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2021年8月16日(月)朝の8時45分、海王丸パークに到着。まずは新湊観光船へ。海王丸パークから富山新港を経て日本のベニスとの云われる舟運河、内川を通って新湊漁港から富山湾に抜けて、海王丸パークへ戻る1時間足らずのクルーズ。途中の内川の川の駅新湊で途中下車し、後続の便への乗り継ぎ可能だし、この川の駅から海王丸パーク経由で1周乗船することも出来る。<br /><br />ネットで出来る限りは確認したが、動いてるかどうか不安なのでまずは乗船受付へ(下の写真1)。おっちゃんに聞くと、無事9時から動いてるとのこと。良かった~ 話を聞くと、コロナ禍以前はバスで詰めかける団体客が多くて、こういう飛び込みは難しかったそうなので、ある意味ラッキー。結局9時発の第1便は私一人だった。<br /><br />待ってる間に昨日までの天気を聞くと、この辺りはずっと大した雨はなかったそうなので、ちょっと違うと大違いなんだなあと感心する。<br /><br />9時、カモメと共に出航(下の写真2)。目の前には大型練習帆船だった「海王丸」が、右手には海上保安庁の巡視船「やひこ」が停泊している。船は2012年に開通した新湊大橋を潜って富山新港に入る。富山新港は1968年に開港した放生津潟を利用した掘込港湾。放生津潟は万葉集にも奈呉の海(浦)と詠まれた潟湖で、面積は概ね1.7平方キロ、周囲約6km、水深は概ね1~1.5mだった。現在新湊大橋が架かる潟口には両岸から砂州が伸び、堀切橋で繋がり、富山地方鉄道射水線も通っていた。<br /><br />富山新港には日本海側有数の5万5千トン級岸壁をはじめ、1万5千トン級舶船7隻を係留できる15の岸壁と17のバースがあり、クレーンなどの荷役設備も充実している。2002年に供用開始した国際物流ターミナルは、現在1万2千トン級の同時接岸・同時荷役が可能となっている。ロシア極東、韓国、中国の外貿定期コンテナ航路が就航している。<br /><br />15分ほどで1990年開通の新港大橋を潜って内川に入る。新港大橋のすぐ先の赤いパイプの橋は両サイドにある日本高周波鋼業富山工場のものらしい。日本高周波鋼業は戦前の1936年に現在の北朝鮮の城津で創業した菊池秀之の発明した高周波電撃精錬法を使って高純度の鉄を製造する日本高周波重工業が前身で、この富山工場は1937年に造られた。現在も高級特殊鋼および超合金の製造販売などを行っている。<br /><br />その先は、さっき通って来た万葉線の内川橋梁。ちょうど黄色いLIBOOOトラムが渡っていた。10分ほどで川の駅新湊に止まり、私はいったん下船して、川沿いを散策し、1時間後の観光船に乗船、5分ほどで富山湾に抜けるが、この間の詳細は別途触れる。<br /><br />新西橋を過ぎると右手に湊橋があり、正面に続く内川は川幅が縮まり船では進めず、観光船は湊橋を潜り湊口から富山湾へ向かう。ここは古くから海に続いており、内川を根拠とした天然の良港になっており富山湾内漁業の中心地であり、また北前船・能登通いの基地としても機能していた。<br /><br />湊口の先には奈呉の浦大橋。新湊漁港の東西を連絡する湾岸道路橋として1993年開通した橋。奈呉の浦は上述したように放生津潟の古称だが、現在はこの橋を抜けた先の海がこう呼ばれている。奈呉の浦に出ると、内川では全く飛んでこなかったカモメが群れ飛ぶ。内川に入る前の富山新港でも群れてたし、同じようなものと思うけど、やはり海と川は違うのね。<br /><br />奈呉の浦の両サイドには新湊漁港が広がる。かつては上述のように内川を漁船の係留地としていたが、漁船の動力化、大型化に対応するため1932年に西地区の整備が開始され、1940年に竣工した。東地区は近年で1974年から整備が始まり、1987年に開港した。現在は富山県でも有数の漁港となっている。ベニズワイガニ、ホタルイカ、ブリ、バイガイ、ズワイガニなどが水揚げされる。<br /><br />奈呉の浦から富山湾に出ると、視界は大きく広がる。左手は能登半島が続き、右手は新川平野が伸びる(下の写真3)。川の駅新湊からは30分足らずで富山新港に戻り、海王丸パークの乗船口に到着。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7963784753691479&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />内川の話を飛ばしたので、次はそれに続く

富山 新湊観光船(Shinminato Cruise Ship,Toyama,Japan)

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2021/08/16 - 2021/08/16

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旅行記グループ 松本

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ちふゆ

ちふゆさん

2021年8月16日(月)朝の8時45分、海王丸パークに到着。まずは新湊観光船へ。海王丸パークから富山新港を経て日本のベニスとの云われる舟運河、内川を通って新湊漁港から富山湾に抜けて、海王丸パークへ戻る1時間足らずのクルーズ。途中の内川の川の駅新湊で途中下車し、後続の便への乗り継ぎ可能だし、この川の駅から海王丸パーク経由で1周乗船することも出来る。

ネットで出来る限りは確認したが、動いてるかどうか不安なのでまずは乗船受付へ(下の写真1)。おっちゃんに聞くと、無事9時から動いてるとのこと。良かった~ 話を聞くと、コロナ禍以前はバスで詰めかける団体客が多くて、こういう飛び込みは難しかったそうなので、ある意味ラッキー。結局9時発の第1便は私一人だった。

待ってる間に昨日までの天気を聞くと、この辺りはずっと大した雨はなかったそうなので、ちょっと違うと大違いなんだなあと感心する。

9時、カモメと共に出航(下の写真2)。目の前には大型練習帆船だった「海王丸」が、右手には海上保安庁の巡視船「やひこ」が停泊している。船は2012年に開通した新湊大橋を潜って富山新港に入る。富山新港は1968年に開港した放生津潟を利用した掘込港湾。放生津潟は万葉集にも奈呉の海(浦)と詠まれた潟湖で、面積は概ね1.7平方キロ、周囲約6km、水深は概ね1~1.5mだった。現在新湊大橋が架かる潟口には両岸から砂州が伸び、堀切橋で繋がり、富山地方鉄道射水線も通っていた。

富山新港には日本海側有数の5万5千トン級岸壁をはじめ、1万5千トン級舶船7隻を係留できる15の岸壁と17のバースがあり、クレーンなどの荷役設備も充実している。2002年に供用開始した国際物流ターミナルは、現在1万2千トン級の同時接岸・同時荷役が可能となっている。ロシア極東、韓国、中国の外貿定期コンテナ航路が就航している。

15分ほどで1990年開通の新港大橋を潜って内川に入る。新港大橋のすぐ先の赤いパイプの橋は両サイドにある日本高周波鋼業富山工場のものらしい。日本高周波鋼業は戦前の1936年に現在の北朝鮮の城津で創業した菊池秀之の発明した高周波電撃精錬法を使って高純度の鉄を製造する日本高周波重工業が前身で、この富山工場は1937年に造られた。現在も高級特殊鋼および超合金の製造販売などを行っている。

その先は、さっき通って来た万葉線の内川橋梁。ちょうど黄色いLIBOOOトラムが渡っていた。10分ほどで川の駅新湊に止まり、私はいったん下船して、川沿いを散策し、1時間後の観光船に乗船、5分ほどで富山湾に抜けるが、この間の詳細は別途触れる。

新西橋を過ぎると右手に湊橋があり、正面に続く内川は川幅が縮まり船では進めず、観光船は湊橋を潜り湊口から富山湾へ向かう。ここは古くから海に続いており、内川を根拠とした天然の良港になっており富山湾内漁業の中心地であり、また北前船・能登通いの基地としても機能していた。

湊口の先には奈呉の浦大橋。新湊漁港の東西を連絡する湾岸道路橋として1993年開通した橋。奈呉の浦は上述したように放生津潟の古称だが、現在はこの橋を抜けた先の海がこう呼ばれている。奈呉の浦に出ると、内川では全く飛んでこなかったカモメが群れ飛ぶ。内川に入る前の富山新港でも群れてたし、同じようなものと思うけど、やはり海と川は違うのね。

奈呉の浦の両サイドには新湊漁港が広がる。かつては上述のように内川を漁船の係留地としていたが、漁船の動力化、大型化に対応するため1932年に西地区の整備が開始され、1940年に竣工した。東地区は近年で1974年から整備が始まり、1987年に開港した。現在は富山県でも有数の漁港となっている。ベニズワイガニ、ホタルイカ、ブリ、バイガイ、ズワイガニなどが水揚げされる。

奈呉の浦から富山湾に出ると、視界は大きく広がる。左手は能登半島が続き、右手は新川平野が伸びる(下の写真3)。川の駅新湊からは30分足らずで富山新港に戻り、海王丸パークの乗船口に到着。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.7963784753691479&type=1&l=223fe1adec


内川の話を飛ばしたので、次はそれに続く

  • 写真1 新湊観光船 乗船受付

    写真1 新湊観光船 乗船受付

  • 写真2 新湊観光船 海王丸パーク出航

    写真2 新湊観光船 海王丸パーク出航

  • 写真3 富山新港から新川平野

    写真3 富山新港から新川平野

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松本

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