砂漠を去ったベルベルのノマド達。彼らは何故に故郷のサハラを追われたのか
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- 旅行時期:2019/01(約7年前)
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by ウェンディさん(女性)
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サハラ砂漠のベルベルの民。
そんな言葉を聞くと、頭の中に浮かんでくるイメージは、砂漠のオアシスを拠点に暮らすノマドの民。
確かに、そのイメージは間違っていない・・・が、現代ではそのような昔ながらの生活スタイルで暮らすベルベル人のノマドの数は激減している。
どうして、砂漠に暮していたベルベル人の多くが、生まれ故郷の砂漠での生活を離れたのかって?
その理由は、色々ある。
砂漠の中では電気はなく、燃料を駱駝で運んできて自家発電しなければTVも見られないし、スマホだって充電できない。
でも、そんなのは後付けの理由でしかない。
彼らが砂漠を離れた理由は、夏の酷暑。
サハラ砂漠の夏は暑いが、50年前はここ10年ほどに見られる異様な暑さにはならなかったそうだ。
しかし、近年のサハラの夏は砂漠の中のオアシスの周辺ですら、そこで生活を営むには厳しい暑さが続くようになり、砂漠のオアシスを渡り歩き、山羊などの牧畜をする遊牧民的な砂漠ノマドの生活は続行不可能となってしまった。
今、ベルベルの民の多くが暮らすのは、砂漠近くの町の中。
もう、自由なテントでの生活はすることができずに、土壁で作られた塀のある家の中で、暮らすしか、彼らに道は残されていないそうだ。
ニュースでは気候崩壊により100年後には地球全体の温度が今よりも3℃上昇し、人類が居住できる土地が限られてくる・・・と言っていたが、100年なんていう先の話ではなく、もうすでに、温暖化によるその影響は出始めている。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- 観光の所要時間:
- 2日以上
クチコミ投稿日:2020/05/20
いいね!:8票
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