サハラ砂漠の畔のオアシスの村;メルズーガ。
砂漠の裾野にある村の大地は乾燥し小石が散らばる礫漠で、野草もトゲトゲとした茎...
続きを読むや葉を持つ乾燥に強い品種ばかり。
そんなメルズーガですが、村はずれの荒れ地に雨期には巨大な湖;Dayet Sriji湖が誕生します。
もともとメルズーガはオアシス都市なので地下水源はあるのですが、夏の強烈な暑さで乾期の間は湧きでた水もあっという間に干上がりますが、雨期を迎えると、水源+雨雲がもたらした大雨が一晩にして、巨大な湖を作り出します。
砂漠の紅い砂丘がDayet Sriji湖の湖面にリフレインする様を目の前にすると、その違和感にちょっとビックリ。
砂漠と湖がコラボする風景は、なかなか滅多に見ることのできない風景として、冬のメルズーガ観光の風物詩だったそうです。
しかし、近年、そんな湖に異変が見られる年も出てきました。
異変とは、乾期の夏になってもオアシスの泉の水が涸れることなく湧出て、消えるはずの湖が消えずに強烈な青い空を映し出す・・・という珍現象。
なぜそんなことが起きるのか。
地殻の変動で地下の水脈が変わったのか、温暖化でアトラス山から溶け出す雪の量が増え、地下水の水量に影響を与えているのか、その理由は分かりません。
夏に水が湖に残ることで周囲の土から溶け出したミネラル分が水の中で濃縮され、Dayet Sriji湖の塩分濃度は年々高くなっているとのこと。
今は水鳥の楽園と呼ばれ、フラミンゴなどが飛来していますが、今後、どうなってしまうのでしょうか。
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投稿日:2020/05/22