2017/01/10 - 2017/01/11
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motogenさん
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クラチェに到着した。
時刻は2時45分。
メコン沿いの道路上。
すぐ近くに渡し舟の波止場があった。
バスのチケット売り場の場所を確かめて、ホテルまで歩き出す。
予約してあるホテルはメコン沿いのエアコンのある部屋。
奮発して20ドルだ。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
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-
バイクタクシーやトゥクトゥクが声をかけてくるが、「近く、近く・・・」と言って断ると、すぐに離れてくれた。
大きなお寺があった。 -
その上に昼間の月。
-
予約してあるホテルはすぐに見つかった。
お寺の隣だった。
『Oudon Sambath Hotel』
2泊の予約がしてある。 -
ホテルと言ってもゲストハウスみたいなもので、3階の部屋のキーを渡されて、自分たちで長い階段を上がっていく。
廊下やテラス、共同スペースの広いこと。
効率に重きをおけば、部屋数は倍になるのではと思われる。 -
ベトナムやラオスの反省から、エアコンは必要だろうと20ドルもする部屋に決めたが、それほどの部屋ではない。
-
広いことは広くて、荷物を置くスペースはあり、大きな窓もあるが、お洒落でもないし、可愛くもない。
ベッドがふわふわ過ぎると女房は言う。
冷蔵庫があって、テーブルもあるから、それで良しとしよう。 -
シャワー室はバスタブ付きたったが、湯の出が悪く、湯をためるなんてことは無理。
床が濡れないよう、中でシャワー浴びるだけのバスタブだ。
こんなことに一々文句を言わない。
寝ることができれば私はいい。 -
洗面台がしっかりしているだけで充分。
ありがたし、ありがたし・・・
洗濯もここでできる。 -
いつしか太陽が、西の空に隠れようとしている。
その夕日を追って外に飛び出すと・・・ -
川辺に座る女性の、なんと美しいシルエット・・・
-
空と川はますます赤く染まっていき・・・
-
渡し舟の波止場には舟が到着したようで、さざ波がたっています。
-
昼食はもらったパン。
クラチェらしい美味しい夕食を、と探してはみる。
しかし町の様子はさっぱり分からなく、川沿いの通りをあっちこっちと歩き回るだけ。
レストランはあるもの、薄暗くて人の姿が見えません。
開いているのか、閉まっているのか、はっきりしない店ばかり。 -
船着場の上に、きれいなレストランがあるが、私たちには高級過ぎる・・?
-
でも、まあ、今夜はいいや・・・
と入ってみると、
「中にしますか?」「それとも外にしますか?」 -
外に出ると、メコンを楽しみながら食事するテラスがあったのです。
もちろん、ここに。 -
まずはビール。
カンボジアに来て、いつも飲むようになってしまいました。
我が家では全く飲まないのに。
太るかな? -
野菜炒めとカレーを注文。
カレーは熱々の分厚い土鍋で出てきました。
お金持ちになった気分。
こんな立派なレストランでの食事なんて、めったにないのですから。 -
欧米人たちは食事やお酒が終わっても、ゆっくり座っているのですが、貧乏性で落ち着きのない私たちは、すぐに外に出たくなって、17ドルの料金を払うと、そそくさと退出し、暗くなった川沿いを、歩いて部屋に帰るのでした。
-
ホテルに戻ると3階のテラスでは、欧米人の2家族が、お酒を飲んでくつろいでいる。
クラチェの空は光害がなく真っ暗だ。
その空に輝く冬の大三角形や冬のダイアモンド。
それらを観察しようと、テラスをうろついていると、声がかかりました。
「一緒に飲むかい?」
ドイツ人夫婦でした。
強いお酒は遠慮して、おつまみをもらいます。 -
この夫婦、渡し舟で中州のトロン島に渡り、自転車で一周してきたと言う。
島には宿泊施設もあり、素晴らしいところだ・・・
と私たちに薦める。
「自転車、危なくなかった?」
「島はノー・カーよ。バイスクル・オンリー・・・」
そんな話をしていると、別の夫婦がスマホを掲げ、
「ほら、これを見れば星座が、一目で分かるよ・・・」
先ほど星を見ていた私を、助けてくれようとします。
満月のために、星の観察は期待はずれだけれど、出会ったばかりの欧米人から親切にされて、素敵なクラチェの夜となったのでした。 -
一夜が明けて、1階に降りていくと、レストランはほぼ満員。
それもホテルらしからぬ、大衆食堂に早変わり。
クラチェといえば、川イルカ見学で有名。
でも、私たちはそんなことをする気はありません。
イルカは水族館のイルカショーを観るのが一番。
遠くのイルカの背中をチラリと見て、それで終わりじゃつまんない。
でも、「見たいなぁ・・・」、と女房は思っているだろうな・・・・ -
クラチェはどんな町なのか、どんな人たちが住んでいるのか、それを見て歩くのが私たちの楽しみです。
歩きながら、シュムリアップまでの帰り方を模索。
ベトナム付近まで遠回りする昨日の道を戻るより、川上にあるストゥントレンを通ってシュムリアップに戻ろうか・・・
バスを降りた場所にある、バス営業所でストゥントレンの情報を聞くことにする。 -
愛嬌のあるおじさんが、ストゥントレンにもホテルはたくさんあり、シュムリアップまでのバスもあると教えてくれた。
そのストゥントレンまでの、明日のバスチケットを買うことにした。
1人6ドル。
出発は2時半だ。
昨日やって来たバスの続きに乗ることになる。
一緒に乗ってきたドイツ人親子もそこに居て、ラオスまでのバスチケットを買っていた。
「おやまあ、こんなところで・・・」
互いにそんな表情をして笑いあった。 -
チケットを買った路地の奥に人だかりがある。
待望の市場だった。 -
メコン沿いの道路はホテルが並ぶだけの観光道路で、本当に賑やかな通りはこの市場前にあった。
ここがこの街のメインストリートなのだ。
ぐっとクラチェが楽しくなった。 -
さっそく朝飯と、昼の弁当になるものを探し回る。
-
カステラ、バナナの皮に包まれたご飯、ウイロウ、キュウリの漬物・・・
-
さっそくご飯をほうばってみると、何が入っているのか不思議な味。
女房は腹の調子が今一つとかで、キュウリをちょこんとつまんだだけ。 -
まずは木造の古寺、ロカカンダル寺院まで行ってみようと歩き出す。
景色の良いメコンの道路を歩いていくと、教員養成大学と付属の学校があった。
アリヤンさんの旅行記を、私たちはたどっている。 -
立派過ぎる官庁のホールもあり・・・
-
『シルバー・ドルフィンGH』には、多くの欧米人が休んでいて・・・
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ヘルスセンターまであった。
-
先行きの見通しはないけれど、未知の道路は面白い。
舗装道路は途中で消えてしまい、正面には赤土の怪しげな細い路地が現れた。
舗装道路は左に折れてみる。 -
車が往来する国道208号線にぶつかった。
市場の前を通る町のメインストリートだ。
病院があった。
日本の援助で給水施設が作られていた。 -
この通りには店もあり人もいる。
仕立て屋さんでは、ミシンとハサミで若い娘さんたちが、明るい笑顔で働いていて・・・ -
その近くでは、坊やが凧で遊んでいる。
-
ところでロカカンダル寺院はどににあるの?
標識を見ていくと、ここら一帯はロカカンダル。
ポリスが数人詰めている場所があって、彼らに尋ねると、
「あと500m。大きな木の下で・・・.」
と、官憲ボリスらしくない親切さで教えてくれた。
このポリスたち、こんな所で何してるんだろうと怪しく思いながらも、お礼を言ってさようなら。 -
途中、ひなびた路地市場があり、
女房には臭くて汚いだけの市場と見えるが、私には面白く・・・ロカカンダル市場 市場
-
アリヤンさんが美味そうに食べていた茹でトウモロコシがないかと探してみるが、それはなかった。
-
メインストリートに戻ると、職人さんの店がちらほらあって、
キラキラ粉を塗りつけて、絵画を造る装飾屋さんの働きぶりを見つめていると・・・ -
親切にも、奥にしまってあった作品を見せてくれたりして・・・
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楽しくロカカンダル寺院に到着しました。
でもこの建物、イメージとかなり違う。
おかしいなぁ・・と思っていたら・・・ワット ロカ カンダル 寺院・教会
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目指すロカカンダル寺院は、道路の反対側でした。
ロカカンダル寺院には、伝統ある古寺と、新しい寺があったのでした。 -
ガイドブックや旅行記に紹介されている、屋根の透かし彫り。
日本ならば重要文化財的な価値があると、しっかり見つめ続ける。
よくは分からないが、ここまで上手に刻める職人さんの伝統技術が、金では買えないほどに貴重なんだろうな・・・ -
中から見る屋根の姿にも、素人ながらもその素晴らしさが感じられ、さまざまな角度からじっくりと鑑賞。
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このまま帰るのももったいなく、飾ってある古い写真を眺めたり、うろうろと歩き回ったりしていたが、
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古民芸の土産物を売るおじさんは、私たちをとがめることなく、静かに見守っていてくれました。
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これで気が晴れました。
一つのことを成し遂げた充実感。
戻って昼飯にしよう。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/02/21 07:24:59
- 日本人が知らないだけで欧米人には癒しの場所なのね。
- さしたる観光名所は無くて誇れるのは自然と暮らす人々、それも素晴らしい景観なんか無くて普通にアジアの田舎ってのがイイね!
やはりカンボジアorラオス、ビルマ辺りも陸路で周遊できるのんびり旅の残された隠れ家?ですね。
都会が苦手な僕には宝物みたいに見える!
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