バルカン半島を旅する2ブルガリア編

2018/06/08 - 2018/06/09

2018年6月4日から7月6日迄、ルーマニアから始まりブルガリア、マケドニア、アルバニア、メテオラ（ギリシャ)コソボ、モンテネグロ、セルビア、クロアチア、スロベニアと旅して何故かサンマリノに立ち寄ってベネチアで旅を終えました。2011年に訪れたクロアチアとボスニアヘルツェゴビナの旅を併せて自分なりのバルカンの旅完全版としたいと思います。

エリア ブルガリア

ルーマニアから無事ブルガリアの首都ソフィアに到着です。
バルカン半島の夜行バスは距離が何処も中途半端なので早朝に到着してしまうのがたまに傷です。
ソフィアのバスターミナルは旅行代理店やファーストフードが良く纏まっており、鉄道駅も併設されているので使いやすかったです。

ソフィア初日は郊外に建つ世界遺産リラの僧院を訪れました。
僧院へのバスはオクチャ・クペルバスターミナル出発になるので、4番トラムに乗って向かいました。
僧院への直通バスは１日1往復しかありません。
出発時にはほぼ満車だったので、シーズン中は早めの到着、早目の乗車を心掛けましょう。

途中リラの村で小休止。
雰囲気良さそうな村でしたが、置いてかれては一大事なので遠目に指を咥えて眺めてました。

リラ村を過ぎると風景は一段と山深くなりました。

リラの僧院到着です。
非常に鮮やかなフレスコ画が出迎えてくれました。

なんて可愛らしい！
私とリラの僧院の初対面時の私の印象です。

正教会の教会は、丸みを帯びていて優しい印象を持ちますが、更に配色やボーダー柄が加わって可愛らしさを引き立てています。

フレリョの塔。
過去の大火事の際唯一焼けずに残った部分だそうです。

僧院が可愛らしいのは外観だけでは無く、回廊を埋め尽くすフレスコ画の彩りもでした。

同じ題材を描いていても、ルネッサンス期のカソリックの宗教画は重厚でトーンも暗いですが、正教会のフレスコ画は鮮やかでかつ暖かみを感じます。

ルネッサンスの宗教画は芸術性を突き詰めた感がありますが、正教会の宗教画は原点に近いものを感じました。

昔は宗教画は言葉が通じない、字を読めない人にも解りやすく伝える事が出来る、布教促進と言う役割も大きかったと思います。そう言う観点から見ると私はルネッサンスの絵より此方の絵の方が断然とっつき易さを感じます。

ルネサンスの名画の前では蛇に睨まれた蛙の様になってしまう私ですが、此処ではリラックスしつつ天井を仰ぎながら名画を楽しむ事が出来ました。

リラの僧院の背後には清流が流れていて、マス料理が名物と言います。
魚大好きの私は早速注文!
これ以降もオフリド湖、ブレッド湖そしてアドリア海沿いの街と魚料理を堪能出来るだろう場所を巡ったのですが、結局グリルを食べたのは此処だけ。
魚料理の値段が重さに対しての値段とは知らず、一人分の値段と勘違いしていた私はメニューも良く読まないで、魚料理の値段の数字がベラボウに高いので
「これはバックパッカーが食べて良い食事じゃない!」
と逃げてしまいました。あぁ勿体無い！

魚があるところ
猫がいます
猫ちゃんが私の食べられない骨と頭と尻尾を綺麗に食べてくれました。

お皿を下げに来たウェイトレスさんが、私のお皿に骨一本残って無いのを見て仰天
いやいやそれは猫君達が…
と言おうとすれば、最早猫君達は次のターゲットに移動済み
東洋人は魚の骨まで食べてしまうと勘違いされちゃった？

さようなら可愛らしいリラの僧院

二日目はソフィアの街を歩きました。
駅から歩くと、橋の欄干に建つライオンがお出迎え。

ライオンはブルガリアの象徴なのだそうです。

通りの向こうに見えるは聖ネデリヤ教会です。

バーニャ・バシ・モスク
オスマントルコの名建築家ミナール・スィナンの作品。
ブルガリアはオスマントルコの本拠地イスタンブールも近い事から長い間オスマントルコの統治が続きました。

バーニャ・バシ・モスク内部です。
モスク内部の何も無いところが好きなのです。
天の邪鬼な私
威厳を掲げた聖人の姿とか銅像があると
逆に頭を下げる気を失ってしまうのです。

バーニャ・バシ・モスクの裏手に建つ中央浴場跡はソフィア歴史博物館として利用されています。
因みにバーニャ・バシ・モスクのバーニャは温泉を意味しています。

街の中心にはセルディカと呼ばれる遺跡があります。昔から此処は人々の歴史があった場所なのですね。

半地下に建てられた聖ペトカ教会。
オスマントルコ征服時代に建てられた為、オスマン軍の乗馬した騎士の視線に入らない様に教会を建てなければならなかった為こうなったと言われます。

ソフィアの女神、聖ソフィアの銅像
でもチョッと顔が…
((( ；ﾟДﾟ)))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ソフィアの中心に建つ聖ネデリヤ教会。
オスマントルコ時代は質素な教会に過ぎなかった様ですが、独立後周囲の健在を集め現在の姿になりました。

聖ネデリヤ教会の向こうにバーニャ・バシ・モスク。

ソフィア最古の教会、聖ギオルギ教会は何時しかシェラトンホテルに取り囲まれてしまいました。

その先のヴィトシャ通りは年中歩行者天国のソフィアのメインストリート。

元共産党本部です。
やはりゴツいです。

聖ニコライ教会はロシア正教の教会です。

ソフィアの地名の由来ともなった聖ソフィア教会。

ソフィアが紹介される時、必ずと言って良いくらいトップに登場するアレクサンダル・ネフスキー寺院。バルカン半島で最も美しい教会と言われます。ブルガリアが独立できたきっかけともなった露土戦争で戦死したロシア兵の慰霊の為建造されました。
一見モスクの様に見える建築様式ですが、元々オスマントルコは征服したビザンティン帝国のアヤ・ソフィアの美しさに惹かれて、追いつけ追い越せとばかりにモスクを建ててきたのですから、共通点があるのも頷けます。

ふと立ち寄った公園にて。

国立考古学研究所附属博物館。
ソフィアに残されたイスラーム建築は、博物館等として残されています。
長く支配を受け、思うところもあるでしょうが、破壊するのでは無く残していく。
見倣いたい文化です。

セントラル・ハリは中央市場と言う意味。
市場と聞いて期待して訪れたら、現代的なショッピングモールでした。

シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)もありました。

ジェンスキ・パザール
此方は正真正銘の市場です。

今日はどんな料理を作るのでしょう？

市場は人々の活気や生活感がダイレクトに伝わってきて、見ているだけでも楽しいです。

ヨーロッパの花屋さんは日本よりずっと庶民の身近に感じます。

ピザ屋で夕食を食べていたら、店内の若者がみんなこれを飲んでいました。
真似っこ子猿の血が騒ぎます！
それに折角ブルガリアに来たのですから、ヨーグルト飲みたいです。
一日の疲れを甘酸っぱいヨーグルトで癒しましょう🎵と飲んでビックリ
しょっぱーい‼
ヨーグルトはブルガリアが本場ですから、ヨーグルトは甘いと言うのは日本人の固定概念に過ぎないのでしょう。
旅は良い意味で固定観念を破壊してくれます。
この旅で幾つ壊されるのでしょう？

最後まで御覧になってくださり、ありがとうございます！

次回はマケドニアの首都スコピエを旅します。

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