冬の東北（２５）運転再開した常磐線・富岡～竜田間

2017/12/13 - 2017/12/13

震災と福島第一原発事故の影響で分断されている常磐線。
福島県内の竜田から富岡駅の間も６年７か月もの長い期間不通となっていましたが、２０１７年１０月に運転再開となりました。これによって残る不通区間は富岡から浪江駅間の２０Kmあまりになりました。（この区間のバス代行の様子は前の記事で書きました）
この記事では運転再開して間もなかった当時の富岡から竜田を通っていわき駅までの様子をレポートします。

エリア 浪江・富岡・川内(福島)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

福島県にある常磐線富岡駅。この駅は福島第一原発からの距離は１０Kmありません。

富岡駅 駅

そのためか駅には線量計が設置されていました。
表示によればこの時の値は０．０７μSv/hで決して高いわけではありませんでしたが、風向きなどによってどのように変わるのか私にはわかりません。

ここから北、浪江方向はいまでも運転再開できていないまま。
２０２０年春ごろまでに運転再開をめざしているそうです。

浪江駅の下り１番線ホーム。

駅前にあるコンビニ的なお店。店内では簡単な食事もとれるので、代行バスから降りて昼食に立ち寄る人もけっこういました。
写真では拡大していますがドアの上に「富岡は負けん！」と力強く書かれていました。
どうか負けないで下さい。ほんの、ほんの少しでも貢献をと、パンと飲み物を買って電車内で頂くことに。

駅の跨線橋（こせんきょう）から不通区間の浪江方向を眺めます。

ズームしてみます。線路は続いていますが、今は運転できなくなっています。

反対側の竜田、東京方向。
ここ富岡から竜田駅までの一駅は訪れたほんの１か月ちょっと前の１０月２１日運転再開したばかりです。（写真のハンドタオルは窓の前に置かれていました。かわいい忘れ物。持ち主の元に戻るといいな）

駅のすぐわきの海側のフェンスに富岡の四季の様子が写真と共に紹介されています。
その奥はまだまだ復興工事のさ中。

やって来たいわき行き普通電車はなんと元特急スーパーひたちで使用されていた６５１系の４両編成。

JR常磐線 乗り物

折り返し駅での座席転換を省略するためか４人ずつ向い合せの状態にはなっていましたが、乗り心地のいい特急車両に乗れるので嬉しい。

富岡の四季のフェンスを見ながら

お祭りの様子

富岡駅を出発します。

最近になって復旧したばかりのこの区間、まだ復興途上です。

お隣の竜田駅。

この先竜田駅からいわき駅にかけてはいわき駅側から順次２０１２年から２０１５年までの間に復旧した区間です。

竜田駅 駅

川も護岸が整備されていました。（木戸ー広野）

海沿いもまだまだ工事中。（広野-末次）

（広野-末次）

久ノ浜駅

久ノ浜駅 駅

海。。。。とってもきれいなのに・・・

四ツ倉駅

四ツ倉駅 駅

およそ４０分ほどで終点のいわき駅に着きました。

（つづく）

いわき駅 駅