バルカン半島を旅する1ルーマニア編

2018/06/05 - 2018/06/07

2018年6月4日から7月6日迄、ルーマニアから始まりブルガリア、マケドニア、アルバニア、メテオラ（ギリシャ)コソボ、モンテネグロ、セルビア、クロアチア、スロベニアと旅して何故かサンマリノに立ち寄ってベネチアで旅を終えました。2011年に訪れたクロアチアとボスニアヘルツェゴビナの旅を併せて自分なりのバルカンの旅完全版としたいと思います。

エリア ルーマニア

二年続けて旅の始まりはテディベアの見送りを受けて始まりました。

東欧で一番治安が悪いと言われるブカレスト北駅駅前

昼間に限れば人通りも多く別段問題は無い様に感じました。

ブカレストからブラン城を見る為、先ず列車でブラショフを目指します。

ブラショフ旧市街に向かう途中出逢った木造の教会。木造の教会はルーマニア北部に残る伝統の建築様式の様です。

ブラショフ旧市街に到着しました。

あれ?
山に飾られたあのマークは!
どこぞの国で見た覚えが…

ブラショフのメインストリートを歩きます。

黒の教会が近づいてきました。
あれ?
ルーマニアと言えば正教会が主流の筈ですが
黒の教会は正教会らしかぬデザインです。

調べれば黒の教会はプロテスタントの教会でした。
ブラショフは元々ドイツ人が入植して築かれた街なのだそうです。

可愛らしい市庁舎と広場がブラショフの中心です。

道にパラソルが建ち並ぶ光景もヨーロッパに来た事を教えてくれます。

派手さも無いし規模も大きく無いけれど、可愛らしくて、旅を始めるには格好の街でした。

ヨーロッパに来た事を実感させてくれる風景。

裏通りの家々の彩りも可愛らしい。

昔はマンハッタンみたいな高層ビルが醸し出す風景も好きだったけど、今は地方都市くらいの方が断然好きです。歳のせいかな?

街を一望出来るトゥンパ山に登ります。
ロープウェイは使いません。
歩ける範囲は極力自分の足で歩くのが私の旅のモットーです。

山道がロープウェイの軌道を横断する時、眼下にこれまで頑張って登ってきた御褒美のパノラマが拡がります。

ロープウェイがアッサリと喘ぐ私を追い抜かして行きます。
でもそれで良いんです。

時間も体力もロスしてしまいますが、
やっぱり自分の足で登ると達成感が違います。

黒の教会が、市庁舎が、まるでミニチュアの様です。

下界に降りて参りました。

ヨーロッパで三番目に狭いと言われるスフォリー通り。これくらいなら幾らでもあると思うのですが…

スケイ門、昔はドイツ人の街だったブラショフ。ローカルのルーマニア人はこの門より内側には入れなかったそうです。

此方は門外に建つルーマニア正教の聖ニコラエ聖堂

バスに乗ってブランに移動します。

旅はいつだって往きはヨイヨイ帰りは怖い
帰りのバスの時間のチェックは重要です。

見えて来ました！
ドラキュラ城
じゃなかった
ブラン城

城の門前は各国共通お土産屋さんで賑わいます。

ワクワクします。

お土産屋さんにはドラキュラグッズが沢山！
お化け屋敷もありました。

早速入場です。

トンガリ屋根はヨーロッパのお城のお約束?

この人がドラキュラのモデルとなったウラド３世。
残忍な性格で、捕まえたオスマントルコの兵隊を残忍な方法で拷問にかけ、その恐怖心で敵の戦意を削ごうとした。こうした彼の経緯からドラキュラ誕生となった様です。ウラド３世は血を吸ったわけではありませんが、啜ってきた事は真実と言えるでしょう。
因みにこの城はドラキュラ城のモデルとなった事も、ウラド３世がドラキュラのモデルとなった事も確かですが、ウラド３世がこの城で暮らした事実は無いのだそうです。

様々な武器が陳列されています。
お城の陳列の定番でもありなすが、城主が城主なだけに真実味があります。
どれだけの血を啜ってきた逸品なのでしょう?

城と対面の山の中腹に建てられた十字架からドラキュラ城を眺めました。
多くの観光客で賑やかな城を離れ、人っ子一人来ない此処で存分に城の眺めを楽しみました。
でも、十字架ってドラキュラ伯爵の大の苦手なものだった筈では？

ブラショフからブカレストに戻って来ました。
ブカレストと言えば独裁者チャウセスクが築いた国民の館は外せない見所。
ペンタゴンに次ぐ世界で二番目の巨大建築です。

チャウセスクは元々東欧のパリと呼ばれた美しい街を破壊して自分なりのパリを築こうとしていたのでしょうか？
国民の館に続く大通りはパリのシャンゼリゼを模したと言います。

それにしても巨大かつ武骨な建物です。

国民の館はツアー形式の入場となります。
写真撮影は別途結構な額取られますが、申告したところ、スマホなら無料との事。
なんで?
とは思うけどワザワザ教えてくれたのは良心的です。

ヨーロッパで数々の宮殿を拝見しましたが、
皆何処もコッテコテで同じ様な趣向
お金持ちになると画一的な趣向になるのかな?

人の価値観はそれぞれだけど
国民が餓えているのに
こんなものに金をかけてたら革命も道理です。

でも、もし私も腐る程金を持ったなら、こう言う趣味になってしまうのかな？

維持費とか
掃除とか…
ええ、貧乏人の発想です(笑)

色々説明を受けて館内を巡りますが、ツアーで巡るのは全体の数%に過ぎないそうです。

チャウセスクの夢の跡
拝見させて頂きました。

ツアーのラストはテラスからの眺めです。
チャウチェスクは結局此処で演説する事無くこの世を去りました。
此処で意外な人物が演説しています。此処に招待されたマイケル・ジャクソン氏
彼を見ようと押し掛けたファンに向かい、マイケルは此処から声をかけたそうです。
「こんにちは！ブダペストの皆さん!!」
やっちまいましたね。
そんな私もドーハの乗り継ぎで危うくブダペストとブカレスト、間違えるところでした(笑)

ブカレストの中心は統一広場。
終始多くの人々で賑わっています。

国立農村博物館を訪れました。

ルーマニアの伝統建築の木造住宅が全国から移築され展示されています。

ヨーロッパの家屋は石造りと言う固定観念を良い意味で破壊してくれました。

木造建築は日本人にとっても馴染みが深いから、親近感を感じながら散策出来ます。

更に広大な敷地に展開されているので

博物館にいると言うより、本当の村落にいる気持ちで散策出来ました。

そんな博物館内は地元の家族連れも寛ぎに訪れていました。
猫も寛いでいます。

教会も木造です。

此方も木造教会。

これは潰れる直前？
そう言うデザイン?

風車もありました。

東欧のパリと言われるだけあって凱旋門もあります。

ルーマニア革命時多くの血が流された革命広場

チャウチェスクが最後に演説した元共産党本部
ソビエト解体、ベルリンの壁崩壊…東欧に吹き荒れた民主化の嵐
そしてルーマニア革命
一国の独裁者の殺害された遺体の写真が公表されたのは衝撃的でした。

革命広場に建つクレツレスク教会

街歩きを兼ねながら、のんびりバスターミナルを目指します。

バスターミナルに往きがてらにあった教会。

共産党時代に建てられた武骨な建築と、現代の雑多な建築と、古き良き時代の建築が何処かチグハグに折り重なるブカレストですが、良く見れば風情ある街角があっちにも、此方にも。

もうちょっとゆっくりしたいところですが、一ヶ月と言うと長く感じても、１０か国周遊するとなると一か国あたり3日しか配当出来ません。後ろ髪は引かれるのは旅の常、この先何があるか解らないので、先を急ぐ事にしましょう。

ブカレストの地下鉄は想像以上に綺麗でした。

ブカレストの国際バスターミナルのひとつ、フィラレット。
夜行バスが出る10時半には近場のお店は全て閉まっていました。
買い物を済ませて向かいましょう。

ブルガリアへの夜行バスはまさかまさかのミニバスでした。
乗客も４組ほどしか。
もしかしてあまり需要が無い？

最後までご覧になってくださり、ありがとうございます。
次回はブルガリアを訪れます。

https://4travel.jp/travelogue/11380577

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