2016/07/04 - 2016/07/04
31位(同エリア341件中)
まみさん
2016/07/04月 黄金の環の都市コストロマへ移動&観光
・ヤロスラブリ・バスターミナル9時40分発の長距離バスでコストロマ11時20分到着
・路線バスと地元の人の助けでホテルに到着
◎ホテルの近くのヴァスクレセーニエ教会見学
・マルシュルートカでコストロマ川を越える
◎オセトロヴァ・ユリヤ通りの修道院(預言者・福音書記者・神学者ヨハネ教会)見学
◎イパチエフスキー修道院と博物館(14:45-17:00)
トロイツキー(聖三位一体)聖堂(フレスコ画)
鐘楼(外観のみ)
ロマノフ宮殿
◎木造教会(聖処女教会)とスラヴ民俗博物館
◎民俗建築と生活博物館(17:50-18:35)
・マルシュルートカでスサーニン広場へ
・スサーニン広場近くのレストラン「スラビャンスキー」で夕食(19:20-20:20)
(タクシーでホテルに戻る)
【コストロマ泊:スネグラーチカ・ホテル】
―――――――――――
黄金の環の都市3ヶ所目は、コストロマです。
ヤロスラブリのホテルにスーツケースを預け、軽装で1泊しました。
ホテルはロシア版白雪姫のイメージのスネグラーチカを予約していましたが、実はバスターミナルからバスでアクセスする場合にどの停留所で降りたらよいか、といったアクセス方法がいまひとつ分かりませんでした。
町の中心のスサーニン広場まで行ってしまったら行き過ぎです。
でも、ヤロスラブリから都市間バスでコストロマに到着したとき、バスターミナルに一台タクシーが停まっていましたが、スサーニン広場(=ホテル方面)に向かう1番バスが停留所にやってきたので、ええい、なんとかなるだろう、とバスの方に飛び乗ってしまいました。
コストロマ観光ではバスやマルシュルートカを利用できないとめぼしい見どころが回れないし、せっかくリュックだけの軽装でやって来たので、バスにチャレンジしたい気持ちが強かったためです。
ところが、バスの車内で女車掌さんに、ホテルの地図を見せて、このホテルに行きたいのだけど、というふうに最寄りの停留所を教えてもらおうとしたのですが、無表情な女車掌さんは、バスの運賃を請求するのみでした。
なのであきらめて、地図上ではたしかフィルハーモニーと百貨店のある交差点の近くの停留所で下りればいいはずだし、最悪、スサーニン広場まで行ってしまってからでもどうにかなるだろうと思って、おとなしく座席に座わっていたら、しばらくして女車掌さんは無表情なまま、さっきの地図をもう一度見せてごらん、と言い、まわりの乗客にこのホテルを知らないか、と聞いてくれました。
そして乗客の中から年配の夫婦が、私たちは近くまで行くから、と言って、道案内を申し出てくれたのです。
その夫婦は、ホテルの名前は知っていても、実際のところはどこにあるかまでは知らなかったようです。
なので、一緒に探してくれました。
ロシアの人たちは、ふところに入ってきた者にはとても優しいといいますが、つくづくそう思いました。またその優しさに助けられました。
バスターミナルからタクシーで一気にホテルに向かっていたら、こういうことは味わうことはなかったでしょう。
そうしてコストロマのホテルにチェックインしたのは12時すぎ。
ホテルで少しくつろいでいる間にさーっと通り雨が降ったのですが、出かけることにした13時頃にはすっかりやんで、また天気になりました。
そして思ったとおり、バスターミナルからバスを利用したおかげで、コストロマ最大のみどころのイパチエフエキー修道院へは、スサーニン広場で乗り換える必要があるのですが、バスとマルシュルートカを乗り継いで簡単に行くことができました。
たとえめぼしい観光名所だけであっても、公共交通機関で市内を回れると、それがガイドブックの案内通りにしただけであっても、自立できた気分になれます@
コストロマ観光は、まずはホテルのすぐ近くにあった、れんが色の壁がすてきなヴァスクレセーニエ教会から開始しました。
でも、メインストリートからちょっと離れた周辺の民家は、ちょっと寂れたかんじがありましたが、良い雰囲気を出していて、写欲がそそられました。
それは最大の見どころイパチエフスキー修道院の周辺もそうでした。ちょっとした田舎の村を散策しているようで、とても気に入りました。
コストロマでは、少なくともイバチエフスキー修道院さえ見学できれば、とりあえず観光目的を達したといえると思っていましたが、思った以上にいろいろ観光できたことも、コストロマの思い出を良いものにしてくれた要因になっています。
イパチエフスキー修道院のすぐ近くには、現役の修道院なのに、珍しく内部撮影を許可してもらえて撮り放題だったところもありました。
写真を撮りたい私にとっては、高ポイント要素です。
また、イパチエフスキー修道院のそばには思いがけず、かつての木造教会を利用した小さなスラヴ民俗博物館もありました。
それから、夏の日照時間の長さのおかげで、野外建築博物館である「民俗建築と生活博物館」も見学することができました。ここは実は2番目に楽しみにしていました。
「民俗建築と生活博物館」に入ったのはもう18時近かったので、建物の内部は見学できませんでしたが、敷地内は、いかにもロシアらしい村や田園風景らしい、ものすごく絵になる景色続きで、とても散策しがいがありました。
正直、この博物館に向かっているとき、あたりはふつうの住宅エリアで、いくら明るくても18時近くともなれば、人の気配はせず、寝静まった村に入り込んだような心細さがあって、行くのをやめて引き返そうと思ったりしました。勇気を出して行ってみてよかったです。
最後に町の中心のスサーニン広場に戻って来たときには19時近くになっていましたが、まだ明るかったので、広場の写真くらいは撮れました。
そしてロシア料理が食べられるレストランをスサーニン広場の近くで探したときに、ちょっとは広場を観光できたかんじになりました。
というわけで、13時という遅い時間に観光を始めたわりには、19時までみっちり6時間、丸一日分の観光がしっかりできた、すごくお得な1日になりました。
イパチエフスキー修道院だけでもかなりの見どころがあったのに、それ以外もいろんな観光ができたことでも、お得な気分で過ごせたコストロマでした。
そんなコストロマの旅行記は前後編の2本にまとめました。
前編は、イパチエフスキー修道院以外のコストロマ観光の写真です。
<2016年ロシア黄金の環めぐりの旅の簡易旅程一覧>
2016/06/30木 職場から成田前泊
【成田泊:成田ゲートウェイホテル】
2016/07/01金 出国&モスクワ到着&駅前散策
【モスクワ泊:ヒルトン・レニングラーツカヤ・ホテル】
2016/07/02土 黄金の環の都市ロストフへ移動&観光
【ロストフ泊:モスコスキー・トラクト・ホテル】
2016/07/03日 黄金の環の都市ヤロスラブリへ移動&観光1日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/04月 黄金の環の都市コストロマへ移動&観光★
【コストロマ泊:スネグラーチカ・ホテル】
2016/07/05火 黄金の環の都市ヤロスラブリへ戻る&観光2日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/06水 黄金の環の都市ウグリチ日帰り旅行
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/07木 イヴァノヴォへ移動&パレフ・エクスカーション
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/08金 プリョスへ移動&観光
【プリョス泊:ヴィラ・フォルテツィア】
2016/07/09土 プリョス観光2日目&イヴァノヴォに戻る
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/10日 黄金の環の都市スズダリへ移動&観光
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/11月 黄金の環の都市スズダリ観光2日目
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/12火 黄金の環の都市ウラジミール観光の後、モスクワへ戻る
【モスクワ泊:パヴェレツカヤ・プローシャチ・ホテル】
2016/07/13水 モスクワ動物園半日&出国
【機内泊】
2016/07/14木 帰国
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はもう1つのブログ「まみ’s Travel Diarty」
(http://mami1.cocolog-nifty.com/)
の記事に、ハイライト写真と共に前後編に分けて掲載しました。
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/07/2016-b6ed.html
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/08/post-e363.html
「ヴォルガ川とコストロマ川の合流点に発展したコストロマは、ロシアの皇族とも深い因縁をもつ町だ。16世紀末より続いたロシア市の暗黒のページ「動乱の時代」は、ミハイル・ロマノフの即位によりここコストロマで終焉を迎えた。市内にはこの歴史をも物語る史跡が今も残されている。
コストロマは1152年、スーズダリのユーリー・ドルゴルーキー公により創設された。ヴォルガ川沿岸の経済の中心地として発展し、17世紀にはモスクワ、ウラジーミル、ニジニー・ノヴゴロドに次ぐロシア第4の規模をもつ町に成長した。」
(「地球の歩き方 ロシア 2014~15年版」より)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- その他
-
緑とれんが色の塀の向こうに見えてきたヴァスクレセーニエ(復活)教会
まずはスネグラーチカ・ホテルのすぐそばにあったこの教会からコストロマ観光を開始することにしました。 -
銀色の玉ネギドームを持つれんが色のヴァスクレセーニエ教会
詳しい歴史やゆかりは知らないですが、「地球の歩き方」には1651年に建設されたコストロマで最も古い建築の1つと紹介されていた教会です。
そうでなくても惹かれる外観をしていました。 -
川沿いの大通りのニージュナヤ・デブリャ通りに面した可愛らしいゲート側・その1
ゲートの前にあまりスペースがないので、超広角レンズでもぎっしりなフレーミングになりました。 -
川沿いの大通りのニージュナヤ・デブリャ通りに面した可愛らしいゲート側・その2
こうして見ると、モスクワ赤の広場にあるワシリー寺院に通じる外観をしています。
由来は古い17世紀の教会ですが、建て直されたり、修復されたりはしているようです。 -
ゲートの脇のもみの木の下にちょっとした花壇あり
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ここから中に入れた@
このアングルも気に入りました。 -
まさにおとぎの国の建物のよう@
中は見学できましたが、現役の教会なので撮影不可でした。 -
裏手の鐘楼と共に
鐘楼はがらっと印象の違う建物でした。 -
オシブナヤ通りから見たところ
全貌が撮れました。 -
敷地内にあったロシア十字架のある墓標
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緑の柵と教会
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ヴァスクレセーニエ教会の脇のオシブナヤ通りの木造民家
ロシアではまだまだ珍しくない古めかしい電柱もノスタルジーを感じさせました。 -
古めかしくて味わいがある民家が続く
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1階が半地下となったオシブナヤ通りの民家
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こちらも1階が半地下
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緑の煙突が気になって
このあとメインストリートのソビエツカヤ通りからバスとマルシュルートカを乗り継いでコストロマ川を渡り、イパチエフスキー修道院の近くまで移動しました。 -
イパチエフスキー修道院の近くを流れるヴォルガ川とコストロマ川
背後にイパチエフスキー修道院がある位置です。
橋のある方がヴォルガ川で、フレームアウトしてしまっていますが、その手前に支流のコストロマ川が左手に続いています。 -
雄大なヴォルガ川
ただし、このあたりは少し川幅が狭まっていました。 -
柵の一端に……
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可愛らしくデザインされた愛の鍵
この習慣は、けっこうあちこちの都市で見られます。 -
修道院近くの住宅エリアも、田舎の村のよう@
-
緑にペイントされた家が多い
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窓枠がステキな非対称な家もある
窓枠をおしゃれに飾るのはロシアの伝統的な家屋の特徴です。
今回の黄金の環めぐりでは、こういう可愛らしい家屋がある街中散策も見どころの1つとして楽しみにしていましたが、それはむしろもっと先の旅程のスズダリで楽しみにしていました。
スズダリに限らず、この地方の伝統家屋として、まだあちこちで見られるようです。 -
まるで村の中心の十字路のよう
手前の家の窓枠もなかなかステキです。 -
緑の家に茶色い柵と自転車が似合う
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いかにも修道院のものらしい白壁があった通り
-
イパチエフスキー修道院かと思って近付いてみたら
あとでトリップアドバイザーの地図で調べることができました。
オセトロヴァ・ユリヤ通りの預言者・福音書記者・神学者ヨハネの修道院だと思います。 -
預言者・福音書記者・神学者ヨハネの修道院をゲートの外から見たところ
すでに時刻は14時半を過ぎていました。
さっさとイパチエフスキー修道院に向かうべきだとは思いましたが、かといってスルーするのは惜しいステキな修道院です。
イパチエフスキー修道院は17時30分まで見学できるので、まだ時間があります。
ちょっと中を覗いてみることにしました。 -
預言者・福音書記者・神学者ヨハネの修道院のメインの教会
教会のスタッフのお姉さんに、ここがイパチエフスキー修道院ではなく、もっと先にあることは教えてもらいました。
でもここを見学したいと言ったら、どうぞどうぞと言ってくれました。
そして、現役の教会のようなので、ダメだろうと思いながら、写真を撮ってもよいか念のために聞いてみたら、ありがたいことにそれもどうぞどうぞと言ってもらえました! -
入口の部分
教会内部を撮るのには10-22mmの超広角ズームレンズが便利です。というか、超広角でびよーんと撮るのが最近の私の好みです。
この入口部分から、イコノスタシス(イコンの壁)のようなものがありました。
いわば、メインの至聖所以外にも教会内によくいくつかある礼拝所のようなかもしれません。 -
本陣はフレスコぎっしり!
すばらしいです。写真に残せて良かったです!
柱の奥にイコノスタシスがあります。 -
聖ニコラウスの天蓋付きのイコンとろうそく立て
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空色の地に聖人たちやエピソード場面が描かれた柱
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天井に迫るイコノスタシス
ロシア正教会のイコノスタシスはまるで壁のように上から下まで覆い尽くします。 -
入口側の壁をパネルのように埋め尽くしたフレスコ画
入口側の壁を1つの大きなキャンバスに見立てて、最後の審判のような壮大なテーマの1枚のフレスコを描く教会の方を多く見て来たので、このようにわりと小さく区画分けされたのは、なんだか新鮮でした。 -
聖人が船でやっきて上陸したシーン
布教の旅に出た一団かしら。 -
シャンデリアとイコノスタシスの王門を中心に・その1
王門とはイコノスタシスの中央の門です。
左右に他の門は見当たらなかったですが、建築構造上、隣接部屋の方にあることもあるようです。 -
シャンデリアとイコノスタシスの王門を中心に・その2
ぐぐっと超広角側で撮りました。 -
イコノスタシスがのびる天井の方まで見上げるようにして
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立体的な浮彫のある王門
6人の聖人がいるテーブルの上にはキリストの血を意味するブドウ酒のグラスがある、意味深な場面です。 -
柱の聖人や天使のイコン
1番下はもちろん聖母子です。 -
天井のフレスコは天国の絵かな
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イコノスタシスの王門の左手の聖母子のイコンを中心に
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フレスコの壁を照らすように光が差し込む
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本陣を背に出口の方へ
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入口近くの礼拝所のイコノスタシス
白壁に黄金メッキの浮彫模様が施されたこういうタイプのイコノスタシスもよく見かけます。
本陣にあったようなイコノスタシスよりはもっと時代が新しいものだと思います。 -
その周辺も含めて
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至るところに掲げられたイコン
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教会にもキッズエリアあり@
イコンに見守られたエリアでした。 -
出たときに、飾り柱のある入口を撮影
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敷地の裏手に積み上げられた薪に風情を感じて
教会では、今でも薪を使ったストーブが使われているのだと思います。 -
まるで見張り塔をめぐらしたような塀
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4つの窓が美しい家があるエリア
イパチエフスキー修道院のそばです。 -
こちらの家もステキな窓枠の民家@
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窓枠はシンプルだけどステキな家
この家も1階が半地下です。
このあとイパチエフキー修道院を見学しました。
その死や新は、コストロマ後編の旅行記にみとめます。 -
近くに木造教会を見つけた!
こちらはイパチエフスキー修道院のあとに寄りました。 -
どうやら民俗博物館になっている教会らしい
ガイドブックでは紹介されていませんが、こんなステキなところをスルーするのはもったいないです! -
キジ島のものを思い出させた木造のドーム屋根
もちろんキジ島のプレオブラジェーンスカヤ教会はこれの何倍も大きく、複雑な構造です。
それなのにキジ島のものを連想できたのは、あちらの方の記憶が薄れていたせいかな。
キジ島をテーマとした関連の旅行記
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現【第8日目:ペトロザヴォーツク】(1)ペトロザヴォーツクからキジ島へ:ハイライトのプレオブラジェーンスカヤ教会から富農アシェフニェフの家まで」
http://4travel.jp/travelogue/10861205
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現【第8日目:ペトロザヴォーツク】(2)島先端の村落までは回りきれずに、景色を楽しみながら終わったキジ島散策」
http://4travel.jp/travelogue/10861207 -
イチオシ
全体がずんぐりして可愛らしい木造教会
これまで私が見てきた木造教会は、どちらかというと、すらっと細長く伸びた方が多かったです。 -
階段を上がった2階部分が教会
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階段を上がってみる
ここから上の手すりに施された装飾も見えます。 -
教会の説明(ロシア語のみ)のある壁と中への入口
木造教会の典型的な構造です。
説明には修復に関することが書かれてあったようですが、ロシア語オンリーでしたので、さっぱり分かりませんでした。 -
民俗博物館としての展示室となっていた中の様子
ひとけがなくて、そろりと入ってみたら、スタッフの女性が、どうせ誰も来ないだろうと思ってこの部屋の隅で着替えをしていて、きゃ~と驚かれてしまいました(笑)。 -
このあたりのものと思われる民俗衣装もあり
ぱっと見回して、私の興味を引くコレクションが展示されているようなので、入場料50ルーブルを払って、きちんと見学することにしました。
(2016年7月現在、1ルーブル=約2円で換算) -
バラの刺繍が施された男性の上着
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色鮮やかな手織りの布もある
村ごとにパターンが違う伝統の布は色鮮やかな模様のものが多いですが、これらの布は、どこか現代的で、宇宙的なものを感じさせました。 -
美しく装飾されたボード
民俗博物館のコレクションによく見られるこれは、機織りに関連する道具だったと思います。 -
機織り機と織られた布
シンプルで可愛らしいパターンの布です。 -
伝統工芸の陶器やつぼなど
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茶色の地に色鮮やかな模様の陶器にとりわけ惹かれて
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この教会のイコノスタシスの枠
残っているイコンは1枚だけのようです。 -
伝統的な陶製人形・その1
ロシアの伝統的なココシュニクをかぶった女の子の人形を中心に。 -
伝統的な陶製人形・その2
こちらの人形たちはちょっと怪物っぽく、かなり独特ですが、ロシアあるいはスラヴの民俗コレクションではよく見かけます。 -
伝統的な陶製人形・その3
アコーディオンを弾く男の人形の下半身は、2頭立てのそりにでも乗っているのかしら。
踊る人形も面白いです。 -
伝統的な陶製人形・その4
アコーディオンを弾くブタさん。
ロシアあるいはスラヴの民俗コレクションには、こういう動物の人形も多いです。 -
いろんな可愛らしい人形たち
ロシア絵本に出てきそうな見た目の人形たちです。 -
面白いキッチン道具
左のカラフルな方は、ロシアみやげとして有名なホフロマ塗りっぽいです。
右は塩コショウなどの調味料入れと計量さじってところかしら。 -
いろんなイースターエッグ・その1
私が東欧諸国を旅行するようになった動機の1つに、東欧世界のいろんなイースターエッグに触れたいというのもありました。
2009年のウクライナ旅行がイースターエッグ三昧のハイライトといえます。
関連の旅行記
「2009年ウクライナ旅行第12日目(2)コロミーヤ:このために日程を組んだ、本命のピーサンキ(イースターエッグ)博物館・前編」
http://4travel.jp/travelogue/10431022
「2009年ウクライナ旅行第12日目(3)コロミーヤ:このために日程を組んだ、本命のピーサンキ(イースターエッグ)博物館・後編」
http://4travel.jp/travelogue/10431024 -
いろんなイースターエッグ・その2
右のおじいさんは、ロシア版サンタクロースのマロースおじさんかしら。
あらためて調べてみたら、ロシアではマロースおじさんが孫娘のスネグラーチカをつれて子どもたちにプレゼントを配るそうです。
コストロマで泊まったホテル名から知った「スネグラーチカ」の正体がここでやっと分かりました。 -
働く人々の人形
ソ連時代の人形? -
太陽のタイル絵と木製の伝統的なさまざまな生活用品
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いろんな農具
奥にあるのはそりかな。 -
木造教会から見えた景色
なにげない風景ですが、ロシア絵画に出てきそうな田舎ってかんじで、気に入りました。 -
ロシアの田園風景を、教会の屋根の軒先とともに
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釘を使わずに造られていることが分かる構造
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ロシアの田園風景のイメージのままの近くの民家
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コストロマで2番目に楽しみにしていた野外建築博物館へ向かう
イパチエフスキー修道委のすぐ裏手にあるはずですが、しばらく歩きました。 -
途中でこんな白樺の林を見つける
時刻はもうすぐ18時。
夏の日照時間の長さゆえ、まだまだ明るかったのですが、あたりは車は通るけれど人通りはほとんどなくて、けっこう心細かったです(苦笑)。 -
野外木造建築博物館のポスター
「木造建築博物館
(イパチエフスキー)修道院の裏手に、魅力的な北方スタイルの木造建築物博物館があります。建築物には、農家、風車小屋や教会もあり、教会のうちの1つは釘を使わずに建築されています。建築物の一部には、ちょとした展示もあり、敷地は、散策したり、池のカエルの鳴き声に耳をすませたり、職人による手作り品に感心したりできる心地良い場所です。
近隣からはほとんど見えないこの博物館は、修道院のすぐ北にあり、物語の中のような家、花咲く庭、可愛らしい教会のほか、ドーム屋根を持つ木造教会もあります。」
(「Lonely Planet RUSSIA 6th edition 2012」より私訳) -
17時50分、ついにやってきた木造建築野外博物館(正式名:民俗建築と生活博物館)の入口の建物
同じ頃に車でやってきたロシア人家族もいました。
いまから中を散策するのでも十分ってわけです。
入場料は150ルーブル。
写真代は別にとられませんでした。 -
コストロマのスロボーダ(木造建築は物館)の営業案内
5月1日から9月30日までは、展示は10時から18時まで、敷地内の入場は10時から20時まで。
10月1日から4月30日までは、展示は9時から17時まで、敷地内の入場は9時から18時まで。
年中無休。
もうすぐ18時なので展示は見られませんが、敷地内を散策することはできます。
建築物の中が見られなくても、木造建築そのものが見られれば十分ですし、20時の閉園時間までまだ2時間以上あるので、中に入ることにしました。
公式サイト
kostrsloboda.ru -
野外博物館の敷地内へ
石畳の道がまっすぐ伸びていました。
これがメインとリートになります。 -
野外建築博物館の地図
印刷された地図をもらえるようなしゃれたところは東欧の野外建築博物館ではめったにないですから、この写真を撮っておいて、回る手がかりにしました。
それほど数が多くなく、複雑な経路をとらずとも、だいたい回れることが分かりましたが、念のため。
また、この地図に対して、建物についての簡単な説明が、ロシア語・英語併記で書かれてありました。 -
最初に出迎えてくれた3つ頭の竜の像
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池のほとりに見えてきたのは……
コストロマ州Fominskoe地区から移築された1712年の救世主教会。
しょっぱなからこんな景色が見られて、感激しました! -
イチオシ
白樺のある池のほとりの優美な木造教会
スマフォ写真で現地アップした旅行気では、このアングルで撮った写真を表紙にしました。
「黄金の環の都市コストロマから、スマフォの写真で現地アップ」
http://4travel.jp/travelogue/11146396 -
イチオシ
地上と水中のコントラストで
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池に映った姿にも見とれる
この教会のある景色をこうやっていろんなアングルから写真に収めることができただけでも、この博物館に来てほんとに良かったと心底思いました。 -
池から続く小川に架かる橋と柳のある景色
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白樺の向こうにたたずむ家屋
こういう景色も私好みです。
田舎まで行かずとも、好みの絵がてっとり早くゲットできたことになります。 -
コストロマ州Bolshoe Andreikovo Nerekhta地区から移築された20世紀初頭の「チャリーギンの家」
この家は1980年に博物館に移築され、修復されました。
時間内であれば中を見学することができました。
Nerekhta地方の貧しい農家の19世紀末から20世紀初頭の生活の様子がうかがえたそうです。 -
広めの敷地にある「タラソフの家」の母屋
こちらは富農の家。
向かって左のスロープは家畜を出し入れできるようにしたものかもしれません。 -
井戸と納屋と母屋
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コストロマ州Mukhino Vokhma地区から移築された19世紀の「タラソフの家」
この家は1970年代末から1980年に博物館に移築され、修復されました。
時間内であれば中を見学することができて、19世紀末から20世紀初頭でこの地方で典型的な結婚の祝宴の様子が見られたようです。 -
イチオシ
プーシキンやトルストイのようなロシア文学の舞台になりそうな岸辺@
こういう風景もとても私好みで、この旅行記の表紙候補でした。 -
「チュペレヴァの家」の母屋と納屋
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コストロマ州Aristikha Sharya地区から移築された19世紀の「チュペレヴァの家」
この家は1970年に博物館に移築され、修復されました。
スロープ屋根は釘なしで造られているそうです。
内部には、陶器の家としての展示があったようです。 -
イチオシ
コストロマ州Soligalich地区のBolshoe Tokarevoから移築された18世紀末から19世紀初頭の教会
この教会は1969から1977年に博物館に移築され、修復されました。
グリーンの屋根がステキです。
このアングルから、3室つづいているのが想像つきます。
おそらく一番入口に近い部屋は女性信者が入れるところ、次は男性信者が入れるイコノスタシスの前の部屋、そしてドームと玉ネギ型屋根のある部屋が聖職者しか入れないイコノスタシスの奥の至聖所。 -
コストロマ州Soligalich地区Bolshoe Tokarevoから移築された18世紀の木造礼拝堂
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小川と木造家屋と石畳の道のある景色
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池の向こうにあるのはコストロマ州Zharki地区Vederkiから移築された19世紀のサウナ小屋
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井戸も木造@
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コストロマ州Chkalovsky地区Vashkinoから移築された19世紀の「ロフヴァヤの家」
この家は1972年に博物館に移築され、修復されました。
18世紀末から19世紀のヴォルガ上流地方の典型的な2棟の家だそうです。
内部には、子ども時代の民俗学的展示があったようです。
伝統的なおもちゃなどが展示れていたのだろうと思います。 -
木造家屋が並ぶメインストリート
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コストロマ州Mitishchi Makaryev地区から移築された1873年の「セレヴァの家」
この家は1969から1977年に博物館に移築され、修復されました。
この家は、エミーリヤン・ステパノヴィッチ・ジリノフという有名な大工によって建てられたものだそうです。
この家は、地方の名士で裕福な木材商人の家だったようです。
内部は、その一家の生活が伺える展示があったようです。 -
まるで学校のようだと思った建物は……
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コストロマ州Makariev地区Zhuravlev(旧Kobilino)から移築された「リパトフの家」
この家は1980年代に博物館に移築され、修復されました。
この家も有名なエミーリヤン・ステパノヴィッチ・ジリノフによって建てられたものだそうです。 -
「リパトフの家」の通りに面した側
2階と3階の屋根裏部屋の窓がとりわけステキです -
井戸と、用途不明な可愛らしいオブジェ
-
木造家屋と石畳の道をふりかえって
好みの風景続きの石畳の道は、ここのあたりで突きあたりとなったので、少し戻り橋を渡って小川の対岸に向かうことにしました。 -
池のほとりの橋のそばにて
ボートをつなぐロープをかけておくところでしょうか。
それともいろいろな鉄製品の見本? -
橋を渡りながら眺める対岸の不思議な建築物
これは最初に撮っておいた地図には載っていませんでした。 -
イチオシ
貯蔵庫のような不思議な建築物とアーチェリー遊びの的
追加料金を払ってアーチェリー遊びができるところでした。 -
コストロマ州Shariya地区Pritikinoから移築された19世紀の木造礼拝堂
ヨコ向きにぽつんとしたかんじで撮ろうか、あるいはタテ向きに空をフレーミングして撮ろうか。
(両方撮ってあり、こちらをアップしました。) -
石畳の道のあるエリアへ戻る途中
このあたりではピクニックができそうです。 -
田舎の村はずれのような景色
野外ステージもあり、フォークロア的なイベントも行われることがあるようです。 -
イチオシ
マルシュルートカで戻った、コストロマのセントラルの中心のスサーニン広場
スサーニンの名は、ロシア史の動乱時代、義勇兵を率いてポーランドからの侵略を食い止めたコストロマの農民イワン・スサーニンに由来します。
現在のこのスサーニン広場は、1773年の大火災のあと、エカテリーナ女帝の時代に建て直されたものだそうです。
ロシア革命時代前には、ロマノフ王朝の最初の皇帝ミハイル・ロマノフとイワン・スサーニンの巨大なモニュメントがあったそうです。 -
イチオシ
スサーニン広場にある2つの商業アーケードのうちの1つと近くの教会の塔
この広場近くのスラブ料理レストランでの夕食が、コストロマ観光のおわりとなりましたが、1番のみどころのイパチエフスキー修道院については、コストロマ後編の旅行記としてまとめる予定です。
ちなみにスサーニン広場での夕食レポートはこちらのテーマ別旅行記にまとめました。
「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅・ハイライトその9【夕食と夕食レストラン】なるべくロシア料理レストランに入るようにした全行程12回分」
http://4travel.jp/travelogue/11156625
また、ロシア版白雪姫というよりは、ロシア版サンタクロースのマロースおじさんの孫娘と判明したスネグラーチカをテーマとしたホテル・スネグラーチカ・レポートはこちらの旅行記にまとめました。
「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅・ハイライトその4【コストロマのホテルと朝食】白雪姫のテーマのファンタジーなスネグラーチカ・ホテル(3つ星ホテル)」
http://4travel.jp/travelogue/11153376
コストロマ後編へとつづく。
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