2017/01/15 - 2017/01/15
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motogenさん
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久しぶりのタケオGHの朝食。
どこで買ってくるのか、このパンはけっこう美味い。
表面パリパリ、中はほどよく・・・
シュムリアップに戻ってきたが、アンコール遺跡巡りは終わりにして、今日はウォー・ミュージアム、キリングフィールドと、戦争の記憶をたどってみよう。
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「どこ、行ってたの?」
そんな声をかけてくれる大学の先生。
長期滞在者の面々は変わっていないが、写真家Aさんと張り切りボーイの姿は消えていた。
タケオGHは空き部屋ばかり。
「日本の若者は、海外に来る金がないんだよ・・・」
「ここに居るのは、わしら老人ばかり・・・」
持ち家や土地などの資産は整理して、無欲が一番だとカンボジアで生活するこの先生の生き方には、見習うべきものが多い。 -
いつもなら土産など買わないのに、今回は特別。
ネコを預けた長男の居候先には、土産の一つも必要と市場を歩く。
でも日本人が欲しいと思えるものは、なかなか見つからない。
結局、シルクのスカーフとお茶、ピーナッツ菓子。 -
その帰り、日本人に遭遇した。
どちらから声をかけたのか、どんなきっかけだったのか、何も覚えていない。
しかし、出会ってすぐに意気投合してしまい、日本人ゲストハウスへの案内をお願いしていたのだ。
ヤマトはタケオからそんなに離れてはいなかった。クロマーヤマトゲストハウス ホテル
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道路から見るとタケオに似ているが、
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レセプションや休憩場所は少し綺麗で、若い女性客の姿があった。
レセプションには従業員のしっかりした若者がいて、タケオのように長期滞在者に頼ってはいなかった。 -
幹線道路を横切って、赤土の路地を入っていくと、
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ひっそりした場所にイキイキがあった。
こちらはもっと新しく、カラフル、清潔、綺麗・・・
案内してくれている日本人は、ここに泊まっている。
話を聞くと、この人も大学で心理学の講義をしている先生だった。
講義を短期間に集中させて自由な時間を生み出し、海外に来ているのだという。イキ イキ ゲストハウス ホテル
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いわば勝ち組のエリート階級なのに、泊まっているのは3ドルのドミだ。
そのギャップが面白い。
この人には大学の先生という堅苦しさも、エリート意識も感じられず、大学関係の人と知らなければ、海外ぼけした粋な中年オタクに見えてしまう。 -
このゲストハウスには気の合う仲間もいるようで、話相手のいるこのドミが気に入っているのだろう。
あえて家族のことや、配偶者のあるなしなんて、野暮なことは聞きません。
シュムリアップで出会う人たちは、私の住む田舎では出会えない、不思議で面白い人たちばかり。
どんな人なのか、想像をふくらますのも楽しいのです。 -
再度シュムリアップに来るチャンスがあったなら、さて、どのゲストハウスを選ぶだろうか?
『イキイキ』か、『ヤマト』か、『タケオ』か・・それとも『リラックス&リゾート』か・・?
この人、『リラックス&リゾート』では、藤原紀香に会ったとそうだ。
「紀香さんは、カンボジアの教育支援活動をしてたんですよ。
アグネスチャンとか黒柳徹子なんかは、貧しい人々の支援と言いながら、自分は超一流のホテルに泊まるんだけど、紀香さんはゲストハウスですからね。
庶民の暮らしに近い場所でないといけないと言って・・・・」
あの高値の華の美しいセレブが、そんな立派な人物だったとは、もう驚くばかり。
この大学の先生も、そんな話もしてくれて、記念写真にも快く応じてくれる開放的な人でした。
案内、どうもありがとう。 -
ウォー・ミュージアムまではかなりの距離があり、歩いて行くには大変らしい。
歩いて回ることに意味があるのだが、結局トゥクトゥクを頼むことにした。
最初にウォー・ミュージアム、次にキリング フィールドまで送ってもらい、そこからは歩いて帰ることにする。 -
空港に向かう幹線道路の途中から、北に向かう路地に入ると、
-
すぐに田舎道に変わった。
都会的な建物が建っているのは、幹線道路沿いだけのようだ。 -
さらにその奥の路地に進んでいくと、空き地のような駐車場があった。
ミュージアムらしからぬところだ。
金網の向こう側に壊れかけたヘリコプターが見えていて、ここが野外ミュージアムだと分かる程度の施設だった。 -
入場料は1人5ドルと、ハノイの軍事歴史博物館の4倍もしている。
さすが観光立国カンボジアだ。
木漏れ日もれる林の中をのぞくと、先客はほんのわずか。
戦車やら装甲車やらが点在している。 -
無残にも残骸状態になった戦車から、その形を残している戦車まで、多数が野外に放置されている。
説明板を読んでみると、これらは1950年代のメイド・イン・ソビエトだ。
カンボジアで使われたのは1979~1994となっている。
ソビエトの中古品が運び込まれたのだ。
1979年、ポルポトはベトナム軍によってシュムリアップ北方の山岳地帯に追いやられた。
その後、山岳地帯で内戦が続くわけだが、その戦いで使われた戦車ということか・・ -
全て野晒し状態で、無造作に放置されているように見える。
素晴らしいのは、これらの戦車や武器に勝手に手を触れたり登っても、おとがめがないことだ。
ガードマンも見張りもいない。 -
戦車を目の前にしていつも不思議に思うのは、操縦者はどこから周囲を見るのか・・・ということだ。
のぞき窓があると言う人がいるが、どこを探してもそんな窓は見つからない。
操縦席の上にハッチがある。
にここから顔を出して操縦するのか・・?
そんな馬鹿な・・・
顔を出していれば、砲弾に当たってしまう。 -
後部の天板が、なくなってしまっている戦車が多い。
そこから内部を観察できる。
この後部に巨大なエンジンが取り付けられていたに違いない。
駆動軸らしきものが残っている。
砲身の下は、常務員の乗り込む場所のようだが、何と狭くて、居心地の悪そうな乗り物だ。 -
操縦席らしきものが見えるが、やはり覗き窓なんかない。
狭苦しい暗闇の中で、戦闘員はどのように砲弾を詰め、ねらいを定め、操縦したのか?
見れば見るほど分からなくなってくる。 -
ランチャー砲搭載の戦車まであった。
この戦車、ベトナム軍のものだったか、ポルポト軍のものだったのか・・・
説明板には書いてない。 -
しかし、とにかく、こんなにたくさんの戦車に触り、よじ登れて、満足、満足。
しかし実際にこの戦車が、多数の人を殺したのだと考えると、嬉しがってばかりはいられない。
自己矛盾。
このような施設、戦争の残酷さを訴える意味もあるが、戦争賛美につながる面も持っている。 -
平和を求めて作られた博物館のはずなのに、もしかしたら武器愛好者を作っているのではあるまいか・・・
油断していると、自分もその一人になっている。 -
さて、これは何だろう。
手榴弾のように見えるが、持ってみるとすごく重い。
こんな重いもの、投げることができるのか?
非力な私なら、ものの10mくらいしか投げれず、自分が肩が負傷してしまう。
これば地雷なのか? -
これは何?
空から投下する爆弾のようでもあり、ボーリング場のピンのようにも見える。
砲弾ではあるまい。
地雷でもあるまい。
重い!! -
缶のように見えるこれは、地雷なのか?
よく分からないものばかりだ。
分らないものばかりだけど、これらに実際に触れることのできる博物館は魅力的過ぎる。 -
戦争を知らない私には、理解不能なものばかりだけど、盗難なんてないのだろうか。
一つ、二つなくなっても、分らない。 -
銃までが無造作に、すぐ足元に置いてあるのだ。
日本では考えられないこの状態に、感激して、 -
恐る恐る触り始めてみたのだが、
-
ついに両手に持って、構えてしまった。
ずしりと両手に加わるこの感触。
「本物だぞ!」 -
調子に乗って女房にも持たせてしまい、記念撮影。
でも、二人で戦争ごっこなどはしません。 -
軍用ヘリもあったので、
-
しげしげと中をのぞきこみ、
-
スリムな戦闘機の周りをグルグルと回って、各部を点検し、
-
地雷で負傷したり、亡くなった方たちの写真を拝見しました。
「この国は、近代になってからは、ずっと戦争や紛争ばかりを続けてきて・・・」
「平和になったのは、つい最近のこと・・・」
という、GHにいる大学の先生の話を思い出していました。 -
事務所にも立ち寄って、資料や提示物に目を通し、ウォー・ミュージアムを去ることにします。
ベトナムの軍事博物館も良かったけど、このミュージアムもそれとは違った意味で素晴らしい施設でした。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/03/05 03:57:42
- 更に次号を「乞うご期待」だね!
- こうゆう観光客が屯無いマイナーな見ものが大好き、僕がしたい旅をmotogenさんが全部堪能してる、しかも奥さん同伴で!
しかし居るもんですね〜、日本人、やはり幾らかは毛色(考え)の違う人達ですね、ンッ人の事は言えないな僕は!
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