2017/01/16 - 2017/01/17
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motogenさん
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最後の日になった。
帰国便は19:50なので、それまで時間はたっぷり。
午前中はゲストハウスで休養し、チェックアウト後にトンレサップ湖を見に行こうと、トゥクトゥクを頼んであります。
朝食をとっていると、相撲好きのKさんが、オーナーと娘さんを連れてきて、記念写真を撮ってくれました。
日本はここ数日、大寒波に襲われていて、各地で大雪大混乱。
この寒い時期をここで過ごしている幸せを感じています。
-
タケオGHの図書館は、漫画がずらりと並び、文庫本やガイドブックもあって、これらを読破するには何ヶ月もかかりそう。
昨日から読み始めたのが『ナニワ金融道』という、15巻もある漫画本だ。
わき目をふらずに読んでいると、午前中はあっというまに過ぎてしまった。 -
荷物を預けてチェックアウトし、いつものレストランで、いつもの野菜炒めに春巻きに魚フライ。
ママさんも心得たもので、言葉はうまく通じないのに、すぐに理解してくれます。
トレンサップ湖へのトゥクトゥクは、13時出発で頼んである。
バイクに免許が必要ないことが分かっていたら、バイクで出かけただろうに・・・ -
以前にも会った日本人と、またまた顔を会わせた。
お腹を壊して病院に行くと、薬が合わずにアレルギーが出て、3日間も入院したそうだ。
治療費は4万円。
しかし保険に入っていたので自己負担は0だったから、保険は大事だ、大事だと言います。
病院嫌いで、けちな私は、これまで保険など入ったことはない。
統計学で考えると、保険は損なのだ。 -
この人の知り合いに、ぼけ始めたよぼよぼの老人がいて、この老人をむりやりバンコクに誘ったことあるそうだ。
下町のゲストハウスに泊まらせて、タイ語が喋れないとオドオドする老人に、買物やら食事やらを一人でやらせていると、すっかり元気になり、生き生きしてしまったという話をしてくれた。
言葉も通じない見知らぬ町に放置されると、人は元気のスイッチが入るんだと言う。
その通りだ、と私も思う。
私たちもスイッチが入るその中の一人だ。 -
今日のドライバーは愛嬌のあるおじさんだった。
オーナーの親戚関係には間違いなく、息子さんは川崎で働いているそうだ。 -
シュムリアップ川に沿って南下していく。
アリヤンさんはトンレサップ湖の途中まで、歩いて行ったそうで、私は自転車で行こうと思ったのだが、女房の自転車技術を見てあきらめた。 -
最初の頃は、家々が並んでいる通りだったけど、
-
途中からは水田地帯となった。
水田には稲ではなく、蓮が植えられている。
町からはずいぶんと遠くまで走ってきた気がしてきた。
歩きや自転車となれば、それなりの覚悟が必要だ。 -
目の前に、小さな山が現れて、
-
その脇を通り過ぎると、
-
再び民家が並ぶ通りとなった。
民家の裏には小舟も見え、ここは漁民の集落のようだ。 -
その集落の先には検問所のようなものがあり、入場料でも徴収されるのかと思ったが、人はいなかった。
-
トゥクトゥクの止まったところは、ボート乗り場のようだった。
ボートに乗って、水上生活村を見に行く気持ちはない。
すっかり観光化された水上村は、本来の生活から観光客に依存する生活に変わり、『ぼったくり名所』との評判がある。
そんな偽りの水上生活者に会いに来たのではない。
トンレサップそののを見たくて、来たのだ。 -
ところでここはトンレサップ湖ではないようだ。
こんな小さな規模ではあるまい。
船着場には何艘もの船が停泊していて、客を乗せると南に向かって進んでいく。
トンレサップ湖はまだ南にあるようだ。 -
「トレンサップ湖を見たいのだから、もっと南まで行って欲しい・・」
トゥクトゥクのドライバーに頼んでみるが、車はここまでしか進めないと言われてしまう。
さて、困った。
チケット売り場でを尋ねると、ボートは2人で60ドル。
少人数用の貸切ボートらしい。 -
悩んでいる私たちを尻目にして、ぞくぞくと団体客がやって来て、わいわい騒ぎながら大型ボートに乗っていく。
船に乗るのなら、こんな集団の中に混ざりたい。
個人で乗れば『ぼられ地獄』にさらされて、逃れないが、団体の中に紛れ込めば何とかなりそうな気もする。 -
チケット売り場で「団体のボートに乗りたい・・」と頼むが、
「できない!」の一言。
ツアーに参加しなくてはだめらしい。
乗り込んでいく団体客をわびしく見送るのみ。 -
事前にもっと調べておけば良かったな・・・・
ゲストハウスの滞在者に聞くことは聞いたのだが、誰もトンレサップ湖には行ったことがないらしく、情報が集らなかったのだ。 -
トンレサップ湖の片鱗でも見えないか?
南方面を眺めてみる。 -
南に向かって歩いてみる。
水田とも池とも判断できない水溜まりがあって、その中にミニ水上生活者の住居があった。
しかしガードマンらしき者がいて、ここから先は侵入禁止だった。 -
上からじっと目を凝らせば、裸の子供が見える。
まあ、これで我慢しよう。
バイクで来れば、トンレサップ湖の見える他の場所を探せたのかも知れないが、今回は断念してゲストハウスに帰ることにした。 -
時刻は5時。
少しは早いけど、空港に向かう。
近隣の村周りをしていたネコの買主が、ちょうど帰って来た。
トンレサップ湖の水上村は、いくつかあって、観光客の行かない村もあり、日の出の出る頃の早朝の景色がいいんだと教えてくれたが、遅すぎた。 -
オーナーが「またいらっしゃい・・」と笑顔で見送ってくれる。
何だかんだと言いながら、タケオは楽しいゲストハウスだったな・・・
何しろ、変わった人たちが住んでいる・・・
そんな人たちに出会っただけで、いい旅だった・・・と思った。 -
ゲストハウスのトゥクトゥクで送ってもらう。
寂しさがあり、安堵感もある。
この路をやって来たのだが、帰りの今は、全く違う路に見える。 -
そんな感傷も束の間、何事もなく空港に到着してしまった。
シェムリアップ国際空港 (REP) 空港
-
降り立った東の端を通り過ぎ、西の端で降ろされた。
平屋建てのこの空港は、西に登場口、東に降り口があるようだ。
明るい空港を見るのは初めてで、
よし!
空港を探索してみようという気になった。 -
東端まで歩いていくと、カードを掲げた一団が、客を待ち構えていた。
今回の旅はここから始ったのだ・・・
2週間前を思い出す。 -
タクシーを頼んだ窓口も、その前にあった。
-
SIMの売店も、その時と何ら変わっていない。
-
そのことを確かめて、ベトナム航空のカウンターに向かうと、受付が開始されるところだった。
私たちが最初の搭乗客で、20のABと幸運なシートとなった。 -
空港内は空き空きで、手荷物検査も出国手続きも、あっという間に済んでしまう。
-
小さな空港だけど、きれいなロビーだ。
搭乗ゲートも少なくて、迷うこともない。 -
レストランには『YOSHINOYA』までが入っていた。
う~ん・・・牛丼が6ドル50セントか・・・ -
明るい滑走路部分を初めて見る。
この空港には平行誘導路がなく、着陸した機体はそのまま滑走路をUターンして、ターミナルまでやってくる。
国際空港とはなっているが、小さな楽しい地方空港だ。 -
6時20分、ハノイからの機体が到着して、客を降ろしはじめる。
2週間前の私たちの姿を見ているようだ。 -
6時50分。
いよいよ搭乗が始って、私たちは外に出た。
私たちは最後尾近く。
早くから狭い機内に押し込まれているよりも、外で待つほうがいい。 -
20のABの席からは、こんな素晴らしい写真が撮れた。
ゲストハウスのある道路、アンコールワットへの道路、市場への路・・・
シュムリアップ中心が、くっきりとわかる。 -
ハノイで乗り換える。
窓の外を見ると、日本の国旗を付けたジャンボ機が停まっていた。
安部総理がハノイにやって来ていると、周りの人が言っている。
政府専用機は、なぜジャンボ機なんだ!
もっと小型の飛行機でいいではないか!
ウルグアイのムヒカ大統領を見習うといい!
と私は思うのだった。 -
頭に来ながら搭乗すると、コックピットルームのドアが開いていて、さっとカメラを取り出して撮影成功。
機嫌が少し直りました。
私たちの後に続いていた人も、カメラを取り出すが、失敗して、何度もシャッターを押している。
それが面白く、私の気分は完全に回復したのでした。
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この旅行記へのコメント (3)
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- asamiyさん 2017/04/01 21:30:33
- 最近タケオには泊まっていないなあ
- 今年は1月末にシェムリアップに行ったけど、シティとヤマトに泊まり、タケオは食事に行っただけでした。タケオはどうも・・・。次女が宿を取りしきるようになってからあまり近づいていないですね。モムさんも元気そうですが、少し老けたみたいですね。
- motogenさん からの返信 2017/04/02 19:44:27
- RE: 最近タケオには泊まっていないなあ
- asamiyさんとはすれ違いだったようですね。
残念。
タケオゲストハウスの名が出ると、とたんに懐かしい思いが蘇ってきます。
小汚くてサービスもそれほどではなかったけれど、客も従業員も同じようなざっくばらんさが、良かったかな・・・
長期滞在者が仕切っているようで、それも面白かったと言えます。
ヤマトはちょこっと覗いただけだけど、居心地はどうなんだろう。
ヤマトに泊まっている女性や若者たちが、時々食事に来て遊んでいました。
-
- trat baldさん 2017/03/08 19:16:31
- 最後の一枚でプラス50点(^o^)
- トンレサップかぁ、、、、南北80Km東西20Km有るもんねぇ、、、、南端の河口辺りからなら町が近いけど観光船はボッタクリだろうね。
でも題名どおりで景色だけじゃ無くてソコに暮らす人々や変な?日本人達との出会いで150点+50点の素晴らしい旅を奥さんと出来たのはサイコーでしたね。
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