結構広そうですが、お城以外はちょっと見る時間ないかな・・・。

庭園からまっすぐな一本道を歩いていきます。

一本道の突き当りにエッゲンベルク城が建っています。

内部見学はガイドツアーのみですが可能です。到着したときちょうど12時のツアーがでるというので、かばんとカメラをロッカーにしまって慌てて申込み！ぎりぎりで参加できました。

ロッカーは1ユーロコインが必要ですが、後で返ってきます。


エッゲンベルク城ツアー
EUR 14

ツアーの最中は残念ながら撮影禁止です。ツアー終了後にお部屋の絵葉書を購入しました（2枚購入、計EUR 2.20）。

こちらは「惑星の間」の天井で、当時知られていた7つの星（太陽、月、水星、木星、火星、金星、土星）を題材にした絵が描かれています。この絵は太陽の絵です。

7つの星は一週間の7日とエッゲンベルク家の7人を意味しているといいます。

また、これはなんと大坂城！小さな「日本の間」にあります。
17世紀前半（江戸時代のはじまり）の大坂城と城下町が描かれた屏風です。この時代の大坂の風景はほとんど残っていないらしく、とても貴重なものなんだとか。

「極楽橋」が描かれていますが、秀吉時代末期（1596年から1600年まで）しか架かっていなかったとされ、貴重なのが素人にもわかります。

ツアーが終わった後に展示室がありますが、意外に展示数が多くて駆け足で一通り見て30分かかりました。

お次は停留所に戻り、トラムでグラーツ旧市街に向かいます。


トラム
13:48 Schloss Eggenberg→14:02 Südtiroler Platz/Kunsthaus
24時間券利用

停留所降りてすぐの橋には大量の南京錠が掛けられていました。川にはMurinselという建物が見えています。

写真右側、奥の山シュロスベルクに見えるのは時計塔。後で向かうことにします。

14:08

そのまま道なりに歩くとハウプト広場に到着。

広場には美しい市庁舎があります。

「シュタイヤーのプリンス」ヨハン大公の像もあります。

14:12

まだランチを食べていないということでいったんカフェ休憩に。

ウィーンのザッハトルテで有名なカフェ・ザッハーのグラーツ支店にしました。

Original Sacher Truffle Ham
served with vegetables, quail eggs, salted butter and a bread roll

Hmm,,, Das schmeckt sehr gut.

あまりにも暑いのでアイスコーヒーを注文。ドイツやオーストリアでアイスコーヒーといったらこのアイスの乗ったコーヒーですよね。

Es ist lecker!

そしてなんといってもザッハトルテ！ザッハーに来てザッハトルテを頼まない方はある意味上級者かも。

甘いという意見もありますが、個人的にはあまり甘みが強いとは思わない・・・？アプリコットジャムが入っていて少し酸味があるからかも。

ザッハトルテはいろんなお店で食べられますが、ここのは甘くないホイップクリームと合わせて味が完成するようなイメージです。

Den Geschmack mag ich!


ランチ＆カフェ＠カフェ・ザッハー
Truffle Ham　EUR 14.50
0,33 ミネラルウォーター EUR 3.90
Sacher Eiskaffee EUR 9
ザッハトルテ EUR 7.90
合計 35.30 + チップ少々

散策を再開します。

こちらは州庁舎。カフェ・ザッハーの並びにあります。

15:36

通り沿いには市教区教会があり、ちょっと入ってみます。

こぢんまりとした教会です。

この左側のステンドグラスの中央右にはヒトラーとムッソリーニが小さく描かれているそうです。

15:46

一本裏の通りに来ました。
この建物の上にはグロッケンシュピールという仕掛け時計がついているそうですが、11:00, 15:00, 18:00に動くということで終わっちゃったばっかり・・・。カフェ休憩しすぎ注意ですねｗ

15:49

さらに一本裏には皇帝フェルディナント2世の廟（マウソレウム）があります。

Mausoleum Kaiser Ferdinands II
見学自由

入ってすぐに・・・手指消毒液！
オーストリアでは手指消毒液を設置しているところもまだ結構見かけました。真面目なイメージそのもの。

入って正面にあるキャサリンの祭壇。この左を見ると→

大きな祭壇！聖母マリアの祭壇です。
その背後には→

墓所があります。床に丸い枠がありますがそこを覗き込むと→

墓石が！下の階は地下聖堂（クリプト）になっていました。
フェルディナント2世とその家族が祀られています。

霊廟の隣には15世紀皇帝フリードリヒ3世の建設による聖堂があります。

Grazer Dom
見学自由

白を基調にしたすっきりとした内装。かつては色が塗られていたといいます。

主祭壇はいかにもバロック様式のゴテゴテ系。ルネサンス様式の主祭壇だった時代もあるようです。

何気なく置かれている聖骨箱には、3連の細かいレリーフがついています。

16:07

続いて道路を挟んで向かいにある王宮にやってきました。内部非公開なのですが「二重らせん階段」だけは入場できます。

最初場所がわからなくて警備の人に聞いてたどり着きました・・・。写真中央の出っ張っている柱の中が階段になっているようです。


二重らせん階段（王宮）
入場無料

確かに二重らせん階段とは書いてありますが、あまりにも控えめｗ

いきなり二股に分かれています。

どうやって写真撮ったらいいのかわかりませんが、こんな感じで伝わるでしょうか・・・。

最後はまた一緒になっておしまい。的なｗ

16:21

数分歩いてシュロスベルクの上り口にやってきました。ここからはエレベーターで上れるのですが、今回はケーブルカーにしようと思うので一旦スルーしてさらに歩き進めます。

ここまで来る途中、マンホールをいじっている工事野郎の隣を通過したちょうどそのとき、水柱があがるハプニング。
すぐ走って逃げたので若干濡れただけで済みましたが、あの野郎・・・ｗ
オーストリアですので当然謝罪はありません（別にいりませんが）ｗ

16:30

こちらがそのケーブルカー乗り場です。最初トラムに乗るときに1日券を買っていたのですが、ここでも使えます。ちなみに1回券2.7ユーロでした。

こちらがそのケーブルカー。

とんでもない勾配を登っていきます。

途中市内の景色が見えます。

あっという間に山頂に到着。歩いても上れるのですがそれなりに急なのでやはりケチらずケーブルカーやエレベーターがいいと思いました。


ケーブルカー
16:46 出発→16:48 到着
24時間券利用

上ったところにあるのはGlockenturm（鐘楼）。閉まっていて中は見学できません。
7:00, 12:00, 19:00に鐘が鳴るそうです。

山道を下っていくと飲食店が見えてきました。

テラスの近くは眺めがよさそうな予感。

手前には先ほど訪れた王宮と聖堂が見えています。
東側が臨めるのでグラーツ旧市街とはちょっと方向が違います。

さらに少し坂を下ると時計塔が見えてきます。

こうしてみるとちょっと背が低い！？

時計塔から地下への入口があり、ここからなんと滑り台でふもとまで降りれます。2019年にオープンしたばかりだそうです。

17:10

チケット売り場がなくそのままスライディングマットを持って乗り場へ。チケットは係員に直接現金で支払います（ここではたぶんカード不可）。

スライディングマットは足元が袋状になっているので、そこにかばんを入れてくれとのこと。ファスナーの閉まらないかばんや、バックパックなど大きな荷物を持っている場合はたぶん滑れないので、確実に身軽で来たほうがいいです。

いざスライディング！


シュロスベルク ルッチェ
EUR 5

滑る滑る！！

かなり速度が出て、最後は垂直じゃないかと思うくらいの恰好になって、終わった時には放心状態・・・ｗ

最初撮影しようかと思ったのですが、あまりに速度がでて危ないということで断念。到着後の写真でご勘弁ください。

あっという間だったけど、グラーツではこれが一番楽しかったかも。

これでグラーツ観光はおしまいです。

トラム
17:23 Hauptplatz→17:29 Hauptbahnhof
24時間券利用

グラーツ中央駅に戻ってきました。

「電車ではいけないところもある」という主張の強い通路の1階はスーパーマーケットのSPARが入っています。ウィーンに戻ると遅くなってスーパーがしまっていると思いここで夜ホテルでの飲食物などを調達しました。

また2時間30分ほどかけてウィーンへ戻りました。

鉄道
18:26 Graz Hbf→21:02 Wien Hbf
EUR 40.20＋座席予約料 EUR 3

ウィーンから日帰りだとこんなものですが、カフェで休憩しすぎなければちょうどいいくらいな気がしました。