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2021年8月14日(土)12時過ぎ、諏訪湖畔から大雨が降る続く中、22分の松本行の電車に乗るべく下諏訪駅へ必死で歩く。時間をちょっと読み間違ったようで、駅に着いたのは22分を過ぎてたと思うのだが、ラッキーなことに電車が遅れてると云うアナウンスが駅に着く前から聞こえてくる。<br /><br />なんとか間に合って、定刻に10分足らず遅れて下諏訪を発車し、岡谷に到着するが、なんとここから先、大雨のため、この電車は運転を中止するとのアナウンス。あれまあ・・・ 取りあえず次の電車を待てとのことだが、どうなるのやら分からない。<br /><br />待ってる間に電車以外の移動方法を調べてみるが、見つからない。タクシーしかなさそう。幸いにこの日の予定は夜にしかない(実際にはそれもなくなった)ので、時間は急ぐことはないが、困ったものだ。ホームで待つこと1時間弱、次の1時22分発が動いてくれることを期待していたが、どうやら無理で、でも代行バスで松本まで行ってくれるとのこと。<br /><br />1時半過ぎ、手配してくれたバスが着いて早速乗車。後続の特急(1時52分着予定のあずさ19号)もここで運転打ち切りとのことで、2時前に到着し、バスに乗り換えて来る。なるほど、私が乗ってた電車のためでなく、この特急の乗客のための代行バスだったのね、と納得。考えてみると当たり前。ラッキーだった、特急が走ってて。<br /><br />岡谷駅、これまで飯田線へ向かう電車に乗り換えたことはあるが、駅から外に出るのは初めて。1905年(明治38年)に鉄道院中央本線が岡谷まで延伸されて開業した駅。翌年には現在の辰野支線が開通し、途中駅となった。1949年(昭和24年)に国鉄の駅となり、1987年にJR東日本の駅となる。1983年にみどり湖駅経由の新線が開通し、分岐駅となっている。<br /><br />駅は岡谷市街地の南西部にあり、1952年に竣工し2016年に改修された駅舎が北側にある。ホームは駅舎に接したホーム(西側に切欠きホームの0番線もある)と地下道で結ばれる島式ホームがある。改札口は駅舎側のみの1ヶ所で、駅の南側とは駅舎東側の高架の自由通路で結ばれている。<br /><br />岡谷市は諏訪湖北西岸の工業都市。横河川の扇状地を下諏訪町と形成しており、諏訪湖唯一の流出河川である天竜川が流れ出している。長野県下の市で最小面積の約85平方㎞に約5万人が暮らしている(長野県下の市町村で12位)。岡谷の名はこの地にあった岡屋牧にちなんでいる。岡屋牧は古代の馬牧(現代で云えば牧場)。平安初期に成立した勅旨牧で信濃16牧の一つ。<br /><br />歴史上は特に大きな出来事には登場していない。1874年(明治7年)に平野村が誕生し、製糸業の中心地として栄えた。1936年(昭和11年)に岡谷市になる。村が町制を経ず市制施行したのは長野県では唯一で、全国でも11例しかない。現在は「東洋のスイス」と云われるように時計やカメラ、電気部品などの精密機械工業が盛んなことで知られる。<br /><br />2台の代行バスは2時過ぎに出発。岡谷市内を北上し長野自動車道岡谷ICの近くで国道20号線に入る。ここから塩尻峠を越えるが、ところどころ冠水している。それでも3時前に塩尻駅に到着。空いてても30分は掛かるようなので、この雨の状況としてはマシだろう。<br /><br />松本までの途中駅に寄るかどうかの調整を2台のバスで行うのに15分くらい掛かって、再び出発。私が乗った方のバスは途中停車なしで松本駅に向かうことになり、渋滞の恐れのある国道19号線を通らず奈良井川沿いを行く。<br /><br />この奈良井川は木曽駒ヶ岳の北に源を発し、南下する天竜川と木曽川の間を北上、奈良井宿、贄川宿から塩尻市、松本市を貫き、松本市の北で梓川に合流して犀川となり、長野市で千曲川(信濃川)に合流する。この川もえげつない流れかた!<br /><br />3時45分過ぎ、なんとか松本駅アルプス口に到着。運休にならなかったら1時前には着いてたはずなので、約3時間余分に掛ったと云うことだが、結果的には早く着いても大雨の中行けるようなところもなかったし、珍しい体験が出来たので、それはそれで良かった。ちなみにこの日は下諏訪往復しかしないと思ったので、18きっぷは使わずにICOCAだったが、改札で普通に清算してもらった。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7864327640303858&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />岡谷駅で待ってる間、どうなるかが分からなかったのでお昼を食べることも出来なかったので腹が空いた。どっかいいところがないかと駅前通りを歩きだすと蕎麦屋があったので、やっと昼食。駅前弁天と云う店で、本店は昨夜歩いた女鳥羽川沿いの縄手通りにある1877年(明治10年)創業の松本市内で最も古い蕎麦店だそうで、多分だけど約40年前にここで食べたと思う。前にも書いたが、当時はそんな写真は撮ってないので多分だけど… 食べたのはなっとう蕎麦。初めてこう云うの食べたけど、結構うまかった<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7864335190303103&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />ここで蕎麦を待つ間にスマホをチェックしていると、大変な情報が・・・ 何度も書いてるように今回の旅の主目的は行ったことのなかった松本山雅のスタジアム、サンプロアルウィンに行くことで、これから松本バスターミナルから出る無料シャトルバスでスタジアムに向かい、6時からのサンガ戦を見る積もりだったのだが、なんと試合中止(延期)とのこと。まあ、かなりひどい雨が降り続いていて、そんな中で屋根のないスタジアムで観戦するのは堪らんなあとは思ってたのではあるが・・・<br /><br />しょうがないので、駅前の土産屋(下の写真1)で土産購入して5時前にいったんホテルに戻る。スタジアムでスタグルと思ってたので遅い昼食を取ってしまったのだが、この日から松本市はマン防が出た訳でもないのに営業時間短縮要請を出したということで、夜は8時までとなり、7時半がラストオーダー(下の写真2)。<br /><br />と云うことで、昼食から間隔が短いが7時前に夕食へ。昼食を食べた蕎麦屋のもう少し先にある新三よしと云う店。馬肉バルと云うちょっと変わった居酒屋。長野県は古くから馬の名産地として知られ、明治時代から馬肉文化が根付いていた地域。1899年(明治32年)、松本市の馬肉文化の走りとして「味よし、酒よし、気分よし。」の3つの想いを込めて、「料亭 三吉」が創業。そして創業100年の1999年に新三よしと改名し、今に至る。<br /><br />店内には、馬に関する絵画や調度品が至る所に設つらわれており、時代感じるノスタルジックな雰囲気を楽しめる。これだけは食べて欲しいと云う名物料理のさくら刺5種盛と他では聞いたことのない山葵の花おひたしを松本の地酒「善哉(よいかな)」と信州そば焼酎「二八」で戴く。さくら刺5種盛は赤身、霜降り、たてがみ、レバー、ハツの5種類を生醤油、生姜・味噌、生姜醤油など味付けを変えて戴いた。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7864354230301199&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />8時過ぎ、コンビニに寄ってホテルに戻り2日目は終わる。このままJRの運休が続くとどこへも行けない、困ったなあと思いながら、3日目に続く

長野 下諏訪から松本(From Shimosuwa to Matsumoto,Nagano,Japan)

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2021/08/14 - 2021/08/14

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年8月14日(土)12時過ぎ、諏訪湖畔から大雨が降る続く中、22分の松本行の電車に乗るべく下諏訪駅へ必死で歩く。時間をちょっと読み間違ったようで、駅に着いたのは22分を過ぎてたと思うのだが、ラッキーなことに電車が遅れてると云うアナウンスが駅に着く前から聞こえてくる。

なんとか間に合って、定刻に10分足らず遅れて下諏訪を発車し、岡谷に到着するが、なんとここから先、大雨のため、この電車は運転を中止するとのアナウンス。あれまあ・・・ 取りあえず次の電車を待てとのことだが、どうなるのやら分からない。

待ってる間に電車以外の移動方法を調べてみるが、見つからない。タクシーしかなさそう。幸いにこの日の予定は夜にしかない(実際にはそれもなくなった)ので、時間は急ぐことはないが、困ったものだ。ホームで待つこと1時間弱、次の1時22分発が動いてくれることを期待していたが、どうやら無理で、でも代行バスで松本まで行ってくれるとのこと。

1時半過ぎ、手配してくれたバスが着いて早速乗車。後続の特急(1時52分着予定のあずさ19号)もここで運転打ち切りとのことで、2時前に到着し、バスに乗り換えて来る。なるほど、私が乗ってた電車のためでなく、この特急の乗客のための代行バスだったのね、と納得。考えてみると当たり前。ラッキーだった、特急が走ってて。

岡谷駅、これまで飯田線へ向かう電車に乗り換えたことはあるが、駅から外に出るのは初めて。1905年(明治38年)に鉄道院中央本線が岡谷まで延伸されて開業した駅。翌年には現在の辰野支線が開通し、途中駅となった。1949年(昭和24年)に国鉄の駅となり、1987年にJR東日本の駅となる。1983年にみどり湖駅経由の新線が開通し、分岐駅となっている。

駅は岡谷市街地の南西部にあり、1952年に竣工し2016年に改修された駅舎が北側にある。ホームは駅舎に接したホーム(西側に切欠きホームの0番線もある)と地下道で結ばれる島式ホームがある。改札口は駅舎側のみの1ヶ所で、駅の南側とは駅舎東側の高架の自由通路で結ばれている。

岡谷市は諏訪湖北西岸の工業都市。横河川の扇状地を下諏訪町と形成しており、諏訪湖唯一の流出河川である天竜川が流れ出している。長野県下の市で最小面積の約85平方㎞に約5万人が暮らしている(長野県下の市町村で12位)。岡谷の名はこの地にあった岡屋牧にちなんでいる。岡屋牧は古代の馬牧(現代で云えば牧場)。平安初期に成立した勅旨牧で信濃16牧の一つ。

歴史上は特に大きな出来事には登場していない。1874年(明治7年)に平野村が誕生し、製糸業の中心地として栄えた。1936年(昭和11年)に岡谷市になる。村が町制を経ず市制施行したのは長野県では唯一で、全国でも11例しかない。現在は「東洋のスイス」と云われるように時計やカメラ、電気部品などの精密機械工業が盛んなことで知られる。

2台の代行バスは2時過ぎに出発。岡谷市内を北上し長野自動車道岡谷ICの近くで国道20号線に入る。ここから塩尻峠を越えるが、ところどころ冠水している。それでも3時前に塩尻駅に到着。空いてても30分は掛かるようなので、この雨の状況としてはマシだろう。

松本までの途中駅に寄るかどうかの調整を2台のバスで行うのに15分くらい掛かって、再び出発。私が乗った方のバスは途中停車なしで松本駅に向かうことになり、渋滞の恐れのある国道19号線を通らず奈良井川沿いを行く。

この奈良井川は木曽駒ヶ岳の北に源を発し、南下する天竜川と木曽川の間を北上、奈良井宿、贄川宿から塩尻市、松本市を貫き、松本市の北で梓川に合流して犀川となり、長野市で千曲川(信濃川)に合流する。この川もえげつない流れかた!

3時45分過ぎ、なんとか松本駅アルプス口に到着。運休にならなかったら1時前には着いてたはずなので、約3時間余分に掛ったと云うことだが、結果的には早く着いても大雨の中行けるようなところもなかったし、珍しい体験が出来たので、それはそれで良かった。ちなみにこの日は下諏訪往復しかしないと思ったので、18きっぷは使わずにICOCAだったが、改札で普通に清算してもらった。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7864327640303858&type=1&l=223fe1adec

岡谷駅で待ってる間、どうなるかが分からなかったのでお昼を食べることも出来なかったので腹が空いた。どっかいいところがないかと駅前通りを歩きだすと蕎麦屋があったので、やっと昼食。駅前弁天と云う店で、本店は昨夜歩いた女鳥羽川沿いの縄手通りにある1877年(明治10年)創業の松本市内で最も古い蕎麦店だそうで、多分だけど約40年前にここで食べたと思う。前にも書いたが、当時はそんな写真は撮ってないので多分だけど… 食べたのはなっとう蕎麦。初めてこう云うの食べたけど、結構うまかった
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7864335190303103&type=1&l=223fe1adec

ここで蕎麦を待つ間にスマホをチェックしていると、大変な情報が・・・ 何度も書いてるように今回の旅の主目的は行ったことのなかった松本山雅のスタジアム、サンプロアルウィンに行くことで、これから松本バスターミナルから出る無料シャトルバスでスタジアムに向かい、6時からのサンガ戦を見る積もりだったのだが、なんと試合中止(延期)とのこと。まあ、かなりひどい雨が降り続いていて、そんな中で屋根のないスタジアムで観戦するのは堪らんなあとは思ってたのではあるが・・・

しょうがないので、駅前の土産屋(下の写真1)で土産購入して5時前にいったんホテルに戻る。スタジアムでスタグルと思ってたので遅い昼食を取ってしまったのだが、この日から松本市はマン防が出た訳でもないのに営業時間短縮要請を出したということで、夜は8時までとなり、7時半がラストオーダー(下の写真2)。

と云うことで、昼食から間隔が短いが7時前に夕食へ。昼食を食べた蕎麦屋のもう少し先にある新三よしと云う店。馬肉バルと云うちょっと変わった居酒屋。長野県は古くから馬の名産地として知られ、明治時代から馬肉文化が根付いていた地域。1899年(明治32年)、松本市の馬肉文化の走りとして「味よし、酒よし、気分よし。」の3つの想いを込めて、「料亭 三吉」が創業。そして創業100年の1999年に新三よしと改名し、今に至る。

店内には、馬に関する絵画や調度品が至る所に設つらわれており、時代感じるノスタルジックな雰囲気を楽しめる。これだけは食べて欲しいと云う名物料理のさくら刺5種盛と他では聞いたことのない山葵の花おひたしを松本の地酒「善哉(よいかな)」と信州そば焼酎「二八」で戴く。さくら刺5種盛は赤身、霜降り、たてがみ、レバー、ハツの5種類を生醤油、生姜・味噌、生姜醤油など味付けを変えて戴いた。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7864354230301199&type=1&l=223fe1adec


8時過ぎ、コンビニに寄ってホテルに戻り2日目は終わる。このままJRの運休が続くとどこへも行けない、困ったなあと思いながら、3日目に続く

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  • 写真1 おみやげ処 門

    写真1 おみやげ処 門

  • 写真2 営業時間変更

    写真2 営業時間変更

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