アンダルシアの春祭りから銀の道、そして巡礼の道を歩く　４　２日目②　コルドバのパティオ祭り②

2019/05/09 - 2019/05/09

２日目　２０１９年5月９日（木）後半　　晴れ

・ホテルに戻って少し休憩した後、メスキータに入場した。2度目だがやはり「円柱の森」は素晴らしい。その後街歩きを兼ねて新市街の携帯ショップに行った。
・今回は荷物を極力減らすため初めて海外SIMを使った。街の携帯ショップ（Orange）でSIMを入れ替えてもらったが何故かメールが開かない。旅に必要な情報の大部分がメールに入っているので慌てた。親切な店員さんが忙しい中を２０分かけて新たなメールを設定してくれて何とか見れるようになった。感謝感激！
・夜は新市街のパティオを見て回った。昼間ほど混雑していないがやはり人気のパティオの前には行列。ＴＶで見た数軒の家とそれらをつなぐ通路がパティオのなっている「長屋のパティオ」は、入賞の常連で素晴らしかった。
・５０か所の公開パティオの中の１７軒を見て、最後にフラメンコショーがあるという広いパティオでショーの開会を待った。しかし２２：００を過ぎても始まらない。時差ボケの疲れも出たので残念ながらホテルに戻った。スペインの夜は遅い。

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【旅程】　
　５/０８　関空→上海経由→パリ経由→マドリード（泊）
★５/０９　マドリード→コルドバ（泊）
　５/１０　コルドバ→アルコス・デ・ラ・フロンテーラ→ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ（泊）
　５/１１　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ滞在（泊）
　５/１２　ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ→メリダ（泊）
　５/１３　メリダ→トルヒーリョ→カサレス（泊）
　５/１４　カサレス→サラマンカ（泊）
　５/１５　サラマンカ→アストルガ（泊）
　５/１６　Astorga→Rabanal del Camino（泊）
　５/１７　Rabanal del Camino→Molinaseca（泊）
　５/１８　Molinaseca→Villafranca del Bierzo（泊）
　５/１９　Villafranca del Bierzo→Las Herrerias（泊）
　５/２０　Las Herrerias→O Cebreiro→ルーゴ→Sarria（泊）
　５/２１　Sarria→Portomarin（泊）
　５/２２　Portomarin→Palas de Rei（泊）
　５/２３　Palas de Rei→Rivadiso da Baixo（泊）
　５/２４　Rivadiso da Baixo→Lavacolla （泊）
　５/２５　Lavacolla →Santiago de Compostela（泊）
　５/２６　Santiago de Compostela→ア・コルーニャ→Santiago de Compostela→車中（泊）
　５/２７　→マドリード→パリ経由→機中（泊）
　５/２８　→上海経由→関空

エリア コルドバ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩

　１５：００　一旦ホテル・メスキータに戻ってきました。

ホテルカサムセオデラメスキータ ホテル

　このホテルは２つ星ですが、口コミ評価が最高レベル。

　あちこちに絵画やアンティーク家具と、内部は美術館のようです。

　雰囲気のあるパティオは朝食会場。

　口コミが高いのも道理！

　狭い部屋ですが一人なので問題なし。

　バスタブ付きで６５ユーロ（朝食なし）。祭りの期間でこの価格はとても良心的です。
　

　昨日早朝に家を出て現在まで４０数時間、この間で微睡み程度。少し眠ろうと思ったが眠れず、結局１７：３０に再び街に出ました。

　2度目とはいえメスキータは外せない。入場する前に建物の外観をじっくり観察。

メスキータ 寺院・教会

　門の上に馬蹄形のアーチ、他にも大小のアーチ。くすんだ茶色に赤レンガが美しい。

　よく見ると複雑なアラベスク模様が彫られています。

　免罪の門を入るとオレンジの中庭。イスラム教徒はモスクに入る前に、このアルマンソールの泉で沐浴をしたそうです。

オレンジの木の中庭 散歩・街歩き

　モスク時代のミナレットを改造した鐘楼

　シュロの門から入場。

　モスクに入ると目に飛び込んでくる大理石のアーチ。メスキータのシンボルです。

メスキータ 寺院・教会

　「円柱の森」と呼ばれて、かっては１０００本以上あったが現存するのは８５０本。

　大理石とくさび形の赤レンガを組み合わせてアーチを作っている。

　アラベスク模様で飾られたミフラーブ。イスラム教徒が祈りを捧げるメッカの方向を示すくぼみです。

　レコンキスタ後にカソリックの大聖堂に改造。宝物殿の豪華な聖体顕示台。

　中央礼拝堂

　中央礼拝堂の向かい側には聖歌隊席

　聖歌隊席の豪華な天井

　聖歌隊席の黒光りする椅子には彫刻が彫られています。

　メスキータを出て今度は新市街のパティオ祭り会場へ。その前にアイフォンに現地SIMを入れるという重要な仕事があります。

　ホテルで教えてもらった町の中心部へ行く途中、アンダルシアらしい土産物屋が並んでいます。

　コルドバで最も賑やかなPlaza Tendillas。２０分くらいウロウロしてやっとフランスの通信会社「オレンジ」の店舗を見つけました。

テンディーリャス広場 広場・公園

　これまでポケットWiFiを使っていましたが、今回は荷物を減らすために初めて現地SIMを使います。

　係員にSIMをセットしてもらい試してみたら何故かメールが開かない。今回はペーパーレスで必要な情報はすべてアイフォンのメールに入っています。

「大変だ！　スマホ動かず　三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)か」

　アイフォンを英語表示にして、中学レベルの英語でやり取りしながら設定を調べてもらいました。２０分後に何とか別のメールソフトに変更してやっと見れるようになった時は思わず店員と感激の握手。

「無知識を　相手に奮闘　グラシアス」
「トラブル時　何時も周囲に　助けられ」

　

　思わぬ時間を取り時刻は既に１９：３０。夜の部では新市街のパティオ会場を回りますが、その前に見ておきたかった場所へ。

　鉢に空缶の柄杓で水をやる女性の像
　これも昼に見た「鉢を受け取る少年の像」と同じ地元の彫刻家の作品で、いずれも街の住人がモデルです。

　SANTAMARIA-SANAUGUSTIN地区からスタート。広場で素晴らしい演奏をやっていました。

　この辺りは普通に人が暮らしている住宅街です。入口にこのような看板が貼られているお宅はパティオを開放しています。

　まずＮＯ９のお宅へ。

　過去に何度も入賞したお宅で、今年もモダン建築部門の２位に選ばれました。

　花の他にサボテンも。

　壁一面を飾るさまざまな花や植物。陶器の皿や銅鍋もいい感じ。

　窓辺にも

　階段の手摺にも

　昼間に比べお客も少なめでゆっくり見れます。

　素晴らしいパティオでした。

　ＮＯ１０のお宅。ここは「世界で一番美しい瞬間」で紹介された場所です。

　数軒の長屋が連なっており、その通路がパティオになっています。

　現在８世帯がここで暮らしていて、共同でパティオの手入れをやっているそうです。

　中には高齢の一人暮らしの人もいて、皆で支え合って生活していると言ってました。

　「毎朝の水やりだけで１時間。その後花の手入れをする、云々」。TVの中で住民の方の話し。

　空缶の柄杓で水をやる女性のモデルも確かここの住人。

　この人は審査員かもしれない。園芸や建築の専門家が抜き打ちで回ってきて審査をするそうです。

　頭上を覆う赤い花木が印象的なパティオです。

　このパティオはアンティーク建築部門で堂々の２位に輝きました。

　人気のパティオなので見物人が多い。

　左の家にパティオ祭りの由来を説明したものがありました。
　パティオ祭りは元々貧しい庶民が空き缶に花を植え庭を飾ったのが始まりで、今はアンダルシアを代表する祭りに発展し、世界中から観光客が訪れます。

　昔のパティオ祭りのパネル写真

「空き缶で　始めて１００年　パティオ祭」

　にゃんこ

　ここの建物ではパティオを通した共同生活の道具が展示されていました。

　生活用具に

　共同炊事場や洗濯場

　２０：００　西日が教会を照らしています。

サンタ マリナ教会 寺院・教会

　鐘が高らかに響き、異国情緒に浸ります。

　ＮＯ１２のお宅は小さく静かなパティオ

　家族が憩うにはこのくらいがちょうどいい。

　涼しくなり、再び人出も増えてきました。

　ＮＯ１４のお宅。

　華やかです。

　明かりが灯りいい感じになってきました。

　教会の前の広場でジェラートをなめながらひと休み。

　石碑に刻まれたコルドバを讃える歌。綺麗なメロディーのよう。

　次に来たのはSANROLENZO地区のＮＯ１９のお宅。
　

　ＮＯ１９のお宅

　これだけ多くの花々を祭りに合わせて同時に満開にさせるには、パティオの住人は細心の工夫と大変な努力を払ったはずです。

　「満を持し　咲かせたセニョーラ　晴れ舞台」

　ＮＯ２１のお宅。路地のような狭い空間の陰影が印象的でした。

　ＮＯ２１のお宅

　ＮＯ２０のお宅。椅子に座っているのがこのパティオの女主人？

　そして孫娘？

　ホウキも立派なオブジェ。実にセンスがいい。

　日が暮れたらフラメンコ会場になるというパティオがあるというので、向かっています。

　途中でいくつかのパティオを覗きながら。

　適当に飛ばしてみてください。

　SANROLENZO地区のパティオ

　SANROLENZO地区のパティオ

　SANROLENZO地区のパティオ

　２１：１０　SANTIAGO-SANPEDORO地区のＮＯ２９のお宅

　枝垂れ鮮やかなピンクの花が灯りに映え幻想的。

　ガーゴイル

　大部分の花の名前はわからなかったが、たくさんの秘密の花園を見て歩くことが出来ました。

　ここでデジカメのバッテリー切れ。この後フラメンコ会場になるというパティオに行って３０分近く待ちました。
　しかし疲れたのとホテルの入口が閉まるかもしれないという不安から、開演を待たずにホテルに戻りました。

　今日は１３か所のパティオを見ましたが、まだ全体の１/４です。しかし、コルドバの１年で最も美しい時期に来れて満足でした。