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2021年8月15日(日)12時半、JR全線不通で陸の孤島状態だった松本から、ようやく見つけたバスで脱出し、上田駅に到着。改札を覗くと北陸新幹線は定刻で運行しているようで、ネットでは確認していたが、改めて安心する(下の写真1)。下りは特に混んでもないので、少し行列は出来ていたが、自由席特急券を購入。これで、安心してギリギリまで観光できる。<br /><br />20分ほど掛かって特急券を購入すると。上田観光に出発。前述したように40数年前に一度来たことのある町だが、夜に飲みには行ったが、全く観光はしてない。泊めてもらった翌日は上田は回らずに小諸城に寄って帰った。<br /><br />さて、上田市だが長野県の東部、東信地方の中心都市で人口約15万人。長野県内では長野市、松本市に次ぐ3番目の規模の都市。都市圏は佐久地域まで及んでおり、都市圏人口は37万人とも云われる。<br /><br />東から西に流れる千曲川沿いの盆地を中心として南北に広がっており、面積約550平方㎞は、長野県の自治体では6番目に広い。山林部が約半分を占める。市の中心部は上田盆地、千曲川右岸の河岸段丘上。<br /><br />千曲川は埼玉県・山梨県・長野県の県境に位置する甲武信ヶ岳の長野県側斜面を源流として北西に流れ、千曲市で北東に流れを変える。その後松本盆地から流れ出た犀川と合流。新潟県に入ると信濃川と名前を変えて新潟市で日本海に注ぐ日本で一番長い川。千曲の名前の由来には諸説あるが、千の数ほど曲がっている様子から名付けられたと云う説が一般的。<br /><br />奈良時代に別所温泉が開湯され、最初の国府もこの近くに置かれたとする説もある。歴史の表舞台に出たのは戦国時代の真田昌幸の上田城築城で、徳川家を2回の上田合戦で退けたことは有名。江戸時代には昌幸の長男の信之(信幸)が父の地盤を受け継ぎ、その後、仙石氏を経て藤井松平氏が幕末まで領主を務める。<br /><br />廃藩置県に伴って上田県となるがすぐに長野県に統一される。1889年(明治22年)に町村制の施行により上田町が発足。1919年(大正8年)に市制施行により上田市となる。ただし、この上田市は2006年に廃止され、新たにその上田市と丸子町、真田町、武石村が合併して現在の上田市が誕生した。上田の名前は上田城の城下町名に基づくが、築城以前からある地名で、鎌倉末期には上田荘が存在した。河岸段丘の上の田もしくは土地を意味しているようだ。<br /><br />古くは、養蚕業が盛んで、特に明治期においては、日本の主力産業であった繭の重要な供給地だった。現在は、電気機器、自動車部品などの生産が盛ん。千曲川に並行して北陸新幹線、しなの鉄道(旧JR信越本線)、上信越自動車道が走る。北の山間部にある菅平高原は冬のスキーだけでなく夏のラグビー合宿の聖地としても有名。<br /><br />駅構内、改札の近くに蚕神の像がある。上述のように上田はかつて日本の蚕種・製糸業をリードした町で、繭の女神を表わしている。1905年(明治38年)に現在の上田市神川で生まれた彫刻家・画家の中村直人が1950年に上田駅が改装された時に寄贈したもので、正面の水飲み場の上に飾られていたが駅改築に伴ってお蔵入りしていた。復活したのは1989年で、1997年の北陸新幹線開業に合わせた現駅舎改築時に現在位置に移された。<br /><br />お城口から外に出て、振り返ると白壁に六文銭が。2016年にNHKで放送された大河ドラマ「真田丸」に合わせてJR東日本が「真田氏のふるさと」をアピールしようと装飾したもの。元々六文銭をイメージした照明があったところに真田氏の甲冑「赤備え」をイメージした赤色のシールを貼り付けた。直径1.5mの丸いマークが6つ並び、夜になると照明が点灯して六文銭が浮かび上がる。<br /><br />お城口広場の先には石刻獅子像がある。2005年に友好交流提携10周年を記念して中国の寧波市から贈呈されたもの。上田市と寧波市は、約800年前にこの地に禅宗文化をもたらした、別所温泉にある安楽寺の開祖である樵谷推僊等が行き来したという縁等から交流が積み重ねられ、友好交流都市提携を締結した。<br /><br />石刻獅子像の間を抜けてロータリーの中に入ると左手に真田幸村公騎馬像。1983年に上田城築城400年を記念して、上田市出身の成沢定平氏より寄贈されました。幸村初陣の騎馬像で、彫刻家の田村興造氏によって制作されたもので、高さは約2.7mある。<br /><br />その像の右手にある大水車は1998年に新幹線上田駅前の再開発事業の一環として、豊富な自然エネルギー活用のモニュメントとして設置されたもの。水車の下を流れている枡網用水の流れで回転している。実際にこの場所に、明治の頃から昭和30年頃まで水車があったそうだ。<br /><br />枡網用水は千曲川上流の現在新幹線の上田ハープ橋が架かる辺りから取水し、駅前を経由して下流右岸の秋和や坂城町まで流れていた農業用水で、現在も使われており、田植えの時期には水量が増え、水車が回転するそうだ。<br /><br />駅前を線路に沿って走る道を左手に進むと右側に信州の高原で採れる旬の果物の味を生かしたゼリー菓子や、無添加の四季のジャムなど、美味しくてユニークな加工品を販売するみすゞ飴本舗飯島商店の建物が続くが、一番西寄りの分店の建物は明治時代に養蚕業が栄えていた頃、上田駅から出荷される蚕の繭を一次集積用に1894年(明治27年)に建てられた繭蔵。国指定登録有形文化財となっている。<br /><br />駅前の通りから二の丸通りに入り、途中しゃれた道案内を見ながら坂道を上がって行くと、駅から10分足らずで上田城入口に到着。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7896157337120888&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br />城入口と道を挟んで上田市観光会館がある。真田三代の郷(下の写真3)を紹介する観光案内所や無料休憩所の他、おみやげ処や食堂が入っている。その食堂、手打ちそば 千本桜でお昼にする。小布施にある名店、蕎麦処富蔵家の支店。<br /><br />この店で有名なのは六文銭かきあげそば。いや、かき揚げがでかくて蕎麦が見えないわ。赤備えに因んだ桜海老がまぶされたかき揚げに六文銭の家紋を表すちくわが6つ乗っている。なるほど。かき揚げの下の黒い蕎麦の量もたっぷりで美味しく戴いた。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7896198630450092&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />上田城に入るが、続く

長野 上田駅から上田城へ(From Ueda Station to Ueda Castel,Nagano,Japan)

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2021/08/15 - 2021/08/15

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旅行記グループ 松本

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年8月15日(日)12時半、JR全線不通で陸の孤島状態だった松本から、ようやく見つけたバスで脱出し、上田駅に到着。改札を覗くと北陸新幹線は定刻で運行しているようで、ネットでは確認していたが、改めて安心する(下の写真1)。下りは特に混んでもないので、少し行列は出来ていたが、自由席特急券を購入。これで、安心してギリギリまで観光できる。

20分ほど掛かって特急券を購入すると。上田観光に出発。前述したように40数年前に一度来たことのある町だが、夜に飲みには行ったが、全く観光はしてない。泊めてもらった翌日は上田は回らずに小諸城に寄って帰った。

さて、上田市だが長野県の東部、東信地方の中心都市で人口約15万人。長野県内では長野市、松本市に次ぐ3番目の規模の都市。都市圏は佐久地域まで及んでおり、都市圏人口は37万人とも云われる。

東から西に流れる千曲川沿いの盆地を中心として南北に広がっており、面積約550平方㎞は、長野県の自治体では6番目に広い。山林部が約半分を占める。市の中心部は上田盆地、千曲川右岸の河岸段丘上。

千曲川は埼玉県・山梨県・長野県の県境に位置する甲武信ヶ岳の長野県側斜面を源流として北西に流れ、千曲市で北東に流れを変える。その後松本盆地から流れ出た犀川と合流。新潟県に入ると信濃川と名前を変えて新潟市で日本海に注ぐ日本で一番長い川。千曲の名前の由来には諸説あるが、千の数ほど曲がっている様子から名付けられたと云う説が一般的。

奈良時代に別所温泉が開湯され、最初の国府もこの近くに置かれたとする説もある。歴史の表舞台に出たのは戦国時代の真田昌幸の上田城築城で、徳川家を2回の上田合戦で退けたことは有名。江戸時代には昌幸の長男の信之(信幸)が父の地盤を受け継ぎ、その後、仙石氏を経て藤井松平氏が幕末まで領主を務める。

廃藩置県に伴って上田県となるがすぐに長野県に統一される。1889年(明治22年)に町村制の施行により上田町が発足。1919年(大正8年)に市制施行により上田市となる。ただし、この上田市は2006年に廃止され、新たにその上田市と丸子町、真田町、武石村が合併して現在の上田市が誕生した。上田の名前は上田城の城下町名に基づくが、築城以前からある地名で、鎌倉末期には上田荘が存在した。河岸段丘の上の田もしくは土地を意味しているようだ。

古くは、養蚕業が盛んで、特に明治期においては、日本の主力産業であった繭の重要な供給地だった。現在は、電気機器、自動車部品などの生産が盛ん。千曲川に並行して北陸新幹線、しなの鉄道(旧JR信越本線)、上信越自動車道が走る。北の山間部にある菅平高原は冬のスキーだけでなく夏のラグビー合宿の聖地としても有名。

駅構内、改札の近くに蚕神の像がある。上述のように上田はかつて日本の蚕種・製糸業をリードした町で、繭の女神を表わしている。1905年(明治38年)に現在の上田市神川で生まれた彫刻家・画家の中村直人が1950年に上田駅が改装された時に寄贈したもので、正面の水飲み場の上に飾られていたが駅改築に伴ってお蔵入りしていた。復活したのは1989年で、1997年の北陸新幹線開業に合わせた現駅舎改築時に現在位置に移された。

お城口から外に出て、振り返ると白壁に六文銭が。2016年にNHKで放送された大河ドラマ「真田丸」に合わせてJR東日本が「真田氏のふるさと」をアピールしようと装飾したもの。元々六文銭をイメージした照明があったところに真田氏の甲冑「赤備え」をイメージした赤色のシールを貼り付けた。直径1.5mの丸いマークが6つ並び、夜になると照明が点灯して六文銭が浮かび上がる。

お城口広場の先には石刻獅子像がある。2005年に友好交流提携10周年を記念して中国の寧波市から贈呈されたもの。上田市と寧波市は、約800年前にこの地に禅宗文化をもたらした、別所温泉にある安楽寺の開祖である樵谷推僊等が行き来したという縁等から交流が積み重ねられ、友好交流都市提携を締結した。

石刻獅子像の間を抜けてロータリーの中に入ると左手に真田幸村公騎馬像。1983年に上田城築城400年を記念して、上田市出身の成沢定平氏より寄贈されました。幸村初陣の騎馬像で、彫刻家の田村興造氏によって制作されたもので、高さは約2.7mある。

その像の右手にある大水車は1998年に新幹線上田駅前の再開発事業の一環として、豊富な自然エネルギー活用のモニュメントとして設置されたもの。水車の下を流れている枡網用水の流れで回転している。実際にこの場所に、明治の頃から昭和30年頃まで水車があったそうだ。

枡網用水は千曲川上流の現在新幹線の上田ハープ橋が架かる辺りから取水し、駅前を経由して下流右岸の秋和や坂城町まで流れていた農業用水で、現在も使われており、田植えの時期には水量が増え、水車が回転するそうだ。

駅前を線路に沿って走る道を左手に進むと右側に信州の高原で採れる旬の果物の味を生かしたゼリー菓子や、無添加の四季のジャムなど、美味しくてユニークな加工品を販売するみすゞ飴本舗飯島商店の建物が続くが、一番西寄りの分店の建物は明治時代に養蚕業が栄えていた頃、上田駅から出荷される蚕の繭を一次集積用に1894年(明治27年)に建てられた繭蔵。国指定登録有形文化財となっている。

駅前の通りから二の丸通りに入り、途中しゃれた道案内を見ながら坂道を上がって行くと、駅から10分足らずで上田城入口に到着。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7896157337120888&type=1&l=223fe1adec

城入口と道を挟んで上田市観光会館がある。真田三代の郷(下の写真3)を紹介する観光案内所や無料休憩所の他、おみやげ処や食堂が入っている。その食堂、手打ちそば 千本桜でお昼にする。小布施にある名店、蕎麦処富蔵家の支店。

この店で有名なのは六文銭かきあげそば。いや、かき揚げがでかくて蕎麦が見えないわ。赤備えに因んだ桜海老がまぶされたかき揚げに六文銭の家紋を表すちくわが6つ乗っている。なるほど。かき揚げの下の黒い蕎麦の量もたっぷりで美味しく戴いた。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7896198630450092&type=1&l=223fe1adec


上田城に入るが、続く

  • 写真1 上田駅北陸新幹線改札

    写真1 上田駅北陸新幹線改札

  • 写真2 上田市観光会館

    写真2 上田市観光会館

  • 写真3 真田三代の郷

    写真3 真田三代の郷

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