2018/12/27 - 2019/01/06
6位(同エリア241件中)
ウェンディさん
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- 旅行記382冊
- クチコミ2269件
- Q&A回答130件
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- フォロワー354人
この旅行記のスケジュール
2019/01/02
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Riad Maduの出発は10:15。 砂漠での時間の流れは、ゆっくり・・・
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メルズーガ砂丘の近くの秘密スポットで化石探し。三葉虫にアンモナイト、石化した古生物を探して砂をつつく
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砂丘の麓にあったのは、大きな湖のDayet Sriji湖。昔は幻の湖だったのに・・・今は・・・
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メルズーガ村へ。ベルベルの民の一般家庭にお邪魔して、SYAY HOME!?
-
ランチはベルベル母さんが作ってくれた、モロッコの家庭料理
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ベルベルのお宅はファミリーで一つの敷地に暮らす形。 3歳の女の子と、言葉は通じないけど異文化交流
-
ベルベル母さんに混じって、アラビア語の教室へ行き、一緒にお勉強タイム
-
その他での移動
17:00 駱駝パーキングで、私たちの駱駝と面会!
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この旅行記スケジュールを元に
ねぇ、そこの姐さん
とっておきのヤツが入ったんだけど、どぉ?
ソイツを一度味わったら、二度と他のヤツは使えなくなるけどね
アンタがどうしてもって言うなら、教えてやるよ。
ディープなモロッコの味わい方ってヤツをさ。
☆★☆2018年末-2019年始 アダルト娘と旅するモロッコ☆★☆
【1】別室連行から始まるモロッコ旅:https://4travel.jp/travelogue/11441497
【2】知られざるフェズを探して:https://4travel.jp/travelogue/11445658/
【3】青の絶景に瘴気の谷を見た:https://4travel.jp/travelogue/11459763
【4】もふもふ ネコ歩き:https://4travel.jp/travelogue/11461954
【5】黄金の野獣と・・・:https://4travel.jp/travelogue/11548820
【6】砂漠の一夜はLuxury♪:https://4travel.jp/travelogue/11556861
【7】ディープなモロッコ:https://4travel.jp/travelogue/11624159
【8】星降るサハラ:https://4travel.jp/travelogue/11626421
【9】ノマドのオンナ:https://4travel.jp/travelogue/11635130
【10】砂漠の料理教室:https://4travel.jp/travelogue/11670909
【11】真夜中のTea Time:https://4travel.jp/travelogue/11675222
☆★☆ 旅程 ☆★☆
□12/27 成田空港発22時のエミレーツ航空でモロッコへ
□12/28 カサブランカ空港着13時 モロッコ国鉄でフェズへ移動
□12/29 フェズ1日観光
□12/30 シェアチャーター車でシャウエンへ シャウエン観光
□12/31 シャウエン観光 シェアチャーター車でフェズへ
□1/1 モアイワン・アトラス山脈を越えてメルズーガ砂漠へ
■1/2 朝の砂漠散歩と化石探し
地元の暮らしを体験し、駱駝で砂漠の真ん中へ
□1/3 ノマドのお宅にホームステイ
□1/4 駱駝で砂漠を縦断し、Ziz谷へ
□1/5 エルラシディア空港9時のモロッコ国営航空でカサブランカへ
カサブランカ空港15時発のエミレーツ航空で日本へ
□1/6 成田空港着17時半
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 徒歩
-
2018年の年末年始は、アダルトを迎えた娘とモロッコへふたり旅で、フェズ、シャウエン、そして砂漠を巡る旅をプランニング。
旅の前半のフェズでは6年前のマラケシュ同様に道案内に騙され、またシャウエンでは青い麻薬に溺れそうになったりもしたが、ソレが旅と言うモノ。
先が予想できる旅はつまらない。
目が覚めたその時に、今日起きる未知の出来事に胸を膨らませ、ドキドキするのが旅と言うモノだ。 -
砂漠の町メルズーガで朝を迎えた日(2019/1/2)も、未だ見ぬ未知の世界に心弾ませていた日で、夜明け前にヘッドライトを頼りに砂丘の上までサンライズを見にでかけ、太古の化石探しに胸をときめかせた。
そして、この日のこれからは、メルズーガ村へと連れて行ってもらい、そんじょそこらのツアーでは体験できない素のベルベルの風を感じる1日となる予定。
でも、その前に、私たちの旅のプランナーで水先案内人でもあるドライバーのハミドから「見てほしいものがあるから、村に行く前にある所へ立ち寄ってみないか」と提案があった。
私たちの旅には一応プランはあるが、ソレは変更自由自在の何でもありのプラン。
だから、お勧めのところがあるならば行きたい!と連れて行ってもらうことにした。
車は砂漠方向へと進路をとっていたのだが、目的としていた場所は砂漠ではなかった。 -
そこにあったのは、6年前に私たちがこの砂漠の畔の村に来たときには、どこにもその姿がなかったモノ。
砂漠とは滅多に共存しない、湖だ。 -
もともとオアシスのあった場所に発生したメルズーガ村なので、水が湧きあがる泉源が村の近くにあるのは普通のことで、年に数度、雨期の大雨の時にメルズーガ村の外れに1週間程度で消えてしまう幻の泉が生まれると言う話は、6年前に私もハミドから聞いて知っていた。
でも、この時に私たちの目の前にあったのは泉という規模ではなく、どう見ても湖。
その湖の湖畔にはフラミンゴが飛来し、長い首を湖面にさしこみ、エサをついばんでいた。 -
思わず、何コレ・・・と呟く私。
ハミドの説明によると、ここ何年かは雨期が終わって乾期の暑い時期を迎えても、泉の水は涸れることなく沸きだしていて、昔は幻の泉と呼ばれていた湖も、現在ではDayet Sriji湖(Lake of Merzougaが通称)と名前がつけられたそうだ。
Dayet Sriji湖では雨期に大雨が降ると湖水がオーバーフローし、周辺の草原(といっても礫漠に近い)にダメージを与えているとのこと。
アフリカで洪水というと、ナイルの大地の恵みをもたらす氾濫を連想するが、ここの洪水はナイルとは異なり湧き水と雨水がその源で、たちの悪いことに湖の塩分濃度がここ数年でどんどん高くなってきているらしい。
塩辛い水では、確かに草には悪影響しかないだろう。雨期に出現!幻の湖-Dayet Sriji湖 by ウェンディさんダイエ スリジュ湖 滝・河川・湖
-
イチオシ
巨大な湖が作り出す水鏡に紅いサハラの砂丘が映し出される。
美しい景色かもしれないが、この景色を見ているとなんだか心がザワザワする。
きっと6年前にこの写真を見せられたら、「サハラのすぐ側にこんな大きな湖なんてあるはずはない。合成でしょ!」と言い切ってしまっていたと思う。
地殻の変動で地下の水脈が変わったのか、温暖化でアトラス山から溶け出す雪の量が増え、地下水の水量に影響を与えているのか、その理由は分からない。
自然が作り出した景色なのに、その中に何か潜むモノを感じる風景。
サハラ砂漠(メルズーガ砂漠)も時代と共に、変わってきているということだろうか。砂漠を去ったベルベルのノマド達。彼らは何故に故郷のサハラを追われたのか by ウェンディさんメルズーガ大砂丘 (サハラ砂漠) 砂漠・荒野
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それでも、ここには6年前と変わらない景色もあった。
ソレは、草原で草を食む駱駝の姿。
この景色だけは、変わらずに居て欲しいな。 -
Dayet Sriji湖を見た後は、予定通りメルズーガ村へ。
幹線道路を外れて、村の中へと車は進んでいく。 -
そして一軒のアドベ造りの家の前車を停め、私たちを下ろしたハミドは、
“Welcome to my House”と笑いながら、扉を開けてくれた。
そう、私たちがやってきたのは、私たちの旅の相棒でもあるハミドの実家。
ディープに味わうモロッコ旅の1つ目としてハミドにお願いしていたのが、砂漠の民ベルベルのお宅訪問。
とはいうものの、今はもう昔ながらの方式で;テントを張り砂漠の中で生活を送るノマド・スタイルのベルベルの民は非常に少なくなり、砂漠向こうに集落が1つか2つ残っているだけで、大半のベルベル人達は砂漠を出て、砂漠に一番近いオアシスにアドベで家を造り、生活をしている。
ハミドのご家族もそんなファミリーの一つで、昔は砂漠の裾野で生活をしていたそうだが、今はオアシスの周りに作られたメルズーガ村で暮らしている。
どうして、砂漠に暮らすベルベル人の多くが、故郷の砂漠での生活を離れたのかって?
その理由は、色々ある。
砂漠の中では電気はなく、燃料を駱駝で運んできて自家発電しなければTVも見られないし、スマホだって充電できない。
でも、そんなのは後付けの理由でしかない。
彼らが砂漠を離れた理由は、夏の酷暑。
サハラ砂漠の夏は暑いが、50年前はここ10年ほどに見られる異様な暑さにはならなかったそうだ。
しかし、近年のサハラの夏は砂漠の中のオアシスの周辺ですら、そこで生活を営むには厳しい暑さが続くようになり、砂漠のオアシスを渡り歩き、山羊などの牧畜をする遊牧民的な砂漠ノマドの生活は続行不可能となってしまった。
砂漠のオアシスは夏の暑さに耐えきれなくなり、その数を減らし、別の場所では水が湧き出し、周囲の農地に影響を与えている・・・ソレが今のサハラの現実だ。 -
ハミドの家で私たちを最初に出迎えてくれたのは、ハミドの姪。
この写真はかなり私たちになれてきた頃に撮らせて貰ったので、顔から緊張は解けかかっているが・・・ -
最初に、私たちが門をくぐった時の彼女の顔ときたら、完全にこわばっていた。
お母さんに、ご挨拶は?と促されても、その目は私と娘の間を行ったり来たり。
ハミドに目を向けると、幼児言葉で何かを話しかけていたが、きっと「このおばちゃんたち、誰? 扁平なお顔の人たちね!」とでも、話していたのかもしれない。 -
この恥ずかしがり屋さんは、3歳になったばかりのテヒアちゃんで、知らないヒトが恥ずかしいのか、すぐにどこかへと隠れてしまう。
-
でも、やっぱり、私たちのことが気になるのだよね~。
扉の影からこちらをチラリ。
その目線もしっかりカメラに向いてる。 -
最初はちょっとだけ顔を覗かしていたのに、だんだん大胆になり、部屋の扉から出たり入ったり。
-
私たちはわざと声かけをせずに、彼女から緊張を解いて私たちに近づいてくるのを待つ作戦。
-
イチオシ
ほうら、娘と私の作戦がち♪
テヒアちゃんは扉の前に座ると、私たちに向けて何かを話しかけてきた。
しかし、私はベルベルどころかアラビア語だって分からない。
だから、ハミドに「テヒアちゃんは、何と言っているの」と聞いたら、ハミドも分からないのだって。
テヒアちゃんの言葉はまだ幼児語で、日頃一緒にいるオトナならばその態度や音から言わんとしていることを読み取る事ができるが、ハミドのように1ヶ月に1回くらいしかメルズーガの実家に帰宅していないと、テヒアちゃんの日々進化する幼児語は、分からないそうだ。
-
私たちにも慣れたテヒアちゃんは娘とも仲良くなり、娘の手を引いて敷地の端っこへ。
そして、ジェスチャーで、ここを開けて!と言ってきた。
ハミドを振り返るとOKと言う顔をしていたので、木の扉を開けると・・・ -
小さなアドベの小屋の中に居たのは、親子の山羊。
-
テヒアちゃんの表情は、「ねぇ、この仔は私の山羊なの。カワイイでしょ」と語っていた。
-
ハミドの家で私たちが体験したのはテヒアちゃんとの異文化交流だけではない。
実際にアドベの住宅で暮らす家の様子を見せて貰った。 -
台所はこんな感じで、ボンベガスも水道もある。
-
コンロの上ではタジン鍋ガセットされ、コトコトと音を立てていた。
タジン鍋と言えば陶器でできた鍋が頭に浮かぶが、一般の家庭で使われているのは金属製の丈夫なお鍋。
金属は熱伝導が良いので保温性は陶器には劣るだろうが、やはり使い勝手は金属の方が良いのだろう。 -
この台所を作ったのも、この家を作ったのもハミドのファミリーの人たち。
ベルベル人はファミリー単位で生活し、一つの敷地内に結婚した兄弟達も一緒に住むのが一般的で、誰かが結婚すると新婚夫婦用にアドベで新しい部屋を増設していく。
そうそう、台所と言えば、欠かせないのがオーブン。
モロッコパンのホブスを作るオーブンは何処にあるの? -
そう問いかける私を、ハミドは外へと連れ出した。
ほら、ホブスはそこで焼くんだよ。 -
庭の片隅にあったのは、昔ながらの手作りの土釜。
ホブスは、そのご家庭ごとに秘伝のレシピがあるモロッコパン。
ハミドの家の女性達は、この釜を使ってパンを焼いているそうだが、完全に野ざらしの釜なので、雨がふる日にはパンが食べられない日もあるのだろう。 -
そして最後に案内して貰ったのが、リビングルーム。
他の部屋は窓がない部屋も多かったが、ここは大きな窓が二つあり、明るい部屋だ。 -
壁に掛かっているタペストリーは、ベルベルフリーダムの紋章。
ベルベルの民は、自分たちはモロッコ人ではあるが、それ以上にベルベル人であることに誇りを持っていて、自分たちのアイデンティティを非常に重要視している。
この紋章はベルベル文字でもあり、その意味はFreedom。
先住民族ということで、過去には欧州人から、そして他の民族からの迫害を経験している彼らには“自由”という言葉は、何よりも大切なものとなる。 -
ソファーに座りちょっとのんびりしていたら、ハミドのお母さんが生搾りオレンジジュースを運んできてくれた。
モロッコはオレンジの産地で、ジュースと言えば、生搾り。
オトナも子供も生搾りが大好きだ。
そしてここからがランチタイムの始まりで、スターターは、モロッコの母の味であるハリラ。
ハリラは鳥や牛挽肉と野菜、豆をコトコトと煮たスープでラマダン明けに最初に口にする胃に優しいスープ。
私自身も以前のモロッコ旅以来ハリラは大好物なのだが、ハミドのお母さんが作ってくれたハリラは、モロッコで食べた中で一番美味しいハリラで、とても優しい味だった。 -
イチオシ
この日は、ハミドのお母さんがハミド家のベルベル料理を、腕をふるって準備してくれた。
本当は、可能ならばその準備段階の買い出しや調理するところから、見せていただきたかったのだが、時間の関係でそこはカットし、お母さんが作ってくれた手料理を頂くことに。
最初に出していただいたのは、ベルベル・サラダ。
ただし、サラダと言っても生ではなく全て加熱モノだ。
電力需要の関係で、村の各家庭には大型の冷蔵庫はなく、あるのはホテルの部屋付ミニバーにあるような小型の冷蔵庫。
だから、野菜などは傷みやすいモノでも常温保存。
したがって、サラダといっても全てにしっかりと火が通っている。
日本だと米はサラダには入らないが、ライスは植物なのでモロッコではサラダ扱いだった。 -
そして、タジン鍋の中身は・・・何だろう?
-
蓋の下から現れたのは、チキンと野菜のタジン。
クミンがしっかりと効いたタジンは、ハミド曰く、ママの味だとのこと。
私たちも沢山頂いたが、それ以上に喜んで食べていたのはハミドだった気がする。 -
デザートは女性に嬉しい石榴の実がたっぷりと入ったフルーツポンチ。
-
ハミドに「毎食、こんなに豪華に食べているの?」と尋ねたら、「そんなことはない。今日は君たちはお客様。だから、母さんは我が家の美味しいお料理を食べさせなくてはね♪と張り切っていたんだよ」と答え。
そうだよね、
毎日こんなに沢山作っていたら、お母さん、くたびれちゃうよね。
お母さんとテヒアちゃんとハミドを通訳にして会話をする。
ハミドにお母さんが優しくって幸せだね!と言ったら、昔はすっげえ怖かったんだけどね、今は孫もできて、すっかり優しくなったんだよ。と教えてくれた。
いつも穏やかな表情を浮かべているお母さんも、ハミドが子供の頃は”ベルベルおかん”だったんだ!
やはり、何処の国もいろんな意味で、母は強し・・・と言うことだ。 -
娘と私のハミド家での時間も14時40分で終了で、お別れの前に記念撮影。
ハミドのお母さんだが、”お母さん”と言うことで私よりも年齢がかなり離れているのかと思ったら、まさかのほぼ同年代と言うことが、この時に判明。
なんだ、それならもっと砕けた話もできたかもしれないのに、残念だわ。 -
別れ際に、すっかり私たちに慣れたテヒアちゃんが門までお見送りに来てくれた。
-
ハミド家を出発した娘と私が、その後に何をしたのか?
そう、ここからがディープに味わうモロッコ旅の、第二章の始まりだ。
ハミドと別れた娘と私は、金魚の糞のようにハミドのお母さんの後をついてメルズーガ村を歩き出した。
お母さんの肩には斜めがけの黒い鞄。
お母さんが向かう先は一体どこ? -
ハミドのお母さんがやってきたのは村の小学校で、まだ小学生の子供達は授業中。
お母さんが学校へと来た理由は、授業参観? -
ハミドのお母さんが学校へきた理由は、勉強をするため。
ベルベルの女性達は皆、子供の頃は遊牧民のノマド・スタイルで生活をしていたので、学校へと通うことのできなかった人たちも多い。
そんな女性のために小学校の空き教室を使って、毎日2時間、アラビア語の授業が行われている。
私たちが小学校に到着するのと時を同じくして、あちらこちらから女性達の姿が現れ、先生が来るまで、教室の外で井戸端会議の時間。 -
そして、先生がやって来ると、ぞろぞろと中へ。
女性達の年齢層は40代~50代くらい。
ちょうど国の教育改革の狭間世代に当たるのだろう。 -
先生は若い女性で見た目は優しそうだが、かなりの熱血教師。
手に50cm定規を持ち、それをバシバシ言わせながら授業を進行する。 -
授業の開始時刻の15過ぎの段階では教室の机は未だ半分も埋まっていなかったが、遅刻者多数で、授業が始まって30分もするとほぼ満席。
-
授業の始まりはアラビア語で記された文字の発音練習から。
-
先生が書く単語を生徒の女性達は書き写していくのだが、何故か皆さんが手にするのは小さな黒板かホワイトボードで、ノートを手にボールペンで板書をしているヒトは居なかった。
黒板や白板だと書く度に消していくから、自分が復習するときに困らないのかな~と余計な心配をしてしまったが、これは文化の違いから来る勉強様式の差なのだろうか。 -
先生は生徒達の机の間を巡回して、スペルミスを厳しくチェックする。
-
私たちも先生用のテキストを貸して貰い、必死に授業について行こうとするが、なんせアラビア語のアルファベットが読めないので四苦八苦。
-
それでも、しっかり板書して、自分なりにふりがなを振って、先生の発音をまねてみた。
音は耳で聞いて、口の形で再現する。
舌の置き位置が分からない部分が難しくて、先生に発音を直されることも度々。 -
先生は生徒の女性達に容赦は無いが、ソレは私に対しても同じ。
-
イチオシ
他の女性達と同じように順番に立ちあがって、発音練習。
私のつたないアラビア語の発音を聞いて、周囲の女性達は女子高生のように大笑い。
本当に女子校のような楽しいクラスだった。 -
質問のある人は挙手をして、先生に質問をする。
学習の状態は生徒によって差があるようには見えたが、どの女性も文字を覚えたいという気力がみなぎっていて真剣だった。 -
そして、2時間後。
私のノートは今見返すと、訳の分からない即席アラビア語で埋め尽くされていた。 -
娘とふたりでお邪魔した、女性のためのアラビア語教室。
完全にお邪魔なふたりだったが、先生に言わせると「こういう刺激があるとお母さん達がやる気を出すから、機会があれば、またいらしてね」だって。
今度来るときには、ちゃんとアラビア語のアルファベットくらいは読めるようになってから来るね。きっと。 -
イチオシ
頭をたっぷりフル回転させた後は、お楽しみの時間。
駱駝にまたがって、夕方のDesert Walkへ出発!
ハミドの弟のハッサンとその友人のユーセフのふたりが、砂漠での私たちの案内人だ。 -
夕方の砂漠をノンビリと駱駝に揺られて、デザートキャンプを目指す私たち。
辿り着いた砂漠のキャンプは6年前と様変わりしていてビックリだったのだが、そのお話は、また次の旅行記で。
前の旅行記:【6】砂漠の一夜はLuxury♪
https://4travel.jp/travelogue/11556861
続きの旅行記:【8】星降るサハラ
https://4travel.jp/travelogue/11626421 -
イチオシ
・・・旅行記-7のあとがき・・・
ねぇ、そこの姐さん
とっておきのヤツが入ったんだけど、どぉ?
ソイツを一度味わったら、二度と他のヤツは使えなくなるけどね
アンタがどうしてもって言うなら、教えてやるよ。
ディープなモロッコの味わい方ってヤツをさ。
旅行記の冒頭文↑は私が感じたモロッコの魅力で、
一度手を出したら、1度では満足できなくなり、次は他の所を・・・と思ってもついつい検索で“モロッコ”と打ってしまうのが、モロッコ常習患者の怖いところ。
今は旅行記を綴り、思い出の時間旅行を楽しむだけですが、またいつか行けたらいいな! -
今回の旅でお邪魔したハミドのお宅で食べた、モロッコの母の味のハリラ・スープ。
とっても美味しかったので、この旅行記の最後にハミド・ママ直伝のレシピを紹介します♪
このレシピは2019年の初春にハミドが来日した時に開催されたモロッコ料理教室の一品で、お湯にいきなりオリーブオイルを投入したりと、目から鱗の作り方。
本場レシピで作ったハリラ・スープはモロッコの味がしました。
(本レシピはモロッコ現地手配を依頼した”サハラ砂漠の風 https://sahara-breezetravel.com/ ”の許可を得て掲載しています) -
ハリラ・スープが美味しいのは分かったけれど
モロッコのスープは食材集めが大変なのでは??
日本では手に入らない香辛料とか沢山使っているのではない??
そんな心配は、しなくても大丈夫♪
ハリラ・スープの食材は全て日本のスーパーで入手可能で、高価なサフランは無くてもOK!
バーミセリもわざわざ買わなくても、パスタを短く折って代用できます。
私はバーミセリと小麦の代わりに胚芽押麦を使っていますが、押麦特有のモチモチ・ツブツブ食感が癖になる美味しさです。
我が家でもこの料理教室以来、モロッコの母の味のハリラは我が家の定番スープとなり、2ヶ月に1回は食卓に登場し、娘と共にモロッコの想い出に浸っています。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- tamuさん 2020/05/29 07:37:39
- 朝からほっこり、
- ウェンディさん
お早う御座います!
素敵な家庭訪問&体験学習でしたね。やはり、まだまだ女性の教育が遅れている国が多いんですね。
私のおばあちゃん(大正生まれ)の時代辺りでも小学校を卒業出来れば女の子は御の字だった様ですから(北海道のど田舎では)、よその國の事は言えないですね。
考えて見ると私が大学に進学した年までは4年制に通う女の子は少なかったと思います。
卒業する頃にはバブル崩壊後の就職氷河期の影響もあってか短大ではなく4年制大学へ進む女の子がぐっと増えた記憶があります。
色んな国のお話を聞くと勉強になります。
しかし、テヒアちゃんはめんこいですねぇ~、確かにお婆ちゃんは優しくなりますね。
また、ハミドさんの娘かと思う位、目元辺りが似てますね!
山羊さんを大切に育てて優しく美しい女性に成長するでしょうね、
こんな時期には一番有難い話ですね。
こうした地域に疫病が蔓延しないように早く終息して欲しいですね。
…新薬の開発に頑張って国や公共機関が協力して欲しいですね。
首都圏の非常事態宣言が解除になりましたが、まだまだ危ない今日この頃、通勤電車電車に乗る人も増えてヒヤヒヤですが、何か心に余裕が出来たような気がします!
ウェンディさんもお身体お気をつけてください。
tamu.
- ウェンディさん からの返信 2020/05/30 06:41:52
- RE: 朝からほっこり、
- tamuさん おはようございます
今回のモロッコ旅では、肌で感じるモロッコの風をテーマにプランニングしてみました。
一般のご家庭にお邪魔して、観光以外のモロッコを感じてきました。
学校教育は世界中ではまだまだ平等ではありません。
モロッコでは今でこそ義務教育制度ですが、私と同年代のハミドのお母様の時代は小学校すら行きたくても行けなかった時代。
だから砂漠の畔ニクラス女性達は自国の文字であるアラビア語すら読めずに苦労したそうです。
でも、現在はお母さん学級で勉強する機会ができ、そのクラスの雰囲気は女子高生みたい。
子供達も手が離れた彼女たちは、少し遅めの学校ライフをエンジョイしています。
とはいうものの、勉強できるのは2時間だけで長くはないのですが・・・。
旅は観光旅行も楽しいですが、機会があるならばその土地の今の暮らしを体感して経験するのが面白い!と私は思います。
旅に出てまで苦労しなくとも・・・との意見もありますけれど、その旅先での様々な経験が私の思考の幅を広げ、新たな模索へと繋がります。
その旅すらコロナのせいで今は自由度が「減ってしまいましたが、今は我慢の時。
北九州や東京で感染者が増えているとのこと。
まだまだ油断はできないですね。
tamuさんもお体にお気をつけてお過ごしください
ウェンディ
-
- pedaruさん 2020/05/21 06:20:21
- اَلسَّلاَمُ
- ウェンディさん おはようございます。
ディープなモロッコ、ベルベル人と暮らす、素晴らしい体験ですね。
そしてアラビア語の勉強、楽しい時間でした。
私もすこしアラビア語をかじったことがありましたが、すっかり忘れました。
去年マラケシュでお店に入ってきた婦人が、店の人にアッサラームアライコムと挨拶していたのを聞いて、ちょっと嬉しかったです。
pedaru
- ウェンディさん からの返信 2020/05/21 18:41:59
- عليكم السلام
- pedaruさん こんばんは。
娘と私のモロッコ旅はジェットコースター。
次に何が起こるかなんて当事者だって分かっていない、ある意味ハプニングばかりの旅。
娘とふたり、危険が無いならば、どんなとこにも飛び込んじゃえ!って言う感じです。
ベルベル・オカン達のアラビア語教室では、理解できない部分もありましたが、なんとなく先生が言っていることが分かってしまうのが不思議なところでした。
pedaruさんがアラビア語を学習されいただなんて、尊敬です。
私はカタカナ・アラビア語ならば結構覚えましたが、まずアラビア文字が読めないのがネック。
それに実地で使おうとするとフスハーが使える地域はそんなに多くなく、方言が多すぎて、旅行会話すらマスターできませんでした。
でも、モロッコ方言のアラビア語が話せたら、もっと楽しい旅になるのでしょうね♪
ウェンディ
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