ベルギー旅行(2)　美しい運河の町　世界遺産ブルージュ

2022/09/15 - 2022/09/15

ブルージュ観光ではMusea Brugge Card（ブルージュのミュージアムパス。EUR32）を利用しました。スマホで購入し、送られてくるQRコードを提示して入場します。QRコードのPDFはファイルなどに保存しておけばOK。別払いだったら入らないようなところにさっと入場するのにもよいでしょう。

鐘楼は入場時間の予約をしておきましたが、正解でした。

ちなみに1日だと美術館をいろいろ回りたい人は絶対に時間が足りません。
ブリュッセルより治安もいいとされるし、ホテル代も大都市よりちょっとだけ安いので、ブルージュを拠点にあちこちめぐるのもありかもしれません。

エリア ブルージュ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 4.5

9:08
ブルージュ駅からスタートです。

ブルージュ駅 駅

外れにある風車からスタートし、歩いて駅まで戻ってくるルートにしました。体力温存のためバスで向かいます。
チケットはこちらで購入。

バス
9:11 ブルージュ駅前（1番乗り場）→9:23 Kruispoort
1回券 EUR 2.50

9;27
ブルージュ旧市街は運河で囲まれていて、旧市街への入口に門が残されています。これは十字の門。残念ながら工事中。

十字の門 建造物

反対側は正面とだいぶ印象が違います。

少し歩くと風車があります。


聖ヤンハイス風車
Musea Brugge Card利用

聖ヤンハイス風車/ボンヌ シエール風車 建造物

営業時間内にもかかわらず当初ゲートが閉まっていたのですが、こちらに気づいてか気づいてないのか係員が何も言わず風車の中に入ってしまい、オープンしているかわからないまま敷地内に侵入します。

階段は結構急でそれなりに用心が必要です。

階段上ってから入場受付というパターンでした。不法侵入にならなくてよかったです。
さらに上にあがると写真のように歯車が2つあります。

パネル展示もありますが英語はありません。

これを貸してくれるので、一応英語解説はあるっちゃあります。

眺めはよいです。
正直、ここはMusea Brugge Cardがなければカットしてよいでしょう・・・。係員も歓迎ムードではないし。

10:00

予定にはなかったのですが、Musea Bruggeと書いてあったのでMusea Brugge Cardが使えるだろうと推測し、何もわからず立ち寄ってみることに。

なんだろう。

ギド ゲゼル博物館 博物館・美術館・ギャラリー

詩人ギド・ゲゼルの生家でした。勉強不足で大変恐縮ですが、存じ上げず・・・。


ギド・ゲゼル博物館
Musea Brugge Card利用

英語のパネルが少なくていまいちよくわからず、展示物をみて想像するしかなく。

もし想像すらしない場合は、3部屋しかないので秒で見終わってしまいます。
静かな中見学できたのはよかったです。

10:21
ブルージュ最古のパブなる店（Herberghe Vlissinghe）を発見しました。
"Probably the oldest pub in the world"などと書かれていましたが、実態はカフェのようです。古くからやっているのは確実ですが、まだ開店前のため今回はスルーします。

10:22
すぐに運河が見えてきて→

いよいよブルージュらしくなってきました。

画家ヤン・ファン・エイクの像です。

キャンバスと筆を持っている！？

10:31
「チョコレート物語」なる博物館があったので入ってみます。


チョコレート物語
入場料 EUR 11（Musea Brugge Card不可）

チョコレート物語 （チョコレート博物館） 博物館・美術館・ギャラリー

カカオの展示あり。

マヤ文明にさかのぼる歴史のコーナーあり。

チョコレート・ケトルなどの展示あり。

ベルギーのチョコレート商品の紹介などもありました。

チョコレートの材料をこうしてみると恐ろしいですねｗ

チョコレートの作り方のコーナーもありました。

思った以上に展示数が多く、オーディオガイド自体が芝居がかっていることもあり、全部オーディオガイドを聞くとかなり時間がかかります。しかも芝居はおもしろくないというおまけつきですｗ

11:13
マルクト広場にやってきました。

ここがブルージュの中心です。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

マルクト広場に面する鐘楼は人気ということで、11:20から11:40入場で予約をとっていました。

ブルージュの鐘楼 建造物

この時間は広場からだと逆光になるので、反対側から撮った方がいいかも。

では心して366段の階段を上がっていきます。


鐘楼
Musea Brugge Card利用

途中、いくつか展示室があります。
これはカリヨンのコーナー。鐘によって音色が全然違うんですね。
カリヨンは複数の鐘による演奏で、「カリヨン文化の保護」として世界無形文化遺産に登録されています。

このベルは6トンもあるそうです・・・！

鐘の仕掛けコーナー。

11:50
さらに上がって、ようやく展望台に到着しました。階段、それなりに大変でしたｗ

見上げるとたくさんの鐘！

展望はというと、残念ながら網の隙間から見る仕様。

隙間を縫えば、ブルージュの美しい町並みが楽しめます。

この後向かう市庁舎とブルグ広場が見えました。

12:22
鐘楼を降りて、市庁舎にやってきました。

市庁舎
Musea Brugge Card利用

市庁舎 建造物

ゴシック様式のホールはとても美しくて見る価値ありです。

壁画はブルージュの歴史を描いたものだそう。

12:38

隣接する聖血礼拝堂にも行ってみます。

聖血礼拝堂 (聖血博物館) 寺院・教会

2階に上ると礼拝所があり、奥（写真の右を進んだところ）の区画に「聖血」が収められてます。「聖血」は12世紀に十字軍が現在のイスタンブールから持ち帰ったものとされています。

写真撮影は不可。聖血は聖職者が見守る中見学する方式でした。聖職者は大変厳しい目つきで観光客を監視しており、聖遺物の重要さを実感。

ブルグ広場には旧裁判所や→

公文書館もあります。
この右の通路を抜けていくと→

市庁舎の裏にでます。建物の後ろは運河になっていて、ちょうどクルーズ乗り場がありました。
チケットを購入したら、あと10分で出航とのこと。圧倒的に並ぶと聞いていたのですが、数人しかいなくてラッキー！


ボートクルーズ
EUR 12

朝は激しく曇っていたのですが、青空が見えてきました。
まずヤン・ファン・エイク像の方へ向かい、引き返してベギン会修道院の方へ向かい、また戻ってくるルートでした。

運河クルーズ アクティビティ・乗り物体験

とても美しい町並みです。

一番低い橋を通過！頭ぶつけそう！

左はデ・ハルヴ・マーン・ビール醸造所です。

橋を越えたこのあたりでUターンし、引き返してクルーズは終了です。

地上からは、ボートと運河と鐘楼の景色。非常にブルージュ的！

運河に面したこちらのお店でチョコ休憩にします。奥に小さな飲食スペースがありました。

プラリネ・ダークは想像通りの味。非常に美味。
シャルドネ・トリュフはお酒の風味あり。口どけの良いホワイトチョコが中に入っていました。
おいしゅうございました。


＠Crevin
チョコ　各EUR 1
コーヒー　EUR 3

チョコ食べたばっかりですが、せっかくのベルギーなので（？）ワッフル休憩にしちゃいます！

市庁舎のあるブルグ広場とマルクト広場の間にあるこちら、行列していて気になっていました。

ファストフードみたいに即出し！
もちもちしたワッフルでした。甘くて町歩きで疲れた体にしみますｗ


ワッフル＠Albert
ワッフル　EUR 5
FUZE TEA　EUR 2.50

14:44
次は救世主大聖堂です。


救世主大聖堂
見学自由

救世主大聖堂/聖愛博物館 寺院・教会

ブルージュ最古の教会だそうです。

主祭壇に続く聖歌隊席の上にタペストリーが並んでいます。

ブルージュは織物の交易が盛んだったので、タペストリーというあたりがブルージュ的な気がします。

15:00
聖母教会はとっても大きい！

この部分は無料で見学できます。

無料部分にも少しだけ展示物がありました。

ですが、見どころはこの先の有料エリアに。


聖母教会
有料エリア　Musea Brugge Card利用

19世紀半ばの礼拝堂や→

中に絵が描かれた石棺や→

15世紀に描かれた紋章などいろいろあります。

こちらはブルゴーニュ公シャルルとその娘マリーの墓。その手前には地下の石棺が見えるようになっていました。

そして有料エリア最後の方にあるのがこちら。

なんとミケランジェロの「聖母子像」。
ミケランジェロがイタリア国外で制作した唯一の作品なんだとか。
過去には幼児のキリスト像の裸体が問題視され、覆いがかけられていたこともあったといいます。

無料エリアからは絶妙に見えないようになっていました。少し遠いので、写真撮る場合は望遠できると便利だと思います。

聖母教会 (ブルージュ) 寺院・教会

15:37
この後はメムリンク美術館に行く予定でしたが、時間の関係で先にベギン会修道院にやって来ました。

歩き方によると、修道女たちの住まいが博物館になっているというのですが・・・

なんと閉館！
しかも永久に！！

えーーー

中には入れませんでしたが、近くにあるお土産屋さんで博物館内部の写真を見ることができました。

こちらは談話室。

図書室。うーん、雰囲気はつかめた！？


絵葉書＠Liturgisch & Religio centrum de Wijingaard
各EUR 1

教会は開いていました。

小さい素朴な教会でした。

庭園を取り囲むように修道院の建物が並んでいて、いい雰囲気でした。

ベギン会修道院 寺院・教会

引き返してメムリンク美術館にきました。
現地では「メムリンク」という名前は一切出ておらず、Musea Brugge Cardも「Sint-Janshospitaal（旧聖ヨハネ施療院）」という名前になっています。

写真のゲート右側にあるパネルに→

ここが聖ヨハネ施療院と書かれているので、目印になると思います。

2個上の写真のゲートを入ると中庭と旧薬局に行ってしまうので、まずは通り沿いにある施療院本体に行きました。


旧聖ヨハネ施療院（メムリンク美術館）
Musea Brugge Card利用

メムリンク美術館 (聖ヨハネ施療院) 博物館・美術館・ギャラリー

中は美術館になっているのですが、だだっ広いうえコンテンポラリーアートと歴史的展示物がごちゃごちゃになっていてわかりにくい・・・。

メムリンクの作品もいくつかありました。
こちらは「アドリアーン・レインズ（Adriaan Reins）の三連祭壇画」。

「ヤン・フロレインス（Jan Floreins）の三連祭壇画」。
中央はマギの礼拝。聖ヨハネ施療院の指導者だったヤン・フロレインスの注文による作品で、中央の左側の黒い服を着て絵の中に登場しています。

「聖カトリーヌの神秘の結婚」。イエスが聖カトリーヌに指輪をはめようとしています。

「マールテン・ファン・ニューウェンホーフェ（Maarten van Nieuwenhove）の二連画」。
左は聖母子、右がブルージュ市長のマールテン・ファン・ニューウェンホーフェです。

聖ウルスラの聖遺物は1489年に古い容器から新しい箱に移されたそうで、こちらは古い方（1400年頃）。
新しい方はメムリンクの作品で「ベルギーの7大秘宝」の1つとされますが、訪問時展示されていなかったと思います。

解説がないので詳細不明ですが、もしかして聖ウルスラの聖遺物！？

2階もありました。

調剤しているところでしょうか。施療院のころを思わせる貴重な風景です。

16:42
続いて中庭に入り、薬局の方へ向かいます。
入口が別なのがわかりにくい・・・。

薬局（旧聖ヨハネ施療院）
Musea Brugge Card利用

奉納物（ex voto）の展示。耳とか目とか、歯までありますね。

調剤室。今でもそのまま使えそう。

肖像画の部屋でおしまいです。
解説パネルもほとんどなく、展示も少なめでした。

16:58
夕方5時近くになり、博物館はことごとくクローズ。
グルートゥーズ博物館、クローズ。

グルーニング博物館、クローズ。

市庁舎近くにあるビール博物館は→

バーは営業していましたが、展示室はクローズ。

日本人が結構来るんでしょうね。日本語での案内もありました。

ビール好きなら醸造所と博物館と両方行ってもいいかもしれないですね。

最後に食事。
マルクト広場に面したLe Panier D'Orというレストラン。テラス席からは眺めが最高です。

せっかくなのでベルギー料理をと、ウナギのクリームソースを注文。香りのよいシチューのような感じ。ソースの味が非常によかったです。
ウナギはぶつ切りなので、骨を最初に外す必要があるのが面倒。身はしっかりめなのに柔らかく、くさみは全くなく食べやすいしおいしい！

お値段高めですが、チャレンジしてよかったです。


Le Panier D'Or
ウナギのクリームソース　EUR 31
ホットティー（ポット） EUR 6

Le Panier d'Or 地元の料理

別日に行ったものですが、ベギン会修道院近くにあるマクスィミリアーン（Maximiliaan van Oostenrijk）もよかったです。

フランス料理方式の定食（Menu）にしました。
アントレはムール貝のガーリックソース。非常においしい！

メインはフランドル地方のビーフシチュー。肉の硬さもちょうどよく、これまた美味！

マクスィミリアーン ファン オーステンレイク 地元の料理

デザートは「本日のデザート」。
アイスだったんですが、これはぶっちゃけふつう・・・？

まずいと思うことはなさそうだし、料金も高すぎないので、おすすめできそう。


Maximiliaan van Oostenrijk
Regional Menu EUR 28
アントレ ムール貝追加料金 EUR 3.95
ペリエ EUR 3.90
合計 EUR36（端数切上げて支払）

おなかいっぱいで帰るころには真っ暗に。

愛の湖公園の橋から聖母教会が見えています。

ミンネワーテル公園 広場・公園

愛の湖公園からブルージュ駅に向かう道は、明るい時間はこのような感じなのですが→

夜はこのように真っ暗になります。この辺りはスリ（ニセ警官、道を尋ねるニセ観光客など）にご用心のエリアですが、そもそも人通りが少なすぎてあまりおすすめできません。

ブルージュ一日散歩、おしまいです！