アンダルシアの春祭りから銀の道、そして巡礼の道を歩く　８　４日目②　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ　馬祭り

2019/05/11 - 2019/05/11

４日目　２０１９年５月１１日（土）　晴れ

・馬祭りの会場は中心から少し離れた広大な公園で、フラメンコ衣装を着た女性たち、中には馬車を仕立て女性を乗せた甲斐性者まで、多くの人が続々と会場に入ってくる。会場のメイン通りは電飾の回廊が出来て、その両側には「カセータ」と呼ばれる仮設テント小屋がずらりと並び、中はすでにシェリー酒で盛り上がっていた。
・２２：００　合図の花火が上がってカウントダウン開始。暗闇の中、一斉に点灯された瞬間には大歓声が上がった。数百メートル渡って十字に続く光の回廊は神戸のルミナリエをひと回り大きくした規模。フラメンコ衣装の女性たちは一様に花の髪飾りで、小道具はショールや扇。小さな子の衣装も可愛いが、おばあちゃん達もカッコいい。皆気軽に写真に応じてくれた。
　ところがカセータの中は音楽がガンガン鳴って盛り上がっているのに、一向にフラメンコが始まる気配がない。時刻が零時を回ったので待ちきれずホテルに戻った。カセータは明け方４：００頃まで賑わうという。
・昼間の華やかな馬や馬車の行進は見れなかったが、友人のK氏が２年前に訪れた時の写真を拝借しました。陽気で華やかな雰囲気にあふれています。

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【旅程】　
　５/０８　関空→上海経由→パリ経由→マドリード（泊）
　５/０９　マドリード→コルドバ（泊）
　５/１０　コルドバ→アルコス・デ・ラ・フロンテーラ→ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ（泊）
★５/１１　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ滞在（泊）
　５/１２　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ→メリダ（泊）
　５/１３　メリダ→トルヒーリョ→カサレス（泊）
　５/１４　カサレス→サラマンカ（泊）
　５/１５　サラマンカ→アストルガ（泊）
　５/１６　Astorga→Rabanal del Camino（泊）
　５/１７　Rabanal del Camino→Molinaseca（泊）
　５/１８　Molinaseca→Villafranca del Bierzo（泊）
　５/１９　Villafranca del Bierzo→Las Herrerias（泊）
　５/２０　Las Herrerias→O Cebreiro→ルーゴ→Sarria（泊）
　５/２１　Sarria→Portomarin（泊）
　５/２２　Portomarin→Palas de Rei（泊）
　５/２３　Palas de Rei→Rivadiso da Baixo（泊）
　５/２４　Rivadiso da Baixo→Lavacolla （泊）
　５/２５　Lavacolla →Santiago de Compostela（泊）
　５/２６　Santiago de Compostela→ア・コルーニャ→Santiago de Compostela→車中（泊）
　５/２７　→マドリード→パリ経由→機中（泊）
　５/２８　→上海経由→関空

エリア ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• ショッピング: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　２１：２０　馬祭り開会式の会場に向かっています。会場に近づくにつれて人が多くなります。

　フラメンコ衣装の女性も多い。

　中には馬車を仕立て女性を乗せた甲斐性者も。車は馬車の後ろをノロノロ運転、祭りの間は道路も馬と馬車が優先です。

　「馬車が行く　その後クルマ　ノロノロと」

　２１：３０　中心から少し離れたゴンザレス・オントーリア公園に到着。馬祭りの会場になる広大な公園です。

　ヘレス一帯はアンダルシア純血馬の飼育が盛んで、馬祭り（Feria del Caballo）は家畜売買市が起源です。
　春の聖週間のあとしばらくして行われるこの祭りにはスペイン中の馬乗りが集まり、自慢の馬や馬車を連ねて会場を練り歩きます。夜になると華やかな電飾の下でメンコの衣装で着飾った女性たちが踊ります。

　今日は祭りの初日で夜の点灯式のみ。本格的な催しは明日以降です。
　幸い２年前にこの祭りを見た友人のK氏から写真を貰いましたので、後程紹介します。

　通りの両側には「カセータ」と呼ばれる仮設テント小屋がずらりと並び、中はすでにワインやシェリー酒で盛り上がっています。

　先ほどまで居た「TIO　PEPE」のカセタは特に盛況。

　写真に気軽に応じてくれます。

　母娘３代揃ってのフラメンコ衣装にお父さんも嬉しそう。

　２２：００　合図の花火が上がってカウントダウン開始。

　暗闇の中、一斉に点灯されました。歓声が上がります。

　数百メートル渡って続く光の回廊

　神戸ルミナリエを２回り大きくしたスケールです。

　メイン回廊に交差して延びる光のゲート。電飾の数は１１３万個！

　しばらくは人の流れにのって奥へ奥へと進みました。

　少し横には大きな特設遊園地

　かわいい子を見つけては写真をお願いしました。

　姉妹

　フラメンコ衣装の女性たちは一様に花の髪飾りで、小道具はショールや扇。

　「髪に薔薇　カルメン達の　手に扇子」

　美女たちの写真を撮りながらフラメンコが始まるのを待ちました。

　２３：２０　カセータの中は音楽がガンガン鳴って盛り上がっているのに、肝心のフラメンコが一行に始まる気配がありません。

　我慢できずこのカセータに入り、

　イカのリングフライと冷えたシェリー酒で簡単な夕食を済ませました。

　２４：００　明日は早いのでフラメンコを諦めバスでペンションに戻りました。祭りはまだまだ続きそうです。

　この祭りはＮＨＫ・ＢＳプレミアム「世界で一番美しい瞬間」で「馬祭り～煌めきの時」と題して放送されました。

　これ以降は友人のK氏が２年前に訪れた時に撮った写真を拝借しています。

　昼間は馬乗りたちが自慢の馬や馬車で広い会場を練り歩きます。

　御者の男性はソンボレロで正装

　かっこいい！

　馬も最高におめかし

　この雰囲気を肌で感じたかった。

　御者の男性はソンボレロの正装、馬車の女性はフラメンコ衣装で盛装。

　一角では子供のフラメンコ　

　アンダルシアの子供たちは小さな時からフラメンコを習うという。

　馬も最高におめかし

アンダルシア純血馬は乗った時に一番美しく見える馬と言われ、王侯貴族が競って求めたそうです。

　小麦色の肌にフラメンコ衣装が似合う。

　こんな小さな時から馬に乗る

　馬と馬車の行進は１９：００まで。日が暮れて電飾が灯されると会場は祭り一色。

　女性たちはおめかしして祭り会場に繰り出します。

　陽気に歌って踊って、

　陽気に飲んで、

　そして食べる。

　こうして人生を謳歌するのがスペイン気質

　カセータの中は明け方４：００近くまで賑わうそうです。

この旅行記へのコメント （5）

• ｳﾞｪﾗnonnaさん 2020/02/07 10:20:39

  中途で、投稿してしまいました～m(_ _)m

  騎乗の小さな男の子も
  とても凛々しくて
  可愛い💕
  
  お写真
  楽しませていただきました
  
  ありがとうございます。
  
  ヴェラnonna

  万歩計さん からの返信 2020/02/07 17:02:29

  Re: 中途で、投稿してしまいました～m(_ _)m

  ｳﾞｪﾗnonnaさん 、こんにちわ。
  コメントありがとうございます。
  
  　私も本番の馬祭りを１日違いで見れませんでしたので、K氏の写真で楽しみました。
  
  　見ていて先ず感心するのは彼女ら、彼らのかっこよさ。女性も男性も伝統衣装を着て、ダンスする姿もばっちり決まっています。二つ目は心から祭りを楽しんでいること。不景気や高い失業率のため昼間から公園にたむろしている人々を見かけるし、デモやストライキもあると聞きます。しかし一旦祭りとなるすべてを忘れたかのように祭りを楽しみます。
  
  　この気持ちの切り替えと、くよくよしないで人生を楽しむスペイン流の生き方。素晴らしいと感じました。
  　　万歩計

• ｳﾞｪﾗnonnaさん 2020/02/07 10:17:54

  お祭りの熱気とフラメンコ❣️

  こんにちは。
  
  スペイン、南部は
  フラメンコのリズムが、示すように
  とても情熱的ですね。
  
  旅行記から
  熱気が伝わってきます　(^_−)−☆
  
  DNAに組み込まれてるんでしょうね～
  
  あの、リズムの取り方は
  とても難しい。
  
  合いの手の手拍子なんか、とても
  真似できませんね。
  
  スペイン国立舞踏団の芸術的な
  フラメンコが、好きで、関西に
  来日した時は、必ず
  見に行きます。
  
  

• pedaruさん 2019/12/17 07:42:50

  馬祭り

  万歩計さん　おはようございます。
  
  続々と人が集まる様子、祭りの高揚感がひしひしと伝わってきました。
  祭りをやるくらいですから、昔は馬が貴重なものだったのでしょうね。
  日本でも何か動物祭りがありそうですが、あまり聞きません。
  日本はいまや猫大国、日本でも猫祭りなどやったらどうでしょうか？
  和服に着飾った女性たちが、猫に車を曳かせて、会場にむかいます。
  おい、おい、これじゃ虐待だー。
  
  pedaru

  万歩計さん からの返信 2019/12/17 20:27:41

  Re: 馬祭り

  pedaruさん、こんばんわ。
  
  　万歩計の旅のキーワードの一つに「祭り」があります。旅先が決まり、そこで祭りがあれば見れるように行程を組みます。
  　向こうの人は中世に衣装を着たら、不思議とその時代の雰囲気になる。民族舞踊に華やかな行進、ローカルフードのＢ級グルメも楽しいです。
  
  　これまで印象に残ったのは
  　・カネッリの中世祭り（イタリア）
  　　　https://4travel.jp/travelogue/11317758
  
  　・パルメラのブドウ収穫祭（ポルトガル）
  　　　https://4travel.jp/travelogue/11395037
  
  　万歩計