2016年ロシア黄金の環めぐりの旅【第7日目:イヴァノヴォ&パレフ】(2)パレフ:現地ガイドに案内されて大好きなパレフ塗りの細密画の基礎を築いたゴリコフの家博物館とパレフ塗りアート博物館へ
2016/07/07 - 2016/07/07
71位(同エリア342件中)
まみさん
2016/07/07木 イヴァノヴォへ移動&パレフ・エクスカーション
・ヤロスラブリ駅7時31分発337号列車でイヴァノヴォ駅10時46分着
・駅で英語ガイドと待ち合わせ
◎英語ガイド付きでパレフ・エクスカーション
ゴリコフ(パレフ塗りの基礎を作った人物)博物館
パレフ塗り博物館
・イヴァノヴォのソユーズ・ホテルにチェックイン15時45分頃
◎イヴァノヴォ町歩き
ウヴォジ川沿い~8月10日通り~革命広場~レーニン大通り~プーシキン広場
・プーシキン広場のチャイハナで夕食(18:05-19:30)
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
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今回の黄金の環の都市めぐりの旅ではプリョスにぜひ行きたくて、その拠点として滞在することになったイヴァノヴォは、産業・商業・大学都市でした。
見どころは全然ないとは言わないけれど、黄金の環の都市めぐりとしての必須度は格段と下がります。
なので、プランニングと手配を手伝ってくれた旅行代理店のおなじみの担当者さんが、私の好みをふまえた上で、パレフのラッカート・アートの工房見学のエクスカーションを提案してくれたので、それに飛びつきました。
なにしろロシアみやげの中でも、パレフの細密画のラッカート・アートの製品は、私の好きなものの筆頭なのです。
ただ、残念ながら、工房見学は実現できませんてした。
今のパレフは工房を構えているところはほとんどなく、家内での作業なので、観光客に見学させてもらえるようなところを手配できなかったようです。
代案として、パレフのラッカート・アートの創始者のゴリコフの家博物館と、ラッカート・アート博物館を案内してもらうことになりました。
それだけなら、現地英語ガイドと車を手配せずに、自力で行けば、コストがぐっとおさえられたと思います。
でも、ガイドさんに案内してもらえてよかったです。
向かう車内でヤロスラブリやイヴァノヴォの話を聞けました。ヤロスラブリについては、もう立ち去った後なので、見そこねた見どころを教えてもらって、もう行けなくてくやしく思っただけとなりましたけど(苦笑)。
現地パレフで博物館員さんの話を通訳してくれただけでしたが、とても詳しい説明で、とても興味深かったです。
1人で行ったら、その説明は全く聞けず、展示を見ても、ふーんふーんで終わったろうと思います。
説明を聞けなかったら、ゴリコフの家博物館は、聞けた場合の1割も楽しめなかったと思います。
ラッカート・アート博物館の方は、展示されたそのものを、由来や背景や意味が分からなくても愛でることはできるので、7割くらいかな。
代わりにガイドさんと回っているとやれなくてちよっと欲求不満になったことは、2つあります。
それは今回に限らず、ガイドさんがいるか、あるいは全く一人で回るか、その当然のメリット・デメリットの話になります。
1つ目は、自分のペースで落ち着いて写真が撮れなかったこと。
ラッカート・アートの細密画は、ピント合わせに時間がかかるから、もう少しゆっくり撮りたかったです。
ただ、一人歩きをしていても、館員さんの案内付きで回らなければならないような博物館の場合は、ゆっくり写真を撮っていられないのは同じです。
もっとも、私がロシア語をほとんど聞き取れないとなれば、チケット代に館員さんの説明が含まれていても、それならお一人でどうぞ、となったでしょうから、某博物館で館員さんが不審に思って私の様子を見に来たことがあるくらい、時間をかけて撮影することは可能だったかもしれません。
2つめは、プログラムに含まれていないものは見学できなかったこと。
これも、ガイド・ツアーなら、ある意味あたりまえですが、私の場合は1対1なのですから(運転手さんも別に雇っていたので、正確には1対2)、融通をきかせてもらえればなぁと思わなくもないです。
でも、ガイドさんはそれを察することはなく、いや、よほど強くリクエストすれば応じてもらえたかもしれませんが、あらかじめ決められたプログラム以外まで案内するのは、ラッカート・アート博物館を見た後なら当然の買い物以外は、あまり気乗りしない様子を見せたので、強くリクエストできませんでした。
でも、パレフの大聖堂くらい、全貌の写真を撮れるところまで見に行くくらいすればよかったです。
その大聖堂は、パレフをモチーフにしたミニチュアアートにも描かれていて、パレフのランドマークとなっていました。
今にして思えば、工房見学がなくなった段階で、せめて大聖堂見学くらい、プログラムに入れておけばよかったと思うのですが、パレフにあんなにステキな大聖堂があるなんて知りませんでした。
ネットでパレフ情報をくぐってみても、パレフの観光見どころとして特にクローズアップされていませんでした。
それからラッカート・アート博物館には、別料金でしたが、イコン博物館もありました。
展示室の入口からちらっと見えて、とても興味を覚えたのです。
あれも見学したいとちょっとリクエストしたのですが、先にメインのラッカート・アート博物館を見学して、それから買い物がしたくなって、ギフトショップに案内してもらい、それでなんだかんだ私の方で、うやむやになってしまいました。
パレフは、ラッカート・アートで名をはせる前は、イコン制作で有名だったので、そのゆかりの博物館だったろうと思います。
でもガイドさんが、あれはただのイコンの博物館だと言ったとき、そんなのまで見学したいの? というかんじでした。
現地ガイドさんは、観光客が興味を持ったものであっても、それがわざわざ観光客にガイドする価値があると思えないと、それが態度に出がちですから、個人ガイドの場合、どうしても見たければ、「そんなの見て、面白いの? 他にもっと見るべきところがあるわよ」というガイドさんの白い目(?)に耐えて、強くリクエストする必要があるでょう。
とはいえ、時間は限られているので、本筋から外れたものばかりに時間をかけているわけにはいきません。
見どころを一番知っているのは、やはりガイドさんですし、ガイドさんの方でどう案内しようか、考えているはずですから。
それでもパレフ観光の名目でガイドさんを1日か半日、時間で雇っていたら、残りの時間は好きなところに案内してもらえたと思います。
でも、そういう形で雇ったわけではなかったし、しかも私が、おなかが空いたから、どこか軽食をとりたい、と言ったせいもあったかもしれません。
考えてみたら、プログラムは半日だったので、ランチタイムは含まれていなかったので、その時間もガイドさんたちを拘束するのは、契約に含まれていたわけではないです。
それにガイドさんいわく、パレフにはカフェやレストランはろくになく、それならイヴァノヴォの方が選択肢がたくさんあるということでしたので、さっさとイヴァノヴォに戻ってきてしまい、そんなわけで大聖堂に寄り損ねてしまいました。
今にして思えば、私の方が、土壇場で花より団子を優先してしまっただけかもしれません。
というわけで、パレフで撮った写真は、ゴリコフの家博物館と、ラッカート・アート博物館がほとんどです。
代理店を通じて払ったエクスカーションの代金の中には、ラッカート・アート博物館のチケット代は含まれていても、写真代は含まれていなかったので、写真代はその場で払いました。
ラッカート・アートの展示品の写真はいそいで撮ったので、カタログのような写真を撮るのがせいいっぱいでした。
でも、やはり展示品にまつわる説明を聞けたのと聞けなかったのとでは大きな違いがあります。
それに、説明がないため、意味がよく分からないまま、なんだか面白そうなので写真だけ撮っちゃえ、という回り方はいつも一人歩きのときにやっています。
だから、パレフでの2つの博物館でくらい、ガイドさんを通じてきちんと館員さんの詳しい話が聞けたことは、とても有意義でした。
ちなみに、今回の黄金の環の都市めぐりの旅の中で、そういうガイドさんの説明がきちんと聞けたのは、パレフのエクスカーションと、それからウラジミールでの郊外のポクロヴァ・ナ・ネルリ教会とバガリューボヴァ修道院見学のエクスカーションのみです。
それ以外は一人歩きしたので、アクセスの不安と無事にアクセスできた達成感、一人歩きゆえに好きなだけ時間をかけて写真を撮り、気になったら好きなだけ寄り道ができた代わりに、見どころとして提示されているものの意味がもっと分かればなぁ、詳しい人に説明してもらいたいなぁという点では欲求不満を感じながら旅を続けたわけです。
<2016年ロシア黄金の環めぐりの旅の簡易旅程一覧>
2016/06/30木 職場から成田前泊
【成田泊:成田ゲートウェイホテル】
2016/07/01金 出国&モスクワ到着&駅前散策
【モスクワ泊:ヒルトン・レニングラーツカヤ・ホテル】
2016/07/02土 黄金の環の都市ロストフへ移動&観光
【ロストフ泊:モスコスキー・トラクト・ホテル】
2016/07/03日 黄金の環の都市ヤロスラブリへ移動&観光1日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/04月 黄金の環の都市コストロマへ移動&観光
【コストロマ泊:スネグラーチカ・ホテル】
2016/07/05火 黄金の環の都市ヤロスラブリへ戻る&観光2日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/06水 黄金の環の都市ウグリチ日帰り旅行
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/07木 イヴァノヴォへ移動&パレフ・エクスカーション★
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/08金 プリョスへ移動&観光
【プリョス泊:ヴィラ・フォルテツィア】
2016/07/09土 プリョス観光2日目&イヴァノヴォに戻る
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/10日 黄金の環の都市スズダリへ移動&観光
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/11月 黄金の環の都市スズダリ観光2日目
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/12火 黄金の環の都市ウラジミール観光の後、モスクワへ戻る
【モスクワ泊:パヴェレツカヤ・プローシャチ・ホテル】
2016/07/13水 モスクワ動物園半日&出国
【機内泊】
2016/07/14木 帰国
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はもう1つのブログ「まみ’s Travel Diarty」
(http://mami1.cocolog-nifty.com/)
の記事に、ハイライト写真と共に前後編に分けて掲載しました。
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/07/2016-b6ed.html
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/08/post-e363.html
「(前略)18世紀以来、パレフはロシアの伝統美術工芸、とりわけイコン制作の中心地のひとつであった。1762年から1774年にかけて築かれた十字架挙栄聖堂にはこの地の伝統的なイコン(壁画イコンを含む)の好例がある。
1918年には装飾美術に携わってきた人々が新たな絵画制作のための組合を作り、1920年代にはイヴァン・イヴァノヴィチ・ゴリコフが最初の漆による細密画『楽園のアダム』をモスクワで発表した。この特徴的な様式は後にパレフ細密画と呼ばれるようになる。細密画の発展のため、1924年にはパレフ古典絵画組合、1932年にはパレフ芸術家協会、1953年には芸術制作工房が結成されてきた。
村には大きな工場はなく、廃業した工場などが散在する。周囲の道路の整備状況も悪い。主な産業は細密画制作やイコン制作などの美術工芸である。また工芸学校があり、パレフ美術館など複数の美術館のほか、パレフで活躍した芸術家を記念する個人美術館も多い。芸術家の工房や周囲の聖堂群も見どころになっている。」
(ウィキペディアフリー百科事典「パレフ」より)
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
パレフのラッカート・アート博物館やイコン博物館があった建物
この建物はパレフがラッカート・アートで成功してうるおったおかげで建てることができたものだそうです。
つまり、ガイドさんは、パレフのような小さな町にふつうなら無相応なくらい立派なミュージーアムだと言いたかったのではないかと。 -
そのすぐ右手前にあったのは、パレフのラッカート・アート創始者のゴリコフの家博物館
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ゴリコフの胸像とゴリコフの家博物館
1階建で部屋が4つの小さな家でした。 -
昔のロシアの民家らしく、しゃれた窓枠付きの木造家屋
-
パレフのラッカート塗りの創始者ゴリコフの写真
パレフは、昔はイコン制作の町として繁栄していました。
モスクワのクレムリンのイコンも修復していたくらいです。
でも、ソ連時代は宗教が禁止されたため、パレフもメイン産業がなくなってしまいました。そのときにゴリコフは、イコン制作のときの技術を活かし、ラッカート塗りアートを始めました。彼の7人の弟子も、ゴリコフのその呼びかけに応えました。
イコン制作もパレフのラッカート・アートも、職人の仕事の部分とアーティストの仕事の部分の両方があります。
なので、ゴリコフのおかげでアーティストだけでなく職人も職を失わずにすみました。 -
ゴリコフの呼びかけに応えてラッカート・アートを始めた7人の弟子
もとはイコン絵師なので、彼らの時代のラッカート・アートは、イコンの特徴があります。 -
筆で描いたラッカート・アートのデザインの原画集
原画も緻密で、1年くらいかけて制作します。 -
ゴリコフの家の第一室目
右にあるのはストーブ。続きの部屋はゴリコフの仕事部屋。
家族はたしか7人。
子供たちが娘と息子で3人ほど。
2人の息子は父のあとを継いでラッカート・アートのアーティストになったそうです。
娘はラッカート・アートのアーティストになりたかったかどうか分かりませんが、当時はイコン制作は男の仕事で、それを引き継いだ形のラッカート・アートの仕事も男の仕事でした。
現在は女性のアーティストもいます。 -
ゴリコフの仕事部屋の窓辺側
彼が使ったパレットや筆が展示されていました。 -
ゴリコフの仕事部屋の奥のベッド側
奥と言っても細長い部屋で、ゴリコフはこの部屋で寝起きしていました。
角には、以前は庶民の家にはイコンが飾られていたものですが、宗教が禁じられたソ連時代は、代わりに絵を飾っていました。
金箔の豪華な額縁なのは、もともとイコン用だったからでしょう。 -
パレフのラッカート・アートは1925年のパリ万博でグランプリを受賞
おけがで注文が殺到するようになり、パレフのラッカート・アートは大ブレークしました。 -
ラッカート・アート制作過程の展示
板を何層も重ねます。何を制作するかによって、3層から7層。
それをプレスして6ヵ月ほど乾かします。そうすると丈夫になるからです。
そして型にあわせてカットします。ここまでが職人の仕事。
板には何度もラッカートを塗ります。そして、岩石や動物(主にオオカミ)の牙をやすりのように使って表面を磨きます。
素材の顔料も展示されていました。もちろんすべて天然素材です。 -
絵付けの段階
そして版画みたいに絵付けをしていきます。
まずは、下絵を紙に描いて、要所要所を針でつついて写します。
色付けは、白から塗り始め、だんだんと濃い色を塗り重ねていきます。 -
だんだんと塗り重ねっていった段階
金箔とラッカートを塗った段階です。ラッカートは、粘着性を持たせるための卵白やビニガーを指でまぜます。
漆のように手が荒れることはないようです。 -
ゴリコフ家のキッチンの様子
-
ストーブと壁越しで一体となっていたキッチンのオーブン
-
オーブンの上はベッド
渡された板で区切られたスペースにオーブンがつづいていました。
奥はカーテンがかかっていて、ベッドとして使われている部分でした。 -
オーブンの上のカーテンがかかっている上のスペースは祖父母のベッド
オーブンの上は暖かいので、特等席なのだそうです。なので、祖父母たちの寝床でした。
子供たちはその下の段で寝ていました。 -
キッチンの続きのダイニングの様子
この中で家族7人で暮らしていたのかと思うと、ずいぶん小さな家で、窮屈そうでした。 -
次にラッカート・アート博物館に案内してもらう
エクスカーション代には博物館の入場料は含まれていましたが、写真代は含まれていないというので、その場でチケット売り場で、150ルーブルを払いました。
(2016年7月現在、1ルーブル=約2円で換算)
150ルーブルというのは撮影代としてはけっして高すぎることもないですし、自由に写真が撮れることを考えたら、円換算してもわずかな額で、ケチる理由はまったくありませんでした。 -
パレフ市内のもとアーティストの実際の家を使った博物館などの案内
1番上と2番目の左上がこのラッカート・アート博物館です。
2番目の右上は、さきほど案内してもらったゴリコフの家博物館です。
残りは弟子たちの家の博物館で、ゴリコフの家よりずっと立派な家屋でした。
ゴリコフは大ブレークしても、つつましい家で暮らしていたのです。 -
ラッカート・アート博物館の壁画制作場面のミニチュアアート(原画)
昔は、イコン制作は男性のみでした。なので、ラッカート・アート制作に携わるのも当初は男性だけでした。
でも、現在のパレフには、ラッカート・アートを学ぶ専門学校もあり、アーティストは男女半々だそうです。
ただし、習熟にはとても時間がかかるので、少年少女のうちから学び始めなければならないようです。 -
ラッカート・アートには4つの派の1つ
4つの派の違いは、よくよく観察するとはっきりしていました。
この派は、絵柄がかなりリアルです。
そして絵を枠の中に入れて描く派でした。
背景もしっかり描きこまれていて、地の部分がないです。
これよりもっと写実的なな絵柄の派もありました。
また、パレフ派は、絵の周りを金で細かい縁飾りのようなもので囲んでいました。 -
童話モチーフぎっしり@
-
絵の周りを枠で囲まない派
絵柄は躍動感があります。 -
ここからゴリコフのオリジナル
ゴリコフが創始したパレフのラッカート・アートは、イコンの影響が見られます。
たとえば、非常に細かい描き込みと動きがあるのが特徴ですが、西洋美術のルネサンスとは無関係な中世絵画なままなので、馬や人物の形が不自然です。
パレフでは、このように絵を枠の中には描かないけれど、まわりを金で細かい縁飾りのようなもので囲んでいました。 -
躍動感はあるけれど、馬や戦士は同じポーズでイコン的な様式美
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まさにパレフらしい、黒地に緻密なタッチでモチーフが浮かび上がる
-
ゴリコフの特徴がよく出た作品
縁飾り、黒地に浮かび上がるモチーフ、人物の動きはイコン的な不自然さがあります。 -
トロイカが走るモチーフの緻密な絵
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トロイカにズーム
馬のたずなのひもや馬のたてがみの動きは躍動感がありますが、自然ではなく、装飾美です。 -
とても私好みの童話挿絵タイプ
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ここから別のアーティストの作品
もっと静的で、物語テーマを好んだアーティストの作品です。
そう言われてみると、ゴリコフの絵柄とはずいぶん違うのが分かりました。 -
農作業をする人々
なたに見える教会は、ここパレフの大聖堂のようです。
なので実はここは昔のパレフなのかもしれません。 -
主人公がどこかの町に到着した場面かな
ラッカート・アートは童話や民話やおとぎ話をモチーフにすることが多いです。
この作品は、絵柄としては、どこかイスラミックな建物と城壁の美しさの方に目が引き寄せられます。
主要なテーマが画面のはじっこに小さくしか描かれていない手法は、中世絵画的です。あるいはブリューゲルの時代とか。 -
展示のようす
ガラスにカメラをぴたっと張り付ければ、映り込みをなくすことができました。
ほんとはもっとたくさんの作品をそうやって丁寧にピント合わせをして撮りたかったです。
しかし、英語ガイドさんと館員さんという、私一人に対して2人もガイドがついていたので、館員さんがぜひ紹介せねばと思う肝となる作品以外は、ショーケースの前を素通りすることになるのは仕方がないです。
それに、私が、おっ、これいいな、と興味を引く作品と、作品の歴史的価値は必ずしも一致しないでしょうから。 -
ここから人々の生活テーマを好んだアーティストのもの
この作品のアーティストは、もうゴリコフやその弟子たちと違って、イコン制作時代を経験していない世代でした。 -
ソ連時代の労働賛歌の影響を受けたかんじ
-
仕事の合間のカップル
絵柄は現代的ではあるけれど、牧歌的な風景の中でひと休みするカップルがいて、男性の方が笛を吹いている、というのは、いかにも近世ヨーロッパにありそうなモチーフです。
それをソ連風にアレンジしたように見えました。 -
おとぎ話がモチーフの作品
旦那が3つの願いを叶えてくれる斧を拾ったが、欲深い奥さんのせいで、結局、なんにももらえない元の生活に戻ったという有名な話がモチーフです。
中央にメイン場面を描き、周りにストーリーを描いていく手法は、聖人と聖人の生涯がモチーフのイコンのようです。 -
竜と戦う主人公がいるおとぎ話
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冒険をやりとげた主人公の凱旋
ブリューゲルの絵のような細かい描き込みがなんともステキです。
それが、ブリューゲルとは違って、手のひらに乗るサイズの箱なのですから。 -
湖のほとりの姫君と木の上で魔物を待ち構える主人公
魔物にいけにえにされる姫君とか村の美少女を救おうとするアンドロメダ的なおとぎ話は、いろんなバリエーションで世界中にあります。 -
ここから女性アーティストの作品
どことなく優雅さがありました。 -
おとぎ話モチーフの箱
これはパレフのラッカート・アートにしてはかなり大きい箱でした。 -
同時代の恋人たちがモチーフ
衣装にも丁寧に模様が入り、可愛らしいですが、ソ連時代チックです。
背景の草花もとてもきめ細かに描かれています。 -
「イワンの馬鹿」がテーマ
黒い背景に散りばめられた細かい点描もとてもステキです。
じっくり見ると、服のしわや髪の毛の模様までとても丁寧に描かれています。 -
その女性アーティストの生涯ラストの作品
屏風です。
これも何かのおとぎ話か童話がテーマでしょう。
これに色をつける前に亡くなってしまいました。 -
ゴリコフが陶器の絵付けにチャレンジしてみた作品
でも、あまりに勝手が違うので、試してみたものの、すぐにやめてしまったそうです。
なのでパレフの陶器というのはもう作られていません。 -
数少ない貴重なパレフの陶器
古代ロシア時代の戦士の竜退治がテーマかな。 -
これも貴重なパレフ陶器
こちらは船の中央にいるのがバッカスか、そのあたりの豊穣の神のように見えます。
美しい刺繍の絨毯かタオルを帆船から水に浸している少女がいるのも意味深です。 -
ソ連時代のモスクワがテーマの作品より・その1
背後に見える高層ビルは、スターリン様式のビルでしょう。
メトロのMマークが見えます。
左上にファンタジックな建物がある一方で、左下には工事作業中の土やスコップ、おもちゃかもしれませんがトラックがあります。 -
ソ連時代のモスクワがテーマの作品より・その2
豊かに実った麦畑で満足する男女。
胸には共産党員らしいバッジをつけているので、視察に来たのかな。
周辺にも科学と産業の発展賛歌のようなテーマの絵が細かく描き込まれています。 -
サンクトペテルブルグのモンプレジール宮の内装のタイル
パレフのアーティストらはモンプレジール宮の修復にも携わりました。
こういうタイルもパレフで制作したわけです。ラッカート・アートのミニチュア制作の芸の緻密さが強みになったのでしょう。 -
サンクトペテルブルグのモンプレジール宮の内装の一部
モンプレジール宮に行ったことはありませんが、当時のシノワズリ流行にのっとって中国風の部屋があるのでしょう。 -
絵画のように壁に飾られたラッカート・アートの原画より・その1
戦い敗れた戦士がいる場面。 -
絵画のように壁に飾られたラッカート・アートの原画より・その2
収穫シーンです。
ソ連のプロパガンダがぷんぷんしていますが、それでもとても美しく、緻密ですばらしいです。
そしてパレフらしい絵柄です。 -
絵画のように壁に飾られたラッカート・アートの原画より・その3
歴史か童話の劇的な一場面。
馬車に乗った王に槍で殺される男。 -
ゴリコフの親友の作家ゴーリキ
ゴーリキは作家として成功した後も、パレフを支援したそうです。
正直に言うと、現地ではゴーゴリと間違えて聞いていました@
ああ「鼻」を書いた作家ね、とか思ってしまったのですから。
ゴーゴリではなく、ゴーリキです。
あいにくゴーリキの作品は邦訳でも読んだことはありません。 -
言わずと知れたスターリンもパレフになっちゃう
モチーフはファンタジックではないですが、作品そのものはステキです。 -
レーニンの旗を掲げた各階級を代表する労働者がいるソ連時代のプロパガンダ的な作品
パレフの世界的な成功はソ連政府も結果的にはうるおすことになるので歓迎されたのですが、当局の目が厳しいので、こういう作品も作らなければならなかったようです。 -
結婚式と発展するソ連がテーマの作品
時代的に人前結婚なのでしょう。
背後にある巨大な建築群も見覚えがあります。
外国人である私の目には、今となっては逆にこういう作品も面白いです。
でも、おみやげとして買うとなったら、やはりもっと純粋におとぎ話や童話がテーマのファンタジックな作品の方にします。 -
女性の凱旋か、何の祭りかデモンストレーションを描いたモスクワ・モチーフの作品
ロシア語でなんと書かれているかは分からなかったのですが、なんとなく女性への賛歌や歓迎の言葉が書かれているような気がしました。 -
民族衣装の人が大勢いる結婚式
トルコ系とかコーカサス系の人々が入り交じっています。
民族の違いを超えて仲良く共存しましょうというメッセージが込められている気がします。 -
おとぎ話モチーフで絵のように飾られていた大きな作品
いろいろ意味深な場面がたくさんあり、どんな話なのか知りたくなります。 -
夫婦で制作したパレフ村がモチーフのラッカート・アートの原画・その1
鐘楼がある目立つ建物はパレフの大聖堂です。
その他の建物も、パレフの代表的な建物が描かれているそうです。
そして人物たちも、実在の人物が描かれているのだそうです。
細長い作品でしたので、左側はフレームアウトしてしまいました。 -
夫婦で制作したパレフ村がモチーフのラッカート・アートの原画・その2
左側です。
パレフにはこんなにステキな建物があったのでしょうか。
ガイドに案内してもらうほどではなかったかもしれませんが、町歩きのしがいがありそうでした。 -
全体はこんなかんじ
これだけでもかなりの大作でした。
こういう緻密な原画を1年ほどかけて制作するそうです。 -
パレフ大聖堂に注目
大聖堂の壁には、壁画があるように見えます。
描かれている人物たちはおとぎ話の登場人物のような衣装ですが、全員が実在の人物がモデルなのでしょう。 -
パレフ村のモチーフの実際のラッカート・アートの箱
さきほどの原画が実際にラッカート・アートとして制作されたものです。 -
別の夫婦が制作したはパレフ村がモチーフのラッカート・アートの原画
美術館の名画のように豪華な額縁入りです。
大聖堂だけでなく、あんな風に建物が並んだステキな坂道が、実際にパレフにあったのでしょう。 -
玉ネギ屋根と美しい鐘楼のある大聖堂
なんだかお祭り場面のようにも見えます。 -
橋を渡るトロイカと、大聖堂からつづく道のあたりに注目して
こういう緻密な原画を1年ほどかけて制作したわけです。 -
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ラッカート・アートによる7人の弟子の肖像画
写真をもとに制作されたものです。 -
ラッカート・アートのペンダント
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ラッカート・アートのイヤリングやブローチ
アクセサリー大好きな私は、どうせならラッカート・アートでアクセサリーが買いたいと思いましたが、こういうのはレアで、そうそうショップで売っていませんでした。
ラッカート・アート博物館の写真はここまで。
このあと博物館のショップで、ラッカート・アートの小箱ではなく、ミニチュアの飾りと、それから写真プリントですがマグカップを買いましたが、その写真は買ったおみやげとしてこちらの旅行記でレポートしました。
関連の旅行記
「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅・ハイライトその15【おみやげと半券】(完)」
http://4travel.jp/travelogue/11164148 -
博物館の建物
パレフはラッカート・アートで大成したので、その当時から街の中には、安い木造ではなく高いレンガの家が建てられるようになったそうです。 -
レンガの立派な家もある一方で
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伝統的な木造家屋が残っていないわけでもない
今回のロシア旅行ではステキな窓枠の民家に注目しました。
花壇の花とあいまって、これだけでもおとぎ話の世界のようです。 -
アングルを変えて、美しい窓枠と緑の木柵に注目
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パレフ大聖堂の鐘楼と玉ネギ型屋根の塔がいくつもある大聖堂本体
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淡いブルーの屋根の色合いもすばらしい
大聖堂の全貌を撮りたいと思ったのですが、結局、撮り損ねてしまったのが残念です。
このあと買い物したら、さっさとイヴァノヴォに帰ってしまいましたが、それであれば、ちょっと大聖堂に寄って欲しいとガイドさんに言い出せば良かったです。
ああ。後悔先立たず!
パレフ編おわり。
翌日のプリョス編へとつづく。
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旅行記グループ
2016年ロシア黄金の環めぐりの旅-2
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この旅行記へのコメント (4)
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- huberさん 2017/09/01 16:23:21
- パレフ塗りの精密画
- まみさん、今回もすてきなブログ記事どうもありがとうございました!!!ロシアのお土産屋さんで必ず目にする細密画の品々ー今回の記事を読み、パレフ塗りの細密画が「イコン画画法からの転用」ということがよく分かりました。私にとってはマトリョーシカの(お腹の)模様=画法でもあります。(かれこれ40年近く前に母が晴海の「国際見本市」で毎年マトリョーシカを買い求めていましたので、その影響で私もマトリョーシカを集めるようになりました。)その模様も最近はとても豪華になり、お腹の部分が細密画で見事に描かれているものもあります。博物館のコレクションはどれも興味深いですが、中でも竜退治の様子や船の様子が描かれたパレフ陶器は特にすてきだなあと思い眺めました。また時代(=ソビエト)がしっかり反映されている作品が見られるのも博物館のコレクションならではでおもしろいです。最後の方に載っている「かわいらしいパレフの古民家」もまみさんの街巡りフォトに彩りを添えているようですね。パレフ聖堂の内部の「パレフをモチーフにしたミニチュアアート」を見られず悔しい思いをしたとのこと、その悔しさ私にもよくわかります。ー私もよく似た経験をしますから、、、。
最後に『ヤロスラブリについては、もう立ち去った後なので、見そこねた見どころを教えてもらって、もう行けなくてくやしく思っただけとなりましたけど(苦笑)』とありますが、以前のまみさんの旅行記ですでにほとんどの部分がカバーされていると思ったのですが、他にどこがおすすめの場所になるのでしょうか。将来のロシア旅行のためにさらにお話をうかがえればうれしいです。それでは次回の旅行記を楽しみにしております。
- まみさん からの返信 2017/09/04 06:52:23
- RE: パレフ塗りの精密画
- huberさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
丁寧に旅行記を見ていただいてありがとうございます。
ほんとはもっとゆっくり滞在したい博物館でした!
おっしゃるとおりソ連らしい作品は、店頭にはないものです。興味深かったです。
マトリョーシュカで細密画が描かれているものとは、すばらしいですね。私もいろんなマトリョーシュカを買っていますが、最近はたしかにいろんなパターンものがますます増えたと思います。一方で、流行があるみたいで、10年前くらいにはたくさん見かけた傾向のもののが、見当たらなかったりしました。
大聖堂は行きそびれたし、博物館はもう一度行っても良さそうなくらいです。
黄金の環のエリアを再訪することがあったら、今度は自力で行って、パレフの細密画に描かれていたような待ち歩きをできたらなぁと思います。
> まみさん、今回もすてきなブログ記事どうもありがとうございました!!!ロシアのお土産屋さんで必ず目にする細密画の品々ー今回の記事を読み、パレフ塗りの細密画が「イコン画画法からの転用」ということがよく分かりました。私にとってはマトリョーシカの(お腹の)模様=画法でもあります。(かれこれ40年近く前に母が晴海の「国際見本市」で毎年マトリョーシカを買い求めていましたので、その影響で私もマトリョーシカを集めるようになりました。)その模様も最近はとても豪華になり、お腹の部分が細密画で見事に描かれているものもあります。博物館のコレクションはどれも興味深いですが、中でも竜退治の様子や船の様子が描かれたパレフ陶器は特にすてきだなあと思い眺めました。また時代(=ソビエト)がしっかり反映されている作品が見られるのも博物館のコレクションならではでおもしろいです。最後の方に載っている「かわいらしいパレフの古民家」もまみさんの街巡りフォトに彩りを添えているようですね。パレフ聖堂の内部の「パレフをモチーフにしたミニチュアアート」を見られず悔しい思いをしたとのこと、その悔しさ私にもよくわかります。ー私もよく似た経験をしますから、、、。
ヤロスラブリの見損ねて残念だと思ったところは、Strlka Fountainです。
Trip Advisorにもあったのですが、ぴんとこなかったですし、ヤロスラブリは教会や博物館が多いので、優先順位をあげませんでした。
でも、たぶん修道院から少し先に足を伸ばせば行けたのではないかと思います。
せっかくなので見に行きたかったと思いました。
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298488-d2643084-Reviews-Strelka_Fountains-Yaroslavl_Yaroslavl_Oblast_Central_Russia.html#photos;geo=298488&detail=2643084&aggregationId=101
なかなかねー、きれいに整備された公園や広場というのはほかでも見られるから、ヤロスラブリや黄金の環でならというところではないのでてすが、ヤロスラブリはこういうきれいに整備された公園が随所にあると思いました。
その中で規模ではトップだと思います。クマちゃんの花壇も可愛いですしね。
これがうんと離れたところにあったら、それほどくやしく思わなかったと思います。時間的に行けなくても仕方がないから。
> 最後に『ヤロスラブリについては、もう立ち去った後なので、見そこねた見どころを教えてもらって、もう行けなくてくやしく思っただけとなりましたけど(苦笑)』とありますが、以前のまみさんの旅行記ですでにほとんどの部分がカバーされていると思ったのですが、他にどこがおすすめの場所になるのでしょうか。将来のロシア旅行のためにさらにお話をうかがえればうれしいです。それでは次回の旅行記を楽しみにしております。
- huberさん からの返信 2017/09/04 16:23:04
- RE: RE: パレフ塗りの精密画
- まみさん、
返信どうもありがとうございました。まみさんが見逃したという公園、名前は覚えていなかったのですが、ネットで写真を見て思い出しました。前回のリバークルージングの際、ロシア人のガイドさんに連れられグループの皆でこの場所に行きました。確かに2つの川のジャンクションの場所にあるので、眺めはよかったし、公園もよく手入れされていましたが、熊の花壇以外は特に気に留めるようなものはなかったと思いますよ。(県知事邸宅跡の美術館から10分ぐらい歩いたでしょうか。)この公園については「見逃し感」で残念な気持ちにならなくても良さそうですよ!
ところで、まみさんが添付してくださったTrip Advisorのその他の見所紹介のところで気になる写真があったのでその教会(Vvedenskiy Tolga Convent)を検索してみました。市内からはかなり遠そうですが、こちらも良さそうな教会ですよ。
http://openpano.ru/monast/
黄金の環の街には目を奪われるすごい!教会がありますね。
それではよい週のスタートとなりますように。
> ヤロスラブリの見損ねて残念だと思ったところは、Strlka Fountainです。
> Trip Advisorにもあったのですが、ぴんとこなかったですし、ヤロスラブリは教会や博物館が多いので、優先順位をあげませんでした。
> でも、たぶん修道院から少し先に足を伸ばせば行けたのではないかと思います。
> せっかくなので見に行きたかったと思いました。
>
> https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298488-d2643084-Reviews-Strelka_Fountains-Yaroslavl_Yaroslavl_Oblast_Central_Russia.html#photos;geo=298488&detail=2643084&aggregationId=101
>
> なかなかねー、きれいに整備された公園や広場というのはほかでも見られるから、ヤロスラブリや黄金の環でならというところではないのでてすが、ヤロスラブリはこういうきれいに整備された公園が随所にあると思いました。
> その中で規模ではトップだと思います。クマちゃんの花壇も可愛いですしね。
> これがうんと離れたところにあったら、それほどくやしく思わなかったと思います。時間的に行けなくても仕方がないから。
>
> > 最後に『ヤロスラブリについては、もう立ち去った後なので、見そこねた見どころを教えてもらって、もう行けなくてくやしく思っただけとなりましたけど(苦笑)』とありますが、以前のまみさんの旅行記ですでにほとんどの部分がカバーされていると思ったのですが、他にどこがおすすめの場所になるのでしょうか。将来のロシア旅行のためにさらにお話をうかがえればうれしいです。それでは次回の旅行記を楽しみにしております。
- まみさん からの返信 2017/09/05 21:42:25
- RE: RE: RE: パレフ塗りの精密画
- huberさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
Strelka Fountainは、見逃し感はないですか。それならよかったです。
うっすらとロシア人ガイドならではのおすすめというかんじはしていました。
このようにきれいに整備された現代的な公園はロシア人にとってまだまだ新鮮なんではないかなぁと思いました。
数年前にルーマニア旅行をしたときに、外資がどんどん入り込んでいる時期だったので、マクドナルドが高級レストランに近いステイタスで、デートやビジネススポットとして現地では人気だったようで、外国人旅行者の私にも勧めていましたが、それにちょっと近いかも、と。
もちろん、きれいな公園というのは、被写体としても良いし、散策するのは良いのですが、限られた時間の中では優先順位は下げてしまいますね。
> 返信どうもありがとうございました。まみさんが見逃したという公園、名前は覚えていなかったのですが、ネットで写真を見て思い出しました。前回のリバークルージングの際、ロシア人のガイドさんに連れられグループの皆でこの場所に行きました。確かに2つの川のジャンクションの場所にあるので、眺めはよかったし、公園もよく手入れされていましたが、熊の花壇以外は特に気に留めるようなものはなかったと思いますよ。(県知事邸宅跡の美術館から10分ぐらい歩いたでしょうか。)この公園については「見逃し感」で残念な気持ちにならなくても良さそうですよ!
>
> ところで、まみさんが添付してくださったTrip Advisorのその他の見所紹介のところで気になる写真があったのでその教会(Vvedenskiy Tolga Convent)を検索してみました。市内からはかなり遠そうですが、こちらも良さそうな教会ですよ。
> http://openpano.ru/monast/
すばらしい教会ですね。写真でこれだけすばらしいのだから、実際にその空間に入ったら、もっとわくわくしそうです。
> 黄金の環の街には目を奪われるすごい!教会がありますね。
スズダリの教会はやっぱりすばらしかったです。
いやーちょっとずつしか進んでいないのですが、なんとか続きを作成したいと思います。
次のプリョスはほんとにおすすめなんですよ。ただし、プリョスは古都だったことはないので、そういう豪華さはないです。
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