2017/01/10 - 2017/01/10
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motogenさん
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感動的な朝だった。
キズナ橋の上から朝日が登ってくる。
その光に照らされて、オレンジ色に染まる雲。
メコンまでもが赤く輝いている。
その色の変化を眺めていたが、メコンのほとりを散歩してみることにした。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
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-
キズナ橋を目指して南に歩く。
-
下から見ると巨大な橋だ。
-
電線のような紐が、列を作って垂れ下がっている。
夕べはこの紐が青く光っていたのか・・・ -
橋の下では網を投げ入れる漁師たの姿が見られた。
-
コンポンチャムとは、チャム族の港という意味らしい。
この地に移住してきたチャム族は、優れた漁師だったという。
今もその末裔たちが、その手腕をふるっている。 -
橋の上に登ってみた。
向こう岸まで歩いてみたいが、何kmあるか分からないほど長い橋だ。
バスの時刻までに帰ってくる自信はない。キズナ橋 滝・河川・湖
-
下に戻ると、ギターをもったお兄ちゃんが、可愛い彼女を連れてデート中。
楽器の好きな女房は、そのギターを借りて、ポロンポロン・・・
表情の固かったお兄ちゃんもお姉ちゃんも笑顔。
音楽は人と人との心をつなぎます。 -
それじゃどこかで朝飯を食べていこう。
ゲストハウスの周りを歩いていると・・・・ -
人で混み合う食堂らしきもの建物。
客がたくさん集っているということは、この店美味いんだな・・・・ -
空いている席を見つけて座ってみるが、どうも私たちは浮いている。
言葉の通じない観光客など、入って来ない店らしい。
周りの客が食べているものを指差して、同じものを注文する。 -
白い麺(フォー?)に、甘い揚げパンが付いてきた。
すっきり味で、やっぱり美味いじゃん。
中国茶(ハープ茶?)はサービスね・・・
2人で3ドル。 -
庶民の市場は面白い。
こんな細い、うどんのような揚げパンの、出来上がる瞬間を観察して・・・ -
屋台親子の微笑ましい姿に見とれ・・・・
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ゴロゴロのどを鳴らすネコにも出会えました。
朝の散歩を終え、チェックアウトの時間です。 -
10時に間に合うようにバス停に行くと、バスを待つ欧米人もいて、
「クラチェ?」と聞くと、同じだと言われて、心強くなる。ソーリヤ バスターミナル バス系
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10時のバスだけど、はるばるプノンペンからやって来るんだから、11時頃だろうと思っていたら、10時ちょい過ぎにバスは姿を現した。
たくさんの欧米人たちが降りていき、トランクルームから荷物を出すのに時間がかかった。 -
乗り込む客もかなりいたが、それでも乗車率70%ほどか。
後の席には余裕がある。 -
私たちはその後部に座った。
最後部に移れば、窓から後方が見える。
前の席は、カンボジア人のお母さんと、小さな男の子と小学生の女の子だった。 -
キズナ橋を渡っていく。
私たちの泊まっていたゲストハウス、歩いたメコン沿いが、遠ざかっていく。 -
カンボジアのお母さんが、女房に果物をくれた。
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かじってみるとリンゴのような味がする。
しかし種は中心に1つだけ。
見かけは大きな梅の実だ。
初めて食べる果物を、ポリポリとかじり続ける。
女房はバッグの中をごそごそ探し、お返しに日本のミルク味飴玉をプレゼント。 -
おや・・?
キズナ橋を渡ったバスは、メコンに沿った道を進むのではなく、直進していくぞ。 -
クラチェまではメコンに沿って、メコンの姿を見ながら走れる思っていたのに、考え違いをしていたらしい。
(水色の印を付けた道を想定していた。)
赤点の道路を進むんだろう、と気持ちを切りかえる。 -
土ぼこりの巻き上げながら、田畑と林が交互に現れる平原をバスは走る。
道路脇にはポツンポツンと家が続き、人が生活している地域だとわかる。 -
ところがこの道、至る所で工事中。
片側交通となったり、でこぼこだったり、
バスは大きく揺れてスピードが出せない。 -
商店街らしい所では、荷物を積み込んだり、客が乗せたり降ろしたり。
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やっと舗装された道を走れると思っても・・・
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すぐまた道路工事。
-
もう1時間以上も走っている。
マップを出すと、まだKrong Suongの町。
スタートから25キロも走っていないではないか。 -
先が思いやられるといらついていると、この町を抜けたあたりから、道路事情は良くなって、交通量もめっきり減り、バスはスピードを出しはじめた。
-
いつの間にか、赤点を付けた北に曲がる交差点を通り過ぎてしまい、東へ東へと走っている。
予想だにしなった事態だ。
このバスは、ものすごい遠回りをしてクラチェに向かっているのではないのか・・・
この先にはベトナムとの国境線がある。
畑には濃い緑の、背の高さ2mほどの作物が、密集して栽培されている。 -
このあたりはベトナムに接する地域で、数キロ南東に進めばベトナムとの国境となるはずだ。
シュムリアップからホーチミンに向かっていたイギリス人やオーストラリア人は、この付近を通過して行ったのだろうか。
国境線はどうなっているのだろうか・・・
山も峠も大きな河川も、この地帯にはない。 -
果物をくれたお母さんが、今度は大きなパンをくれた。
女房と、二つに割ってかじりつく。
ジャムもバターもなく、パンだけなのに、美味かった。
空腹だったのかも知れないが、お母さんの親切は、バターよりも美味かった。 -
メモットの町を通過していく。
-
南に折れ曲がる道路があった。
この道を進めば、ベトナムへの国境に続くはず。
その先にホーチミン。 -
カンボジア親子が何かを始めた。
坊やがスパイダーマンに変身しているらしい。 -
ズボンとシャツは着れたが、手袋が坊やには大き過ぎて、悪戦苦闘。
-
やっと手袋は何とかなったものの、仮面を被ると息苦しくて、前が見えなくなってしまう。
「嫌だ、嫌だ・・・」とだだをこねる坊や。
「もうちょっと・・もうちょっと・・・ほら、かっこいいスパイダーマン・・」と、なだめすかすお姉ちゃん。 -
バスはいつしか森の中に入っていた。
大きなゴム園だ。
植民地時代の賜物を、現地人の有力者が引き継いでいるのか。 -
森を抜けると草原となり・・・・
-
TVでしか見たことないけど、アフリカのサバンナのような、どこまでも続く平原ばかりで、いつまでたっても同じような景色。
-
午後1時になって、やっと正式のトイレ休憩。
臨時のトイレ休憩は、何もない道端で時々行われた。
乗客の申告によるもので、2~3人の客が降りていったけど、こうした施設での休憩は初めてだった。 -
粗末な施設だ。
-
トイレは裏にあって、スパイダーマン坊やもやって来てる。
-
さっきのパンで空腹はしのげているので、ソイミルクを買っただけ。
売られている物のほとんどはタイ製品なので、タイで買うより高くなる。 -
この休憩所は、スヌオルという小さな町の郊外にある。
右からの道路を走って来たが、左の脇道を15kmほど進めば、ベトナムとの国境に出る。
どんなボーダーがあるのか興味はつきないが、バスに乗っていては見に行けない。 -
スヌオルの町を通り抜けて・・・・
-
ゆるくうねった草原を、ひたすら走っていく。
どこまで行っても同じような景色ばかりで、はっと気がつくと、うたた寝している。 -
目が覚めると、町中を走っていた。
時刻は2時40分。
どうもクラチェの町に入ってきたようだ。 -
メコンにぶつかり、その川沿いを少し走ってバスは止まった。
みんなの後について降りようとすると、スパイダーマン親子は手を振っている。
「どこまで?」
「ストゥントレン・・・」
そうか、このバスはここが終点ではなく、まだ先まで行くんだ・・・
この親子とお別れするのは、少し辛かった。長距離バスステーション バス系
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4時間40分のバスの旅を終え、再びメコンに向き合った。
新しい町が私たちを誘っている。 -
予約してあるホテルに向かって歩き出した。
ホテルはそんなに遠くはない。
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この旅行記へのコメント (1)
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- trat baldさん 2017/02/19 08:01:39
- タイ北部産出の果物でプルッサーってのが有るよ!
- 画像や説明からして林檎or梨の味で大振りな梅風で緑色からの想像(^o^)
それにしても縦横無尽、よもやコンポムチャムから北上するとは思わなかった、Map確認が必死!
メコン沿いの道は県道(州道)222だから敢えて7号線をバスは走るのかな?ストゥントレン(StungTreng)は更に北へ200Km近いメコン沿いでソコから50Km北で7号線は終点ですがmotogenさんには懐かしいコン島(ラオス)が目の前ですね!
綿密な計画が有ってこそ出来る移動旅ですね、勿論計画通りにはとてもいかなけれど、、、、出たとこ勝負の僕にはとても出来ないけど羨ましい!
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