アンダルシアの春祭りから銀の道、そして巡礼の道を歩く　１８　１２日目　巡礼４日目　 Las Herreriasまで２２．２km

2019/05/19 - 2019/05/19

１２日目　２０１９年５月１９日（日）　晴れ

★巡礼の旅４日目
Villafranca del Bierzo（７：４０） ～ Las Herrerias（１３：３５）　
２２．２ｋｍ、２８，８９１歩

・今日は途中から日本人の道連れがでた。世界一周の途中の「モンベルさん」。世界一周を始めて約半年、巡礼の道もサンジャン・ピエ・ド・ポールから既に６００ｋｍ余りを歩いてきたというスーパー女子。おかげで楽しく歩けた。
・１３：３５と早めにアルベルゲにチェックイン。雰囲気のあるアルベルゲでゆったりとリゾート気分を感じながら過ごした。

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【旅程】　
　５/０８　関空→上海経由→パリ経由→マドリード（泊）
　５/０９　マドリード→コルドバ（泊）
　５/１０　コルドバ→アルコス・デ・ラ・フロンテーラ→ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ（泊）
　５/１１　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ滞在（泊）
　５/１２　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ→メリダ（泊）
　５/１３　メリダ→トルヒーリョ→カサレス（泊）
　５/１４　カサレス→サラマンカ（泊）
　５/１５　サラマンカ→アストルガ（泊）
　５/１６　Astorga→Rabanal del Camino（泊）
　５/１７　Rabanal del Camino→Molinaseca（泊）
　５/１８　Molinaseca→Villafranca del Bierzo（泊）
★５/１９　Villafranca del Bierzo→Las Herrerias（泊）
　５/２０　Las Herrerias→O Cebreiro→ルーゴ→Sarria（泊）
　５/２１　Sarria→Portomarin（泊）
　５/２２　Portomarin→Palas de Rei（泊）
　５/２３　Palas de Rei→Rivadiso da Baixo（泊）
　５/２４　Rivadiso da Baixo→Lavacolla （泊）
　５/２５　Lavacolla →Santiago de Compostela（泊）
　５/２６　Santiago de Compostela→ア・コルーニャ→Santiago de Compostela→車中（泊）
　５/２７　→マドリード→パリ経由→機中（泊）
　５/２８　→上海経由→関空

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　天気がいい分、朝は冷え込みます。アルベルゲで昨日買ったパンとリンゴの朝食を済ませました。

　７：４５　アルベルゲを出発。

　朝の旧市街の通りは静か。不思議と巡礼者が歩いていない。

　同じ造りの長屋棟が続く通り。

　鍛鉄の窓格子に塗装が剥がれた壁。こういう寂れた街並みが好み。

　石畳の路地にホタテ貝のマーク。

　街の出口に巡礼者の像

　橋を渡ってVillafranca del Bierzoを後にします。

　聖地まであと１８７ｋｍ。

　９：１０　Pereje。Villafranca del Bierzoから６．６ｋｍ、８，５２１歩。
　前方に東洋人らしい女性が。

　ちょっとバルを覗いてみたが無人。そのまま村を通過しました。

　道に沿って小川。きれいな流れです。

　しばらく彼女の後を歩きました。女性のしょってる大きなリュックのカバーに「mont-bell」のロゴマーク。

　声を掛けたらやはり日本人。「モンベルさん」と呼ぶことにして、今日１日一緒に歩くことにしました。彼女は既に万歩計より７ｋｍ多く歩いてきています。

　１０：２３　Trabadelo で休憩。Villafranca del Bierzoから１０．６ｋｍ、１３，７６３歩。

　小麦色の健康的な彼女は何と世界一周中で日本を出て約半年。東南アジアから南米を回ってヨーロッパへ。巡礼の道はサンジャン・ピエ・ド・ポールから既に６００ｋｍ余りを歩いてきたそうで、とにかく歩くのが好きな女性でした。

「巡礼も　旅の一部と　小麦色」
　

　Trabadeloは小さな村。やはり同じような壁の鐘楼を持つ造りの教会が。

　軒下のにゃんこ。

　１１：３６　La Portera de Valcarce を通過。Villafranca del Bierzoから１５．２ｋｍ、１９，７６３歩。

　１２：１８　Vega de Valcarceの入口 。Villafranca del Bierzoから１７．９ｋｍ。

　村の入口にアルベルゲ。ブラジルの国旗、ここの経営はブラジル人らしい。そういえばブラジル人もずいぶん歩いています。

　モンベルさんのリュックは万歩計のものより大きい。他に荷物の入った小さなリュックをゴールのサンチャゴ・デ・コンポステーラに送り届けているとか。
　これで世界一周をするとは、まさに「スーパー女子」です。

　気持ちのいい緑の道。こんな道だと楽です。

　牛の放牧。

　１３：０２　Ruitelan。Villafranca del Bierzoから２０．１ｋｍ。遥か頭上に道路の高架橋、ここで休憩。
　

　モンベルさんの足取りは軽い。行く手に明日越えるオセブレイロ峠の山並みが見えます。

　また日本人女性の巡礼者に会いました。欧米人は日、中、韓の風貌の区別はつかないらしいですが、我々はすぐわかります。

　今日の宿泊地 Las Herrerias村の入口。

　Albergue Refugio。モンベルさんが予約していた宿で巡礼者に人気だそうです。

　空いていたので万歩計もここに泊まることにしました。
　１３：３５　Villafranca del Bierzoから２２．２ｋｍ、２８，８９１歩。今日は平たんな道が多くモンベルさんと一緒で楽しく歩けました。
　

　受付を終え、靴を脱ぎストックを掛けます。万歩計のストックは右から3つ目で、右隣りのストックとは３０ｃｍ近くの長さの差。彼らのコンパスは長い！

　いい雰囲気のロビー

　木と石でできた建物の階段を上がり、

　ここが寝室。楽な下段を確保しました。

　早々とシャワーを浴びてリラックス。早い時刻なのでゆとりがあります。

　干し草を積んだ荷車がいいオブジェ。

　庭の泉に湧く冷たい水。雰囲気のあるアルベルゲです。

　周囲は爽やかな高原の趣き。数軒のアルベルゲとバルがある小さな村です。

　モンベルさんを誘ってバルへ。暖炉に火が入り、ホテルのロビーのようなゆったりした雰囲気でした。

　この地方は木靴を履くのかな？

　二人でビールとパエリアのブランチ。
　ついでに夕食も誘いましたが、買った食材があるとのことで丁寧なお断り。節約のために食事はスーパーで買った食材で済ますと言ってました。

　１９：００　先程のバルで夕食。大きめのデキャンタに赤ワイン

　前菜は何時ものパスタでなく、野菜たっぷりのガリシア風スープ。

　メインはミートボール。とても美味しかった。

　２０：００　外でオスピタレオ（アルベルゲの世話人）の女性２人がギターを弾きながら、ビートルズの「レット・イツ・ビー」を歌っていました。透き通るような歌声に暫し聞きほれました。

この旅行記へのコメント （2）

• akikoさん 2020/02/07 15:33:22

  巡礼の道

  万歩計さん、こんにちは
  
  巡礼の道を歩き始められた1日目から4日目まで一気に読ませてもらいました。
  巡礼の道は、数年前にフランスのミディピレネーのコンクを訪れてからとても興味を持ち、いつか歩いて見たいとボンヤリ思ってきました。
  
  なかなか決心がつかないなか、万歩計さんの旅行記で巡礼路の様子を知ることができ、大変ありがたいと思いました。
  
  映画で見たこともあるのですが、魅力的な場所がお多く登場していたので少し安易に考えていました。でも当然のことながら悪天候の時もあること、周りに人がいなくて孤独のひとり旅の区間もあることなど、女性一人では辛い道のりもあることがわかりました。
  
  それでも、同じ目的を持った人たちと励ましながら歩いていくこと、途中で思いがけない素敵な人々との出会いがあること、疲れた時にでも道端に可愛い野草の花々が咲いていること、宿でいろんな人と交流が持てること、途中素敵な街を通りがかって街歩きを楽しめることなどなど、旅行記を通してたくさんの魅力があることも知ることができました。
  
  特に、出会われた方達のなかで、日本人女性のモンベルさんはお一人で世界一周旅行をされているとのこと。巡礼の道はサンジャン・ピエ・ド・ポールから既に600ｋｍ余り歩いて来られたそうですね！おひとりで素晴らしいパワーです!! なんだか勇気をもらえた気がしてうれしかったです。
  
  続編もまた見せてもらいますね。
  
  akiko

  万歩計さん からの返信 2020/02/07 20:32:38

  Re: 巡礼の道

  
  akikoさん 、こんばんわ。
  コメントありがとうございます。
  
  　巡礼の道は年間何百万人もの人が歩いているので、とても安全です。道標もしっかりしているので、仮に一人になって不安になったらその場で待っていると10分もしないうちに必ず誰か通ります。複数で歩いている人もありますが、巡礼の途中で友達になり一緒に歩いている場合が多く、家族連れ以外は殆どが個人で巡礼スタートです。女性の一人歩きもとても多いですよ。
  
  　スペイン旅行の機会があれば、その中で数日の体験巡礼をお勧めします。５～９月であれば山越え以外は天気も安定していて、アルベルゲに１～２泊であれば荷物も少なくて済みます。レオン、アストルガ、ポンフェラーダ、サリアには公共交通があるのでこれらを起点にし、もし途中でリタイアするのであれば途中のアルベルゲに頼むとタクシーを呼んでくれます。とにかく地元の人は巡礼者に親切です。
  
  　ブエン・カミーノ　　　万歩計