2019/09/30 - 2019/09/30
4位(同エリア44件中)
万歩計さん
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5日目 2019年9月30日(月) 晴れ
・ハワースの良さを知るのは村の中を歩くだけでは十分でない。特に「嵐が丘」の世界を感じたかったら村の囲むムーア(荒地)を歩くのが一番。というので、ムーアの中をブロンテ橋からトップウィズンズに至るブロンテ姉妹ゆかりの場所を歩いた。
・ムーアは最初は穏やかで間近に草を食む羊を見るなどのどかな風景だが、しばらく行くと見渡す限りの荒野になり人工物は一切見えなくなった。紫色のヒースはすでに終わり、茶色の草がうねる丘や谷(デイル)は厳しい自然だった。幸い天候に恵まれたが、霧がかかったり雪が降ったら下手をすると遭難する。
・トップウィズンズで廃屋のある丘に立つと、空には雲が流れ、見渡す限りのムーアから風が音を立てて吹き上げてくる。確かに美しいが厳しく荒涼とした風景からは、明るいテーマは浮かばない。しかし20代の乙女の心に、何故あそこまで激しい愛憎と復讐のストーリーが生まれたかは疑問のまま。
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【旅程】
9/26 関空→アムステルダム経由→マンチェスター→カースルトン(泊)
9/27 カースルトン滞在(泊)
9/28 カースルトン→ベイクウェル…モンサルヘッド…アシュフォード…ベイクウェル→ハドンホール→クロムフォード(泊)
9/29 クロムフォード→リーズ→ソルティア→ハワース(泊)
★ 9/30 ハワース→スキップトン(泊)
10/01 マラム→ランカスター→ウィンダミア(泊)
10/02 ヨークシャーデイルズ日帰りツアー→ウィンダミア(泊)
10/03 ボウネス→ニアソーリー…ホークスヘッド…ターンハウズ…コニストン→アンブルサイド(泊)
10/04 湖水地方山越え「ハイアドベンチャー」日帰りツアー→アンブルサイド(泊)
10/05 スケルウィズ ブリッジ…スレーターブリッジ…アンブルサイド→グラスミア…ライダルマウント→チェスター(泊)
10/06 チェスター→リヴァプール(泊)
10/07 ストラトフォード・アポン・エイボン→チッピングカムデン(泊)
10/08 ブロードウェイ…スノースヒル…スタントン→ウィンチカム→バートン・オン・ザ・ウォーター(泊)
10/09 ロウアースローター…アッパースローター→ノースリーチ→バイブリー→サイレンセスター(泊)
10/10 ブラッドフォード・オン・エイボン→バース(泊)
10/11 日帰りツアー(ストーンヘンジ→ソールズベリー→レイコック→カースルクーム)→ブリストル(泊)
10/12 ブリストル→アムステルダム経由→機中(泊)
10/13 →関空
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9:45 ブロンテカントリーのムーア歩きスタート、ブロンテ博物館の先からフットパスに入ります。
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予定コース
ハワース → ブロンテ橋と滝 → トップウィズンズ(嵐が丘の家) → スタンベリー村 → ハワース
10km、3時間半の行程です。 -
フットパスの左手はゆるい傾斜の牧草地
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右手はハワーズ村。この旅で初めての青空に感謝。
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イチオシ
フットパスを上るに従い視界が広がります。広がる緑の大地はこれぞイングランドの田園風景。
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フットパスからセメスターロードを行くとペニストン・ヒル。池(Lower Laithe Reservoil)の向こうにスタンベリー。キースリーから出るバスの終点の村です。
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ここでセメスターロードから別れ、柵を越えてフットパスへ
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この辺りのムーアの起伏はまだ穏やか。
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しばらくは広い道。ムーアはすっかり秋の装い。
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ムーアから幾筋ものせせらぎが流れ出て、フットパスの一部は川の様相。
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フットパスを悠々と歩く羊。驚かさないように距離を保ってついて行きます。と、歩きながら糞を始めた。
「驚いた 羊は歩いて 糞をする」 -
多くの人が歩いていると思っていたが、一人も歩いていません。
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古い農家が廃屋になっています。地図では ruin
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下に見える農家には人が住んでいる様子。
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のんびり草を食べる羊の群れ
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しばらく先導してくれた羊くんはこの群れに入って行きました。散歩に出たのかな。
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この先に人工物は一切見えず、広大なムーアが広がります。雪や霧の日に歩いたら道に迷いそう。ホテルのスタッフからも、「天気が悪い時は無理に歩かないように!」と注意されました。
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道標も決して多くありません。「ブロンテ滝を経由してトップウィズンズへ」。うん、この道で間違いない。
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イチオシ
行く手にデイル(谷)が現れ、フットパスの足元も悪くなります。遥か彼方の丘の上に豆粒のように見えるのは、ひょっとして目的のトップウィズンズ?
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前方にハイカー発見。これまで誰にも会わなかっただけに、何だかほっとしました。
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10:44 デイルを下ると小さな石橋が見えてきました。「ブロンテ橋」です。
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橋のたもとの石に嵌め込まれたプレート
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ブロンテ姉妹お気に入りの場所で、ここでよく遊んだそうです。昔の人は健脚。
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澄んだせせらぎが上から流れてきます。ブロンテ滝はこの上流か?
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橋を渡ってトップウィズンズの方に歩いていきます。道標に日本語の表示も。
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ところがフットパスはせせらぎから離れていくばかり。滝は別の場所だったようです。
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このままトップウィズンズに行き、帰れにもう一度ブロンテ滝に行くことにしました。
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先ほど見えた豆粒はやはり建物です。トップウィズンズの「嵐が丘」の屋敷跡に間違いない!
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枯れたヒースにほんのり紫色が残っている。あとひと月早ければ一面紫の花に覆われているはず。
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わずかに残ったヒースを発見!
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そういえば「嵐が丘」の主人公の名はヒースクリフ(Heathcriff)。Heath(ヒース)criff(崖)、つまり「ヒースの生い茂った荒野」。この風景から命名したのか。
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雨の後でフットパスはせせらぎに変わっています。泥濘を避け、ヒースの上に付けられた踏み跡を歩きます。風が吹く荒野を動画で感じてください。
動画はここ→ https://photos.app.goo.gl/DRoCVxzgdfza6s4r9 -
足元を流れる澄み切った水は茶色です。ヒースの泥炭層ピートを通って沁みだした水、ここはスコットランドと似た気候風土。
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近くなったが、まだまだ距離はある。
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11:26 トップウィズンズに到着
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広大なムーアの丘にポツンと建つ農家の廃屋。これがエミリー・ブロンテの小説「嵐が丘」のモデルになった場所です。
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South Pennine Farmという小さな農家だったそうで、200年前からこの場所にあったことになります。
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中を覗くとこんな感じ
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裏に回ってます。基礎部分はずいぶん大きな造りですが、建物部分は殆ど残っていません。小説では「嵐が丘のお屋敷」と呼ばれ、キャッシー一家と孤児ヒースクリフが住んでいました。
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壁に嵌め込まれたプレート。小説の中では、雪の中をキャッシーが「鶫(つぐみ)の家(多分ハワース)」からここに登ってくる場面があったような…。
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ベンチに座って休憩。一昨日ベイクウェルで買ったベイクウェル・タルトを食べながら、
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「嵐が丘」のシーンを思い出しています。
古い2本のカエデの木の下に残った廃墟。 -
イチオシ
下に目を向けると広大なムーアが広がる荒涼とした風景。風が音を立てて吹き抜けます。
動画はここ→ https://photos.app.goo.gl/TNwD6ryEM866nJto7 -
確かに美しいが厳しく荒涼としたこの風景からは、明るいテーマは浮かばない。しかし20代の乙女の心に、何故あそこまで激しい愛憎劇と復讐のストーリーが生まれたかは解りません。
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11:44 トップウィズンズを後にします。気付いたら他のハイカーも来ていました。
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南のコースを来たので帰りは北のコース。スタンベリー方向に歩きます。
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フットパスを歩いていると、大きな木の向こうに大きな石の柱が立っている。
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何の説明表示もなし。ムーアに立つ巨人のよう。
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ムーアの中の一本道を歩いていたら、
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イチオシ
犬を連れた2人連れとすれ違いました。何も持たない軽装からすると近隣の村から散歩に来た人?
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風が音を立て、草が靡きます。
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ここにはヒースがたくさん残っていました。
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分岐点。当初はこのフットパスを真っ直ぐにスタンベリー村に向かう予定でしたが、ブロンテ滝を見落としているので右へ曲がります。
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分岐点から歩くこと10分余り。
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下に午前中に渡ったブロンテ橋が見えてきました。
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ブロンテ橋を渡りながら、
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イチオシ
上流を見ると光の加減で午前中と感じが違う。滝はこの上流ではなかった。
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イチオシ
この流れと別の瀬音が聞こえます。この手前の斜面を左に登った場所のようだ。
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道はありません。草をかき分けて岩の間を進むと、行く手に滝らしきものが。
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それにしても足元が悪い。石の上をストックを使って滑らないように上って行きます。
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イチオシ
12:34 ブロンテ滝。雨上がりが美しいそうですが、今は余り見栄えがしない。表示もなく、ほとんどのハイカーはここまで上って来ないのでは?
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ブロンテ橋からは朝来た道を一気に戻ります。
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廃屋の向こうに見えるのはスタンベリー村
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ここは現役の農家。トップウィズンズの廃屋も昔はこんな姿だったろう。
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眼下に車道が見えてきた。ハワースはもうすぐ。
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ハワースの村はずれ。
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13:20 ハワース村に戻ってきました。3.5時間、17,974歩でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- コットングラスさん 2020/05/07 17:56:47
- 嵐が丘
- こんにちは
万歩計さん
「ハワース ムーアを歩く」楽しませてもらいました。
「嵐が丘」原題はWuthering Heights というんですね。
Wuthering は大音を伴って吹く。Wuthering Sound ではひゅうひゅう、
ぴゅうぴゅう、びゅうびゅう。
Height は高さ、高地で、風がひゅうひゅうと大きな音をたてる高地(荒涼の地)
映画「嵐が丘」の日本語命名はその作品内容からしてもぴったりですね。
2006年にハイキングした時には団体旅行でしたので、「ブロンテ橋」までしか行けず
トップウィズンズの「嵐が丘のお屋敷」(風がひゅうひゅうしているのが動画で感じられました)やブロンテ滝も拝見出来、ありがとうございました。
「嵐が丘」の映画をもう一度見ようかと思いましたがのDVDは買ってなかったので
シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」を本日観ました。
長くなりますが、万歩計さんは以前ロシュフェルド峠のロケ地の場所をグーグルアースのストリートビューで教えて下さった「ジバゴ」さんでよろしいですよね。
1昨日の5月5日、NHKBSで「ドクトル・ジバゴ」が放映されましたので、55年ぶりに
観ました。
改めて見直すとこの作品の深さ、スケールの大きさ、あの雪原を始め、全編に流れるモーリス・ジャールの「ララのテーマ」などどれをとっても感動ものでした。
そして、ふと思い出したのが4traトラベラーの「ジバゴ」さんでした。
2012年「初夏のロシアの旅」でも次の機会があれば「冬のロシアを訪れたい。
映画「ドクトル・ジバゴ」で見た白銀の世界をこの目で見るために」と記載されていました。
本当にあの白銀の世界を見て映画のシーンに浸ってみたいですね。
(寒い所が苦手な私には無理ですが)
続く旅行記を楽しみにしています。
コットングラス
- 万歩計さん からの返信 2020/05/07 22:21:24
- Re: 嵐が丘
-
コットングラスさん 、こんばんは。
山を愛するコットングラスさんにコメントを頂けて嬉しいです。
初めて見るムーアには感動しました。地平線まで続く荒野には人工物は一切見えず、そこを覆うのはわずかな灌木と岩、あとは一面のシダ類とヒース。私もブロンテ姉妹の作品をビデオで見ようと思っています。
「初夏のロシアの旅」シリーズにいっぱいの「いいね!」を、ありがとうございました。ただ、私はおっしゃる「ジバゴさん」ではありません。
古い映画は大好きでよく見ます。「ドクトル・ジバゴ」、「鉄道員」、「汚れなき悪戯」、「シェルブールの雨傘」、「ひまわり」、「ゴッドファーザー」あたりが好きです。いくつかは最近BSでも放映されました。
コロナが終息すれば、「厳冬のバルト三国、帰りにフィンランドでサウナ三昧」なんてのも漠然と考えています。
万歩計
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