2019/10/01 - 2019/10/01
4位(同エリア45件中)
万歩計さん
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6日目 2019年10月1日(火) 曇り、時々雨
・行先に迷った挙句、予定通りマラムに行くことにしたが、これが大正解。とても素晴らしい場所だった。マラムは人口が僅か150人の小さな村だが、その周りには緑が広がり、その中に石灰岩の奇岩群が造る不思議な風景をあちこちに見ることが出来た。石灰岩層を通って流れ出した澄み切った水が、あちこちで滝や小川になって緑の牧草地の中を流れていた。
・天気予報は雨だったが観光中は何とか持ちこたえてくれた。雨の中でもイギリス人は気にする様子もなく自然の中で歩くことを楽しむ。「こんな雨なら歩かない」という日本人の感覚とかなり異なっている。
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【旅程】
9/26 関空→アムステルダム経由→マンチェスター→カースルトン(泊)
9/27 カースルトン滞在(泊)
9/28 カースルトン→ベイクウェル…モンサルヘッド…アシュフォード…ベイクウェル→ハドンホール→クロムフォード(泊)
9/29 クロムフォード→リーズ→ソルティア→ハワース(泊)
9/30 ハワース→スキップトン(泊)
★10/01 マラム→ランカスター→ウィンダミア(泊)
10/02 ヨークシャーデイルズ日帰りツアー→ウィンダミア(泊)
10/03 ボウネス→ニアソーリー…ホークスヘッド…ターンハウズ…コニストン→アンブルサイド(泊)
10/04 湖水地方山越え「ハイアドベンチャー」日帰りツアー→アンブルサイド(泊)
10/05 スケルウィズ ブリッジ…スレーターブリッジ…アンブルサイド→グラスミア…ライダルマウント→チェスター(泊)
10/06 チェスター→リヴァプール(泊)
10/07 ストラトフォード・アポン・エイボン→チッピングカムデン(泊)
10/08 ブロードウェイ…スノースヒル…スタントン→ウィンチカム→バートン・オン・ザ・ウォーター(泊)
10/09 ロウアースローター…アッパースローター→ノースリーチ→バイブリー→サイレンセスター(泊)
10/10 ブラッドフォード・オン・エイボン→バース(泊)
10/11 日帰りツアー(ストーンヘンジ→ソールズベリー→レイコック→カースルクーム)→ブリストル(泊)
10/12 ブリストル→アムステルダム経由→機中(泊)
10/13 →関空
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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朝外に出ると、雲は厚いものの雨は降っていません。強運を信じてマラムに行くことに決めました。
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朝食に下りると誰もいない。宿泊者は一人だけのようです。
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お馴染みの具材が並んだイングリッシュブレックファースト。パンは日本と同じ薄切りの食パン。
The Railway ホテル
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バスセンターまではリーズ・リヴァプール運河を渡って5分。
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昨夜一瞬考えたボルトンアビーへのバスは日曜日のみの運行です。タクシーを飛ばすには遠いので、結局マラムしか選択肢はありません。
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9:50 やってきたのはマイクロバス。午前、午後に各1本だけの運行。
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乗客はたった2人。このような風景を走るうちに、早くも雨が降ってきました。
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ところが途中の街から、7人のシニアグループが雨具を着て乗り込んできました。「こんな雨なら歩かない」というのが日本人の感覚。イギリス人は雨の中でも平気で歩くのをこれまで何度も見てきました。
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10:25 マラム到着。雨は止んでいます。
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ここからヨークシャーデイルズ国立公園南部の景勝地へ通じる道路がありますが、公共交通機関はありません。
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イチオシ
清冽な小川に石の橋、万歩計好みの風景です。ハイカーも予想以上に多く、急に心強くなりました。
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村の人に観光案内所を聞くと、国立公園管理センターに行くように言われました。
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ここで地図を買ってお勧めのコースを教えてもらいました。渓流沿いにフットパスを歩いて1時間のゴルデイル・スカーが一押し。マラム・カーヴはそこから山沿いに歩けば1時間足らずとのことです。
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スキップトンに戻るバスの時刻は13:35、正味観光できる時間は3時間足らずです。言われた通り村の中心に戻り、
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渓流沿いのフットパスに入ります。
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牧場の柵を越え、
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渓流沿いのフットパスを行きます。
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雨は何とか持ちこたえている。
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イチオシ
連日の雨でかなり増水した場所も。
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しばらくは牧場の中を歩き、
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ここから森の中へ。
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しばらくはこんな風景の中を歩きました。
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自然の臭いがします。美しい、素晴らしい。
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行く手に小さな滝。
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ジャネット滝。落差は低いが水量は豊富でした。
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この一帯はナショナル・トラストによって自然が守られています。
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ここから少し坂を上ると、
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広い牧場の横に出ました。村からの車道もここまで通っています。
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柵を超えると広い平らな場所。シーズン中は多くのキャンパーで賑わう場所です。
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ゴルデイル・スカーからの水が、勢いよく敷地を流れています。石灰岩層を通ってきた水なので、冷たく澄み切っています。
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行く手に石灰岩の大岩壁が見えてきました。ゴルデイル・スカーです。
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大岩壁の直下。高さは80mといったところか。
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イチオシ
11:36 ゴルデイル・スカーに到着。マラムの村から急ぎ足で45分でした。
ゴルデイル スカー 山・渓谷
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遡ってきた川の源流です。
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イチオシ
慎重に歩いて滝の傍に近寄りました。
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岩壁の間から水が轟音を立て流れ出しています。
動画はここ→ https://photos.app.goo.gl/s7QGGeycXjx7A6XB6 -
頭上を覆う大岩壁、なかなかの迫力。
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ゴルデイル・スカーを後に来た道を戻ると、マラム・カーヴへの分岐の印。ここから1マイルの距離か。
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矢印の示す方向に歩き始めましたが、そこは広い放牧地。次の矢印が見えません。ここでカースルトンのフットパスで牧場の中をウロウロした失敗を思い出しました。
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道に迷って帰りのバスに遅れたら大変。車道を通って一旦村に戻ることにしました。
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この判断は大正解。分岐から20分余りで村の中心に戻れました。
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現在12:10 マラム・カーヴまで1マイル、道もはっきりしているのでバスの出発までに往復可能です。
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マラムの村の人口はたった150人。
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住民は何で生計を立てているのかな、と余計な心配。
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イギリスでは馬に乗った人によく会います。
家に馬小屋があるのかな、飼葉や世話はどうするの、週何回乗るのだろう、お金がかかるだろうなぁ、等々。これも貧乏人の余計な心配。 -
マラム・カーヴまで1/2マイル。
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村を抜けると緑の中に岩壁が見えます。
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せせらぎに沿ったフットパスを歩いてマラム・カーヴへ。
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12:27 マラム・カーヴ間近に到着。ハリーポッターや嵐が丘のロケ地になったマラムNO.1の景勝地。
マラム カーヴ 山・渓谷
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大岩壁の直下に行くには、増水し川の中を飛び石伝いに進みます。と、前を行くハイカーが滑って川の中にジャブン!。慌てて手を伸ばす男性。
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危ない、危ない。行くのをやめてこの位置から写真のみ。
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イチオシ
大きくカーブした円形劇場のような石灰岩の壁が垂直にそそり立つ様は迫力があります。ここでロッククライミングをする人もいるとか。
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大岩壁の横にマラム・カーヴの頂上に上る階段がありました。1、2、3、…、289、290、291、…、フー、息が切れる。下りで数えればよかった。
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…、418、419、42ィ0!やっと着いた。頂上は割れて雨に浸食された岩肌が亀の甲羅のよう。
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多くの人が登ってきます。
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イチオシ
崖の端に行くと岩壁が屏風のように続く光景が見えます。
マラム カーヴ 山・渓谷
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先端へ行くと歩いてきたフットパスが見えます。ここで雨が降ってきました。
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視線を移すと緑の牧草地の中に、何本もの石の仕切壁が見えます。岩のゴロゴロした荒地を、石を退けては積上げを繰り返し、やっと緑の牧場に変えたのでしょう。この間、気が遠くなるような年月がかかったはずです。
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雨の中を滑らないように階段を降り、村に戻ってきました。観光中何とか持ちこたえてくれた天気に感謝。
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13:35マラム発のバスに乗り、14:20スキップトンのホテル戻りました。預けた荷物を受取り、ついでにビールを一杯。
The Railway ホテル
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14:58 スキップトン発のローカル線でランカスターを経由し、湖水地方の玄関口ウィンダミアに向かいます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももんがあまんさん 2020/05/19 10:23:39
- ヨークシャーデイルズ
- こんにちは、万歩計さん。
ヨークシャーデイルズの旅行記、拝見しました・・この土地は、私にとっては、イングランドでもかなり好きな土地です、ハワースも含めて・・・牧歌的で美しすぎる、南の湖水地方や、最近人気のコッツウォルズ地方より、ワイルドなのが好きです・・特に、北部のディルズがワイルド・・イギリスの魅力は、大陸よりも、植物や動物や風景の、自然の豊かさにあると思うので、その点でも、とてもイギリスらしい土地だと思います・・。
万歩計さんのイギリスの旅行記を見て、昔なじみの、イギリスの町や風景に出合い、懐かしさを感じてます・・ワタクシは延べにして、イギリスは大体、五か月近くは旅をしたし、アイルランドも含めて、ヨーロッパの中では、かなり長く滞在した土地なので・・・フランスの旅行記でやったように、町や村のベスト50、観光地のベスト50位なら、ネタに困らないので・・・コロナの渦中、暇に飽かせて、また作ってみようかと考えております。
あとの旅行記も楽しみにしてますね・・
by ももんがあのん
- 万歩計さん からの返信 2020/05/19 12:34:43
- RE: ヨークシャーデイルズ
- ももんがあまんさん、こんにちわ。
コメント、ありがとうございました。
ヨーロッパの田舎を巡るのが好きな万歩計にとって、ももんがあまんさんの旅行記は貴重な情報源で、以前から度々チェックさせていただいてました。特にフランスでは「最も美しい村」20か所を目標にしていますので、これからもお邪魔します。
「イギリスの魅力は、大陸よりも、植物や動物や風景の、自然の豊かさにある」
全く同感です。木々がうっそうと茂る日本の山や丘と違い、あるのはヒースのような植物やせいぜい灌木程度。このため台地のうねりが地平線まで見渡せ、その中に流れる小川や滝まで遮られることなく見える。1000mを越える山さえ稀なのに自然を雄大に感じるのはこのためでしょうか。
「特に、北部のディルズがワイルド」
北部ヨークシャーデイルズを巡るローカルツアーは次々回の旅行記です。公共交通が利用できない地域で、理想的なツアーでした。また見て頂けると嬉しいです。
イギリスの町や村のベスト50、観光地のベスト50、是非再編集してご紹介ください。期待しています。
万歩計
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