2016/07/10 - 2016/07/10
137位(同エリア342件中)
まみさん
2016/07/10日 黄金の環の都市スズダリへ移動&観光
・手配済みの送迎で9時30分イヴァノヴォ出発10時30分すぎにスズダリのホテルに到着
◎スパソ・エフフィミエフ修道院裏手のカーメンカ河畔の眺め
◎ポクロフスキー修道院見学
◎スパソ・エフフィミエフ修道院(15:00-18:00)(世界遺産)
スパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂(ミニコンサートあり)
修道院を舞台にした映画展ほか企画展
ニコーリスカヤ教会の宝物館
修道院の懲罰室
イコン博物館&書籍博物館
門の上のブラゴヴェシチェンスカヤ教会と歴史展示
薬草園
・ホテルの部屋のWIFIで帰国便のWEBチェックイン
◎アレクサンドロスキー修道院とカーメンカ川の夕景(19:40-20:35)
・ホテル併設の居酒屋レストラン「Opokhmelochnaya」で夕食(20:40-21:40)
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
―――――――――――
今回の黄金の環めぐり旅でぜひスズダリを再訪したいと思ったのは、3年前の2013年に初めて訪れたとき、スパソ・エフフィミエフ修道院内のミュージーアムを回り終えられなかったのが心残りだったことが大きいです。
逆に言うと、セルギエフ・ポサード再訪を日程に入れなかったのは、そういう心残りさはなかったせいでもありました。
3年前、スパソ・エフフィミエフ修道院のチケット売り場では、閉園時間までたっぷり時間が残っていたわけではなかった中で、ロシア語の案内しかなかったため、どう選択してチケットを買えばハイライトがおさえられるかよくわからず、見学できるところは全部見られるよう、全チケットを買いました。
大急ぎで回れば、回れたかもしれません。
しかし私のペースでは、案の定、「地球の歩き方」で紹介されてある分すら、見学し終えることができませんでした。
もっとも、今回、これまで訪れた黄金の輪の都市では、1番のハイライトの修道院の全チケットを購入しながら、見学し終えることができなかったというパターンは何度もやってしまいました。
さすがに、再訪の理由のスパソ・エフフィミエフ修道院では、また同じ轍を踏みたくなかったので、2日滞在することにしたスズダリ1日目、15時には修道院内の見学を開始しました。
なので、メイン教会であるスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂の再訪を含め、18時の閉館時間までじっくりと、すべてのミュージーアムを網羅することができました。
正直、すべてのミュージーアムの展示が、私の好みだったわけではありませんでした。
ロシア語の解説しかいないので、よく分からない展示もありましたし、百聞は一見にしかずとはいえ、その一見は、百聞に支えられているものだと思いました。
要するに、基礎知識や背景知識がないと、見てもよく分からないし、キーポイントとなるものほ色々と見過ごしているだろう、ということです(苦笑)。
今回全部回ってみて、3年前、見終わらせられなかったとはいえ、結果的には、私好みの展示は、ほぼ回っていたことに気付きました。
宝物館は、3年前には回れず、今回初めて回りましたが、何か特定のゆかりのある宝物を目当てにしていたわけではないので、類似の宝物展示は他の修道院でもたくさん見てきました。
懲罰室の建物は興味深かったし、マネキンで当時の様子を再現されていた部屋もあったのでそれについては分かりやすかったですが、その建物を利用した展示の方は、説明が読めないので、よく分かりませんでした。読めたとしても、念入りに読んで知りたいと思えるほど、興味が持てそうなものでもありませんでした。
それと、3年前はロシア・ナイーブ絵画展がありましたが、今回はそれがなくなっていたので、非常に残念でした。
なので、ナイーブ絵画展を除いて全部回った結果、気に入った順としては、スパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂内部も含め、3年前にも見学入れたところが上位でした。
でも、それ以外の展示にも、ぜひ写真に撮っておきたくなった興味深い展示品はたくさんありましたし、写真にどう収めるかと考えながら撮影するのも楽しかったです。
ちなみに、フレスコ画でぎっしりなスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂内部の写真は、3本に分けた本日の旅行記のシリーズ2本目「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅【第10日目:スズダリ1日目】(2)世界遺産のスパソ・エフフィミエフ修道院と夕方のアレクサンドロスキー修道院とカーメンカ河畔の息を呑むような夕景」にまとめました。
https://4travel.jp/travelogue/11352167
<2016年ロシア黄金の環めぐりの旅の簡易旅程一覧>
2016/06/30木 職場から成田前泊
【成田泊:成田ゲートウェイホテル】
2016/07/01金 出国&モスクワ到着&駅前散策
【モスクワ泊:ヒルトン・レニングラーツカヤ・ホテル】
2016/07/02土 黄金の環の都市ロストフへ移動&観光
【ロストフ泊:モスコスキー・トラクト・ホテル】
2016/07/03日 黄金の環の都市ヤロスラブリへ移動&観光1日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/04月 黄金の環の都市コストロマへ移動&観光
【コストロマ泊:スネグラーチカ・ホテル】
2016/07/05火 黄金の環の都市ヤロスラブリへ戻る&観光2日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/06水 黄金の環の都市ウグリチ日帰り旅行
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/07木 イヴァノヴォへ移動&パレフ・エクスカーション
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/08金 プリョスへ移動&観光
【プリョス泊:ヴィラ・フォルテツィア】
2016/07/09土 プリョス観光2日目&イヴァノヴォに戻る
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/10日 黄金の環の都市スズダリへ移動&観光★
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/11月 黄金の環の都市スズダリ観光2日目
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/12火 黄金の環の都市ウラジミール観光の後、モスクワへ戻る
【モスクワ泊:パヴェレツカヤ・プローシャチ・ホテル】
2016/07/13水 モスクワ動物園半日&出国
【機内泊】
2016/07/14木 帰国
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はもう1つのブログ「まみ’s Travel Diarty」
(http://mami1.cocolog-nifty.com/)
の記事に、ハイライト写真と共に前後編に分けて掲載しました。
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/07/2016-b6ed.html
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/08/post-e363.html
「●
(「Lonely Planet RUSSIA 6th edition 2012」より私訳)
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- その他
PR
-
最初に入ったスズダリの修道院の歴史展示
詳しいことはさっぱり分からなかったし、解説はあってもロシア語のみだったので、見て分かるものや、興味を引かれたものに目を留め、その写真を撮るだけで良しとしました。 -
イコンを描く修道士のマネキン
神の世界を写したとされるイコンには、画家の個性は必要なく、厳正なる模写の世界です。
そして模写する行為は祈りにも通じる神聖なものです。
印刷技術が発達する以前は、聖書は手書きで模写して製作していたわけですが、1文字1文字を書き写す作業がただの模写ではなかったであろうと思うと、納得できる気がします。
とはいえ、地方や時代により様式の上での違いや特徴があったのも、事実です。
ある程度は、寄進者やその地方や時代の集団的な好みが反映されたのだろうと思います。 -
福音書記者マタイのシンボルの天使の木像
深刻そうな表情がなんともいえません。
これは、かつて教会にあったオリジナルでしょう。
保存のためにオリジナルを博物館に収蔵し、代わりのものが設置されたか、あるいは失われた教会から保護された木像あたりだと思います。
福音書記者のシンボルなので、4体で1セットです。 -
福音書記者マルコのシンボルのライオンの木像
ヴェネツィアの聖マルコ寺院の前のライオン像を連想することで、聖マルコのシンボルはライオンだと覚えやすいです。
この像のライオンは、たてがみと後光がごっちゃになりそうですが、妙に可愛らしいです。 -
福音書記者ルカのシンボルの牛の木像
このウシさん、可愛らしくて、4体の中では1番気に入りました。 -
福音書記者ヨハネのシンボルの鷲の木像と他の3体
くちばしでも聖書を支えているようなポーズも可愛らしいです。
どれも温かみがある彫刻でした。 -
修道士の部屋の再現
質素な部屋のようでいて、時代を考えると、調度品は意外に豪華かもしれません。 -
修道女の部屋
レースに飾られてフェミニンな部屋です。
テーブルの上では、ボビン刺繍の道具があるようです。 -
修道女の部屋のつづき
元は、この地方では身分の高い女性だった修道女の部屋の可能性もあるかもしれません。 -
スパソ・エフフィミエフ修道院のジオラマを正門側から見たところ
いつの時代のものか分かりませんが、現在とほとんど変わっていません。 -
スパソ・エフフィミエフ修道院のジオラマを背後から見たところ
左手の細長い建物が、懲罰室です。
2013年の初・スズダリのときには、見に行き損ねたところです。 -
歴史展示室を出て、同じ棟の隣のミュージーアムに向かう
このエントランスの木の廊下に風情を感じて、ぱちり。 -
木の階段がある入口が並ぶ
-
次に同じ建物の別のミュージーアムへ
承服展示やら、この修道院をロケに使った映画の展示やら、現代アートなどがありましたが、テーマは正直よくわからなかったです。 -
白漆喰の壁に木のテラスと屋根のある味わい深いロシアン・クラシカルな建物
-
この修道院のメインの教会のスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂と鐘楼が描かれた木彫り
-
タルコフスキーのアンドレイ・ルブリョーフの映画の資料かな
この映画はぜひ見たいと思うのですが、ネット検索すればどこかで販売しているのかしら。
でも、あくまでロシアの中性を知りたいがためなので、映画をあまり見ないしミーハーな私が映画自体は気に入るかどうかわからないのでレンタルで見るくらいがいいのですけど。 -
おそらくタルコフスキーのアンドレイ・ルブリョーフの映画の資料
-
映画制作場面の写真かな
-
展示室の様子
なにやらプリミティブで可愛いガラスアートが展示されていました。 -
プリミティブで可愛いけどどこか意味深
特定のアーティストの作品展示のように思えました。 -
意味深で味わいのある水彩画も一緒に展示
-
なにかを制作している場面のようなプリミティブなガラスアートと興味深い抽象絵画
-
こちらのガラスアートはテーマが同じ?
やはりひとりのアーティストの作品集だろうと思いました。
そのアーティストとこの修道院の関係性は分かりませんでした。 -
陶器のアートもあり
月明かりをたよりにらくだに乗って旅している人がいる情景かな。 -
どれも面白かったし、こういうのは好み@
こういう適度に具象的で、絵画ならではの抽象性があって、想像力がかき立てられるものは好みです。
可愛らしければなおいいです。 -
デフォルメされた動物やら、馬上の人がいる絵やら
好みなので、きりがないくらい撮影したくなりました。
そしてこういうのは他では見ることはもうないでしょう。 -
アーティストの名がのっていると思われる昔のポスター
トニーノ・グエッラというアーティストのようです。
このポスターは、昔の特別展のものでした。
いまは、この修道院のこのミュージーアムで常設展示されているのかもしれません。
なぜイタリア人のアーティストの作品がこの修道院にあるの?
と思って調べてみたら、タルコフスキー映画監督にも関わったイタリア人の脚本家でした。
脚本家として有名ですが、こういう作品も制作していたということかも知れません。 -
おそらくトニーノ・グエッラ氏の活躍の写真
-
外に出た時、鐘楼でベル音楽が始まった@
私は、いつベル音楽が始まるか認識していなかったので、ラッキーでした。
(実はLonely Planetには、11時から5時までちょうどの時間に5分ほどの演奏があると書かれてあたちことに、あとで気付きました。) -
ベル奏者がいる鐘楼
-
鐘楼とベル音楽に耳を傾ける見学者たち
もちろん私もそのひとり。
ここに写っている見学者たちは、ロシア人ツアー客でした。
ツアー客は、おそらくガイドが情報を知っていて、ベル音楽を待ち構えていた様子でした。 -
宝物館となっていたニコーリスカヤ教会
-
宝物館の入口
こういう代表作の写真も、期待を高めました!
宝物館の展示品の写真は、ガラス越しでズームしなくてもうまくフレーミングできるものや、標準レンズでもフレーム内に収めきれる展示品は、単焦点のF1.8の明るいシンデレランズを使って撮影しました。 -
抽象的な模様のある小さな装飾品・その1
11-12世紀始め
ブロンズ、鋳造、金メッキ
衣服の飾りかな。 -
抽象的な模様のある小さな装飾品・その2
12-13世紀
銀製品、鋳造
ボタンかな。 -
さきほどの展示品の説明
両サイドの2つの写真を撮りました。
この説明には用途は書かれていなくて、材料とか、鋳造であるといった情報しか得られませんでした。 -
抽象的な模様のある小さな装飾品・その3
10-13世紀
銀製、鋳造
鋳造とはいえ、可愛らしいです。 -
さきほどの展示の説明
この写真の真ん中のものは、指輪のようにも見えましたが、やはり衣装を飾るものでしょう。 -
中世ロシアの公国の冠と思われる宝物のすばらしい細工
-
聖人が刻まれた金板
これもイコンのように、祈りの対象だったものでしょう。 -
細工だけでなく使われている宝石にも目をみはってしまう、聖母子のイコンの覆いのリーザ
小さな芥子パールがぎっしり使われているのはもちろん、アメジストやターコイズやジェードが使われているようです。 -
聖母子のイコンのシルバーのリーザの細工に注目
-
教会の香油入れ・その1
金メッキだと思いますが、これも細かな細工がすばらしいです。
ミサの前に司祭が教会内を浄めるためにお香をまくときに使われるものだろうと思います。
表の看板に写真があった品です。 -
聖杯の取っ手の獅子と縁の装飾に注目
-
真珠で飾られたロシア十字架・その1
携帯できるサイズでそれほど大きくないものでした。
キリストの頭上の後光にあたるところには、アメジストやエメラルドらしき宝石が使われているようでした。 -
真珠で飾られたロシア十字架・その2
これもさほど大きくないもので、細かな細工がすばらしかったです。 -
おそらくベルトのバックルとボタン
バックルにはガーネットと思われる赤い宝石がしこまれていました。
ボタンの方は、ザクロをかたどったと思われるものも見られます。 -
ベルトのバックルとボタンあるいは飾りの説明
いろんなタイプのボタンあるいは飾りがありました。
だいたい16-17世紀のもののようでした。 -
教会の香油入れ・その2
この形もよく見られるものですが、細かな細工がステキでした。 -
ガーネットあるいはルビーが仕込まれた金のピアス
このデザイン、とってもステキです! -
イエスのイコンのリーザ(覆い)・その1
まるで王冠のようなシルエットですし、細かな芥子パールの縁取りがたまりません!
はじめは聖母のものだろうと思ったのですが、イエスも王冠をかぶったようなイコンがあるので、イエスの可能性の方が高そうです。 -
イエスのイコンのリーザ(覆い)・その2
聖母かなと思ったのですが、神の子か神聖を意味する頭文字があるので、おそらくこれもイエスのもの。 -
芥子パールの縁取りがある三位一体の木像のイコン
-
これまで以上に豪華な聖母子のイコンのリーザ
この覆いだけで、ここにはない聖母子の顔がイメージできそうです。 -
シルバーでも豪華なリーザのある聖母子のイコン
イコンの本体はろうそくの煤か、年月を経ているせいですっかり薄くなってしまっていますが、逆に味わい深いです。 -
聖母子や天使の刺繍のある敷布
聖母がメガネをかけているように見えるのは、もちろんそれを意図したわけではないはずですが、面白いです。 -
イコンのリーザの真珠の縁取りの部分
これだけでもほんとに豪華です。 -
イエスの顔が刺繍された敷布あるいは旗
サイズの大きなものでした。
イエスの顔が浮かんだ布を天使が両脇で支えているので、これがカトリックであれば、ヴェロニカのハンカチではなかろうかと思えるのですが、ヴェロニカはカトリックの聖女のようなので、ロシア正教会では使われないかもしれません。 -
イエスの遺体が描かれた敷布
これは棺桶の上に掛けられるものだろうと思います。 -
さきほどの敷布の全体
16世紀のものでした。
回りには、ロシア文字による、おそらく聖書の一節あたりが金糸で刺繍されていました。
この形や大きさからしても、棺桶の上に掛けるのにちょうどよさそうでした。
宝物館からの写真はここまで。 -
次に3年前に入り損ねて残念だった懲罰室へ
赤い三角の印が示すとおり、この右手にありました。
アーチから見える建物は、宝物館として使われていたニコーリスカヤ教会です。
懲罰室は、「地球の歩き方」に紹介されていたし、興味深かったという感想のある旅行記やブログを読んだ覚えがあったので、3年前は時間切れで見学できず、心残りでした。
リベンジできました! -
懲罰室のある建物への入口
-
懲罰室の入口から、さきほどのゲートをふり返ったところ
このような壁に覆われた長い中庭がありました。
懲罰室のある建物は、まるで他のエリアから目隠しされているようでした。 -
さらにこの奥へ進む
窓の鉄格子が、いかにも懲罰室のものらしいです。 -
懲罰室の重そうな木の扉
真ん中の覗き穴から、懲罰室に入れられている者と話をしたり、食事が与えられたのかもしれません。 -
マネキンと共に再現された懲罰室の様子
-
鎖や鍵やサーベルの展示
他にこの建物に展示されていたのは、かなり現代の歴史にかかわるものか、事件か何かの説明や資料や写真や新聞記事でしたが、全部ロシア語でしたし、テーマに全く見当がつかず、そもそも現代史はあまり興味が分からないので、スルーしてしまいました。
懲罰室の様子は興味深かったけれど、それ以外は、正直面白くありませんでした(苦笑)。 -
懲罰室の建物の様子
この建物自体は風情がありました。 -
かつてナイーブ絵画展があったウスペンスカヤ教会の背後
円陣部分は、イコノスタシス(イコンの壁)の奥の聖至所にあたるところになるので、入口はこちら側ではないです。 -
ウスペンスカヤ教会と隣接の建物
向かって左のあの建物に、3年前はナイーブ絵画展がありました。
関連の旅行記
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現【第5日目:ズズダリ】(3)豪華な正教会内部が撮り放題! 世界遺産のスパソ・エフフィミエフ修道院」
https://4travel.jp/travelogue/10841473 -
ロシアのナイーブ絵画展という看板だけあり
これを見て、再訪の喜びを胸に中に入ろうとしたのですが……扉には鍵がかかっていて、中には入れず、大ショックを受けました。
あとで、チケット売り場の展示紹介のところから、ナイーブ絵画展が消されていたことに気付きました。
その写真は、この前の旅行記におさめました。
「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅【第10日目:スズダリ1日目】(2)世界遺産のスパソ・エフフィミエフ修道院と夕方のアレクサンドロスキー修道院とカーメンカ河畔の息を呑むような夕景」
https://4travel.jp/travelogue/11352167 -
気を撮り直して、ロシアのイコン博物館&書籍博物館へ
手前の看板には600年の書籍、奥の看板にはロシアのイコンと書かれてありました。 -
まずは2階の書籍博物館の展示から
福音書記者ヨハネのシンボルのワシが描かれた美しい写本の聖書。
ちなみに、たしか書籍博物館の方が2階で、イコン博物館は1階だったと思うのですが、記憶が薄れてしまって自信がなくなってしまいましたので、あしからず。 -
昔の教会の写本は挿絵も興味深い
-
全ページに美しい額縁模様がある
これはすべて手書きなのですから、非常に緻密で辛抱のいる作業だったことでしょう。
聖書への愛と信仰がその苦労を喜びに変えたに違いありません。 -
額縁模様に注目
-
見開きに挿絵があるページ
外典か、聖人エピソードか、ひょっとしたら歴史書だったかもしれません。 -
これはおそらくどなたか聖女の生涯エピソードの場面
マリアの寺院奉納や受胎告知や幼児虐殺や出エジプトと思えるような場面もありましたが、微妙に違うので、別の聖女の生涯エピソードだろうと判断しました。
おそらく、その聖女の生涯も、どこかマリアの生涯場面を連想させる部分があったのだろうと思います。 -
生々しい殉教場面に注目
-
花や植物をモチーフにしたと思われる美しい模様入りの聖書
聖書だと思うのは推測です。 -
色鮮やかな装飾に注目
文字がもまるで音符のようです。
そしてこの装飾は、なんだかト音記号に見えてきました。 -
薬草について書かれた本と思われる
この修道院内にはハーブ園がありました。
それに修道士が薬草を育てることはよくあると思います。 -
カール・マルクスの「資本論」
-
レーニン全集
-
2階の外廊下の様子
-
1階は18世紀はじめから20世紀のロシア・イコン博物館
-
輪郭がくっきりとした聖母子のイコン
唐突に無声映画「メトロポリス」のロボットを連想してしまいました。
いかん、いかん(笑)。 -
我が子を自慢しているような、少し強気で挑発的な表情をしているようにも見える聖母
実に顔立ちが整ったヤンママです。
衣服には芥子パールの縁取りがなされていて、とても豪華そうです。 -
逃げ惑う人々が描かれているように見えた興味深い板絵
時代をさかのぼるにつれ、イコンがコマ割りされたり、メインのイコンの周辺にいろんな場面が描かれた小さな区画ができたりしましたが、これはその一部だったかもしれません。 -
木にしがみついている人々が卯が枯れた場面に注目
しがみつき方が必死で、聖人達のという気がしないですが、別に地獄図というよけでもなさそうです。 -
犠牲の子ヒツジを連れた幼児の洗礼者ヨハネのイコン
だいぶ近代的な絵柄ですが、可愛らしいです。 -
犬の顔に描かれた武器を持つ聖クリストフォロス
頭上では天使が王冠を捧げています。
聖クリストフォロスの伝承は、カトリックのものには馴染みがありますが、正教会のものにはあまり馴染みがないです。
「(前略)正教会でのクリストフォロスは犬の頭を持った人物として描かれることがある。伝承ではデキウス帝の時代、レプルブスなる巨人が捕虜となった。彼はキレナイカ(アフリカ北部)のベルベル人の部族「マルマリテ族」の出身だったが、同族は勇猛な犬頭人で食人の習慣があることで恐れられていた。やがて彼はキリスト教信仰を受け入れ、自らも教えを説いていたが、アンティオキア総督(あるいは皇帝)の命によって捕らえられ、その信仰のゆえに処刑された。人間離れした彼の処刑は何度試みても失敗し、結果的に殺害されるまで多くの人々を信仰に導いたという。正教会では5月9日がクリストフォロスの記憶日となった。イコンではしばしば犬の頭をもった人物として描かれている。1722年、ロシアの正教会の主流派の聖務会院は犬の頭を持ったクリストフォロスの描写を禁止したが、正教古儀式派においてはその後も現在に至るまで古い伝統を守ったイコンが描かれ続けている。(後略)」
(ウィキペディアフリー百科事典「クリストフォロス」より) -
中央に三位一体のイコン、回りに聖人のエピソード場面がある金箔のイコン
-
中央の三位一体のイコンの部分に注目
-
携帯用になりそうな小さな三翼の祭壇彫刻
これも細かな細工に見とれました。
中央には、剣を持った聖女が描かれています。 -
外に出て、レンガ色の城壁と見張り塔
-
最後に門の上のブラゴヴェシチェンスカヤ教会と歴史展示へ
あとで気付いたのですが、この修道院に埋葬された、ドミトリー・ポジャルスキー公に関連する展示室でした。 -
ドミトリー・ポジャルスキー公に関連する展示
ロシアにとってボリス・ゴドゥノフの統治と偽ドミートリーの出現で国内の政治が荒れ、諸外国の脅威にされされ、国の存続にかかわったポーランドの占領から、ロシアを救った英雄として扱われているミーニンとポジャルスキーのうちのポジャルスキー公まさにその人の展示でした。
ドミトリー・ポジャルスキーはスズダリ近郊生まれのこのあたりの貴族だったようです。 -
対ポーランド戦争の想像図・その1
中心で指揮を取っているのはポジャルスキー公です。 -
対ポーランド戦争の想像図・その2
こちらの中心にいるのは義勇軍を指揮したクジマ・ミーニン。
1612年11月1日、ドミトリー・ポジャルスキー公の指揮のもとでポーランド軍をモスクワ・クレムリンから追放したときの闘いの図でしょう。 -
教会としての面影が残る展示室の様子
壁だけ見る限り、西洋風な聖画があったりするので、ロシア正教会というよりは、だいぶカトリック教会的に見えました。 -
モスクワのアカの広場の聖ワシーリー聖堂(ポクロフスキー聖堂)の前にあるのと同じミーニンとポジャルスキー像
こちらは複製かな。
実は最後にこれを目にしたおかげで、ドミトリー・ポジャルスキー公とは誰であるか気付きました。
以上でスズダリ1日目の写真を3本に分けた旅行記おわり。
スズダリ2日目へとつづく。
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